お盆休みのこの時期はいつもはガラガラの国道九四フェリーも満載状態。
以前フェリーが到着する前に“次の便は乗れません”と言われた事がある。
バイクなんだから間に積めばいいのにと思うが
なかなかそうはいかないのである。
だから今回はわざとフェリーの時間を調べなかった。
1時間おきに便があるので1便港でやり過ごす気持ちで
着いた時間の次の次のフェリーでいいやと思っていたのだ。
別府から佐賀関は地図で見るとすぐというイメージがあるが
実際は水族館のうみたまご辺りで混むので1時間程度かかる。
急ぐ旅ではないのでのんびり走っていたら
沖合いにちょうどフェリーが見えた。
今つくところなんだ、そう思った。
やっぱりもう1便後の船だな。
乗り場に着くとあのフェリーはまだ到着してなかった。
「次の便は乗れないかもしれませんよ」
予期していた係員の応答だったのでこちらも慌てず理解する。
しかしちょうど1台分空きがあり予測ははずれてしまった。
大型バイクが並ぶ中、あわててチケットを買い原付特価で船上の人となった。
今回の相棒はオイルの熱対策を講じた125ccのクインキーです。
ロードスターに比べると非力ではあったが
フェリー代が安いのと今回は何処でも止まって確認しようと考えていたので
彼を今回の旅の相棒に選ぶ事にしたのだ。
帰省中なのだろうか大きな荷物と小さな子供が多く
船内を走り回るのは迷惑だが今日は我慢我慢。
混むのは嫌だが今日は同じ旅の途中なんだろう。
ちょっと嬉しくなる。
船は流れの急な豊後水道を横切るがそんなに揺れる事はなかったが
やはり風は強いのか佐多岬に並ぶ風車は大きく回っていた。
段々風車の数が増えているのは昨今のご時勢であるのだろう。
白く大きな風車は旅人の絶好の被写体になるようである。
まもなく四国の入口、三崎港に到着する。