あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

じゅげむの夏

2024-03-08 14:40:20 | 

 この児童書を読んだのは、ダイナミックな絵を描いている、長田区在住のマメイケダさんの、最寄りの駅が板宿だから。もう一つは登場人物のかっちゃんが将来落語家志望で、いつも「寿限無」を口ずさんでいるから。やっぱり、マメイケダさん推しですか。

 山村に暮らす小学4年生のなかよし4人が夏休みに入って、かっちゃんの家に集まります。「四年生の夏休みを、最高の夏休みにしようよ。」「四年の夏は冒険だよ。」筋ジストフィーのかっちゃんの申し出にみんなも賛成!冒険と言っても集落内での未知の体験。特に、来年は体験できないことをかっちゃんはこの夏にしたい!という思いが強い!身体にとって一番危険な、橋の上から川へのダイブや、棚田の上の千年トチノキ見学ではかっちゃんは一輪車に乗せられます。

 かっちゃんの病気のことを認識するからこそ、かっちゃんのペースが自分たちのペースと信じ、4人の思い出を自然のなかで積み上げていくのは素敵だなぁと感じました。子どもならできますよね、冒険。いやいや、いくつになっても冒険心は抱きたいですね。

『じゅげむの夏』(最上一平 作、マメイケダ 絵、佼成出版社、本体価格1,500円、税込価格1,650円)

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