ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

旧優生保護法に対する判決をめぐって

2024-07-05 15:10:56 | 日記
きのうNHKの「ニュース7」で次のニュースを聞いた。

旧優生保護法について、最高裁判所が国に賠償を命じる判決を言い渡したことを受け、加藤こども政策担当大臣が4日、裁判の原告らと面会しました。政府として反省とおわびのことばを伝えるとともに、新たな補償を行うしくみを検討する方針を説明しました。
(NHK NEWS WEB 7月4日配信)

どうなのだろうなあ・・・。ちょっぴり違和感を覚えたのは、この「旧優生保護法」が議員立法によって出来たことを、私が知っていたからである。
議員立法によって出来た、とは、議員の発議によって成立したことを意味する。

この法律が違憲であり、それによって損害を被った人々に謝罪と損害賠償が必要だというのなら、それを行うべきなのは、この法律を作った人たち、つまり立法府のメンバーたる議員たちであって、政府という行政機関のメンバーが行うべきことではないのではないか。

聞くところによれば、最高裁が旧優生保護法を違憲であるとし、国に賠償を命じる判決を言い渡したことを受けて、岸田首相もおわびのことばを述べ、速やかに賠償を行いたいと表明したという。だが「おわび」をすべきなのは行政府の長、つまり首相ではなく、立法府の長、衆参議員議長ではないのか。

岸田首相はおそらく「俺は国のトップだ」との自覚から「おわび」をし、速やかに賠償を行いたいと表明したのだろう。それはまあ、良いとしよう。
最高裁が賠償を命じたのは「国」に対してである。「国」のトップ、最高責任者は首相だから、岸田首相が速やかに賠償を行いたいと応じたのはある意味、当然のことではある。

だが、「加藤こども政策担当大臣」が行政府を代表して「おわび」のことばを述べるくらいなら、その前に衆参議員議長が(立法府を代表して)それをして然るべきではないか。

まだある。天邪鬼爺が言いたいのは、それだけではない。だが、長くなるとアレなので、続きはあすにすることにしよう。

コメント
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