住職のひとりごと

広島県福山市神辺町にある備後國分寺から配信する
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(追記あり) 30年ぶりの本尊御開帳 是非ご参詣ください

2024年03月31日 07時37分21秒 | 備後國分寺の風景
30年ぶりの本尊御開帳 是非ご参詣ください。



ここ備後國分寺では、来月3月31日午前9時から午後5時まで、普段閉じられている本尊厨子の扉を開きます。その間に、ご都合の良い時間にお越しになり内拝下さい。

元禄7年(1694)に福山城主水野勝種侯が大檀那に成られ現本堂を再建されました。それから300年となる平成6年に、本堂再建三百年祭が先代和尚により挙行され、その際に御開帳されてから早いもので30年が経ちました。

延宝元年(1673)の水害により荒廃した堂宇を復興していかれた、時の中興一世快範上人が記した『國分寺中興基録』と題する記録が今に伝えられています。

それによれば、元禄5年に新しい本堂の仏像一式を京都柳の馬場松原下る町の京仏師林右近氏に依頼しており、その際の注文書通りの仏像を今日目にすることができます。

本尊薬師如来座像、木造像高76センチ。日光月光菩薩立像、55センチ。厨子の両脇には十二神将立像、52から54センチ。来迎二十五菩薩立像、24から26センチ。このほか弘法大師像等。いずれも元禄5年作。是非これらの仏像を参拝にお越しください。

因みに、この日は朝9時頃から「涅槃会」が行われます。常楽会とも言われ、お釈迦様のご入滅された2月15日に本来執行される釈迦追慕讃嘆のための法会となります。

その後10時45分頃から参道入口から本堂へと御詠歌隊に先導された稚児行列があります。稚児は、幼子が天童子の姿をまとい、仏様に仕えて供物を供え、仏縁を深めて健やかな成長を願うものです。

そして、稚児に先導され入堂した僧侶方により午前11時頃から「御開帳法会」が本堂にて行われます。

また午後1時からは、土砂を加持する功徳によりご先祖の供養をする「土砂加持法会」が行われます。
法会後、2時10分過ぎから、徳島文理大学文学部文化財学科教授濱田宣先生より、この度のご開帳に関するご講話がございます。また、中央大学国際情報学部教授保坂俊司先生も東京から遥々ご参詣くださり、ご講話を頂戴する予定です。

どの法会にもお気軽にご参詣ください。

当日車でお越しの方は、福山方面より国道313号国分寺口交差点を左折して徳永商店前を右折して國分寺参道を入り、参道途中左側の福山市駐車場(無料)に駐車ください。境内は御寺院専用駐車場となります。なお10時30分頃から30分程度稚児行列のため参道は通行不可となります。


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