ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

情けの首相 辞任すべき理由

2018-03-29 17:35:20 | 日記
安倍首相がオッ、トッ、トッ、トッ、とやたらズッコケまくり、今にも尻も
ちをつきそうな成り行きである。内では森友文書の改ざん問題が炎上して、
火消しもかなわず、外交はといえば、北朝鮮問題、対米鉄鋼輸出問題など
で、立て続けに躓いている。

外交問題の核心にあるのは、トランプ米大統領との関係である。我がアベ首
相は「北朝鮮には最大限の圧力を」と馬鹿の一つ覚えのように言いつづけて
いるが、トランプ大統領はそんなアベ首相をシカトして、米朝首脳会談の話
に飛びついた。我がアベ首相は完全にはしごを外された恰好である。

そして次には、日本からの鉄鋼の輸入に25%の関税をかけて、アメリカが輸
入制限を行うという問題である。日本に対する輸入制限の発動を主導したの
は、トランプ大統領。シンゾーが統治する同盟国だからといって手心を加え
たりしないぞ、ということである。つまり、我がアベ首相はここでもコケに
されたのだ。

我がアベ首相はこれまでトランプ大統領との親密な関係を売り物にしてき
た。それだけに、この親密な関係が虚仮威しに過ぎなかったと分かるやいな
や、安倍首相に対する風当たりは強く、「それだけが取り柄のお前なんかに
もう用はない。責任をとって早く辞任しろ!」という意見すらでる始末であ
る。

だが、親密なはずのドナルドに裏切られたことに対して、アベは責任をとる
必要があるのだろうか。そもそも、悪いのはどちらなのだろうか。まずいの
はどちらなのだろうか。ヘマをしたのはどちらなのだろうか。

一見すれば、「まずいのはトランプ大統領のほうだ」と言いたくなる。友人
を平然と裏切る人物など、だれからも信用されない。今後は、この米国大統
領の言葉を真に受ける国家首脳は、いなくなるだろう。

しかし、ホントにそうなのか、よく考えてみよう。そもそも外交は、友情と
か私情とかが通用する世界ではない、という点を見逃してはいけない。トラ
ンプ米大統領が25%の関税を日本の鉄鋼にかける決定をしたのも、「シンゾー
のあの薄ら笑いが気に食わない」などという理由からではなく、あくまでも
米国という国家の、国家利益を考えてのことである。

そのことを考慮したうえで言えば、安倍首相の作戦はやはり間違っていた。
間違っていたのは、彼が外交には友情や私情が通用しないことを顧みず、米
国の大統領との関係に私情を持ち込み、公然とゴマすりをはじめたからであ
る。ゴマすりは有効だと彼は信じていた。

けれども、ゴマをする輩は馬鹿にされ、見下される。ゴマすりは外交に通用
しないーーそんな基本も理解できない輩は、もっともっと馬鹿にされ、見下
される。当然のことだが、トランプ大統領は我がアベ首相をはじめから見下し、信頼などしていなかったのである。

そうしたことを考えれば、安倍首相はやはり己の非を認め、外交の責任をと
るべきだろう。内政でも炎上しつつある今は、退陣の潮時かも知れない。
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