Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

パンドラの箱Ⅱ 6

2009-05-31 09:41:31 | Kawasaki KSRⅡ


これで何とか無事にクラッチ版までたどり着きました。
やはりプレート同士が軽く固着してます。
本当は交換したいところですが
現在の走行距離やスプリングが交換してあった点から想像して
クラッチもそれ程使用してないはずなので
今回は分解して再度組み立てる事にしました。
はずした時の逆の作業で組み立てます。
でもやはりガスケットだけは新品を利用して組み上げました。

ケーブルを付けてレバーを引いてみると
きちんと動作します!これで出来上がり。

今回のレストアはエンジン本体には手を入れる予定はありませんでしたが
結局これでエンジンはヘッドとクラッチに手を入れた事になり
あとはクランク本体になりました。
でもここはまだ私の実力では無理でしょう。
そしてまだここに手を入れる状態のKSR君では無いようです。
素人メカニックで紆余曲折ありましたがなんとかなりました。
そして勉強にもなり少し腕前が上がった気がします。
でもまだエンジンがちゃんとかかるかどうか…。 (^^ゞ

怖い物見たさであけてしまうパンドラの箱
そんな正確の私が次に何を仕出かすのか ちょっと こ・わ・い…。 

パンドラの箱Ⅱ 5

2009-05-30 08:11:50 | Kawasaki KSRⅡ
ちょっと予期せぬ嬉しい事がありましたが
今回の作業の目的はクラッチ版の検査です。
作業を先に進めるとここから先には専用工具のプーリーホルダーが必要になります。
クラッチのセンターボルトを緩める訳ですが
普通に緩めるとハウジングごと廻ってしまい緩める事ができません。
ハウジングを固定してセンターボルトを緩める必要があるのです。
でもしょっちゅう使う物ではないので新しく購入するのはどうかと思い
あった材料でつくったのがコレです。



ステーを2本使い引っ掛ける爪の所はボルトを使用して
ちょうどキックアームの付け根の部分で押さえました。
これで難なくセンターボルトをはずす事ができました。
制作費300円弱!なり。
これ、次も使えますねぇ。

パンドラの箱Ⅱ 4

2009-05-28 08:39:12 | Kawasaki KSRⅡ
ってな具合で3分でできる作業を1週間以上かけてやるのですから
素人作業な上、なかなか作業が進まない訳です。
そういえばこのKSRプロジェクトって3ヶ月で完成で予定でしたが
もうすでに半年が経過、いつになったら完成するのでしょうかねぇ?

早速迷いに迷ったクラッチケースを割った前回の作業の続きです。
クラッチハウジングを取ると緑のスプリングが出てきます。
いや、出てくる予定でした。
しかし出てきたのはなんと黄色のスプリングでした。
もしやこれは…。



クラッチスプリングは見た目で判断できないので色付けされています。
KSRはエンジンのダメージを抑える為かこのクラッチを押さえるスプリングが弱めで
よくクラッチがすべると言われていて
この解決方法のひとつがレーサーのKX60のスプリングに換えるという方法があります。
その時使用するKX60のスプリングが黄色なのです。

以前にも書きましたがこのKSR
いろいろ改造車であるという事で購入しましたが
ヘッドをはぐってカメレオンファクトリーの100cc仕様である事
24径のビックキャブ仕様
ワンオフのチャンバー
振動によるヘッド保護の為のブラケット削除
フロントブレーキのブレンボ(ヤマンボ)強化などしてあり
今回の強化スプリングが取り付けてあった点を考えると
かなりKSRフリークな方が乗っていた事が想像されます。
って事は当たり!な車両って事でしょうか?(^^ゞ

ともあれ、今回のクラッチオーバーホールで嬉しい新たな発見があった訳になります。

パンドラの箱Ⅱ 3

2009-05-27 18:57:02 | Kawasaki KSRⅡ
再度ネットで調べるがこのインペラの記事は見つからない。
マイナーとばっかり思っていたKSRも
2スト絶滅の中でセカンドカーとしてひそかなブームが再燃しているので
ネットで検索するといろいろな情報が出てくる。
他の件にしろ、調べるとみな同じ所で悩むので
その関連の記事が必ず見つける事が出来るのに今回はない。
うむー、不思議だ…。みんなここで悩まないのか???

しばらく考えてある結論に達した。
きっとみなこの件はあっさりスルーしたに違いない。
という事は答えは簡単なはずだ。
ひょっとしてと思い、インペラの事をまったく無視して
クラッチカバーをゴムハンマーで衝撃を与えながらはずしにかかってみると…





はずれた! (*^^)v

あれだけ悩んでいたのが嘘のようにはずれました。

なぜはずれたか?
答えは簡単でした。
私はインペラのシャフトがエンジン内部まで貫通しており
このシャフトが抜けないとクラッチカバーは外れないと思っていましたが
ご覧の通り白いギアの部分がインペラの裏側の部分で
インペラは内側からクリッピングで固定されていたのです。
つまりインペラをはずす場合はクランクケースを割る必要がある訳で
クラッチ版の交換などにははずす必要が無い訳です。
これで初めてウォーターポンプカバーははずす必要が無いと言う意味が解かりました。

たったコレだけの事なんですがねぇ。
きっとサービスマニュアルには書いてあるのでしょうが
これが超素人作業の実態です。(+_+)

やっと次の作業に進める様になりました。
確かに時間がかかりましたが、超難解クイズの答えを見つけた様で
ちょっとルンルン気分が今の気持ちです!


パンドラの箱Ⅱ 2

2009-05-26 09:54:18 | Kawasaki KSRⅡ
男なら選んだ道は真っすぐ進んで行くべきである。
たとえその先が真っ暗で経験のない道のりでも…。
よぉーし、やったるでぇ!
なんて何も根拠が無いにもかかわらず
ちょっとかじったヘッドのオーバーホールが変な自信になってしまいました。

さて要領はネットで調べて作業にかかります。
まずは入れたばかりのクーラントとエンジンオイルを抜きます。
ウォーターポンプの部分ははずさなくてもよいとなってましたが
勉強の為とヘッドのオーバーホールの際にサビサビを綺麗にし
新しいガスケットに交換したが再度分解しました。
クラッチカーバーはノッキングピンと数本のボルトで固定されていますが
風車の様なインペラがはずれません。

このインペラがクランクと連動して回転し
クーラントを循環させる様になっています。
とめているようなボルトもないし、ドライバーでこじってもダメです。
えぇー、なんではずれないんだよぉ。
パーツリストとにらめっこしながら悩んだがどうしても解からず
全く先に進む事無く1週間という時間だけが過ぎていきました。(ToT)/~~~




パンドラの箱Ⅱ 1

2009-05-25 16:28:48 | Kawasaki KSRⅡ
エンジンもキャブも無事に乗ったので
ワイヤー関係の装着にかかりました。
まだ調整は必要ですがアクセルやオイルポンプのワイヤーは完了しましたが
クラッチワイヤーが短い。???なぜだぁ???。
どうやら引きしろが足りないようです。
付け方を間違えたのか再度やってみましたがやはりおなじ。
いろいろ調べてみるとクラッチが張り付いた状態らしい。
長らく放置したKSRにはよくある話のようで
しばらく乗らない場合はクラッチを切った状態でレバーを固定すると
このような状態にならないらしい。

さて、困った。
今回エンジンはヘッドのオーバーホールは考えていたが
腰下はノータッチでいく予定でしたがこのままではどうしようもない。
ネットでクラッチの交換方法を早速調べる事になった。
あー、またパンドラの箱を開いて(正確には開かなくてはならない)しまった。
本当に大丈夫でちゃんとエンジンかかるのかなぁ。

境港という街 3

2009-05-24 08:41:30 | ツーリング
1年3ヶ月待たせている彼女がいる。
あの約束をすっぽかしてそのまま音信不通になっていた。
きっと怒っているに違いない。
でもきっと昔のままの姿であの場所に立っているに違いない…。
その彼女は妖怪神社の前にあの姿で立っていた。
ごめんねぇ、謝ってみた所で彼女は我冠せずだった。

その妖怪神社の横に鬼太郎達が生まれてくる場所がある。
その名は“妖怪ショップ ゲゲゲ
粘土や金属を使っていろんな妖怪達を蘇らせている所だ。
「この地を盛り上げるにはどうしたらいいのでしょうか?と先生に尋ねたら
あなたも遊んで楽しみなさいと言われたんですよ」

その先生とはこの地が故郷である水木しげるの事であり
その先生の意を酌んであんまり商売っけのないこのお店を営んでいるのが
電気工事会社の社長である野々村久徳さんです。



「この目玉おやじはねぇ…」っと、暗闇では青白く光る秘密を教えてくれたり
「地域活性化に必要なものは…」っと、この街を愛する事を延々と語ってくれました。
一時的やちょこっと儲ける事は簡単であるが
長く続けていく事の重要性が大事なのであると言う。
話が面白いのでついつい長居をしてしまった。
旅人を楽しませ、こんなにこの地を愛す
ここで生まれてくる妖怪達は本当に幸せだろうなと思った。
時間がある時はいっしょに妖怪達を作ってくれると言う。
次回はもう少し時間を持って妖怪達を作ってみたいと思った。

妖怪は確かに気味悪い物であるが、本当に怖いのは人間自身の方かもしれない
境港はそんな事を気づかしてくれる妖怪達が住む不思議な街であった。


追記 ここにマーシャがツーリングでよく遊びに来ると言うのは秘密である。

境港という街 2

2009-05-23 09:21:19 | ツーリング
米子から境港に延びる夜見ヶ浜は砂でできた半島である。
そのため田はなく、ほとんどが砂地で特産の玉ねぎが至る所に植えてある。
その砂地から海に長く延びるのが米子空港の滑走路であった。



軍事オタクならここが航空自衛隊美保基地である事は周知の事だが
輸送隊の基地なので戦闘機が配備されている所に比べて地味なのはしょうがない。
なのでまったく興味がなかったのだが、柵越しに迷彩塗装のC-1輸送機の後ろに
民間で退役したYS-11がここでは現役だったのは以外だった。

そこから少し離れた所に無数の鉄塔が立っている。
気になって道端にあったドラム缶の上に立ち塀の中を覗き込んで見ると
そこには沖縄の地借権の問題で有名になった通称“像の檻”がここにあった。
撤去するのしないので揉めたあの像の檻である。

それはもちろん大陸からの電波を傍受する為のもので
ここが大陸に近い位置である事を示している。
軍事オタクには何かと戦闘機や護衛艦などがもてはやされるのは理解できるが
この不気味な施設を見た時は正直ぞっとし、本来の美保基地の姿を見たような気がした。
そういえば米子から境港への国道も心なしか基地を避けて通っている様な気がする。

境港は大陸からの情報収集の最前線の町であった。


境港という街 1

2009-05-22 09:29:09 | ツーリング


岸壁に行ってみると大漁旗を棚引かす整備された船が数隻係留されていた。
神事も行うのか神木も用意されている。
その前で糸を垂れていたおじさんの竿がしなり初夏の魚キスが釣れた。
「おー、釣れましたねぇ、たくさん釣れるのですか?」
「いや、1匹目だよ」おじさんは空のクラーに大事そうにしまい込んだ。
それが挨拶代わりだった。



「今は年金暮らしで、釣をしながらこうやって人と話をするのが楽しみなんだよ」
それから昔は船のコックをしていた事、そして船の中での人間関係から逃げ出した事
昔のこの町の事、あの大漁旗の船が今から出漁に行く事などいろいろ話はじめた。
「もう船には乗らないのですか?」と尋ねると
「もう十分に乗ったからもういいよ」と答えた。
おじさんは私と話している間中、右手に針を、左手にはケブを持ったままだ。
釣よりよっぽど世間話の方が好きなのかもしれない。

その大漁旗の船の横に軽自動車が止まった。
運転手は多分お母さん、車からお父さんと幼稚園児が降りてきて
子供を抱きかかえて船に乗せ、船首の辺りで何か話している様子。
なぜかお母さんは車の中で待っていた。
きっと出航前にお父さんの船を見せに来たのだろう。
さっきのおじさんが言っていたが、一回出航すると倉庫が一杯になるまで寄港しないという。
つまりいつ帰ってこれるのか解からないという事なのだ。
しばしの別れってやつだ。
幼稚園児にその事が解かっているかどうか解からないけど
そんなお父さんの気持ちはよく解かる。
この子も大きくなったら船乗りになるのだろうか?

境港はそんな漁業の街であった。