きのう行われた安倍首相の真珠湾訪問を、各新聞はきょうになって
やっと社説で取りあげた。きのうのブログで、私はこう書いた。
「「平和」という美名の蓋で「臭いものに蓋」とは、安倍さんも日本
の外務省も、うまいことを考えたものだ」と。
政府をヨイショする新聞が取ったのも、同じ戦略である。もっとも新
聞が用いた「美名の蓋」は、「和解」であり、「不戦の誓い」である。
どの新聞とは言わないが(言うまでもないから)、興味深いのは、朝
日新聞が、そうした「美名の蓋」を用いて政府や政府系新聞が覆い隠
そうとする「臭いもの」に、焦点を当てようとしていることである。
朝日の社説《真珠湾訪問 「戦後」は終わらない》によれば、美名の
蓋によって安倍首相が覆い隠そうとする「臭いもの」は、戦争という
歴史的過去であり、また、日本軍が東南アジア諸国に対して数々の侵
略行為を行ったという歴史的事実にほかならない。「「和解」や「未
来」といった心地よい言葉で過去を覆い隠していいはずがない」とコ
ラム「天声人語」は述べるが、これは社説の主張でもあるだろう。社
説はやや長く、こう述べている。
「未来志向は、過去を乗り越える不断の努力のうえに成り立つ。日米
の首脳がともに世界に語りかける絶好の機会に、先の戦争をどう総括
するか、日本のリーダーとして発信しなかったことは残念でならない。」
朝日はこの他にも、日米同盟を「希望の同盟」と呼び、その絆を強固
にすることの意義を強調する安倍首相が、沖縄県の反対を押し切っ
て、基地移設の工事を強行したことに、注意を喚起している。「日米
の「和解」は強調するのに、過重な基地負担にあえぐ沖縄との和解に
は背を向ける。そんな首相の姿勢は、納得できるものではない。」
この社説の言葉には、「瓢箪から駒」の趣きがある。
やっと社説で取りあげた。きのうのブログで、私はこう書いた。
「「平和」という美名の蓋で「臭いものに蓋」とは、安倍さんも日本
の外務省も、うまいことを考えたものだ」と。
政府をヨイショする新聞が取ったのも、同じ戦略である。もっとも新
聞が用いた「美名の蓋」は、「和解」であり、「不戦の誓い」である。
どの新聞とは言わないが(言うまでもないから)、興味深いのは、朝
日新聞が、そうした「美名の蓋」を用いて政府や政府系新聞が覆い隠
そうとする「臭いもの」に、焦点を当てようとしていることである。
朝日の社説《真珠湾訪問 「戦後」は終わらない》によれば、美名の
蓋によって安倍首相が覆い隠そうとする「臭いもの」は、戦争という
歴史的過去であり、また、日本軍が東南アジア諸国に対して数々の侵
略行為を行ったという歴史的事実にほかならない。「「和解」や「未
来」といった心地よい言葉で過去を覆い隠していいはずがない」とコ
ラム「天声人語」は述べるが、これは社説の主張でもあるだろう。社
説はやや長く、こう述べている。
「未来志向は、過去を乗り越える不断の努力のうえに成り立つ。日米
の首脳がともに世界に語りかける絶好の機会に、先の戦争をどう総括
するか、日本のリーダーとして発信しなかったことは残念でならない。」
朝日はこの他にも、日米同盟を「希望の同盟」と呼び、その絆を強固
にすることの意義を強調する安倍首相が、沖縄県の反対を押し切っ
て、基地移設の工事を強行したことに、注意を喚起している。「日米
の「和解」は強調するのに、過重な基地負担にあえぐ沖縄との和解に
は背を向ける。そんな首相の姿勢は、納得できるものではない。」
この社説の言葉には、「瓢箪から駒」の趣きがある。
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