大和 完結

尾道の“男たちの大和”のセットを見に行ってから3年が過ぎていた。
別に軍事オタクという訳ではないが
航空祭のブルーインパルスや佐世保に原子力空母を見に行ったり
知覧の平和記念館などは行った事がある。

平和を守る事が見方によっては表と裏になり
いったいどれが正しいのか判断するのは自分で確認するしかない。
その為に気になる所は足を運んでみるのである。

そのまだ足を運んだ事がない場所のひとつに広島県呉市があった。
言わずと知れた旧日本海軍の要であり
日本の英知を結集して作り上げたあの大和のふるさとでもある。
現在ここには大和ミュージアムがあり大和を中心に戦時中の様子を伝えている。
ここに行かなければ大和については完結しないと思っていた。
ちょうど海上自衛隊の潜水艦を展示したてつのくじら館も道を挟んで前にあり
広島名物お好み焼きも堪能すべく
自宅を朝5時出発となった。

ようやく空は白み始め、昨夜の雨も上がり涼しさを感じる程で
ガソリン代の高さを埋めるが如くR2をひたすら北上するルートを選ぶが
それでもオープン時間15分後には到着していました。



平日にもかかわらず夏休みのせいかかなりの賑わいである。
中央に1/10の大和の模型が展示してあるが
かなり精巧に出来ているが模型は模型、リアル感に乏しい。
人間臭さがしないのである。
セットととは言えやはり等身大の人間が使用する尾道の方が説得力がある。

別室に零戦52型と回天は実物が展示してありこちらは多少興味があったが
一通り見ても40分もかからなかった。
正直面白くなかった。
今更大和が沈んだ時の話を聞いてもと感じたからだ。
予定よりだいぶ早いがあとにしようかと思った時
館内放送で館内ツアーがある事を知る。

このままではねぇと思い参加すると
希望人数が多いので2つに分けるといい
私は50代と思しき御婦人の解説員の組みに入った。
軍事関係の説明を女性の知識では…と思ったがそれは間違いだった。