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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

黒尊林道から四万十川へ

2008-08-20 07:46:46 | ツーリング

計画ではそのままR320からR381に入り
四万十川と再会するはずであったが
黒尊こちら”の標識に吸い込まれていってしまった。

もう20年くらい前の話になるが
初めてKMX200でやって来た時の目標が四国の二大林道の
剣山スーパー林道と黒尊林道を制覇する事でした。
剣山スーパー林道はダートが80km以上あるが当時でもフラットで
普通の乗用車が走っているのにビックリしたが
黒尊は今でも思い出す超ハードな林道でした。

枯れ場の連続で何度もスタックし、後ろの荷物は振り落とされそうになる始末。
しかもなめてかかって、夜1台きりで走ったものだから
それはもう大変で真っ暗な道と実力以上のハードなダートに
これはもうこれ以上は無理と判断して
川沿いのスペースで野営したのはもう笑い話ですが
ほんとうに怖かったものです。
当時のガルルなどはあのダートを完走して
初めてオフローダーとして認められるくらいの道でした。
それが数年前再び走った時には完全舗装されていて
ガッカリしたのを覚えています。
だから今は車でも走れる道なのです。

宇和島から入ると片勾配なのでいっきに高度を上げて
頂上付近で右手に宇和島市内を一望する場所で
あの時の綺麗な夜景を思い出す。
エンジンを止めてしばらく眺めて下りにかかる。
道は整備されてあったが
路肩の崖は当時を連想させるに十分だった。

林道はK381となった所から穏やかになり
四万十川の沈下橋のひとつ口屋内大橋に出てくる。

河原には林間学校の生徒達のテントがいくつも張ってあり
沈下橋から肝試しで川に飛び込む小学生たち。
何度もここを訪れた事があったがこんなに人がいたのは初めてだ。

今年、四万十の一番夏らしい風景でした。



海パン持って来ていたら私も…。


太刀魚巻

2008-08-19 07:05:22 | ツーリング

本当のグルメは路地裏にある。

まったくそのとおりである。
何度も通った道なのに気がついた事が無い。
たまたまTVで紹介されていたのをチェックしていたのだ。
確かこの辺のはずだが…っと気にしながら走っていると
国道沿いに一軒だけその看板は掲げてあった。
“太刀魚巻”
でもお目当てはここではない。

目印にしていたGSから一本裏通りに入るとその店はすぐに発見できた。

河合太刀魚巻店

1本350円なり。
プラスチィックではなく本物の竹に
太刀魚をアナゴやウナギのようにおろし
竹にグルグル巻いて炭で焼いてかなり甘めのタレをつけたものです。
太刀魚は身が崩れやすいので食べにくいかなと思いましたが
炭で焼いているせいか結構しっかり巻きついており
アナゴに似た淡白な味でしたが後味にやはり光物の味がします。
さすがB級グルメ、なかなかなお味でした。
ただし最後のひと巻きはいっきにいかないと
ポロッと落ちてしまいますよ。
私は悲しい目にあいました…。(ToT)

軽めの昼食として頂いた後
地図では八幡浜よりさらに解かりにくい宇和島からR320に入り
何を血迷ったか黒尊林道に入っていく…。


125とメロディーライン

2008-08-18 08:58:47 | ツーリング
豪雨の影響で長らく迂回していたR197は全線開通しており
エンジン全開でガンガン行きたい道路ではあるが
いかんせん10psちょっとのパワーと大男と荷物満載では当然非力で
いつもなら先へ先へと行く登板線ではトラックにさえ先を譲ってしまう。
でも結構楽しい。シャカリキになっている自分をおかしくさえ思えてきた。
125には125の楽しさがあるのだ。
今回はゆっくり行こう!そう決めると急に心の視界が広くなった。
佐多岬メロディーラインは佐多岬半島の背骨を走る爽快な道だが
白いバイクやツートンの車が多いのでご注意を。

いつも迷いそうになる八幡浜市内も
さすがにもう数回通っていると間違う事も無くK25を南下する。
R56と合流する少し手前
盆地状になった広大な田んぼが広がる。
一面緑で空は青く白い夏雲が現れる。
特別どうこう言う場所ではなく普通の場所なのだが
とてもお気に入りの場所だ。
日本の夏!っていつも感じてしまう。

以前の画像

R56に入ると交通量が多くなり
宇和の江戸時代からの町並みを見ながら
いつもはコンビニで休憩となるのだが
今回はもう少し先の伊予吉田まで先を急ぐ。
そう、あのB級グルメが待っているからだ。

四国上陸

2008-08-17 18:13:11 | ツーリング

お盆休みのこの時期はいつもはガラガラの国道九四フェリーも満載状態。
以前フェリーが到着する前に“次の便は乗れません”と言われた事がある。
バイクなんだから間に積めばいいのにと思うが
なかなかそうはいかないのである。
だから今回はわざとフェリーの時間を調べなかった。
1時間おきに便があるので1便港でやり過ごす気持ちで
着いた時間の次の次のフェリーでいいやと思っていたのだ。

別府から佐賀関は地図で見るとすぐというイメージがあるが
実際は水族館のうみたまご辺りで混むので1時間程度かかる。
急ぐ旅ではないのでのんびり走っていたら
沖合いにちょうどフェリーが見えた。
今つくところなんだ、そう思った。
やっぱりもう1便後の船だな。

乗り場に着くとあのフェリーはまだ到着してなかった。
「次の便は乗れないかもしれませんよ」
予期していた係員の応答だったのでこちらも慌てず理解する。
しかしちょうど1台分空きがあり予測ははずれてしまった。
大型バイクが並ぶ中、あわててチケットを買い原付特価で船上の人となった。
今回の相棒はオイルの熱対策を講じた125ccのクインキーです。
ロードスターに比べると非力ではあったが
フェリー代が安いのと今回は何処でも止まって確認しようと考えていたので
彼を今回の旅の相棒に選ぶ事にしたのだ。

帰省中なのだろうか大きな荷物と小さな子供が多く
船内を走り回るのは迷惑だが今日は我慢我慢。
混むのは嫌だが今日は同じ旅の途中なんだろう。
ちょっと嬉しくなる。

船は流れの急な豊後水道を横切るがそんなに揺れる事はなかったが
やはり風は強いのか佐多岬に並ぶ風車は大きく回っていた。
段々風車の数が増えているのは昨今のご時勢であるのだろう。
白く大きな風車は旅人の絶好の被写体になるようである。
まもなく四国の入口、三崎港に到着する。



プロローグ

2008-08-17 17:41:51 | ツーリング
別にロマンティストという訳ではないけれど
一番綺麗な空で流れ星を見たいと思った。

目先の現実的な事ばかりに目をやって
毎夜、夜空で繰り広げられている出来事を気がついていない。
顔を上にあげる事すらしない。
いつも下へ、下へ…。
ちっぽけで井の中の蛙だといつも思う。

忘れた頃に大地に寝っころがって360度広がる星たちを見ると
忘れた何かを思い出しそうだった。
だから一番綺麗な星を見たかったのだ。

再び四国の屋根、四国カルストへ。