「本の日イベント」として井戸書店は満を持して、
『談慶・一頁二人会』
を明日、新開地の奏楽舎和みにて開催します。アマチュアと一緒に落語をしてくださる談慶師匠には誠に申し訳なく思う一方、書店をやっていたご利益と思って、明日の高座は楽しみにしております。「本の日」に因んで、本や紙が登場するネタを選びます。また、中入り後は、「本の日」対談を致します。読書の楽しみや重要性を語り合います。もちろん、談慶師匠の書籍23点の中から厳選して販売、そして、サイン会も行います。入場料はなんと500円。真打ちの落語を2席、この価格で聴けるのは贅沢です。
さて、明日販売する最新刊が『武器としての落語』です。副題「天才談志が教えてくれた人生の闘い方」と書かれているように、談志師匠の教えを9年半に渡り叩き込まれた、つまりは前座期間が人の3倍もあった、また、落語のエッセンスをふんだんに盛り込んだ、談慶師匠の人生をいかに生きるか論です。
「状況判断はドローンで」から始まり、「自分を貶める」は最強のコミュニケーションスキルまで、本書の底辺に流れる視点は、自分に迫った目前の事象を引いて観察して行動を決するということ。己にだけベクトルを向けるのではなく、空間的には上下左右、斜めや後ろにまで自分の配慮を投げかけ、時間的に一拍置いて主体的に考えてみることです。そうすることによって、状況判断力や対応力、アドリブ力も発揮できる。また、「常にアップデートを忘れない」とあるのは、アウトプットするからインプットは必要なものであり、自己を磨き続けることを習慣化していけば前進できます。
明日の対談でも、「武器としての読書」を語り合えるように、今から作戦を練ります。
『武器としての落語 天才談志が教えてくれた人生の闘い方』(立川談慶著、方丈社、本体価格1,600円、税込価格1,760円)