ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

トランプはロ−ウク戦争を止められるか

2024-07-02 09:45:10 | 日記
きのうは本ブログで、ドイツの極右政党『ドイツのための選択肢』(AfD)のワイデル党首へのインタビュー記事を取り上げた。引用に際して、意図的に省いた箇所がある。

引用は、この政党がなぜ自国第1主義を掲げるのか、それを示すためだった。だから余計なノイズはカットしたのである。
カットした部分、それは、ワイデル党首がアメリカのトランプ前大統領への支持を表明した件(くだり)である。

(ワイデル党首は)米大統領選でトランプ前大統領が勝利すれば停戦が実現するとし、『明らかによりよい大統領になる』と期待を示した。
(朝日新聞7月1日)

トランプ前大統領は極端な自国第1主義者である。この点からワイデル党首がトランプ前大統領に共感を示すのは、よく解る。
解らないのは、「米大統領選でトランプ前大統領が勝利すれば停戦が実現する」とワイデル党首が本気で信じる理由である。

トランプ前大統領が次期大統領として返り咲けば、ウクライナとロシアとの間に停戦が実現する。ーーこれはワイデル党首だけでなく、トランプ前大統領自身の固い信念でもある。
先日行われたバイデン大統領とのテレビ討論会に関して、こんな記事がある。

トランプ氏は『これは決して始まってはならなかった戦争だ』と断言。ロシアのプーチン大統領に尊敬される『本物の米大統領』がいれば、プーチン氏は開戦しなかったとして、ウクライナ危機はバイデン氏の責任だとした。
また、ウクライナのゼレンスキー大統領を『史上最高のセールスマン』と述べ、米国がウクライナに巨額の資金を費やしすぎだと批判。自らが当選すれば、大統領に就任する前に、戦争を止めてみせると豪語した。

(朝日新聞DIGITAL 6月28日配信)

ロシアのプーチン大統領は、私(トランプ)を尊敬している。だから私が大統領に当選すれば、彼は私の意思を尊重して、ウクライナとの停戦に応じるに違いない、というわけである。
ボケ老人の誇大妄想のように聞こえるが、この自信(妄想?)はどこから来るのだろうか。
この妄想?が実現する可能性が一つ、考えられないではない。プーチンがこう考える場合である。

「やつは見境なくだれにでも噛みつく狂犬と同じだ。俺が『核を使うぞ!』と脅しても、やつは怯まないだろう。そうなれば米ロは共倒れになりかねない。ここはひとまず矛を収めたほうがよさそうだ。」

だが、プーチンはホントにそう考えるだろうか。

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