日本は中国、そして、明治以降は欧米から、政治、経済、科学を含めての国の形を学んできました。優秀なモデルを目指し、それに追いつけ追い越せと躍起になってきました。いつもキャッチアップし、先進国の一員として定位置をキープしてきました。
しかし、現在の地球の喫緊課題である、地球環境問題、平和に関して、いかに対応すればよいか?国際社会はもうすでに成長することが物理的に無理であり、しかも、登山ではなく、「下山」するべき、つまり、地球が現行の人間の行いを環境面で応じれなくなっています。人間に対する試練として気候変動をすでに全世界で提示してくれています。
その対応モデルとして、日本文明、そして、日本語を日本は前面に出すべしと断じておられます。全世界のモデルが古来からの日本であるということ。これは西洋文明との対比で見ればわかりやすい。
西洋文明 日本文明
人間至上主義で、闘争的な一神教的世界観 すべての生き物が共存共栄の「アニミズム的世界観」
人間だけが良かったらいいという考え方では解決不能であり、日本文明の、共存共栄型の「アニミズム的世界観」こそが解決策を導いてくれると述べています。そのベースとして、日本語が国際語として学ばれることの重要性を本書では何度も何度もお話しされています。
なぜ、日本語なのか?これに関しては、
https://blog.goo.ne.jp/idomori28/e/fc5203d9fe95b13e166bcf8f88bc3f7f
『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』(金谷武洋著、飛鳥新社、本体価格602円)に「日本語は世界を平和にする」というメッセージがあり、言語は思考のベースですから、この世界観の共有の根幹となるでしょう。地球再生への日本文明を誇らしく訴えましょう!
『世界を人間の目だけで見るのはもう止めよう 言語生態学者 鈴木孝夫講演集』(冨山房インターナショナル、本体価格1,800円)