Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

もう一周

2007-05-31 09:18:41 | ツーリング

いよいよ今日は島を後にする日。
まだ島をバイク乗りとして堪能してない相棒の為
朝、早めに起きて今度は時計回りに島を一周する。

市街地に出るともう車の姿はなく快調にとばせるのだが
前を走る相棒はこの島を確認するようにゆっくり走っている。
もちろん私もとばさずそれに付いてゆく。
今日は昨日よりさらに海が蒼く見え、初夏の風が吹く。

千尋の滝
まだ時間が早かった為、他の観光客は見当たらない。
ここは滝自体も落差があり見事だが
左斜面の岩場が見事である。
ちょっと遠目から見下ろす場所なので小さく見えるが
スケールの大きさは圧巻である。

平中海中温泉
三度も入浴しているので道は間違えるはずも無い。
ちょうど入浴できる時間帯ではあったが
先客の家族に遠慮して今回はパスする。

大川の滝
滝壺から見上げる88mの落差は見事である。
だれもいないことをいい事に先まで乗り入れてしまい
後で大変な事になってしまった。

西部林道
やはりサルとシカのお出迎え。

屋久島灯台
蒼い海と青い空に白い灯台。
スポーツドリンクを飲むとまさにCM。

ながい浜
もちろんカメは発見できなかったけど
海をバックに記念撮影。

そして宮之浦の街へ。

最後にもう一度あの白谷雲水峡までのワインディングを楽しむ事にする。



島の味

2007-05-29 09:30:35 | ツーリング
快適なステップを踏むようにワインディングを下ってくる。

宮之浦の街の民宿にチックイン。
洗濯しながら湯船の中でビールを頂く。
あー、至福の一時。

相棒はウミガメに会わねばと永田浜を目指していった。
私は洗濯物を干すと部屋で疲れていたのと
アルコールのおかげでそのまま眠ってしまっていた。
陽が暮れて相棒が帰ってきたのでいっしょに食事処に行く。
ウミガメは夜更けないと見れないとの事
なので夕日の写真をたくさん撮って帰ってきたそうだ。



今日のメインもやはり首折れサバ。
この時期、この近海には一本釣りのゴマサバが捕れ
その場で鮮度を保つ為首をへし折る事からこう言われているらしい。
まだ脂はのってないが身はプリプリしている。
絶品だったのがこのサバの白子とまこ!
サバ自体新鮮じゃないと生で食べれないのだが
白子とまこは食べたことがなかった。
味はもちろん◎、島の甘めの醤油と相性もいい。



そして名物トビウオのから揚げ。
かなり大き目のヤツをそのまま揚げる。
大きな羽がちょっと異様。
でも食べてみるとこれがまた美味しい。
結構あっさり味だった。

その他もろもろ食べきれないほど頼んで後から後悔してしまった。

山犬の寝床

2007-05-27 08:33:54 | ツーリング

もののけ姫の森からさらに登りがきつい辻峠を目指す。

頂上に標識があり、そのまま反対側に下るとあの縄文杉にいけるらしい。
でも今回の目標は太鼓岩、そこからさらにきつくなった道を登る。
いや、正確に言うと山肌に道を作りながら進むといった感じだ。
少し進んでは休憩を、また少し進んでは休憩を繰り返す。
相棒は元気そのもので私を置いて先に行く。
「おーい、待ってくれよぉー」

もののけ姫を見た事がある方ならわかると思いますが
ここはあの山犬の寝床のイメージに使われた場所でした。
そこは頂上に一枚岩があり270度見渡せる絶景の場所です。
足元は垂直に切立ち、遠く屋久島の山々が見渡せる。
ここに立つと屋久島全てがわかるような気がしました。
そして今日晴れていたことを感謝しました。

とにかく気持ちがいい。
写真をいっぱい撮りましたがこのスケールは絶対画像では現せないと思う。
行ってみないとわからないとこ、そんな場所でした。

行きの登りに比べれば帰りの下りの時間は半分で
結局4時間で往復してきた事になります。
入口に帰って来たのは5時少し前でしたが
案内所はすでにシャッターが閉まっていました。

もののけ姫の森

2007-05-26 11:06:34 | ツーリング

もうだいぶ歩いただろうか。
きっと周りには木霊がいっぱいいるのだろうけれども
きつくてきつくて足元を確認するのが精一杯で
辺りの様相を見る余裕さえない。
もうそろそろ到着してもいい頃なのだが。

入り口でもらったトレッキングマップは本当にアバウトであった。
もののけ姫の森と太鼓岩は最近観光スポットになったらしく
またかなり奥にあったので縮尺がいい加減なのだ。
こんな地図では本当に迷ってしまうかもしれない。
ここまで来ると道らしい道は無くなり
時折ある木々にしてあるリボンがここが道である事を知らせるのみ。
見失ったらサルとシカと一緒に夜を過ごさなければならないだろう。

木々はいっそう緑を増し、岩も苔ばかりになってきた。

地図には山小屋すぐ隣にもののけ姫の森が書いてあったので
もう少しだという事にして2時間コースの延長を試みる。

もののけの森
鬱蒼とした中に緑色しかない。
太古の時代から生き抜く為には原始の形が一番いいのだろう。
しばらく木霊を探してみたが
まだまだ修行が足りないらしく見つける事はできなかった。

地図ではほんの少し先に目指す太鼓岩がある。
せっかく来たのでここまで来たのだから行ってみようよっと
何とか口説き落とし、太鼓岩を目指す。

白谷雲水峡

2007-05-25 09:15:59 | ツーリング

昼食はかぼちゃ屋の屋久島ラーメンと決めていたが
お店は無くなってしまったらしい。
もともと屋久島ラーメンなるものがあった訳ではなく
そのお店がサバ節を使ってあっさり味に仕立てたオリジナルのものなので
他の店ではその様なものはないのだ。
少々残念。

観光案内所の昔のおねえさんに進められたチャンポンを食す。

屋久島に行くと決めた時、屋久杉よりもどうしても行きたい場所があった。
それは白谷雲水峡だ。
あの宮崎駿の“もののけ姫”のイメージになった場所なのだ。
雨のおかげで杉も石も苔むす姿はそこにもののけがいるに十分な場所なのだ。
しかしそこに行くまで往復5時間の山歩きが待っている。
それを相棒に言ったらすんなりOKと言ってくれるだろうか。
なのでその事は伏せておく事にする。
たまには人の計画にすんなり乗る事も必要なのだよ。

そしてこの白谷雲水峡宮之浦線は一部工事中の箇所もあったが
すばらしいワインディングで気持ちよくアクセルを開く。
そしてその奥に白谷雲水峡があった。

入り口でアバウトな地図をもらう。
これが後で相棒を納得させるのに役にたった…。

とりあえず2時間くらいのコースを選択する形にする。
観光バスが横付けできるくらいの観光スポットなので
険しいはずの登山道も老人が歩けるくらい整備されているので
これは楽勝と先へ先へと急ぐ。
何しろ目指す太鼓岩までは本当は往復5時間かかるのだから。

しかしその道も最初の吊橋を渡ると一変した。
今まであった足場板も無くなり
石が積んで辛うじてここが道だよという程に。
何百年も生きてきた木々達は見上げるほど立派だが
それ以上にすごいのが根の張り方。
クモの巣が幾重にも重なったように生えている。
何処が足場かわからない。
しかもどんどん登りがきつくなる。
さすがに運動不足が祟った。

休憩を取り取り先を急ぐが
この頃になると回りに観光客らしき人影はなく
前方から山を下ってくる人たちはちゃんと登山用のカッコをして
しかもガイドに先導されている。
すっかり山を舐めていた事に気がついた。
汗をかいたジーンズは足に張り付き
いっそう登山をきつくしていた。

相棒 到着

2007-05-23 08:41:59 | ツーリング
宿に戻ると何もする事がないので早めだがここを出発する事にした。
今日も昨日に引き続き天気が良い。
子供の日はもう過ぎていたがまだコイノボリが元気に青空を泳いでいた。

屋久島と言えば誰もが縄文杉という。
樹齢7200年という説もあると言えば見たくなるのは当然の事。
しかしそこにいくまでの道のりは遥か遠く
往復8時間の山登りが必要という。
あー、クライマーじゃなくてバイク乗りで良かったと勝手に納得し
バイクで行ける紀元杉に行く事にする。

屋久島第二の街、安房から島の中心部へ道は一気に上り始める。
屋久杉ランドまでは観光バスが走れる程快適なワインディングが続く。
新しく改良したのか道はいったて快適で
ライダーであった事を十分楽しめた。
原生林をお気軽に見ることが出来る屋久杉ランドはすんなりパスして
その奥にある道は舗装してあるが狭い道が続く紀元杉を目指す。

縄文杉程の時の流れは要してないがそれでも樹齢3000年という。
胴回りはさすがに大きいが見上げるとそれ程高さはない。
いや、折れていると言った方が正しい。
落雷によって折れてしまうのだ。

樹皮に手をかざしてみる。
ゴツゴツしてもちろん硬いのだが
なぜか液体が流れる感じがしてきて温かさを感じる。
それはゆっくりとした深呼吸の様に思えた。

宮之浦には早めに到着したので
昼ごはんの場所と今日の宿の情報を手に入れ
港の入口にある環境文化村センターに寄る。
ここはこの島の歴史・風土・自然などがわかり易く展示してあり
大きなスクリーンで実物大の縄文杉や
あの滝の上の様子を上空から見る事ができる
なかなかの迫力ある施設だ。

フェリーは定時より少し早めに着いたようで
相棒をちょっと待たせたかなと思っていたが
いつもの記念撮影の真っ最中だった。

遅れてゴメン
ようこそ、屋久島へ!



旅人の恩恵

2007-05-22 09:51:15 | ツーリング
朝4時に起きてまた平中海中温泉へ。
そんなに遠くないと思ったので歩いて行くことにしたが
街灯一つないとこんなに暗いものなのか。
漆黒の闇とはこういう事をいうのだろう。
足元さえはっきり見えない。
両脇の南国特有の木々達が不気味さをいっそう演出する。
懐中電灯を持ってこなかった事を後悔した。

湯船には先客がいた。
地元の方だったがここでのルールの少々講釈が多かった。
「校長先生、お久しぶりです」っと後ろからもう一人やってきた。
「あの時はお世話になりました」
「もう1ヶ月もたつのかのぉ」…

別に聞き耳を立てた訳ではなかったが小さな湯船
否がおうなしにも話し声は聞こえてくる。
どうやら先程のご老人はこの地区の学校の先生の様で
後から来た方はその教え子らしい。
そしてその教え子の母親が癌で亡くなったらしいのだ。
ちっちゃなこの集落でもなかなか顔を合わせる事が少ないのか。
それでもここで肌と肌を合わせて会話する。
旅人にはここは大自然の中の気持ちがいい露天風呂だが
地元の人にとっては大切な出会いの場所だったのだ。
だからちゃんとルールがあるし綺麗に整頓されている。
旅人はその恩恵に与っているのだ。
だから少々口やかましくてもそれを素直に受け止める。
だんだん明るくなってきて星たちが消えてゆく。
それに呼応するように温泉は海の中に飲み込まれていった。

相棒は今日のフェリーで到着する。
昨日は山川のあのくりやに泊まったそうだ。
昼までに宮之浦まで戻ってお迎えしよう。