ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

イラン封じ込め連合へ

2019-07-11 14:05:04 | 日記
次のニュースについて、読者諸賢はどういう意見をお持ちだろうか。ーーいきなりこんなことを訊くのは、私自身、これについてどう考えたらよいか、どうにも見解が定まらないからである。こんなときには新聞社説を参考にするのがよいと思い、実際に当たってみたが、けさの時点では、この話題にふれた社説は見当たらなかった。なにしろ、ついきのうの夕方に舞い込んだニュースなのである。午後7時のNHKニュースは、次のように伝えている。

「アメリカ軍の制服組トップは、ホルムズ海峡の安全を確保するため、同盟国などとの有志連合の結成を検討していることを明らかにしました。
トランプ大統領は、日本など石油を輸送する国々がみずから自国の船を守るべきだという考えを示しており、今後、各国にどのような要請をするかが焦点になります。
AP通信などによりますと、アメリカ軍の制服組トップ、ダンフォード統合参謀本部議長は9日、記者団に「ホルムズ海峡と周辺の海域で航行の自由を確保するため、連合を結成できるかどうか多くの国と連絡をとっている」と述べました。
ホルムズ海峡では先月、日本の会社が運航するタンカーなど2隻が攻撃されて安全への懸念が高まっていて、これに対応するためアメリカ軍として、同盟国などとの有志連合の結成を検討していることを明らかにしたものです。」

このニュースを耳にしながら、私は、さて日本はどうすべきなのだろうか、と考えた。
真っ先に浮かんだのは、「当然、日本は有志連合に参加すべきだ」という思いである。石油といえば日本の主要なエネルギー源である。血液のようなものと言ってもいい。その生命の源を供給する、いわば大動脈たるシーレーンの、その安全の確保を他人任せにして良いはずがない。自分の生命を守るのは、自己責任の最たるものではないか。

だが次に、私はこうも考えた。この有志連合の旗振り役はアメリカである。アメリカはこの有志連合を、イラン封じ込めの手段とみなしているに違いない。日本のタンカーへの攻撃はイランの仕業だとアメリカは言っているが、この言い分が真実である確証はないのが実情なのだ。そんなアメリカの尻馬に乗り、この有志連合に参加したりすれば、日本はイランを攻撃する米軍の、その後方支援を押し付けられることにもなりかねない。日本はイランの敵対勢力として自ら名乗りでることになる。
日本は(石油輸入の主要な相手国である)イランと、長年にわたって良好な信頼関係を築き上げてきた。その信頼関係を、自らぶち壊すようなことをしても良いのだろうか。

この相反する2つの思いの中で、私は揺れている。あと数日もすれば、新聞社説もこの話題を取りあげるだろう。それを参考にしながら、私は自分の考えをさらに掘り下げたいと思っている。
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