昨夜、寝つけないのでスマホをいじっていたら、次のような情報に出くわした。それによれば、ロシアの知日派外交官だったクナーゼ元外務次官がラブロフ外相の発言を、日本に仕掛けた「罠」だと語ったという( 47NEWS 《領土交渉、ロシアが仕掛けた「罠」》1月16日配信)。
きのう本ブログで述べたように、ラブロフ外相は日本側に「第2次世界大戦の結果を認める」ように迫った。この「大戦の結果」には「南クリル(北方領土のロシア側呼称)全島に対するロシアの主権も含まれる」というのが、ロシア側の言い分である。つまりロシア外相は、四島の主権がロシアに正当に移ったと主張し、この言い分を日本が認めなければ、交渉の進展は「きわめて難しい」と発言したのだが、ロシアの知日派元外交官は、このロシア外相の発言は 日本に仕掛けた「罠」だというのである。
罠。Wikipedia には「罠(わな)またはトラップ(英語:trap)は、仕掛けられた側が知らず知らずのうちに被害を受けることを目的として、仕掛ける側が何らかの手段(社会的手段や物理的手段)を密かに講じることを指す。もしくは、講じた手段そのものを指す」とある。では、ラブロフ外相は「罠」を仕掛けることによって、どういう目的を達成しようとしているのか。
端的に言えば、それは、北方四島の返還要求を日本に断念させることである。日本の返還要求は、「四島がソ連によって不法に占拠された」という主張に基づいている。日本がこの主張を取り下げ、「四島の主権は正当に(合法的に)ロシア(ソ連)に移った」と認めれば、日本は返還要求の、その主張の根拠を失うことになる。「不法にぶんどったものを返せ」ではなく、「そちら様の(正当な)所有物をお譲りください」ということになれば、主権の移譲にはそれ相当の対価が要求される。ロシアはこの対価をーーつまり莫大なカネと平和条約の締結をーー狙っているとみることができるのである。
もっとも、安倍首相がはじめから四島をカネで買う腹積もりなら、この「罠」に掛かったように見せるのも、一つの手ではあるけれどね。ソ連は武力で四島をぶんどり、日本はそれをカネで奪い返す。戦(いくさ)はまだ続いているということだろう。
きのう本ブログで述べたように、ラブロフ外相は日本側に「第2次世界大戦の結果を認める」ように迫った。この「大戦の結果」には「南クリル(北方領土のロシア側呼称)全島に対するロシアの主権も含まれる」というのが、ロシア側の言い分である。つまりロシア外相は、四島の主権がロシアに正当に移ったと主張し、この言い分を日本が認めなければ、交渉の進展は「きわめて難しい」と発言したのだが、ロシアの知日派元外交官は、このロシア外相の発言は 日本に仕掛けた「罠」だというのである。
罠。Wikipedia には「罠(わな)またはトラップ(英語:trap)は、仕掛けられた側が知らず知らずのうちに被害を受けることを目的として、仕掛ける側が何らかの手段(社会的手段や物理的手段)を密かに講じることを指す。もしくは、講じた手段そのものを指す」とある。では、ラブロフ外相は「罠」を仕掛けることによって、どういう目的を達成しようとしているのか。
端的に言えば、それは、北方四島の返還要求を日本に断念させることである。日本の返還要求は、「四島がソ連によって不法に占拠された」という主張に基づいている。日本がこの主張を取り下げ、「四島の主権は正当に(合法的に)ロシア(ソ連)に移った」と認めれば、日本は返還要求の、その主張の根拠を失うことになる。「不法にぶんどったものを返せ」ではなく、「そちら様の(正当な)所有物をお譲りください」ということになれば、主権の移譲にはそれ相当の対価が要求される。ロシアはこの対価をーーつまり莫大なカネと平和条約の締結をーー狙っているとみることができるのである。
もっとも、安倍首相がはじめから四島をカネで買う腹積もりなら、この「罠」に掛かったように見せるのも、一つの手ではあるけれどね。ソ連は武力で四島をぶんどり、日本はそれをカネで奪い返す。戦(いくさ)はまだ続いているということだろう。
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