Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

ミルクロード

2008-05-31 09:07:51 | ツーリング
アルカリ泉の美人湯で有名な菊池温泉を抜けると
交通量はいっきに減り
高度を上げながら菊池渓谷に向かう。
夏場はごった返す場所だが今日はさすがにガラガラだ。
少しひんやりする。

菊池スカイラインは大きなカーブはほとんど無く
景色も開けず浅いコーナーがダラダラ続く感じであまり好きな道ではないのだが
左からオートポリスから道と合流するといっきに視界が開け
阿蘇の北側外輪山沿いに走るミルクロードとなる。

左手にはなだらかな新緑、まばゆい牧草の丘が続き
右手には田植えの為に水を張った田んぼがキラキラ反射し
その向こうに涅槃像の阿蘇五岳が春霞の中に浮かんでいる。
この広大な雰囲気はいつ来ても飽きる事はない。

そんな天気に浮かれてか、平日にもかかわらず大観峰の駐車場は
車や観光バスに交じって多くのライダー達がいた。
人の多い所は嫌いなので、お茶だけ買って少し離れた場所にバイクを停める。

いつもの店でオムライスを食べようかと思ったが
今日は心地よい風を感じようと途中で弁当を買ってきたので
草むらに腰を降ろしお腹を満たす。
この景色を独り占めできたような感じでこちらも満足、満足。

気持ちがいいのか他のライダー達もちょっとのんびりムードで走っていた。
左折してやまなみハイウエーに入り黒川を目指す。

キリン 再び

2008-05-30 08:02:39 | 最近思った事
キリン、再開しましたね。
3代目キリンはハチャメチャの高校生の様で
今までの大人のシリアスタッチではなく
ちょっとコメディー路線のようですね。
小粋なオジイチャンと2階から覗くオヤジ…
懐かしのZ2とマッハ…
NSRを操るカワイコチャン…

個人的にはシリアスタッチの方が好きなのですが
この主人公もやはり“キリンの目”をしていました。
どんな展開になるのか楽しみです。

山鹿の気持ち

2008-05-28 09:24:58 | ツーリング
筑後川周辺は大麦で黄金色に染まっている。
この近辺には各社ビール工場が集まってあり
この麦芽達もきっと私の夜の友になるのだろう。
帰宅後の一杯を想像して菊水ICで高速を降りて山鹿に向かう。

実は予定では山鹿は素通りの予定だったのだが
どこか雰囲気のある通りと
道端の八千代座ののぼりに目がいってしまったのだ。

そののぼりに案内されて八千代座まで行ってみると
そこは大きな屋根がある大衆演劇の劇場でした。
今までに地元福岡の嘉穂劇場や愛媛の内子座などを訪れた事がある。
別に坂東玉三郎や朝丘雪路が好きな訳ではありませんが
昔から大衆に愛されてきた建物や原色使いの歌舞伎の絵
今にも寅さんが現れて講釈をたれそうなそんな雰囲気が好きなのです。

バイクで通り過ぎようとすると「こんにちは」と声をかけられる。
こちらはヘルメットを被っているので軽く会釈で返した。
一度通り過ぎたがやはり気になって中に入ってみる事にする。
520円なり。灯篭民芸館も行くならば共通入館券630円というので
せっかくなのでこちらも足を延ばす事にする。

「ちょっと待っててくださいね」と言われるので待っていると
他の見学者さん達といっしょで中を説明してくれると言う。
それは面白いのでついて中にはいると
黒光りする柱と区切られた升席、そして結構奥行きがある舞台があった。
中でも一番目を引いたのが天井の広告看板である。
その中で先程の案内人が建物の説明と当時の様子をおもしろおかしく説明する。
今までいろいろな案内を聞いてきたが
こんなに聞き耳を立てたのは東京ディズニーランドのジャングルクルーズと
ハーモニーランドの列車の素敵なお姉さん以来でした。

“八千代座”については私が語るよりこちらをどうぞ。

また山鹿と言えば頭に灯篭をのせての盆踊りが有名だ。
その提灯を作る技術が見れるのがここ山鹿灯篭民芸館だ。
TVニュースで何度か見た事があるのだが
あの提灯は真鍮で出来ていると思っていたら実はすべて紙で作られていた。
昔からここでは紙の原料のコウゾ・ミツマタが採れていたので
紙を使った技術が発達し
その技術を使って提灯や神社仏閣を作って奉納したのが始まりと言う。
それは本当に繊細で見事なもので
例えば柱に使う四角柱を作る場合、普通は糊代を作って5面で製作すると思うが
ここでは1mmも無いかもしれない紙のヘリに糊を塗って形を作っているのです。
展示してある作品はとても紙だけで作ってあるとは
思えないくらい素晴らしい物でした。
ではなぜ頭の上に灯篭を乗せる様になったのか?
不思議に思い案内人に尋ねてみると…
それはいい質問をしてくれたと喜び、熱弁してくれる事になった。

どうやら頭の上に提灯を乗せるようになったのは最近の事の様で
実は観光課の人がただ踊るだけではつまらないので
何かいいアイデアはないかと画策していた所
たまたま着物を着た女性がお茶を出してくれ
軒先にかけてあった灯篭と重なって見え
これは!っという事で始まったと言う事です。
この事実は地元の方も知らない方が多い事実らしい。
案内人がいないと解らなかった事でした。

その後、通りを一通り見てここを後にしたのだが
案内料を必要としなかったにもかかわらず
街の活性化の為にがんばっている人の気持ちがよく伝わってきた。
自分達が住む街を自信を持って紹介する、それがほんとに気持ちがいい。
また来たいな、そう思える所でした。

予定より2時間も遅れてここを後にし
菊池から菊池スカイラインへと入っていく。

乗れてない

2008-05-27 13:51:09 | ツーリング
昨晩、例のハーネスを製作していて寝たのは朝5時。
すでに空は明るくなっていた。
しかし家族の朝の身支度でいつもの時間に起こされる。
今日は休みなのに…っと思いながら。

今日もあいつのメンテかなと思って窓を開けると、とってもいい天気!
そういえば最近はメンテ、メンテでバイクに乗っていない。
何処からか“飛ばない豚はただの豚だ”なんて聞こえてきそうだ。
いや正確には“乗らないバイク乗りはただのノウガキタレ”だ。
青い空が「こっちに来いよっ」て誘っていたのでうなずいてやった。

熱くなりそうだったので夏仕様のメッシュのジャケットを羽織ったが
靴はMX用のミニブーツだったのが失敗だった。足が蒸れる。
久しぶりのロードスターのせいかポジションもしっくりこない。
足の曲がりが窮屈なのでシートが低い位置にセットされているのかなと
チェックするがいつもと変わらず。
夏が近いのか、虫が多くシールドに張り付く。
完全に車のペース。

そうじゃない…。

これじゃいつもと同じじゃないか。
何かを変えなきゃ何も変わらない事くらい
長く生きてくると自然に覚えてくる。
非凡じゃイヤだからバイクに乗っているんだろ。

いつものアベレージより10~15km/h程遅いのが嫌になり
ヘッドライトをオンにしてアクセルをもう一捻りする。
追い越し車線を走ると前の車は避けてくれさらにスピードアップ。
RXが少し絡んできたがエヴァンゲリオンの2R確立変動で引き離した。
(解りにくい表現でスミマセン…)
ちょっとライダーズハイになり高速を南に流す。

とりあえず菊水ICで降りて山鹿・菊池を目指す事にした。
今日の阿蘇はどんな風に私を迎えてくれるだろうか。