Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

白い世界へ

2008-08-24 07:31:52 | ツーリング
何度と無くこの地を訪れているので
R381とR441が合流する江川崎がこの辺りで一番大きな町である事は知っている。
逆に言うとここ以外では食料を確保するのは難しい。
夕食にの食材に得意の鳥のモモ肉とタマネギ、そして赤ワインを購入した。

R441からR439へ
ここで四万十川ともお別れである。
R439がライダー泣かせである事は有名である。
川沿いの狭い1車線道路
所々こんな山の中にって思う程素晴らしく改装してあるが
それも突然始まって突然終わる。
全体的には視界を開けずダラダラと続く印象がある。
しかもお盆中は帰省中なのか他県ナンバーの大型車が多いので
履行さえもままならない。

でもR394、ヨサクってライダーにとってはとても重要な道です。
なぜか行きたい場所と場所を結ぶとヨサクにあたるのです。
四万十川から四国カルスト、そして祖谷へ。
幹線国道を嫌うライダーならそうならずにはならないのか?

考えてみたら道は人が作るもの。
私が行きたい所は昔の人も行きたかったはず。
だからヨサクの道自体は昔からあったはずだ。
その後車社会になって車の為に新しい道が出来てきたのだろう。
そして今はそちらが主力、昔ながらの道は忘れ去られ朽ちて行くのみなのか?
だからちゃんと昔ながらの道は残っているが新しくは無い。

道が濡れている。夕立が降ったのだろうか?
まだ乾ききっていないのでつい先程降ったばかりなのだろう。
うまく雨を避けてここまでこれたようなのだ。

しかし見上げると空はどんより曇っていて低く垂れ込めている。
このまま四国の屋根の四国カルストまで上がれば雲の中は間違いない。
しかし先程まで陽が差していた事を考えると
その上空はそれ程雲っているはずが無いと考える。
いや、そう思いたい。
もう6時をまわっているのでもし上がって天候が悪かった場合
他のキャンプ地を探すのは非常に困難である。
しかしそれでは今回のツーリングの目的の一番綺麗な星空を見る事はできない。
もっともキャンプが出来たとしても曇っていたら同じ事なのだが…。
しかし諦めが悪いのが私である。ええっい!出た所勝負に出る!
上がる前にビールを2本程追加する。

四国カルストへはいっきに高度をあげ、予測どおりに真っ白い世界に突入した。

10m先も見えない…。ライトも乱反射して意味をなさない。
ただセンターラインを目印に先に進む。
ただ幸いな事に雨は降ってなく風もまったくない。
何度か来た時の覚えている感覚でなんとか姫鶴平のキャンプ場に着いた。
このような状態ではあったがやはりキャンパー達はいる。
もう辺りは薄暗くなっているので、ここで腹を括った。

一人用のテントはあっという間に設営完了。
タープは持ってきていないので洗い場の軒先で夕食の準備をする。
ひとりの食事は寂しいものだが
お腹がいっぱいになったのと赤ワインで酔ったせいか
ちょっといい気分になっていた。

空を眺めると霧一面だが月がかすかに確認できる。
やはり霧はそれ程深くなく、その上空は晴れている事を証明している。
ひょっとしたら…。

ビール2本とワイン1本はあっと言う間に睡魔を呼んできた。