ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

とある米どころで

2019-10-03 10:03:18 | 日記
新しいリハビリのデイサに通うようになってから、かれこれ4ヶ月がたつ。このデイサは、1組の定員が10名ほどのこぢんまりした施設なので、みんな和気あいあい、仲良しクラブのようなのんびりした雰囲気の中、アット・ホームな時を過ごすことができる。のほほんとした縮れ毛の中年トレーナーと、底抜けに明るい女の子スタッフの(手取り足取りの)お世話のおかげで、リハビリの効果も着実に身に付いてきたような気がする。

そんなデイサの「同志」というか、お仲間の1人であるAさんは、ブランド米を産出する有名な米どころ・凸凸地区に住む、大きな稲作農家の元マダムである。そのAさんから聞いた話だが、凸凸地区には時折イノシシが出没するので、稲を食い荒らされないよう、自分の田んぼに電気柵を張りめぐらせるなど、各自が防御策を講じているという。

ある日、近所のBさんの家の田んぼがイノシシに食い荒らされていた。収穫まぢかの稲は壊滅状態で、その被害は台風の比ではない。調べてみると、電気柵を取り付けたボルトが緩められ、イノシシが楽々侵入できるように細工が施されていた。ーーさて、これは一体だれの仕業だったでしょうか?というのが、Aさんの質問だった。

正解は、人間である。そう、イノシシではなく、なんと人間なのである。イノシシにはそういう(細工ができるだけの)知能はない。Bさんの一つ隣りの田んぼで稲作をするCさんが、それをやったというのである。でも、何のために? それは、Bさんの田んぼの実りを、生贄(いけにえ)としてイノシシに供するためである。Bさんの田んぼの稲を食べ尽くして、腹一杯になったイノシシは、それで満足してほかの田んぼを荒らさず、おとなしく山に帰っていくというのである。もちろんCさんの田んぼも無傷で済む。ーーッたく、人間って奴は!その質(たち)の悪さはイノシシの比ではない。さすがの政治家もこれでは顔負けである。

傍目にはのどかにみえる農村地帯でも、他人を出し抜くあざとい生存競争はたえず行われている。すべてではないにしても、それが「純朴」とされる農民たちの、ありがちな日々の生態なのだ。いや〜、参った、参った。為になる話を聞いて、また一つ賢くなった世間知らずの天邪鬼爺である。Aさん、どーもね。
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2 コメント

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Unknown (あき)
2019-10-07 13:10:11
効果を感じて頂けて、凄く嬉しいです!!
これからも、無理のない範囲で一緒に頑張りましょう!!
そして、縮れ毛最高の表現ですね😁
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Unknown (ささやん)
2019-10-07 21:03:04
あき様
コメント有難うございました。また、きょうの訓練のサポートも、有難うございました。きょうのデイサでの運動量は、先週木曜日の運動量とさほど変わらないはずですが、疲労感は先週ほどではありませんでした。やはり効果は出ているようですね。
きょう話題に出たO洗のSD庵ですが、ググってみたら、やっていました。あんこう鍋は11月から翌年3月までとか。彼氏と一緒に行ってみてください。刺し身や天ぷらも美味しいですよ。
きょうの訓練のサポートをしてくれた(髪が)大泉洋似のトレーナーおじさんにもよろしく。
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