Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

阿蘇の雲海 ただ今シーズン中!

2015-05-20 19:45:27 | 再編



WebMasterの“96”が阿蘇の雲海の魅力を紹介します。


15.05.20 最新情報





素晴らしい雲海が出ました!
青空といい、雲海の深さといい、涅槃像のシルエットといい最高の状態だったようです。
雲海は8時30分頃には消えてしまいましたので、やはり早起きは必要ですね。
今回は我がツーリングクラブのタルタルの報告でした。
梅雨前のこの時期ですがまだまだチャンスはあるかもしれませんよ。

尚、中岳は噴火活動が活発中なので注意が必要です。



15.05.08 情報



前日雨が降ったので狙ってみると見事に雲海が出てましたが、少し到着が遅かった様です。
8時20分頃到着しましたが、20分後には完全に消えてしまいました。
やはり7時位には到着したいですね。





ここからが本文になります…。
尚、本文は'14.09の記事の内容です。




大観望から遠くかすかに阿蘇五岳を望む



一躍有名になった通称ラピュタの道から阿蘇へ

'14に阿蘇は世界的に貴重な地形や地質が残る自然公園“世界ジオパーク"に認定され
その阿蘇と言ったら広大なカルデラの中に横たわる涅槃像でしょう。
お釈迦様が仰向けに空を眺めている横顔はだれでも一度は見たことがあると思います。
そしてその姿が雲の上に浮かんで見える阿蘇の風物詩“雲海”。
条件が揃えば一年中見る事は可能らしいですが
条件が揃いやすい秋から初冬はベストシーズンとなのです。

今回のおすすめはこの雲海についてお話しようと思います。
でもやはり自然が相手なのでなかなかお目にする事は難しいです。
実際私も何度となくトライしましたがこれが最高!って場面にはなかなか遭遇できません。
そこでどうしたら雲海を見るチャンスが増えるか少しアドバイスしたいと思います。

まずはなぜ雲海が発生するのか仕組みを少し調べてみましょう。
雲海が発生する仕組みについて

つまり雲海が発生するときの基本条件は3つあり、全てが揃うことが必要となります。
1.朝晩と日中の急激な温度変化
2.適度な水分があること
3.風のないおだやかな気候

なので気温の変化が出やすい四季の変わり目の、前日雨の降った晴天の日の早朝が狙い目なのです。
そしてその条件にはまる確立が高いシーズンが“秋”という事なのです。
以前の日記より阿蘇の雲海の記事があったのでアップしてみます。

WebMasterの日記より 2007-11-28

今期初のオーバーパンツと寒冷用グローブを身につけた。
我が愛車はグリップヒーターが付いているのでこれで冬季のツーリングの寒さ対策は完璧だ。
じゃないとこの時期に朝5時に出発なんて計画は立てはしない。

まだ真っ暗でかなり気温も低かったが
少し離れた車庫まで歩いて行くと、少し汗も出てくるこの防寒対策。
そこまでして見に行きたかったもの、それが阿蘇の雲海だ。

我がホームグラウンドの阿蘇は春の野焼きに始まり
夏の鮮やかな緑の草原、秋の風になびくススキの穂
そして南国熊本と言えども一面銀世界に変える積雪と
1年を通じてバイクと共に楽しめるのだが
秋から初冬に現れやすい雲海だけはなかなか体験するのは難しい。

上空と盆地の空気の温度差が大きい時に現れる雲海は
阿蘇のカルデラの盆地状に雲が溜まっている中にお釈迦様が横になった姿を浮かべる。
静寂な雰囲気、凛とした空気それはまさに自然の偉大さを感じさせる風景なのだ。

しかしそれを見ることが出来るのは朝早い太陽が昇り始めた気温が安定している時が一番良い。
だから今回は5時出発。
家族の者もまだ布団の中だし国道も長距離を走る大型トッラクばかりだった。

気温の低さとしばらく乗っていなかったせいで電圧が低いのか
我が愛車は特有のABSの警告灯が赤く点滅していた。
予定どおり5時出発。
菊池ICで降りる頃にはもう空が白んできた。
生憎、空は薄曇りのようだが目指す方向にはオレンジの光が見えていた。

ちょうど紅葉の菊池渓谷だが先を急ぐので、横目でチラリと覗く程度。
雲海のチャンスは日が昇り始めた一瞬なので
早く行かないと絶好のチャンスを見逃すかもしれない。
そんな気持ちが先へ先へと急がすのだ。

菊池スカイラインは昇りつめてもしばらくは阿蘇は見る事ができない。
しかし左手のオートポリスの方角には低く垂れ込めた雲があったし
前方に見えてくる久住連山の足元にも薄い雲海が見れる。
“今日はきっと雲海に遭遇できるに違いない”そう確信した。

完璧とは言いがたいが内牧の町は薄い雲の中にあった。
モコモコといった感じではないが平たい羽毛でスゥーと掃いた感じだ。
空も初冬を感じさせる寒々とした感じでその隙間から朝陽が差し込み
そして涅槃像がくっきりと現れた。

ちょっと感動。

大観峰でしばし鑑賞する。
急に変化が現れる訳ではないがそれは静かに、静かに変化していく。
だんだんボケていく感じだ。
次第に明るくなって稜線が確認できなくなる。
早く着いてよかったと思った。

まだ朝早かったので、あの売店は開いていなかったが
大型バスが到着する頃には、お店の中いっぱいになっていた。
「すごいねぇ」と言って写真を撮るオジサン・オバサン。
多少訛りがあるからどこかのツアーの人なんでしょうが
「ホントはもう少し早くくれば、まだすごかったんだよ」っと
いらぬお節介をしたくなりそうになったのでここを後にする事にした。

しばらく右手に雲海を見ながらミルクロードを走り
やまなみを三愛レストランの方に向かいながらこの先何処に行こうか考えていた。





っと、言う訳でいくら今からBestシーズンとはいえ
自然相手なのでこちらの思惑通りには事は運びません。
まして日の出から2時間位が勝負となると阿蘇近辺の方は出現を確認してから行動してもOKでしょうが
北九州在住の私などは朝5時出発、しかもこの時期はまだ夜が明けてなく真っ暗で尚且つ寒い!
りっぱな社会人はちょうど休日に合わせて雲海がでるとは限らないし…。
そこで遭遇率を上げる為に情報をチェックしておきます!(^^)v

まずはここをチェックしましょう。
阿蘇どまんな放送局
ここはほぼ毎日阿蘇の情報を更新してます。もちろん雲海情報もです。
(注 残念ながら現在は毎日の更新は終了してます。是非復活を願いたいものです)
秋は気候が落ち着いているので前日に出現していれば翌日も出現する可能性が高いです。
出撃1週間前くらいからチェックしておきましょう。

そしてここのライブは必ず前日の夜にチェックしましょう。
WEBTV-ASO夜見ると画面右下辺りに白い点があると思います。
それは内牧市街地の明かりです。
もし霧や雲が発生していたらみる事ができません。
明日の天候が晴れの予想なのに街の明かりが見えないという事はすでに雲海が発生しているチャンス大なのです。
早めに睡眠をとり朝もう一度チェックしてみましょう!
日の出に間に合う様に出撃すればおそらく雲海を見れることでしょう。

さあ、今シーズンあなたはあの神秘的な雲海を見る事ができるでしょうか?
うまくいけばこんなすごいものが見れるかもしれませんよ。

っで、朝早くから冷えてしまった体を暖めるのに缶コーヒーはもちろんですが
そまま下って内牧温泉に行きましょう!
内牧温泉は阿蘇カルデラの中に広がるアルカリ単純泉を中心とした温泉ですが
嬉しい事に朝早くから営業している所がたくさんあります。
なかでも民宿大阿蘇さんは7時30分からの営業で入浴料もたったの100円!
いつもここで入浴してそのあと2~3件はしごしてます。
冷えた体ももちろんぽっかぽか。
雲海の後の楽しみです。

是非みなさんも阿蘇の雲海を見に来てくださいね。

'14 雲海ツアー



後記


おかげさまでこの記事がブログ内検索トップ記事になりました。
以前記事で申し訳ありませんが今後も雲海を狙ってツーリングするつもりで
随時更新していきますのでよろしくお願い致します。

伝統手法を守る 小鹿田

2013-11-07 11:33:30 | 再編







福岡県と大分県の県境
江戸時代豊富な穀物・木材そして隠れ金山によって栄え幕府の天領となった日田。
中心部を流れる筑後川は有明海まで続き水運を利用した交通の要所でもあった。
今も夏に開催される祇園祭と鵜飼に当時の華やかさを感じる事ができる。
そんな日田は夏は盆地で暑く、冬は冷え込む歴史と自然豊かな街だ。

その日田から北側の山間に位置する小鹿田(おんたと読む)
確か以前は皿山と呼ばれていた事からも陶器の町と容易に想像がつく。
町と言っても登り窯を中心に10軒程度の窯元がひっそり寄せ合う小さな集落で
中心を走る道路は曲がりくねり車が履行するのもやっとの程
平地がほとんど無く天日干しする場所もわずかなスペースのある軒先がほとんどだ。
その登り窯はその祖を朝鮮まで遡る昔ながらの傾斜を利用して下側に薪をくべ
熱風を吹き上げる様式の物で黒く煤けた赤レンガがここでの歴史を感じさせる。
今は共同で運用しているとの事でここの集落のシンボルであるといっても過言ではない。

本当にこじんまりした小鹿田の歴史は江戸時代中期に日田の代官の命により
領内の生活雑器の需要を賄うために興された庶民的陶器であり
近くの小石原から招かれた陶工によって始められたと言われている。
このためよく見ると小鹿田焼の技法には小石原焼と共通する
飛び鉋、刷毛目、櫛描きなどの道具を用いて刻まれた幾何学的紋様を特徴としている。
もちろん素人である私目ではどちらがどちらであるか判別出来るはずが無い。

蒼く高く澄んだ秋の空、少し肌寒い風が吹き抜ける。
すすきが頭を下げ山肌は黄色や赤に染まっている。
車もほとんど通らない集落は耳を澄ますと山から流れる清流の水の音だけが響き渡る。

そんな中、ギーギギー、ゴットン、ギーギギー、ゴットンと音が響く。

川の水を利用した大きなししおどしの音だ。
陶土を搗くために利用している臼は“唐臼”と呼ばれるもので、
受け皿に溜まった水が受け皿ごと落ちる反動によって陶土を挽いているのだ。
ここにも昔ながらの方法が生きづいているのだ。
そしてその音は“日本の音風景100選”の一つにも選ばれている何処か懐かしい音だ。

お昼を少し過ぎていたのでその下流にある橋を渡り蕎麦を食す。
繋ぎがほとんど入ってないのか少し太麺でボソボソ切れる田舎風蕎麦だった。
天気の良い日は涼やかな水の流れと陶土を引く音
そして敷地いっぱいの広げられて陶器はきっと穏やかな時間を与えてくれるはずだ。





小鹿田の里