あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

軍備を増強しても、敵基地先制攻撃能力を備えても、何の解決にもならない。(提言その3)

2022-06-27 14:26:19 | 思想
ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まって以来」、日本では、自民党議員を中心に軍備増強論が高まっている。日本も他国からの侵略に備えようというわけである。しかし、近隣諸国で、日本に圧倒的な軍事力を誇っているのは中国、ロシアである。日本がどれだけ軍備を増強しても、中国、ロシアに追いつくのは至難の業である。しかも、中国、ロシアは、日本を何百回、何千回滅ぼすだけの核兵器をそなえている。軍備を増強しても何の解決にならないのは、誰にもわかることである。さらに、日本政府は北朝鮮の暴発を危惧している。北朝鮮の軍事基地を先に攻撃して、日本が北朝鮮を攻撃にされないように考えている。しかし、日本が北朝鮮の軍事基地を先制攻撃すれば、北朝鮮のは沈黙するのか。日本に、北朝鮮の全軍事基地を一斉に攻撃して、壊滅させる軍事力があるのか。言うまでも無く、日本には、北朝鮮の軍事基地の一部しか先制攻撃する能力しか無く、それを実行すれば、北朝鮮は、怒りに震えて反撃してくる。北朝鮮には、日本の朝鮮半島侵略の恨みが深く残っているから、激しく復讐してくるだろう。核兵器を使うこともためらわないだろう。だから、中国、ロシア、北朝鮮に対して、戦争を起こしてはいけないのである。いや、この三国だけで無く、戦争を起こしてはいけないのである。いや、全ての国は、戦争を起こしてはいけないのである。戦争になれば、両国の兵士の殺し合いだけで無く、核攻撃、核戦争の虞があるだけで無く、必ず、無抵抗の一般市民が巻き込まれ、無差別の残虐な殺戮、拷問、レイプが起こるからである。戦争に、戦勝国は存在しない。戦勝国も敗戦国も敗戦国である。戦争になれば、必ず、両国の兵士が死に、市民が死ぬのである。戦勝国であっても、国民の命を引き替えに価値あるものが得られるものがあるはずが無いのである。戦争を回避するためならば、政治家は土下座外交をしても良いのである。戦争は、政治権力者の醜い自我の欲望を満たすために引き起こされ、国民の幼稚な愛国心を満たすために維持されるのである。戦争に成れば、人間は醜い獣になり、戦争が終われば、そこに待っているのは、戦勝国であっても敗戦国であっても、取り返しの付かない死屍の群れ、涙無くして見られない廃墟である。、