あるニヒリストの思考

日々の思いを綴る

自民党的体質の人間、そして、自民党的人間の体質

2016-05-30 17:12:14 | 思想
これから、自民党的体質の人間、そして、自民党的人間の体質について、述べようと思う。自民党的体質の人間とは、何の疑いもなく、日米同盟と言う人である。そして、何の疑いもなく、それを聞き入れる人である。日本とアメリカの関係は、決して、同盟関係ではない。主従関係である。もちろん、アメリカが主人で、日本が従者である。それは、沖縄で、二十歳の女性が、米軍基地で働いているアメリカ人にレイプされたあげく、惨殺され、死体を遺棄されたことにも表れている。誰でも知っていることだが、今回の重大な罪を犯したアメリカは人は、軍人ではなかったから、日本に裁判権がある。しかし、アメリカ軍人が、公務時間内で罪を犯せば、日本に裁判権は無い。それは、日米両政府が同意し、日米地位協定に記されているのである。日米地位協定とは、日米安全保障条約に基づく、在日米軍の施設、区域、地位に関する、日本とアメリカとの協定を言う。日米地位協定によって、沖縄では、これまで、何度も、苦汁を飲まされてきた。小学生を集団レイプしたアメリカ兵、主婦を面白半分に射殺したアメリカ兵、若い女性をレイプしたアメリカ兵、ひき逃げ死亡事件を起こしたアメリカ兵、彼らは皆、アメリカ軍によって裁かれ、軽い処罰を受け、ほとんど、本国に召還され、何事も無かったように暮らし始めるのである。12年前に、沖縄国際大学に、アメリカ軍の大型ヘリコプターが墜落した。しかし、日本はその捜査ができなかった。その時、アメリカ兵は、事故現場周辺を囲み、一人の日本人も近寄らせなかった。しかし、このアメリカ兵の強硬な措置も、日米地位協定に認められているのである。アメリカを、世界一の民主的な国家だと言う人がいる。しかし、実際は、世界一の傲慢な国家である。もっとも、傲慢な国家はアメリカだけではない。ロシア、中国、北朝鮮、韓国、イギリス、フランス、いずれもそうである。日本政府は、その傲慢な在日米軍に、毎年、思いやり予算と称して、多額の援助をしている。いや、在日米軍に、分捕られている。思いやり予算は、日米の正式な取り決めではなく、日米安全保障条約にも日米地位協定にも記されていない。だから、日本政府は、思いやり予算と称しているのである。しかし、もちろん、アメリカ政府は、日本政府による思いやりなどとは思わず、当然の資金提供だと思っている。2015年度の思いやり予算の総額は、1899億円に上る。日本政府は、なぜ、そこまでするのか。それは、アメリカの威光を借りたいからである。日本政府は、アメリカの威光を借りて、中国、北朝鮮、韓国と対抗したいのである。虎の威を借る狐という諺がある。まさしく、日本政府は、アメリカという虎を借る狐なのである。つまり、日本政府は、アメリカの威光を借りて、中国、北朝鮮、韓国に威張りたいのである。そういう意味では、日本も、また、傲慢な国家である。この、虎の威を借る狐という言葉ほど、自民党的人間の体質の特徴を言い表している言葉は無い。