Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

・・・

2008-09-30 13:44:17 | 心の叫び
バイクは機械物だ。
だから当たり前の様にちゃんと動く。
たまに機嫌を損ねる事もあるが、ちゃんと整備していたらそれ程までもない。
だからいつも私の思う様に動き一心同体になる。

そうはいかないのが人の心。
それぞれ立場違えば考え方も異なってくる。
同じ物を見ているのに答えが違うなんて…。

人が動くのは理屈ではない。
共通の理解、そして感動である。

バイクには意思がない。
だから自分と同化できる。
いや、正確にはそれが私の心かもしれない。
だから今まで付き合ってきたし、これからも乗り続ける。
決して裏切る事のない相棒だから。

秋の夜空

2008-09-29 09:15:58 | ツーリング
久しぶりに天の川を見る事が出来た。
しかし山の天気は変わりやすいのか時折星たちが見え隠れする。
いつもキャンプに来て思う事なのだが
もう少しギリシャ神話を勉強していたら
この夜空も違った楽しみ方もあったかもしれない。
しかしこんなに素敵な夜空を放っておいてはもったいないと考える人はいるもので
ここ久住高原ではNPO法人による天体観測会が開かれていた。

大分宇宙科学協会

少し時期外れになってはいたが
天の川を挟んで夏の大三角形の織姫と彦星の話
人間の寿命を司る北の柄杓と南の柄杓
天体神話はギリシャとばかり思っていたが
シルクロードを伝い広がったのか中国神話にも同じような話があるらしい。
解説員の川田さんはとてもロマンチストなのだろう。
おもしろおかしく話をすすめてくれる方だった。

「あれが木星なんですよね」と言って天体望遠鏡をセットしてもらうと
縦に2本の縞が入っているところまで確認できる。
しかも小さく4つの衛星までいっしょだ。
肉眼で見ると一機は大きく見えるこの星も実はこれが本当の姿なのだ。
夢や空想、そして現実。
同じ物を見ているはずなのに見えてくる答えが違ってくる。
きっとどうやって接するかによって見え方が違ってくるのだろう。
人間関係といっしょだな…。

私はいったいどうなのであろう。
私は広角的に夜空を見上げ天空に絵を描く方がきっと好きだ。

1時間の予定は案の定オーバーして終了した。
ちょっと冷えてきたのでサイトに戻りランタンの光は小さくして
アルコールで体を温めながら星空を眺めていた。


秋 キャンプ

2008-09-28 19:06:05 | ツーリング
途中であった大阪ナンバーのHarleyと別れてR442を右に進む。
丘陵地帯を進むと右側に阿蘇が見える。
ススキが顔を出し秋が深まっていく事を教えてくれる。
休日の前日ではあったがもうシーズンOFFなのか
フリーサイトはほとんど貸切状態であった。

今回のキャンプ場は“久住高原オートビレッジ

小型のテントはあっと言う間に完成して
丘の南側に行くとなだらかな斜面の向こう側に
赤く染まった阿蘇五岳が見えている。
「うわぁー」と叫びながら緑の大地に大の字になる。
目の前にある物はすべて俺の物!ってはしゃいでいると
後ろのベンチにカップルがいるのに気がついて恥ずかしい思いをする。

イカの刺身をつまみにビールを頂く。
今夜のメインディッシュはすき焼きだ。
関西風にしたので先に牛肉を醤油と砂糖で味付けして
炒めたネギといっしょにまずは頂く。
ちょっと焦げた甘辛い香りがなんともたまらない。
あとは豆腐と舞茸を入れて日本酒と醤油を足す。
こんな環境で食事したらどんな物でも美味しいに違いないが
今回のすき焼きは抜群に美味しかった。

少し冷えてきたので焼酎“三岳”をお湯割りで頂く。
三岳と言えば屋久島の銘酒。
あの時の首折れサバとトビウオの唐揚げを思い出した。
そして北海道での事、信州での事、出雲での事、四国での事…
いろいろ思い出したらキリがなかった。

かなり酔ってしまった。
酔い覚ましに入った露天の温泉からは満天の星が輝いていた。
見上げた星空を見ていると
俺ってちっちゃいな、と思えてきた。


収穫の秋

2008-09-24 14:57:43 | ツーリング
収穫の秋である。
福岡県と大分県の県境の東峰村の竹地区には見事な棚田が広がっている。
棚田100選と言うのがあるらしいがも、ちろんここもそのひとつである。

釈迦岳から流れる宝珠山川はやがて筑後川に流れるのだが
その川沿いに広がる石を積み重ねて作った棚田は
どこか懐かしい日本の原風景を感じさせる。

綺麗に刈り取られた畦には今が盛りと真っ赤な彼岸花が咲いていて
川の上流部の方はすでに稲刈りが終わっているようだが
少し緑が残る稲穂は十分に実ったおかげで頭を垂れ
ほとんどの場所が今日明日にも行われる雰囲気である。

その川沿いに走るローカル線の日田彦山線のアーチ橋も見事な作りで
遠くから見ていると2両編成のディーゼルカーはまるで
黄金色の海の中のミニチュアと見間違える様に走り抜けていった。

久住へ更に向かうと
静かな山間の集落のはずなのに多くの人が畦道を行進している。
でもよく見るとみんな変な顔。
どうみてもマジックでなぐり描いたとしか思えない…。

案山子祭りと書いてある。
ゲストも有名人が多く
今度自民党総裁になられたあの方や
オリンピックで400球投げたあのお方
子供アニメの主人公や懐かしいヒーローなどなど。

同じライダーとしてこの方だけは声をかけない訳にはいかない。
しばらく会わないうちに緑の頭は真っ白になっており
バイクもスクーターになってはいたが
さすがはまだまだ現役ライダーだったのは嬉しかった。

田んぼの実りを鳥獣被害から守るのが彼らの役目だったが
せっかく守った実りも人間自身がダメにしている昨今の食料情勢。
彼らが追いはらなければならないのは人間自身かもしれない。
きっと悪い奴らにライダーキック!ってところかな。

がんばってください!と言って一緒に記念撮影をした。