Web Master's Room

バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

念願の・・・

2007-11-29 09:18:49 | ツーリング
菊池ICで降りる頃にはもう空が白んできた。
生憎、空は薄曇りのようだが
目指す方向にはオレンジの光が見えていた。

ちょうど紅葉の菊池渓谷だが
先を急ぐので、横目でチラリと覗く程度。
雲海のチャンスは日が昇り始めた一瞬なので
早く行かないと絶好のチャンスを見逃すかもしれない。
そんな気持ちが先へ先へと急がすのだ。

菊池スカイラインは昇りつめても
しばらくは阿蘇は見る事ができない。
しかし左手のオートポリスの方角には低く垂れ込めた雲があったし
前方に見えてくる久住連山の足元にも薄い雲海が見れる。
“今日はきっと雲海に遭遇できるに違いない”そう確信した。

完璧とは言いがたいが
内牧の町は薄い雲の中にあった。
モコモコといった感じではないが
平たい羽毛でスゥーと掃いた感じだ。
空も初冬を感じさせる寒々とした感じで
その隙間から朝陽が差し込み
そして涅槃像がくっきりと現れた。

ちょっと感動。

大観峰でしばし鑑賞する。
急に変化が現れる訳ではないが
それは静かに、静かに変化していく。
だんだんボケていく感じだ。
次第に明るくなって稜線が確認できなくなる。
早く着いてよかったと思った。

まだ朝早かったので、あの売店は開いていなかったが
大型バスが到着する頃には、お店の中いっぱいになっていた。
「すごいねぇ」と言って写真を撮るオジサン・オバサン。
多少訛りがあるからどこかのツアーの人なんでしょうが
「ホントはもう少し早くくれば、まだすごかったんだよ」っと
いらぬお節介をしたくなりそうになったので
ここを後にする事にした。

しばらく右手に雲海を見ながらミルクロードを走り
やまなみを三愛レストランの方に向かいながら
この先何処に行こうか考えていた。


初冬の早起き

2007-11-28 09:27:23 | ツーリング
今期初のオーバーパンツと寒冷用グローブを身につけた。
我が愛車はグリップヒーターが付いているので
これで冬季のツーリングの寒さ対策は完璧だ。
じゃないとこの時期に朝5時に出発なんて計画は立てはしない。

まだ真っ暗でかなり気温も低かったが
少し離れた車庫まで歩いて行くと、少し汗も出てくるこの防寒対策。
そこまでして見に行きたかったもの、それが阿蘇の雲海だ。

我がホームグラウンドの阿蘇は春の野焼きに始まり
夏の鮮やかな緑の草原、秋の風になびくススキの穂
そして南国熊本と言えども一面銀世界に変える積雪と
1年を通じてバイクと共に楽しめるのだが
秋から初冬に現れやすい雲海だけはなかなか体験するのは難しい。

上空と盆地の空気の温度差が大きい時に現れる雲海は
阿蘇のカルデラの盆地状に雲が溜まっている中に
お釈迦様が横になった姿を浮かべる。
静寂な雰囲気、凛とした空気
それはまさに自然の偉大さを感じさせる風景なのだ。

しかしそれを見ることが出来るのは
朝早い太陽が昇り始めた気温が安定している時が一番良い。
だから今回は5時出発。
家族の者もまだ布団の中だし
国道も長距離を走る大型トッラクばかりだった。

気温の低さとしばらく乗っていなかったせいで電圧が低いのか
我が愛車は特有のABSの警告灯が赤く点滅していた。
予定どおり5時出発。