「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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これまた「絶対の知恵者」だった、我らがアニキ「足利尊氏さん」!

2014年08月25日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「先人考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今日は室町幕府の創始者「足利尊氏」をとりあげてみようか」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「その人物がどんな人物なのか考察する際には、その人物の肉声をまず聞くことが大事なんだけど・・・尊氏は合戦に対して」

「「合戦で負ければそれでお終いなのだから、敵が近づいてきたら自害する時機だけを教えてくれればよい」と言葉にしているんだよね・・・」

「しかも、ピンチに陥ると彼はニヤリと笑顔を見せた・・・と言うんだから、危機を危機と感じる事なく、危機を楽しむ余裕のある人物なんだよね・・・」

「つまり、要はこれ、尊氏さんは、若い頃からいろいろなネガティブな状況を経験し、それをすべてポジティブに変えてきたからこそ、人間性が馬鹿デカくなり」

「もちろん、合戦も幾度も経験し、ネガティブからポジティブに変え、数多く勝利してきた結果、少々のネガティブには一切、うろたえず」

「笑みさえ浮かべられる人物・・・人間性のデカイ、オトコマエなアニキが出来上がった・・・そういう話らしいんだ」

と、タケルは言葉にする。

「彼と実際親しかった夢窓疎石さんは「尊氏には「戦場での勇猛さ」「敵方への寛容さ」「部下への気前の良さ」という3つの徳があった」と記していますし」

「余程、人間性がデカく・・・腹の座った人物だったんでしょうねー」

と、レイカ。

「ま、アニキだよね・・・こういう男の為なら日本人は喜んで死んでいくよ・・・」

と、タケル。

「「戦場で勇猛になれる」・・・と言うのは、やはり、自分の武芸にも自信もあり、実際、強い武家の人間だったと言うことでしょうね」

と、レイカ。

「自分の武器がなんであるかわかっていて、その威力が他を圧する勢いを示すことを知っている人間こそ、勇猛になれる・・・幾多の戦いで戦将を務めた尊氏は」

「それこそ、合戦のプロ化していたんだろう。まあ、戦いの世界では、戦いに勝てば勝つほど、勝ち方を知るからね・・・その知恵を掴んでいた人物に違いないな」

と、タケル。

「武芸に熟達し、勝ち方の知恵を知っている合戦のプロ・・・それこそが足利尊氏の基本的なあり方なんでしょうか?」

と、レイカ。

「いや、結局、室町幕府の成立と彼が死ぬまで・・・京の都は戦乱に明け暮れた・・・僕は歴代の幕府創始者の中で、徳川家康以上に政治的に動いた武将だと考えている」

「なにしろ、あの手この手で南北朝のあの時代の政治をやっているからね・・・尊氏は」

と、タケル。

「確かに・・・時に南朝を手を握ったりもしていますからね、尊氏は・・・」

と、レイカ。

「途中、北朝が消滅し、足利政権の正当性が失われていたりもするから・・・弟の足利直義が敵になったりもするからね・・・尊氏は苦労しただろうね・・・」

と、タケル。

「では、尊氏は弟の直義以上に政治家だったと?」

と、レイカ。

「僕はそう見るね・・・実際、直義派だった武将が大挙、尊氏派に寝返ったりもしている・・・北条泰時を理想とする直義は、そう言いながら現実が見えていない」

「・・・それに対して尊氏は現実の見えている皆のアニキ・・・的な政治家だったんだろう」

と、タケル。

「現実が見えているからこそ、理想など掲げなかった尊氏・・・そういう事でしょうか」

と、レイカ。

「そう思うね・・・もちろん、彼は和歌も連歌も得意だったし、絵も残っているそうだから・・・芸術家肌でもあった・・・一種の美学を持つオトコだったんだろう」

と、タケル。

「人間性がデカくて、現実がよく見えている、気前のいいアニキ・・・もちろん、美学も持っている・・・って、タケルさんそっくりじゃないですか!」

と、レイカ。

「なるほど・・・そう言われると、さすがに嬉しいね。僕は足利尊氏さんが好きだからね・・・直義は「知識者」の「俺偉い病」の匂いがするし」

と、タケルは言葉にした。


「さて、まず、鎌倉幕府の滅亡から見ていこう・・・幕府が滅亡したのは、遠因として幕府が元寇の恩賞を御家人に正統に渡せなかった事がまずある」

「さらに言えば、その直接原因は、幕府に不満を抱いた御家人が全国規模でいたと言うことだけど・・・所領を失った御家人が続出し、逆にその所領を手に入れ」

「成り上がる悪党も顕在化し・・・幕府は徳政をするんだけど、これが貸金業者の幕府不信を呼び、いわゆる御家人への貸し渋りが起こる・・・」

「これが余計、御家人を苦しめることになり、貨幣経済へ順応できなかった幕府は、高圧的に御家人や悪党、貸金業者などに当たるようになったんだね」

と、タケル。

「それって北条幕府が「俺偉い病」化した・・・と言うことですか?」

と、レイカ。

「そういう事・・・「俺偉い病」はふしあわせスパイラルだから・・・本来なら「関係性を切るのがベター」という運用になるけど、北条幕府って要は日本政府だからね」

「「知識者」の「俺偉い病」の徳川慶喜が将軍になった途端、幕府が吹き飛んだ状況とまるで同じ・・・日本政府が「俺偉い病」化すると」

「幕府は吹き飛ぶんだ・・・全国のサムライが立ち上がって、その「俺偉い病」化した日本政府を吹き飛ばしちゃうからね・・・」

と、タケル。

「その引き金となるのが・・・幕府軍として伯耆船上山にて挙兵した後醍醐天皇を討伐に行った尊氏が逆に倒幕を志し、六波羅探題を滅ぼす行動ですね」

と、レイカ。

「尊氏は源氏の名門・・・だから、彼は武門の棟梁の意識が若い頃からあったのだろう・・・実際、彼を慕う武家は多かったに違いない」

「・・・であれば「俺偉い病」と化した幕府のひどさを報告する武家も多かったに違いない・・・となれば「平家討つべし」と心変わりするのも」

「源氏の名門の尊氏ならでは・・・もちろん、政治を見る目は優れている彼だから、「動くなら今!」と敏感に感づいたのさ」

と、タケル。

「平家幕府を倒して自ら源氏幕府を作り直す好機・・・その為のパスポートとして後醍醐天皇の挙兵を利用する・・・そこまで見切っていたんでしょうか?尊氏は」

と、レイカ。

「自分の目的の為には、利用出来るモノをとことん利用するのが、勝てる政治家の真の姿だ・・・それに尊氏は後醍醐天皇と実際に会って話している」

「後醍醐天皇が単に自分の子供達に天皇家を継がせたいと言う、単なる私利私欲の為に幕府を倒す気だった事は知り抜いていたはずだ」

「もちろん、後醍醐天皇が政治家個人の資質としても、それほど優れていないことも尊氏には見えていたろう・・・だって、自分と比べりゃいいわけだから・・・」

と、タケル。

「尊氏は先が見通せたのに対して・・・後醍醐天皇は先が見通せないと、わかったと言うことですか?」

と、レイカ。

「後醍醐天皇には、過去天皇だった、と言う価値しかない。政治家としての個人的資質は恐ろしいほど低い・・・だって、嘘つきだぜ、このおっさん」

「しかも、私利私欲の塊で、大義名分が全くない・・・恐ろしい程ダメなオトコなんだよ・・・鎌倉幕府を倒す名目にはなったけど」

「あとは日本文化的に全く使い道のないダメ人間なんだ・・・このおっさん・・・」

と、タケル。

「戦に勝利出来るのは、この日本においては、大義名分があることと主将が「知恵者」であること・・・でしたね、タケルさん」

と、レイカ。

「そういうこと・・・だから、鎌倉幕府を倒す大義名分はあったんだ・・・鎌倉幕府は「俺偉い病」化したから、日本人の敵になったんだからね」

と、タケル。

「しかし、後醍醐天皇には大義名分も、その陣営に尊氏を超える「知恵者」もいなかった・・・それでは後醍醐天皇と尊氏が戦いになった場合は」

「もちろん、大義名分を持ち、知恵者「尊氏」のいる尊氏陣営が勝つ道理ですね」

と、レイカ。

「そ。尊氏の大義名分は、武家の為の日本政府を新たに作る・・・足利幕府の創設だからね・・・建武の新政が恩賞は不公平だわ、公家に厚く、武家に冷たいだわ」

「要は後醍醐天皇わがまま政権だったのが、その本質だからね・・・幕府を倒した御家人達は、早速そっぽを向いたんだ」

と、タケル。

「その状況を敏感に察した尊氏は・・・直義を助ける為に鎌倉に東下し、戦に勝つも・・・後醍醐天皇に背いた事に気落ちして寺に入り出家を企てる」

「・・・しかし、足利軍を討ちに来た新田義貞軍を向かい撃った直義軍がまたも負けると、尊氏が援軍に駆けつけこれまた新田義貞軍に勝利する尊氏となるわけですね」

と、レイカ。

「とにかく、尊氏は「戦場での勇猛さ」「敵方への寛容さ」「部下への気前の良さ」があったから・・・敵もいいところで引いたりしてたんだろうね」

と、タケル。

「尊氏だけは討てない・・・そういう意識が敵側にもあったと言うことですか?」

と、レイカ。

「だって、次の幕府が出来たら、絶対にこのオトコが将軍やるしかないだろうってみーんな思っているようなオトコだぜ。殺すわけにはいかないし」

「殺しちゃったら、他の武家から袋叩きだろう・・・尊氏はその状況すら、利用したんだよ・・・だから、足利尊氏率いる足利軍は強くなるわけ」

と、タケル。

「この日本は昔から農民主権だった・・・それは以前話した通りだ・・・だから、武家主権でもあるわけ。武家は元農民だからね」

「だから、日本政府を作るのは、この時代、武家だから・・・そこには御家人も入るし、悪党も入る・・・」

「悪党の親玉である楠木正成が後醍醐天皇に「新田義貞と手を切り、足利尊氏と手を組むべきです」と言ったのは、武家が足利幕府を望んでいて」

「将軍として、尊氏を推していた事を楠木正成が知っていたからだよ・・・」

と、タケル。

「なるほど・・・尊氏に足利幕府さえ、開かせておけば、天皇の系統などは、尊氏がどうにかしてくれる・・・あるいは口を一切出さない」

「・・・そういう約束をすれば、後醍醐天皇の天皇返り咲きも夢じゃなかったんですね?」

と、レイカ。

「そ。そこまで見越していたから、何の価値も無い新田義貞より、御家人や悪党にも人気のある尊氏と手を組めと賢い楠木正成は言ったのさ」

と、タケル。

「しかし、実際は、新田義貞を切れず、足利尊氏と敵対し・・・先の見えない後醍醐天皇は、結局、都落ちし、南朝と称するしかなかったんですね」

と、レイカ。

「足利尊氏のすごい所は、当時の後醍醐天皇軍にやられて九州に落ちたのに、勢いを盛り返して逆上陸してくるところなんだよね」

と、タケル。

「なぜ、尊氏には、それが出来たのでしょう?」

と、レイカ。

「もちろん、彼が次期、足利幕府の将軍候補だと言うことが全国の御家人と悪党に知れ渡っていたからだよ」

「彼らは足利幕府創設を尊氏に望んでいたんだ・・・氏素性の無い新田義貞とは、雲泥の差だよ」

と、タケル。

「さらに言えば、当時の後醍醐天皇率いる朝廷は、御家人と悪党の敵と見られていた・・・だから、尊氏は盛返すことが出来たんだ」

と、タケル。

「なるほど・・・先の見えない政治的能力の稚拙な後醍醐天皇と政治能力抜群にして血統も良い尊氏とでは、雲泥の差の結果が出るのも当然だったんですね」

と、レイカ。

「まあ、その後、なんだかんだあるけど、合戦に強く、血統も超良血、そして政治能力抜群の尊氏が勝利を納めるんだね」

「「戦場での勇猛さ」「敵方への寛容さ」「部下への気前の良さ」があり、人間性も超デカイ、超一流の美学を持った、頼りがいのあるアニキ・・・」

「そりゃあ、勝ちを納めるのも当然だろうね・・・」

と、タケル。

「要は尊氏も「絶対の知恵者」・・・そういうことなんですね」

と、レイカ。

「そういうこと・・・「絶対の知恵者」こそ、「時代の覇者」になるのさ」

と、タケルは笑顔で言った。


「さて、んじゃ、レイカちゃん、今日も飲みに行こうか」

と、タケルは言葉にする。

「はい、どこまでもお供します」

と、レイカは言うと、赤縁のメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


同じ日本文化と言うこともあって、日本の歴史には、同じような人物が現れますね。

というか、幕府を創設するのは、皆、「絶対の知恵者」で、幕府をつぶすのが高圧的な「俺偉い病」の人間・・・共通しています。

ま、日本人はいつの時代も変わらないと言うことです。


昔からその時代の日本政府を選ぶ、国民主権だったのが、日本の伝統だったんですね。


つまり、天皇主権のいち時代は、日本文化として、歪だったと言うことにもなるんです。はい。


さ、飲みに行きましょうか。月曜日だし!


ではでは。

8月25日 テレビは本当に「終わったコンテンツ」なのか!(答え出ちった!)

2014年08月25日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

8月も最終週となり、すっかり、夏も風前の灯火みたいな感じになってきましたねー。

今のうちに、夏的な事を楽しんでおこうと昨日は花火など楽しみましたが、なんだか、そんな事をする季節ですねー。

夏の暑さも一段落したようで・・・少し寂しい気もしますねー。


さて、昨日は休息日と言うことで、一日400キロカロリー程の軽いメニューで済ませました。

にしても、これ、サイクリストとしての普通のトレーニング・メニューと考えれば、月800キロメートル程走っている換算になるんですね。

ホビーサイクリストの目標が月1000キロメートル行ければ・・・と言うのがあるので、今後、少しずつトレーニング量を増やしていく予定ですね。


ま、身体が進化しているのがわかります。毎日、泥のように長い時間寝ていたのが・・・割りと早い時間にも起きれるようになりましたから。

いやあ、人間の身体って、対応能力高いんですねー。

ま、そうやって、進化・成長していきましょう。


昨日の僕より、明日の僕です。いやあ、なかなか、いいんじゃないすかね。


さて、その時、ユカちゃん(30)とカズシ(29)と僕の話はまだ、続いていました。

「ゆるちょさん、わたし達、時たまやるんですけど・・・ディベートの判定役、やってくれません?」

と、ユカちゃん。

「いいよ・・・で、テーマは何にするの?」

と、僕。

「もちろん、さっきの話の続き・・・「テレビは本当に「終わったコンテンツ」なのか?」です」

と、ユカちゃん。

「まあ、わたしもカズシと同じ意見で・・・「テレビは「オワコン」だ」と思いますけど・・・否定側で立論する側に回ります」

と、ユカちゃん。

「よっしゃ・・・じゃあ、カズシ、肯定側立論、お願い」

と、僕。

「はい、じゃあ、始めます・・・まず、定義を述べます。「終わったコンテンツ」の定義は何なのか・・・・それは、すべての年代の日本人が必要としないコンテンツだと」

「言うことです。例えば、僕ら・・・まあ、僕とユカですが、テレビの運用は朝の「おはよん」のヘッドラインを僕が見て、見るべきニュースをピックアップしていますが」

「これは何もテレビでやる必要はありません。ネットのニュースなり、なんなら、新聞でもいい。ネットや新聞でテレビの存在は代替されてしまうんです」

「例えば、僕は唯一「大河ドラマ」を見ていますが、じゃあ、これは僕の人生に絶対に必要かと言われれば、別に視聴を中止しても、特に痛痒は感じません」

「なぜなら、脱サラした僕にすれば、それらより、もっともエンターテイメント性の高い存在は、僕の仕事自体だからです・・・」

「それと、僕とユカとのリアル・ライフそのものが、一番エンターテイメント性を僕にくれるから・・・それ以外のモノに依存する必要は一切ないのです」

「それに・・・テレビはテレビだから出来るコンテンツを放棄したも同じです。例えば、高齢者世代向けのコンテンツだった時代劇をテレビはあっさり放棄した」

「もちろん、今、BS放送を見れば、平日、午前中から昔の時代劇をやっている・・・これが完全に高齢者向けですが、それはBS以外」

「・・・つまり、スカパーの時代劇専門チャンネルを見れば、代替出来るんですよ・・・」

「子供向けのアニメにしろ、子供番組も少年・青年向けの番組だって、テレビを見る必要は全くない・・・ネットで情報のやりとりをする時代だし」

「SNSで個人と個人がつながれるこの時代・・・LINEその他で、リアルライフの友人たちとつながる方が大事と言う価値観になっている・・・」

「つまり、リアルライフを大事にしている人間にすれば今この瞬間SNSでつながれる友人との関係性の方が大事だし」

「さらに言えば、YOUTUBEその他の映像コンテンツの方がテレビなんかより、圧倒的に面白い・・・」

「それに、お年寄りはスカパーで好きなコンテンツを探して、それを愉しめばいい・・・だいたい今じゃビデオ・オン・デマンドが普通だし」

「相手との会話すら楽しめるのが普通なのに・・・テレビは未だにシーケンシャルに情報を垂れ流すだけだし、好きな時に情報を取りにいけないわ」

「会話だって、くだらないクイズの出題に対して答える程度・・・ちょっと時代に遅れすぎていますよ・・・つまり、テレビである優位性は、ここに雲散霧消したのです」

と、カズシは立論した。

「・・・だから、テレビは終わったコンテンツだと・・・そういう立論ですね?」

と、僕。

「はい・・・ユカ、いつものように本気で立論したぞ・・・この盤石な立論を壊せるかな?ユカに・・・」

と、カズシはニヤリと笑う。

「ま、うちの家系は、口が達者な奴揃い・・・血だよ、血・・・」

と、僕は知らず知らずつぶやいている。

「カズシは・・・すべての年代が必要としないのが「テレビ」というコンテンツだ・・・と主張したのだから、テレビを必要としている世代の存在が証明出来れば」

「その立論は崩せるはずよね?」

と、ユカちゃん。

「ああ・・・そういうことになるね」

と、涼しい顔のカズシ。

「お年寄りの世代には・・・テレビにお金を払うなんて勿体無い・・・テレビはタダで楽しむモノと言う意識の人達がいるんじゃないかしら」

「テレビが出来て以来・・・テレビと安全はタダ・・・もっとも安全は脅かされているけど、テレビがタダと言う体制は変わっていないわ」

と、ユカちゃん。

「確かにそれはそうだね」

と、僕。

「さらに言えば、お年寄りの世代はその多くが年金暮らしでしょう。お金の心配は誰にだってある・・・それにあれだけ年金問題で世間で騒がれてきた昨今」

「スカパーの時代劇専門チャンネルに入るくらいなら、多少古くても・・・逆になじみのある古い時代劇でも・・・懐かしさを感じながら、古い俳優さん達の演技を」

「楽しむのも・・・お年寄りの楽しみになるんじゃなあい?」

と、ユカちゃん。

「何も新しいだけが価値じゃないわ・・・若い子にとっては新しさは価値かもしれないけど・・・お年寄りにとっては古さが価値になるの」

「若い頃見ていた、あのあこがれの俳優や女優が・・・今も見れるとなれば・・・こんなに価値のある事はないわ・・・お年寄りにとって、ね」

と、ユカちゃん。

「それに、若い世代にとっても、テレビは大事な情報源になるわ・・・日本人は好奇心旺盛だし、今の流行りは何か・・・ネットで調べなくても」

「テレビは自動的にそれを教えてくれるわ・・・それは時間が制限されている中で生きなきゃいけない10代、20代には、多いに魅力のある事なんじゃない?」

と、ユカちゃん。

「うん。ユカちゃん、なかなかいいね・・・「肯定側に対する反対尋問」・・・なかなか、よく出来てた」

と、僕。

「次、カズシ、「否定側に対する反対尋問」だ・・・がんばれよ。ちょっと押されているぞ、カズシ」

と、僕。

「はい、ゆるちょさん」

と、カズシは少し怖い顔をしている。

「ユカは「お年寄りの世代には「テレビにお金を払うなんて勿体無い」と言う価値観の人間もいる」と言ったけど、それを言うなら、「自由な時間を獲得できた今こそ」」

「「毎日を好きに生きるぞ」と決断しているお年寄りだっているだろう。「リアルライフ」を思い切り楽しんできたそれらの人たちは「テレビ」がしあわせをくれるなんて」

「思っちゃいない・・・むしろ、「リアルライフ」を充実させることこそ、本当のしあわせをくれることを理解しているさ・・・」

と、カズシは言葉にする。

「つまり、ユカの立論だとお年寄りはすべて家に居てテレビを楽しんできた層だと言う決めつけが前提としてあることになる・・・それがそもそも間違いで」

「今のテレビ離れは、結局、テレビは情報の押し付けだけで、何もしてくれないし、責任もとってくれない、ただの箱だと言うことを全ての日本人が理解し始めたから」

「起きてる現象なんだ。テレビの向こうでスーパースターが微笑もうと自分には何の関係もない・・・むしろ、自分自身が輝かなければ意味がない」

「・・・そういう事実をはっきりと日本人が理解し始めたから・・・それをむしろ助長したのがテレビ自身だから・・・テレビはオワコンだと言ってるんだ」

と、カズシ。

「助長した?テレビが?」

と、僕。

「今の時代、AKBグループを始めとした女性アイドル全盛の時代です。でもそれは今の若い男性層が彼女すら作れない、男性として弱い層だからです」

「テレビはそれを食い物にしている・・・AKBの次のセンターを決める総選挙・・・CDを買えばその投票権が手に入る・・・ファンの子達はそれこそ推しメンの為に」

「CDを買うでしょうし、推しメンがセンターになれれば、そんなに嬉しい事は無いかもしれない・・・」

「でも、ですよ・・・結局、テレビが提供出来るのは、そこまでなんですよ・・・そのCDを買った彼には相変わらず彼女のいない現実がついて回るだけ・・・」

「賢い男性達はもうその事に気がついている・・・そういう男性達はリアルライフで彼女をゲットしていますよ」

「そういう男性達がどうやったら、彼女を作れるか・・・リルライフの充実のさせ方すら、ブログその他で、情報発信している・・・そんな事、テレビで出来ますか?」

「僕はそんな情報発信しているテレビのコンテンツを見た事が無い・・・つまり、テレビのコンテンツ製作サイドにも、そういう情報を持っている人間が居ないんだ」

「だったら、そんなコンテンツにテレビでお目にかかれるわけがない・・・実際、テレビの製作サイドの人間がテレビに映ると・・・デブサイクなディレクターや」

「不美人なディレクター揃いじゃないですか・・・タレントとの余りのビジュアルの差にくらくらするくらいですよ・・・」

「つまり、テレビの製作サイドにはモテる男性も女性も一切いないから・・・そういう魅力のあるコンテンツが作れないって事です・・・」

と、カズシは力説する。

「テレビを見ていても男性が彼女を作れない現実は変わらないし、彼氏彼女の作り方を知っている人間がテレビ製作サイドにいないから、魅力的なコンテンツを」

「テレビでお目にかかれるはずがない・・・それが賢い男性や女性のテレビ離れを助長した・・・そう言いたいんだね?」

と、僕。

「そうです。その流れは誰にも止められないでしょう?」

と、カズシ。

「結局、テレビに残るのは・・・彼女や彼氏の作れない現実的弱者のみになるんだ・・・その男女も結局、現実的強者が彼氏彼女の作り方を情報として発信してくれたら」

「そちらに乗り換えるに決っている・・・結局、大きな流れとして、テレビがさらに「オワコン」化していく流れは誰にも止められないんだ」

と、カズシ。

「なるほど・・・今の日本の若い子は、彼氏や彼女が作れないのが一番の問題だから・・・その情報を発信できないテレビはオワコン化している」

「・・・そう言いたいんだね」

と、僕。

「でも、それを言うなら、お年寄り層はどう?彼らや彼女らの世代は、テレビを見ることで共通の話題を作ってきた層でしょ?男性なら時代劇や二時間ドラマ」

「女性だって、メロドラマや二時間ドラマを見て、友人同士、その話題で花を咲かせてきたんじゃない?あるいは、プロ野球やゴルフなどのスポーツ」

「・・・テレビが提供するスポーツ・エンターテイメントで一喜一憂してきた世代じゃない・・・そういう情報を発信している今のテレビをお年寄りはオワコン化は」

「させないはずよ・・・」

と、ユカちゃん。

「いや、それを言うなら、お年寄り層こそ、リアルライフでのおしゃべりが一番楽しいことをよく知っている層だよ・・・そして、一番楽しいのは」

「お気に入りの異性と旅行に行ったり、それこそゲートボールやゴルフなどのスポーツを一緒に楽しんで汗を流す経験が一番楽しいってよく知ってるはずだよ」

「温泉リゾートで有名な「星野リゾート」は、部屋から時計とテレビを無くした店舗があるくらい・・・それこそが楽しい非日常になるんじゃないか・・・」

と、カズシ。

「うーん、その話は説得力があるな・・・時計とテレビから開放される喜びこそ、非日常・・・ここはかなりの決定打になってるね・・・」

と、僕。

「だって、日常の非日常化こそ・・・日本人の目指す日常のはずだろ?「玉藻成す」が日本人の最高のしあわせだと言うなら、日常の非日常化は必須のはずさ」

と、カズシ。

「そうね・・・負けたわ、今回は・・・白旗あげます」

と、ユカちゃん。

「結局、テレビに依存している人間より、テレビに依存していない層の方が「リアルライフ」をしあわせに出来ているって事だね」

「それが今回明確になったと言うことかな・・・」

と、僕はまとめる。


「ま、僕ら夫婦にしろ、ゆるちょさんにしろ、完全にテレビから卒業していますからね。ゆるちょさんも僕もテレビ見ている暇があったら」

「仕事しているもの・・・それくらい、僕らの仕事は僕らにとってエンターテイメント性が高くなっているって事さ・・・」

と、カズシ。

「だいたいテレビって、中二の人間がわかるくらい、わかりやすい番組にするのがお約束なんでしょ?」

「それって、テレビを見ていると頭の中が中二化するってことじゃん」

「だいたい、平日のテレビのひどさは何よ・・・ブサイクな、お笑い女性ばっかり出てるじゃん。なんか結婚出来ない不幸な女性ばかり、これでもかと出てくる」

「そんな番組見たくないし・・・」

と、カズシ。

「僕は、美人のユカを毎日毎秒見ている方が普通にしあわせ感じるよ・・・なあ、ユカリン!」

と、カズシ。

「そうね。わたしも、カズシやゆるちょさんを見ている方が、一緒におしゃべりしている方が普通にしあわせ感じるもの・・・ま、そういうことね・・・」

と、ユカちゃん。

「結局、結論はそこだな。僕らが欲しいモノは「リアルライフ」にあって、テレビの画面の中には、一切ない・・・そういう結論だ」

と、僕。

「それって、つまり、テレビは・・・」

と、ユカちゃん。

「「オワコン化一直線」ってことさ」

と、カズシ。

「いやあ、結論出ちゃったよー」

と、僕は苦笑した。


(おしまい)


さ、月曜日、今日から仕事ですねー。

ま、仕事も充実しているし、毎日、充実して過ごせていますねー。

トレーニングも身体が受け入れた状態になっているし、過度なトレーニングにはなっていないし、

日々、仕事的にも身体的にも進化・成長が出来ていて、まあ、いい感じです。


さ、今日もいい仕事していこう!


で、夜は飲みだな。誰、誘おうかなー(笑)。


ではでは。

第三十三回 軍配通信 「傷だらけの魂」

2014年08月24日 | ゆるちょ!のドラマ・レビュー!


大河ドラマ「軍師官兵衛」感想  燃えよ戦国!軍配通信

「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」

●迫力の茶々がよかった!それを受ける荒木村重さんもまた、迫力あったねー!秀吉さんは少しずつ「俺偉い病」化!そして、石田治部は官兵衛の正面の敵化?にしても、怖いのは、官兵衛だよね、やっぱり!

大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第三十三回軍配通信「傷だらけの魂」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。


いやあ、大河ドラマ・レビュー記事・・・前回、休んだんでしたねー。ま、ソフィーと遊んでいたんだった・・・orz。

まあ、題名の「傷だらけの魂」と言う言葉ですが、これは官兵衛自身の魂も傷だらけだったから、キリスト教入信になったし、

また、道薫こと荒木村重さんもそうだし、官兵衛とは同じ会社の後輩、高山右近さんも、また、荒木村重さんを裏切った事が傷だらけの魂になっているんですね。


ま、官兵衛のキリスト教入信エピだけだと・・・地味ーーーな回になるので、荒木村重さんのクライマックス・エピを入れることで見せ場を作ったって感じですかね。


しかし、茶々がいいですねー。この気の荒い茶々は僕好みですねー。

僕、こういう強い女性、自分の意見がしっかりある女性がいいですね。


中身の無い女性は全然ダメですね、僕は。


やっぱり生きてきた中で自分を作り上げ、はっきりとした主張を持った女性に惹かれますね・・・僕は。


僕はこの「軍師官兵衛」の世界観の中では、まあ、もちろん、官兵衛も好きですし、黒田家家中の人々も好きで、善助も黒田武士の母里太兵衛も、

ちょっとニヒルで、ムーミンの世界観で言うところのスナフキン的な役どころの、井上九郎右衛門も好きなんですが・・・この人楽器好きっていう設定なのね。

確か前は笛吹いてたような気がしたんですが、今回は琵琶をじゃらーんと・・・あの音色で、「平清盛」を思い出しました。

ま、同じ音色だから、そりゃあ、思い出しますね。

毎回痺れてた、かっちょいー大河ドラマでしたけどね。

ま、完全に男性向け大河ドラマでしたから、女性には人気が無かったようですが、ねー。


つーか、ニヒルの記号は楽器を持たせろって事なのかなー。ドラマ的には。


ま、そのスナフキン役の井上九郎右衛門さんは、常に知恵が一枚上・・・「知識者」の「俺偉い病」そのものの石田三成が黒田官兵衛の出世を邪魔しているのでは?

・・・と勘ぐっていましたが、実は恩賞の領地を断っていたのが官兵衛その人だった・・・と言うわけで、秀吉の最後のセリフ、

「欲の無い人間程、怖いモノはないのう・・・」

につながるんですね。


秀吉からすれば、領地目当て、カネ目当ての家臣の方が操縦しやすいわけですよ。


実際、加藤清正や福島正則なんかは・・・まあ、石田三成も、従五位下治部少輔になっていましたからね・・・1585年と言いますから、1560年生まれの石田三成さん、

たった25歳での栄達ですからね・・・と言ってもこの頃の25歳は今の25歳とは全然違って大人びていたでしょうから、そこは一概には言えないかもしれません。


それに比べて、官兵衛さんは、1546年12月生まれ・・・39歳で、オトコとして、バリバリに油の乗り切った頃・・・鋭く切れるダークヒーロー化するのは、

当たり前ってところでしょうねー。


さて・・・秀吉さんは関白に就任し、朝廷としても官位を渡すことで秀吉をコントロールしようとしているわけで、

自身の官位を欲しがらなかった信長さんの時の失敗にも懲りて、秀吉に関白を与え・・・この辺りの経緯は今週の木曜日の武将考察でやったので、

そこはそっちを見て頂く事にして・・・やっぱり、武家は御恩と奉公のカタチが基本になるんですね。


朝廷は秀吉に官位と言う褒美(御恩)を与え、秀吉は自らの名で、天下惣無事令を出し、天下を平定する奉公を朝廷に与えるカタチを取る。

そして、秀吉は家臣に官位や領地やカネを与え・・・これまた御恩と奉公のカタチを取る・・・。


ひとり官兵衛だけが、このカタチに従っていないので、秀吉としては、

「俺だって朝廷と御恩と奉公のカタチを取ってるのに・・・俺をバカにしているのか?」

と言う意識になるのも、当然と言えば当然ですね・・・。


まあ、この物語の中の話としては石田三成と黒田官兵衛の確執がやがて、秀吉と千宗易の確執に発展し、

その発展する前に・・・勘のいい黒田官兵衛がにわかに家督を長政に譲り・・・自身は秀吉の軍師に徹するも・・・千宗易は秀吉の逆鱗に触れ、切腹と言う流れに、

なっていくんでしょうね。


つまり、官兵衛と千宗易の比較が成される・・・勘のいい官兵衛は秀吉との決定的な確執にならずに済み、千宗易は決定的な確執を呼ぶことになるんですからね。


官兵衛が家督を長政に譲ったのは、1589年の5月と言いますから、1590年の小田原の陣の前なんですよね。

もちろん、この「軍師官兵衛」の初回・・・官兵衛は小田原城を見下ろす秀吉に頼まれて、小田原城へ入っていくシーンが描かれていましたから、

まあ、この「軍師官兵衛」のクライマックスこそが、そのシーンになるはずなんですけどね。大河ドラマのお約束としては・・・。


まあ、そのあたり、大河ドラマではどう描かれるのか、楽しみではありますねー。


しかし、前回くらいから、秀吉の演じられ方に変化が出ましたね。


秀吉が毎回、人を指さす動作をするようになった・・・これはもちろん、「秀吉が「俺偉い病」に犯されている」という記号なんですけど、

「以前の秀吉と今の秀吉は違う」

と言うことを演技によって主張しているんですね。


だから、毎回、秀吉がどのシーンで誰を指差すのかを見ていくと、いろいろ面白いかと思いますけどね。


まあ、しかし、25歳の石田三成と40前の黒田官兵衛じゃあ、喧嘩にはなりませんよ。

ただ、実際の石田三成は、ほんと「知識者」の「俺偉い病」になっちゃいますからね・・・。


こういうタイプって人に嫌われるだけで、人に愛されないし、慕われないんですよね。


秀吉も天下を取ってから、ドンドン「俺偉い病」になっていきますからね・・・。

「関白として位人臣を極めた俺に手に入れられないモノなどない・・・はずだが・・・茶々は何も興味を示さない」

「唯一示したのが、道薫・・・お前だ」

と言うあたり、面白かったですね。


そして、千宗易、道薫、秀吉、官兵衛、高山右近がいる所で、激する茶々!

「奥さんも子供も見捨てたお前はなぜ、そうやって、のうのうと生きていられるのじゃ!」

と、茶々に言われた道薫は、今がチャンスとばかりに、

「あなたの親を二度も殺した秀吉の庇護の元、のうのうと生きているあなたと同じ」

的なコメントは、よかったですね。


そして、

「天下惣無事など、絶対に出来っこない。この戦国の世は絶対に終わらない」

と決めつけ、秀吉を怒らせ・・・とすべての芝居の目的を見抜いた岡田くんは、若々しく笑い・・・道薫を助けるんですね。


この一連のやりとり、茶々さん役の二階堂ふみさん・・・迫力ありましたねー。


というか、「めぢから」強くていいですね、この女優さん・・・「光るの姫の目」がキラキラ輝いていました。


「でも、どっかで見た顔だ」・・・と思っていたら、「テンペスト」にも出てたし、「平清盛」にも出ていたんですねー。

いやあ、さすが慶応大生・・・って関係ないか・・・頭も優秀なようで。


にしても、僕はこういう俳優博覧会みたいなシーンが大好きで、演技合戦状態でしたよね・・・これが大河ドラマの醍醐味って奴ですよね。


ココイチは茶々役の二階堂ふみさんと、その演技を余裕のしかし、緊迫感のあるやわらか芝居で受けた道薫役の田中哲司さんでしょうね。

ここでの岡田君の笑いが・・・ちょっと若すぎる感じに見受けられました。なんか若い頃の官兵衛に戻っちゃった感じでしたかねー。


でも、あとは迫力芝居・・・と、千宗易役の伊武雅刀さんが言ってましたけど、

「千宗易は、ふわっとした存在感を心がけています」

という言葉通り・・・そのふわっと感が、千宗易らしさを生み出していますよね・・・。


なんか、言っちゃあなんですけど、森の精霊役みたいな存在感ですよね・・・。

役者ってすげーなって、大河ドラマ見る度に思いますよねー。


さて・・・黒田家に新たに住み着いた小物のお子は・・・実はあのダシさんと荒木村重さんとの子だった・・・最初は拒否する道薫も、

最終的には、「ダシすまん!」的に謝りながら、我が子を抱きしめ・・・その瞬間、荒木村重さんに生気と生きた表情が戻るんですね。


そして、黒田官兵衛にお別れを言う道薫は、

「官兵衛様・・・いや、官兵衛」

と、言い直すことで、あの官兵衛と親友だった頃の若いアニキ・・・往年の荒木村重さんに戻り、最後、別れて行くんですねー。


・・・言葉がここでは昔の荒木村重に戻ったと言う記号になっていたんです。


こういう、いろいろな記号が大河ドラマのお約束になっているんですねー。


長かった・・・荒木村重アニキと官兵衛小僧の愛憎劇も今回で、一件落着したんですね。

田中哲司さん、存分にその重厚な演技を楽しませて貰いました。ありがとうございました。そして、お疲れしたー。


さて、この「軍師官兵衛」の世界の中で好きなキャラがもうひとりいます。

それが寺尾聰さん演ずる所の右目が閉じ気味な徳川家康さんですね。


こう特徴的なビジュアルを持つ徳川家康と言えば・・・あの超トンデモ大河ドラマ「天地人」のこぶ康と言われた、頭にこぶを持つ徳川家康さんがいましたね。

あれは役を演じる松方弘樹さんが、

「コンプレックスを持った徳川家康にしたい」

とアイデアを出し実現したビジュアルだったんですが、今回の寺尾聰さんの徳川家康は、一物持ったやんちゃな徳川家康感があって、なかなかいいですね。


僕はこの寺尾聰さんに大人のやんちゃさが感じられて好きなんですよね。

なんか、女性にモテる、大人のヤンチャさって奴ですかねー。


そういう雰囲気を醸し出せる、本当の大人って、少なくなったような気もしますけど、そういう本当の大人のオトコ感を感じさせる寺尾聰さんですよねー。


だから、この家康がものすごく僕は好きで・・・、

「京の名所は、もうほとんど見たから、いかないもーん」

とか家康さんが言ってるだけなのに、

「かっちょえー。これが大人の家康さんだよなー」

などと感動している始末です。僕は・・・。


なんていうの?小物感漂う石田三成と対照的に、大人のニヒルさとか、大人の余裕が感じられて、この家康さん、いいんだなあ・・・。


「天地人」の家康さんは、ちょっと漫画みたいでした。歴史知らないお馬鹿な女が書いた作品でしたけど、あまりにトンデモ過ぎて視聴率があがったと言う、

大河ドラマで言うところの腐の歴史です。もちろん、腐は歴史知らない腐女子に軽い少女マンガ的にアピールしちゃった・・・を理由にしていますけどね。


あの頃は大河ドラマ見ながら、愚痴ばっか書いてました。

いやあ、今とは正反対ですねー。


で、徳川家康ですよ・・・この家康さんが、「俺偉い病」と化した秀吉さんに臣従するとは、とても思いませんけどね。

ま、現在のところは北条氏と提携して秀吉に当たらんとしていますけどね・・・どうなるんでしょう。そのあたりもちょっと楽しみですね。


つーか、今日は九州征伐でしょう?


また、島津とか出てくるし・・・また新しいキャラがわんさか出てきて・・・僕は九州武士が大好きなので・・・大友宗麟回りとか出てくると燃えるけどなー。

九州の武士はかっこいいですよねー。


ま、四国の長宗我部元親なんて、ほんの一瞬しか映りませんでしたから・・・九州武士に期待をかけちゃいましょう。


まあ、しかし、面白いところに入って来てるよねー。

九州征伐の後は、千宗易さんが切腹して、小田原の陣でしょー。で、伊達政宗も出てきちゃうわけでしょー。

いやあ、昔、「独眼竜政宗」を見た時は、小田原の陣での秀吉と正宗の会見・・・勝新太郎御大と若き日の渡辺謙さんの演技が迫力あって、よかったんだよねー。


まだ、僕は子供でしたが・・・あの迫力はさすがに僕の目でもわかりましたねー。


なんかねー。ああいうドキドキやワクワクを大河ドラマには見せて欲しいんだよね。


ま、これから、いろいろたくさんいろんなシーンが見れそうだから・・・楽しみにしていましょう。


さ、今晩も楽しむぞ!


今週の喜び

題名の「傷だらけの魂」と言う話が上でありましたが・・・結局、人間って、誰でも何度も魂に傷がつくもんです。若ければ若い程・・・人は否定されますからね。


ま、女性に裏切られたり・・・ほんのこの間まで好きだって言っていた女性が・・・いつの間にか、心変わりして、別の誰かを愛していたり、

僕の高校生時代は、そんな事ばっかでしたねー。


でも、そんな中でも僕の若い時代の最大の蹉跌と言えば、大学受験失敗・・・そして、一年間の浪人生活にあったと言えるでしょうね。


その時に、女性って、こんなにもおろかしいのか、とか、こんなにも、態度が変わるモノなのか、とか、

女性の本質を見抜けた・・・そんな時代でもありました。


だから、僕は女性を見る目がシビアになれたんです。

口ばっかいいこと言ってて有言不実行な女性が当時、僕の回りに多かったから・・・その事に気づけた。


結局、浪人生活と言うのは、新たな自分に生まれ変わる為の自己プロデュースの時間・・・と、僕はその本質に気づくことが出来て、

その経験は僕の人生に大きく影響しましたね。


例えば、浪人仲間の親友と僕は脱サラをして、成功させています。


しかし、大学に現役で入った友人達はサラリーマンのまま、一生輝け無い生活をするしかない・・・長いローンの期間、少しの小遣いと24時間拘束を65歳まで続け、

それを続ける以外に選択肢を考えられないわけです。脱サラなんて、怖くて彼らには出来ないから。


家族が重荷になって・・・日々、常にストレスを溜めながら生きる生活・・・そんな生活、僕はまっぴら御免ですね。


茶々役の二階堂ふみさんも一浪しながら、慶応大に合格したようです。

僕は浪人を経験している女性って、人生で何が大事かがわかっている女性って気がします。


僕は大学に入る前、

「大学とは一流会社に入る為のパスポートだ」

と言う意識がありました。


しかし、大学4年間、マスター2年間、経験してわかった事は、

「大学とは自分の一生をどう決めるか・・・それを決めるための貴重な経験と貴重な出会いをするところだ」

と言う事です。


僕は浪人生活を経験していた事で、脱サラのやり方もだいたいわかっていたし、その為に子供も成さなかったし、結婚もしなかった。

それはいざ脱サラをしようと決意した時に簡単に踏み出せるようにしたかったからです。


そして、何より大事なのは、大学時代に、

「自分は何を志すべきか?」

を知れたことです。


このブログでは散々書いてきましたが、20歳の頃、僕のこのしゃべりに恋してくれた外語大の女性がいたからこそ、

「僕が伸ばすべき才能はこの僕独特のしゃべりだ」

と、気づけて・・・その才能によって、脱サラ出来たのです。


どちらも浪人時代の経験と大学時代の経験と出会いから・・・作れたモノなんですね。


つまり、人生とは、出会いと経験によって、光輝くモノなんです。


大河ドラマとは、僕は出会いだと思っています。


この物語は軍師官兵衛の物語でもありますが、今回退場された荒木村重物語でもありました。

その生き方は・・・僕に、

「人生は決して諦めちゃダメだ。チャンズはいくらでも転がっているし、そんな僕の人生を見ていて助けてくれる人間もいる」

「捨てる神有れば、拾う神有りだ」

と、言うことを教えてくれます。


もちろん、それは千宗易さんの役回りですよね。


誰もが捨てた荒木村重さんの人生をリセットしてくれた千宗易さんみたいな存在が誰にでもあると僕は思うんです。

「最近の若い子達は・・・ゲームのリセットが出来るように、人生も考えている・・・嘆かわしいことだ」

「なぜなら、人生はやり直しが効かないから・・・」

という声をサラリーマンの方から聞いたことがありますが、決して、そんな事はありません。


現に僕は脱サラして、人生をリセットしたからこそ、今、毎日輝いている。


もちろん、人生には、取り返しの付かない事だってあります。

でも、リセットだって、出来るんです。


僕は荒木村重さんのこの一連の物語を見ていて・・・そう思いましたね。

確かに官兵衛さんの脚はもう、治らないかもしれない。それはもう、取り返しの付かない事だ。


でも、官兵衛さんは、最後、荒木村重さんを許していたじゃないですか?

荒木村重さんの人生は、リセットされたんです。


それを見極めながら僕も毎日輝きながら、生きていきたいと思いますね。


いやあ、やっぱり、大河ドラマは人生に有用だなあ。


さ、今晩も楽しみましょう。

「軍師官兵衛」を。


ではでは。

今週のあれ、どうなん?
あの荒木村重さんの子が書いたおっさんの絵は・・・荒木村重さんだったの?育ての父にも、見えたし・・・(苦笑)。ま、荒木村重さんにしておきましょう。

8月24日 ふしあわせの印って、何?(異性とおしゃべりしないと!)

2014年08月24日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

しっかし、夏休みもあと一週間ですねー。

なんか、最近、セミの死骸が多い事に気づきます。

昨日は暦の上では「処暑」だそうで、調べてみると

「暑さが峠を越えて、後退し始める頃」

だそうで・・・夏も峠を越えた・・・ということでしょうね。


で、「昨日の体脂肪燃焼」のコーナーですが、ほぼ、毎日と同じように、1000キロカロリー燃焼しました。

ま、今日は日曜日と言うことで、休息日にしますけど・・・身体のダメージは結構大きいみたいですね。

すっかり、ぐっすり眠っていますね。普段、この季節は0時頃起きだして、仕事していますが、ま、2時くらい迄は普通に身体が睡眠を求めていますから、

相当身体は疲れている感じです。ま、僕の唯一の贅沢は、日々、身体が求めているだけ、十分な睡眠をあげることですから・・・のんびり眠っていますね。

おかげで、夏バテも一切なく、元気です。胃腸の調子も良くて、バリバリ食えますから、僕のサラリーマン時代の夏バテの原因は睡眠不足だったことがわかりますねー。


ま、元気が一番!って事ですかねー。


さて、その時、僕は食材と酒を持って家に来てくれたいとこ夫婦、カズシ(29)とユカちゃん(30)と鉄板で焼き肉を焼きながら冷たいビールを飲んでいました。

「いやあ、天気の悪い週末は、ビールを飲みながらの焼き肉パーティーに限りますね」

と、カズシ。

「あ、これ、よかったら、食べてください。ポテトサラダとお稲荷さん・・・どちらもゆるちょさんの大好物でしたよね?」

と、ユカちゃん。

「うわー。美味そう・・・確かにどちらも僕の大好物・・・うん、このポテサラうみゃい・・・」

と、僕は笑顔で声をあげる。

「お稲荷さんも、甘さがちょうどいい・・・いいなあ、こんなお嫁さん・・・なかなかいてくれないぜ、カズシ」

と、僕。

「へへー。うちのユカリンは、そりゃー、料理も天下一品ですからね・・・」

と、カズシ。

「お嫁さん修行にと思って、OL時代、料理学校に通っていましたから・・・品川にあったんです、職場の近くに・・・」

と、ユカちゃん。

「ユカちゃんって、そういうところ、ちゃんとしているよね・・・やっぱ、お嫁さんは料理が上手じゃないと無理だよなー」

と、僕。

「わたし、基本的な事さえマスターできれば、あとは応用でなんとかなると思ってて・・・わたし、新しい料理のレシピとか作るの、大好きで・・・」

「割りと普段から、料理研究家っぽい事しているんですよ・・・」

と、ユカちゃん。

「へー、そうなんだ・・・そう言えば、以前出してもらったライスコロッケとか、僕好きだな」

と、僕。

「あれも最近はチキンライスや牛丼で作ったりして・・・いろいろなバージョンが出来たんですよ」

と、ユカちゃん。

「僕の時は、ひじき&甘みのついた油揚げ丼だったよね・・・あれも美味しかったけど」

と、僕。

「最近は、中華まんの中にひじき&油揚げ丼が入ってたり・・・チーズハンバーグが入っていたりと、そりゃあ、バリエーションが豊富で・・・」

と、カズシ。

「発想が豊かで楽しいね・・・そりゃあ、毎日の食卓が盛り上がるっしょ?」

と、僕。

「そりゃ、もう・・・まったくいい嫁ですよ、ユカリンは」

と、カズシ。

「カズシって面白くって・・・とーっても機嫌が言い時はわたしの事、「ユカリン」って呼んでくれるんです。ちょっと機嫌が言い時は「ユカちゃん」」

「普通の時とか、朝の寝起きは「ねえ、ユカ!」って呼び捨てで・・・機嫌が悪いと超無口になるのよねー」

と、ユカちゃん。

「なるほど・・・カズシの機嫌は一発でわかると言うわけだ・・・わかりやすいな、カズシは」

と、僕。

「根が素直に出来てますからね」

と、カズシは普通に答えている。

「僕が結婚生活で思っている事はやっぱり、毎日の食卓こそ、大事だって事なんですよ・・・特に朝の食卓は一日の始めだし、すごく大事じゃないですか」

「僕は毎朝、炊きたてのご飯じゃないと気が済まない派なんですけど、そこにいろいろな種類のライスコロッケがあったりすると」

「嬉しくなっちゃうんですよね。僕はひじきと油揚げをあえたライスコロッケが特に好きなんですけど・・・そう見せておいて、チーズコロッケだったり」

「僕の好きなプレーンのコロッケや、コンビーフの入ったコロッケだったりして・・・いろいろユカリンが朝から僕の機嫌がよくなるように考えてくれて・・・」

と、カズシ。

「でも、それは嫁として当然の事なんじゃない?朝の食卓ってそれはそれは大事だもの・・・特にカズシは脱サラ以来、毎日一生懸命がんばってくれてるし」

「収入だってサラリーマン時代の3倍は貰っているから、生活も楽になったし・・・それでいて、普段家で仕事してくれてるから」

「お昼にランチを一緒に食べにも行けるし・・・そういう生活が昔から夢だったから、今、すごくしあわせなんです」

と、ユカちゃん。

「要は時間が有効に使えるようになったって事ですね。今は通勤時間は無いわけだし、その分、仕事にも好きなように、打ち込める」

「時間の使い方は自分で決めれるから、ちょっと気分転換にユカリンと買い物に行ったり、ランチしに行ったり・・・そこは自分で自由に決めれるから」

「日々が本当に楽だし・・・それでいて、収入はサラリーマン時代の3倍って言うんですから・・・マイホーム作りの夢も広がるって感じっすからね」

と、カズシ。

「ゆるちょさんも、将来は大きなマイホームを湘南に立てる予定でしょう?自由が丘のマンションに事務所を持って・・・自由に行き来しながら」

「仕事をしていくのが将来の夢って言ってたじゃないですか・・・だから、わたし達もゆるちょさんのマイホームの近くにマイホームを建てようって計画してるんです」

と、ユカちゃん。

「そうだね。今のゆるちょさん家との距離みたいに「スープの冷めない距離」で・・・って考えているんです、僕ら」

と、カズシ。

「それはいいなあ・・・っていうか、是非そうしよう」

と、僕。

「僕、脱サラしてわかったのは・・・結局、普段誰としゃべれるか、だと思っているんです。こうやって週末、のんびりとゆるちょさんの家に来て、飲んで食べて」

「いろいろな意見を言い合えて笑顔の時間が作れる・・・僕ら気がついたら、週末も平日も、全然テレビ見なくなっちゃって・・・」

「大河ドラマは予約録画しているから、好きな時に見ればいいし・・・あとは全然テレビを見ない・・・それはユカリンと普通に普段話しているだけでも面白いし」

「平日、一緒になって、ランチを作ったり、夕食の準備をしている時間も楽しいし・・・生活自体がリアルに楽しいんですよね」

と、カズシ。

「で、週末はお酒と食材を持って、こうして、ゆるちょさんの家でおしゃべりできれば・・・あとはなーんにもいらないって気がついちゃったんです、わたしたち」

と、ユカちゃん。

「だから、テレビを見る習慣が無くなっちゃって・・・朝いち、日テレの「おはよん」でニュースのヘッドラインを僕が確認すればいい程度で・・・」

と、カズシ。

「あ、でも、広島の大雨は、驚きましたね・・・全然ニュース見てなかったから、あんなに大勢の方が亡くなるなんて・・・想像も出来なくて」

と、ユカちゃん。

「ああ・・・それは僕も一緒だった・・・テレビ見てないとつい喫緊のニュースを見逃したりしちゃうからね」

と、僕。

「ゆるちょさんも「大河ドラマ」以外、テレビ見てないんですよね」

と、ユカちゃん。

「うん・・・テレビ自体に価値を感じなくなっちゃってねー。つーか、友人たちと話すネタは全部自分自身で作りだしているから」

「・・・つーか、「リアルライフ」が充実していれば、それだけでネタになるしね・・・だから、ほんと普段テレビ点けなくなったなー」

「・・・おかげで、巨人のピッチャーさえ知らないなんて事になってるよ・・・別段、知らなくても何の問題もないし・・・」

と、僕。

「結局、テレビドラマとか見ている人って、「リアルライフ」が寂しい人なんだと思うんですよ・・・結婚出来ていない独り者とか」

「あるいは、普段、つまらない人生を送っている、おっさんとかおばさんとか・・・よくいるじゃないですか、タイガースオヤジとかジャイアンツオヤジとか・・・」

「ああいう、何かのスポーツに過度に異存するオヤジとか韓流ドラマにはまるオバサンって・・・自分の人生が寂しいっていう証左なんじゃないですか?」

と、カズシ。

「わたしもそれは同意見・・・わたしは、カズシが喜ぶ顔が見たいから、料理もいろいろ工夫するし、そのカズシの笑顔が見れればすごく満足だし」

「週末はゆるちょさんといろいろおしゃべり出来れば満足だし、納得出来る人生だなってわたし、毎日、満足して一日が終わっていくんです」

と、ユカ。

「そんなわたしからすると、映画とかテレビって、学生向けのエンターテイメントかなって思うんです。だって、映画デートなんて寒すぎると思いません」

「だって、あれ、みーんな作り物だし・・・」

と、ユカ。

「そんなの楽しむくらいだったら、わたしは「リアルライフ」を楽しみますよ・・・カズシの笑顔を見ているか、ゆるちょさんの笑顔を見ている方が楽しいですから」

と、ユカちゃん。

「なるほどね・・・要するに「リアルライフ」を楽しむ術が無い人が、過度にスポーツ中継に依存したり、恋愛ドラマで疑似恋愛を楽しむしかないって事だね、それは」

と、僕。

「ええ・・・言わば「リアルライフ・ダメ症候群」だと思っているんです。そういう男性も女性も・・・」

と、ユカちゃん。

「結局、そういうのって、同性でつるむしかない、見た目の汚いおっさんやオバサンなんじゃないですか?僕、見た目に出ると思うんだよな」

「・・・だって、見た目の汚いオッサンやオバサンってやたら同性同士でつるむじゃないですか・・・バスツアーなんかの映像を見ると見た目の汚いおばさんばっかりだし」

「「吉田類の酒場放浪記」なんて見ると、見た目の汚いおっさん同士つるんで飲んでるだけ・・・生産性のかけらも無い風景ですよ・・・ああいうの・・・」

と、カズシ。

「なるほど、そういう女性はバスツアーでつるむし、そういう男性は酒場でくだを巻くか・・・そういう典型的な場所かもしれないね・・・ああいうところ」

と、僕。

「でも、ゆるちょさんは、以前、わたしとカズシを神保町の有名な「立ち飲み」に連れて行ってくれたじゃないですか」

「あの時、すごく楽しかった・・・ゆるちょさんって、「立ち飲み」に行くのも女性連れなんでしょ?いっつも」

と、ユカちゃん。

「だって何が楽しくて同性同士なんかで飲まなくっちゃいけないの?まあ、相談がある時とかは、別だけど、リラックスする為に飲むのに、異性とおしゃべり出来ないと」

「普通につまらないじゃーん」

と、僕。

「そう。それがゆるちょさんですよね・・・僕も素直にそう思います・・・結局、リラックスするのに、異性とお酒が飲めるか!ここに掛かっているって僕は思います」

「それが出来る人がしあわせになれて・・・同性同士でしかつるめない男女はふしあわせスパイラル一直線・・・そういうことじゃないですか?」

と、カズシ。

「テレビばっか見るしか無くて、同性同士でしかつるめない男女・・・これが「ふしあわせの印」だとわたしも思いますね・・・」

と、ユカちゃん。

「なーんだ・・・なんか、結論らしきモノ出ちゃったじゃん・・・飲みながら話してて、結論出ちゃうんだから、生産性高い、飲みの場だね、ユカちゃんもカズシも・・・」

と、僕は苦笑する。

「でも、わたし、わかりました。ゆるちょさん、いっつもゆるやかな笑顔でいてくれるから・・・それが女性に愛される結果を生むから」

「それで、たくさんの女性が寄ってくるんですよ・・・違います?ゆるちょさん」

と、ユカちゃん。

「それも多いにありますね・・・結局、大事なのは、笑顔か・・・僕も普段、笑顔でいれてるものね、なあ、ユカリン!」

と、カズシ。

「ええ・・・わたしも笑顔で、いれてるでしょ、カズシ!」

と、ユカちゃん。

「ま、それを言うなら、皆笑顔が一番ってことだねー」

と、僕が言うと、3人はさらに笑顔になるのでした。


(おしまい)


さて、今日は日曜日。

なにして、遊びますかねー。

ま、今日も飲んじゃう感じ?(笑)。


楽しい週末にしていきましょう!


ではでは。

8月23日 女性は男性の何に弱い?(僕の見た、しあわせの風景!)

2014年08月23日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

しかし、今年の夏は、もうすぐ終りですが、最初の方こそ、ランチに冷やし中華をチョイスすることが多かったんですが、

7月の終り頃から、担々麺の辛さにハマりまして・・・辛さで汗をかいて、暑さに対抗する方法論にやられて・・・たくさん食べましたね、担々麺。

もう、蒙古タンメンに始まり・・・いろいろな辛味麺にトライしましたねー。スーラータンメンもたくさん食べました。


いやあ、今年は、辛さにトライし続けた夏になりましたねー。


さて、「昨日の体脂肪燃焼!」ですが、これまた、1000キロカロリー・・・粛々と日々こなしております。

まあ、体重計はあまり参考にならないので、身体のカタチとか、顔のカタチを参考にしていますね。

「なるほど・・・ここの脂肪がこんなに小さく・・・ふむふむ効果はシビアに出ているなー」

などと実感しながら・・・ま、未完成だった身体を今頃になって作り上げている・・・そういう意識ですかね。


ま、8月はまだ、準備の準備と言う段階ですから、本番は9月10月・・・ここを熱く乗り切っていきましょう!


さて、その時、僕は事務所の社長である御島さんと二人で、御島さんのマンションで、お酒を飲んでいました。

「ゆるちょさん、今日はありがとうございました。一日付き合って貰っちゃって・・・」

と、御島さん。

「ま、今週は今日なら、一日フリーだってことだったから・・・ま、社長業もたまには骨休みが必要だからね」

と、僕。新潟の酒、久保田を冷やで頂いています。

「今日は楽しかったー。わたしの車で、まず、午前中から、熱海で日帰り温泉でしょう?お昼は網代の海鮮レストランで、刺盛り定食食べちゃったし」

「旬のタコがなんといっても美味しかったし、イサキの刺し身も美味しくて大満足。太刀魚の焼き南蛮はあっさりしていて美味しかったし」

「店の人に作り方も教えてもらったから、今度、ゆるちょさんが来た時、ぜひ作りますね・・・」

と、御島さん。

「太刀魚は夏が旬だからね。あっさりした味がなんとも言えずに美味しかったよ・・・」

と、僕。

「あ、そうだ。アジとカマスの干物・・・網代の直売所で買ってきたんだ・・・今、焼きますね」

「それから、これ・・・今日買ったイカの塩辛です。なんだか、網代っていいですね。ゆるちょさんに教えてもらって、よかった・・・」

と、御島さん。

「サラリーマン時代に、よく車飛ばして、友人たちと干物買いに行ってたんだ、網代・・・干物安いし、美味しいしね、網代は・・・」

と、僕。

「そっか。藤沢からなら、網代なら、小一時間で着きますものね・・・ちょっとわたし的に網代・・・癖になりそうです」

と、干物を焼きながら、笑顔の御島さん。

「わたし、そもそもお魚が大好きだから・・・ちょっと今日はあんなに大量の干物を目にすることが出来て・・・あの時が一番興奮したかもしれない」

と、御島さんは笑顔でいる。

「はい。アジとカマスの干物・・・いい匂いでしょう?」

と、御島さん。

「うん・・・おー、アジの干物、味が濃いね・・・そうそう、この味なんだよな・・・網代の干物の味だ・・・」

と、僕。久保田で流す。この瞬間が、本当に旨い。

「ゆるちょさんは、会社員時代、結構、いろいろなところへ行ってたみたいですね。以前、マグロで有名な三崎港にも連れて行って貰ったし」

と、御島さん。

「三崎は、僕のサイクルトレーニング・コースのひとつだったから・・・あそこでよくランチを食べたよ、友人と・・・」

と、僕。

「そのトレーニング・コースって三浦半島一周みたいな感じなんですか?」

と、御島さん。

「そ。だから、昼に三崎港でランチとか・・・佐島港でランチとかもあったな。あそこも魚が新鮮で海鮮丼が美味しい港だよ」

と、僕。

「佐島マリーナホテルのある佐島港ですね?一度、若い時に使ったことがあります」

と、御島さん。

「例の元旦那と?」

と、僕。

「ええ・・・でも、若かったんです、その頃、わたし・・・まだ、男性の真贋が見極められなかったから」

と、御島さん。

「カッコいい、スポーツマンの男性なら、サラリーマンでも、いいかって・・・わたし、今ではサラリーマンの男性ってだけでバツですし」

と、御島さん。

「そりゃあ、事務所の社長の旦那さんがサラリーマンってのは、あり得ないだろうね」

と、僕。

「離婚訴訟の方はどうなってんの?御島さん」

と、僕。

「あと、一二度、渡米すれば、結審しそうです。もちろん、賠償金がっぽりの方向で」

と、御島さんは笑顔。

「ま、だいたいわたし相手に浮気して離婚しようだなんて・・・絶対に許せませんからね・・・」

と、御島さん。

「やっぱ、アメリカだとそういう賠償金は、かなりの高額になるわけ?」

と、僕。興味津々。

「日本の判例と比較した場合、10倍くらいは違うみたいでした。一応現地の弁護士とも相談して、判例調べって貰って・・・だから、米国で離婚訴訟したんです」

と、御島さん。

「ま、御島さんは語学留学もしているし、英語ペラペラだもんね・・・受験英語しか経験していない僕からすると「すげーな」って感じだけどね」

と、僕。

「もし、ゆるちょさんが英語をしゃべれるようになりたいなら・・・わたし教えますよ。もちろん、タダで」

「うちの事務所の主力商品を強化するためなら、わたし、何でもなりますから」

と、御島さん。

「わたし、もう少しゆるちょさんが有名になったら、三菱電機さんの広告取れないかなって考えているんです」

「ゆるちょさんも、三菱電機さんには恩義を感じてるって言うし・・・お互いがお互いの為になるなら・・・ゆるちょさんが三菱電機の広告塔になるのも」

「悪い戦略じゃないのかなって・・・むしろ、お互い得をするわけだし・・・」

と、御島さん。

「さすが社長・・・もう次の戦略練ってあるんだね・・・なるほど、三菱電機の広告塔ね・・・それは悪い話じゃないなー」

と、僕。

「ゆるちょさんが体脂肪率3%を達成し、さらにイケメンになったら・・・それでいて、めっぽうかしこい、さわやかな「知恵者」となれば」

「三菱電機さんとしても、元社員だったゆるちょさんに必ず食指を動かしますから・・・ま、そういう戦略です。ちょっとわかりやすいですけどね」

と、御島さん。

「ま、早くそうなれるように、僕も頑張るよ・・・にしても、このカマスの干物、久保田に合う合う・・・」

と、僕。


「ゆるちょさん・・・わたしの事、抱きたくないですか?」

と、御島さん。

「え?なんすか、それ・・・突然」

と、僕。

「わたし、離婚に際して、ずっと考えていたんです・・・わたし、この先、ゆるちょさんじゃない、他の誰かに抱かれることってあるのかなって・・・」

と、御島さん。

「わたしは、事務所の社長として、今後もずっとゆるちょさんを支え続ける・・・言わばこの業界で、わたしは、ゆるちょさんの後見人になったって事でしょう?」

「だったら、この先、ずーっとわたしは、ゆるちょさんを支え続ける人生・・・それがわたしが一番望んでいる人生なんです」

と、御島さん。

「もちろん、ソフィーが存在していることも、ゆるちょさんが、ソフィーを一番大事にしていることもわかっていて・・・」

「それでわたしは我慢しているんですけど・・・もしも、ゆるちょさんの子供を授かることが出来たら」

「・・・わたしはその子の為にも、満足しながら生きていけるって気がついたんです」

と、御島さん。

「そしたら、わたしの人生は今以上に・・・ううん、その2倍はしあわせを感じられるんじゃないかってふと考えて・・・」

と、御島さん。

「うーん、それを実現するには、僕の感性が超真面目過ぎるところに難点があるな・・・」

と、僕。

「ソフィーに悪いから?」

と、御島さん。

「それもあるけど・・・自分の事務所の社長を孕ましたなんて世間に知れたら、僕の商品としての価値はガタ落ちなんじゃない?社長さん」

と、僕。

「そっか・・・それは確かに・・・」

と、御島さん。

「この日本は信用が大事だ・・・もちろん、毎日を納得しながら生きるってのも大事だけど、それ以上に信用が大事だからね」

「・・・その信用が失墜するような事は絶対にしてはいけない・・・この日本でしあわせに生きていきたいのなら、ね・・・」

と、僕。

「ふ・・・今の話、忘れてください・・・事務所の社長として、不見識な意見を言ってしまって、ごめんなさい、ゆるちょさん」

と、御島さん。

「でも、その話・・・孕まなかったら、いいのかしら?それ」

と、御島さん。

「社長・・・今日は飲み過ぎのようだよ・・・今のは聞かなかった事にするから・・・」

と、僕は社長に久保田を注いだ。


「女性はどうやったら、しあわせに生きていけるか、年中、考えているんです・・・」

と、御島さんはポツリと言った。

「離婚を経験してみて・・・男性の真贋がわかったわ・・・経験が豊富で、人間性がデカくて、いろいろな事を知っていて常に笑顔を絶やさないでいれる」

「大きなオトコ・・・そして、オトコマエなオトコこそ・・・わたしの求める男性だって気がついたの」

と、御島さん。

「ゆるちょさんは、今回も、わたしが、熱海サンビーチに皆と一緒に行けない事がわかるとすぐに埋め合わせをしてくれた」

「それって、並みのオトコにはなかなか出来ないことですよ・・・」

と、御島さん。

「サラリーマンだった旦那は、「忙しい忙しい」って不幸の呪文を唱えながらわたしに甘えるだけだったし・・・」

「そういう男性が今も多いじゃないですか・・・」

と、御島さん。

「それに対して、ゆるちょさんは、いつも笑顔でわたしを支えてくれる・・・その人間性の大きさで・・・」

と、御島さん。

「だからこそ、わたしはゆるちょさんを一生支えていこうって素直に思えたし・・・」

「そういう思いがわたしにあることは・・・ゆるちょさんに知っていてもらいたいなって思って・・・それでつい、あんなことを・・・」

と、御島さん。

「御島さんが僕を大事に考えてくれている事はこれまででも随分わかっていたから・・・」

「お互いがお互いを大事にする・・・その関係性を大事にしていこうよ・・・これからもさ」

と、僕。

「ゆるちょさんは、そのやさしさがあるから・・・多くの女性に愛されるんですね」

と、御島さん。

「結局、女性は大きなオトコの大きなやさしさに脆いものなんですよ・・・わたし、そのことが今回の事でよくわかったわ・・・」

「遅まきながら・・・ですけどね」

と、御島さん。

「あ、そうだ!」

と、御島さんは笑顔で立ち上がり、キッチンへ向かう。

「網代で、鯖のみりん干しも買ったの、忘れてて・・・今すぐ、焼きますから、ゆるちょさん!」

と、彼女は目の笑ういい笑顔で、僕に言った。

僕は久保田を飲みながら、しあわせな風景を見ていた。


(おしまい)


さて、今日は土曜日。楽しい週末ですねー。

さて、今日は何して遊ぼうかな。

ま、当然、昼間から飲みになるわけですが・・・一日楽しんでいきましょう。


今日は何を飲もうかな!


ではでは。

やっぱり、モテる女性はオトコマエな「知恵者」の女性!(玉藻成そう!)

2014年08月22日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「歌入門編」・・・お願いします。ええと、歌入門編の日は、割りと楽しくやっていこうということでしたよね?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「そうそう。日本においては「歌の前の平等」という事が言われているから、まずは入門して、あれこれ語りながら、理解を深める感じかな」

と、タケルは話します。

「ということなら、私も楽しく参加させて頂きますわ。じゃあ、ミルクティーなど飲みながら、のんびり始めていきましょう」

と、レイカはミルクティーを用意しています。

「ま、金曜日だし、のんびり行きたいね」

と、タケルは笑顔になりながら、言葉にするのでした。


今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「さて、今回で2回めになるけど古今和歌集(まとめ編)を進めていこう・・・前回は恋の帝王、今光源氏とも言われる在原業平さんだったけど」

「結局、恋の経験の多い人間は恋の歌もそりゃ上手い・・・と言う当然の真実を知った感じだね」

と、タケルは言葉にする。

「そうですね・・・というか男性の歌のほとんどが恋に対する上手くやれない嘆き・・・そういう歌は、はっきり言ってつまらなかったです」

と、レイカ。

「確かにそうだったね・・・平安時代の男性は恋が上手いと勘違いしていたようだ・・・どうも日本人は恋が下手だなあ」

と、タケル。

「それはそうですよ・・・日本人の男性は世界的にも恋が下手とされていますからね・・・現在でも」

と、レイカ。

「嘆かわしい世の中だ・・・」

と、タケル。

「ま、タケルさんは別ですよ・・・未だに既婚者の女性に「大人の恋」を現役で、されているんですから・・・タケルさんは女性にモテますよ・・・」

と、レイカ。

「ま、そう言われると悪い気はしないね」

と、タケル。

「じゃあ、今日はいつの時代も恋の上手な「知恵者」の女性の歌を見ていきますか?」

と、レイカ。

「うん。そうすることにしよう・・・」

と、タケルは大きく頷いた。


「あひ見ぬも 憂きも我が身の 唐衣 思ひ知らずも とくる紐かな」

(逢えないのも、辛い気持ちでいるのも、みんなわが身からしたことなのに、それも知らずに勝手に解ける紐であることか)


「これは、因幡さんという女性の歌なんだね。まあ、紐が解けるということは、好きな男性と、近々逢えるいい兆候・・・という話がベースになっていて」

「まあ、男性がエッチしたくてつい女性の紐を解く・・・そんなところから来ている話なんだろうけど、ちょっとエロチックな想像など出来て楽しい歌だね」

と、タケルは笑顔で言う。

「好きな男性に紐を解かれる妄想をしたりして・・・女性の方もエロチックな想像をしているんでしょうね・・・やっぱり、あの瞬間って、女性も嬉しいものですもの」

と、レイカ。

「「玉藻成す」だからね・・・日本人の最もしあわせな瞬間と言えるだろうね」

と、タケル。

「因幡さんは、相当、恋しい男性に逢いたいんですね・・・そんな女性の思いが伝わってくるようです。いい歌です」

と、レイカは言葉にした。


「えーと、次の歌は、これは寵(うつく)さんという女性の歌なんだね。ちょっと面白い」

と、タケル。


詞書「ひたちへまかりける時に、藤原のきみとしによみてつかはしける」


「朝なけに 見べき君とし たのまねば 思ひたちぬる 草枕なり」

(常に逢うことができないあなたなので、頼みにできず、もう思い立って旅に出てしまうことにしました)


「なるほど、寵さんは、常陸の国に行った時に、最愛の藤原のきみとしさんに贈ったんだね・・・」

「で、面白いのは、「見べき君とし」で「きみとし」さんの名前が読み込まれ、「思ひたち」に常陸の国の名前が読み込まれてるんだね。そのあたり、言葉遊びが面白い」

と、タケルは言葉にする。

「なんだか、女性らしい、潔さというか・・・逢えないのなら、いっそ旅に出ちゃおう的な・・・割りとオトコマエな女性だったように感じられますね」

と、レイカ。

「言葉を読み込んでいる・・・そういうサービス精神も感じられるね・・・やはり、オトコマエな女性だったんだよ、きっと」

と、タケル。

「そうですね・・・やっぱり恋の出来る素敵な女性は・・・オトコマエな「知恵者」の女性なんですね・・・」

と、レイカが言葉にした。


「天雲の よそにも人の なりゆくか さすがに目には 見ゆるものから」

(あなたは空の雲のように私からだんだんと離れてゆくようですね、とはいえまだ目には見えるものですけれど)


「えーと、この歌は紀有常の娘さんの歌ということで、この女性はあの「光るの君」在原業平さんと一緒に暮らしていた女性なんだね」

「しかし、在原業平さんが気に入らない事があって、昼に来て夕方帰るという事を繰り返していたので、上の歌を送ったんだ」

「いやあ、生々しいよね」

と、タケル。

「うーん、女性としては・・・つらい現実というか・・・でも、まだ見える・・・というところで、希望を持っている感じです」

「帰ってきて・・・という、この女性の淡い気持ちが、この言葉に出ていますね」

と、レイカ。

「この歌を贈られた在原業平さんはどうしたんだろうね。だって、この女性は確実によりを戻したいわけだし」

と、タケル。

「この歌を贈ると言うことは・・・少し当てつけている感じもありますね、女性からすれば」

「離れて行きたければ離れていってもいいのよ・・・的に」

と、レイカ。

「でも、モテモテの在原業平さん・・・と言う事実はわかったね」

と、タケル。

「はい、そうですね」

と、レイカも言葉にした。


「思ひせく 心の内の 滝なれや 落つとは見れど 音の聞こえぬ」

(思いを抑えている私の心の滝なのでしょうか、流れ落ちる様子は感じられるけれど、その音は人の耳にはとどきません)


「まるで、少女の心情ですよね。大人の女性ならば、自分の気持ちを歌に託して相手にメッセージとして出せるけれど、少女は察してもらうしか無い」

「そういう少女の気持ちの歌ですね。これは・・・」

と、レイカ。

「なるほど・・・少女か・・・あるいは、思いを抑えなければいけない相手なのか・・・すでに決まった相手のある男性相手とか・・・」

と、タケル。

「そうとも考えられますね・・・やっぱり、恋の歌は面白い」

と、レイカ。


「 玉ぼこの 道はつねにも 惑はなむ 人をとふとも 我かと思はむ」

( 道にはいつも迷ってほしい、他人を訪ねても、自分を訪ねてきたのかと思いましょう)


「これは藤原因香さんという女性の歌なんだけど・・・これ、要はあなたとの恋なら、いつでもオッケーよ!っていうオトコマエ女性の歌ってこと?」

と、タケル。

「そうでしょうね。あなたとの恋なら、どんな状況も受け入れましょう・・・そういう最高度の告白のような気がします。他人を訪ねてもいいって言ってるんだから」

と、レイカ。

「やっぱり、恋される女性は、オトコマエな「知恵者」の女性って事になるんだねー」

と、タケルは言葉にした。


「あかざりし 袖の中にや 入りにけむ 我がたましひの なき心地する」

(まだ話足りずに別れたので、私の魂は袖の中に入ってしまったのでしょうか、あなたと別れた今はでは、まるで魂が抜けたかのような気がします)


「これは陸奥(みちのく)さんという女性の歌なんだけど、女友だちと楽しくおしゃべりした後に、その女性に贈った歌なんだね」

と、タケル。

「女性は昔も今も変わりませんね。女性同士のおしゃべりって、ほんとに楽しいし・・・時間の経つのも忘れちゃうくらいですから・・・同じなんですね」

と、レイカ。

「魂が袖の中に入った・・・という表現は面白いね。あまり、見たことの無い表現だけど・・・それだけ今が寂しく感じられる・・・そういうことなんだろうね」

と、タケル。

「わたしにもその気持ちはわかります・・・女性同士盛り上がった後に来る静寂・・・それは寂しいものですもの・・・」

と、レイカ。

「なるほどね・・・普段寂しい自分だからこそ、おしゃべりが楽しい・・・そういうことなんだろうね」

と、タケル。

「そういうことだと思います・・・」

と、レイカも言葉にした。


「うーん、こんな感じかな・・・一応僕なりに、今まで出てきた歌の中から秀句を選んで再鑑賞してみた感じだけど・・・最後の歌は変化球になったけど」

「やっぱり、女性の恋の歌は面白い・・・」

と、タケル。

「やっぱり、恋の出来るのは、オトコマエな「知恵者」の女性ってわかりましたし、ね・・・」

と、レイカ。

「そ。それが大事な今日の結論になるね・・・」

と、タケル。

「わたしも、そうなろうっと!」

と、目の笑ういい笑顔でレイカは言葉にした。



「ま、勉強は始まったばかり・・・焦らずのんびり、言葉にしていこう」

と、タケルは言うと、

「さ、オトコマエな知恵者のレイカちゃん、飲みに行こうか」

と、タケルは机の上を片付け始める。

「はい。お伴します」

と、レイカはメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


金曜日の夜・・・まあ、こういう日は楽しく飲むに限りますね。

焼き肉なんかやりながら、ビール。

ま、レイカちゃんと楽しく飲んじゃお!ってなところで、

週末に繰り込んでいく感じですかねー。


ではでは。

8月22日 わたしは決して、オバサンにはならない!(どっかで聞いたセリフ!)

2014年08月22日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

今日は金曜日。8月もラストスパートに入ってきた感じですね。

子供たちは夏休みの宿題で忙しい時期でしょうね。

なんとなく、セミもお疲れさんな感じになってきましたし。


さて、「昨日の体脂肪燃焼」のコーナーですが、昨日も粛々と1000キロカロリー消費しました。

体重的には、54,1キロあたりをうろうろしていて・・・まあ、早く53キロ台に入りたいなというところでしょうか。

ま、このダイエットのいいところは、食事制限をかけていないので、・・・ま、サイクリストの常として、腹八分目は、心がけていますから、

その範囲で好きなモノを食べていけると言うことでしょうか。まあ、満腹感を感じるまで、毎食食べていますし、食ストレスはまったくありませんね。

だから、もちろん、リバウンドもしませんし・・・せこせこ毎日、自転車トレーニングをしていると思えば、特になんということもありません。


ま、身体は圧倒的に疲れますけどね。かなり、身体にダメージは来ていますね。


なので、毎日8時間以上ぐっすり眠っています。

僕のモットーとして、身体が欲しがるだけ睡眠は取る・・・と言うのはありますから、

このところ、かなり睡眠時間はとっています。


でも、それが健康の秘訣と言ってもいいかなって感じです。ま、元気ですし、毎日しあわせを感じながら生きられているし、

日々身体が進化しているのが感じられるし・・・ま、好きな身体のカタチに進化しているのは、やっぱり、気持ちいいもんですよ。


さて、その時、僕は区民プールの帰りに寄ったカフェで、立教大学出身のクリエイター、芦川ユミちゃん(27)とお茶していました。

「このキャラメルフラペチーノ美味しい・・・やっぱり、プール上がりはスィーツに限りますね、ゆるちょさん」

と、スポーツウーマンでもあるユミちゃんは、とろけるような目の笑った笑顔を見せてくれる。

「僕的にはこのチャンキークッキーフラペチーノは外せないよ・・うん、旨い・・・」

と、僕。

「そうですか・・・昨日熱海サンビーチへ・・・以前、ゆるちょさんと二人きりで行った海が熱海サンビーチでしたよね?」

と、ユミちゃん。

「うん、懐かしいなあ・・・あれって結構前だよね・・・」

と、僕。

「4年くらい前かしら・・・まだ、わたしも会社に入って2年目あたりで、まだまだ、仕事人としは、半人前だった時期でしたねー」

と、ユミちゃん。

「そのユミちゃんも今や、脱サラして、フリーのクリエイターだもんね。・・・うちの事務所くればよかったのに・・・御島さんとも旧知の仲でしょ?ユミちゃん」

と、僕。

「ええ・・・それも考えていたんですけど、うちの事務所の社長・・・うちの会社から独立して事務所立ち上げた、徳島さん(34)だったから」

「・・・以前から声をかけてくれていた・・・っていう恩義もあって、それで・・・」

と、ユミちゃん。

「徳島さんって・・・ユミちゃんの会社に前いた徳島くんの事?ああ・・・彼、事務所の社長やってたんだ?」

と、僕。

「ゆるちょさんも徳島さんと仕事してましたよね?」

と、ユミちゃん。

「うん・・・結構ハードな仕事だったけど、徳島くんは人当たりもいいし・・・割りと大事に仕上げた仕事だったような気がするな」

「でも、そうか・・・徳島くんがユミちゃんの事務所の社長か・・・これは一度挨拶に行かなくっちゃいけないね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、人間づきあいを増やすの・・・趣味みたいなものですもんね?」

と、ユミちゃん。

「まあ、僕の仕事は人間づきあいが増えれば増える程、たくさん入ってくるようになってるからね」

「収入のマルチ化は是非必要だもの・・・」

と、僕。

「確かにそうですね・・・ワタシ達脱サラしたクリエイターはなんと言っても、人付き合いから、すべてが始まりますからね・・・」

と、ユミちゃん。

「そういうことさ・・・座っていれば自然と仕事が降ってくるサラリーマンとは、わけが違うよ・・・そこは多いに営業活動しておかないとね・・・」

と、僕。

「それはそうとして・・・わたしもゆるちょさんと二人きりで・・・海行きたいな・・・熱海サンビーチとは別の砂浜に・・・」

と、ユミちゃん。

「え?マジすか・・・それ」

と、僕。

「いけません?多岐川さん達と行ったのなら・・・わたしにも権利があってもいいんじゃないですか?それに、わたし達、体脂肪率を減らす競争を今してるんですよ」

「その仕事の進み具合は、今日、ゆるちょさんの身体をチェックしたから、ぐんぐん進んでいるのは、一目瞭然でしたけど・・・」

「今度は海でチェックしてみたいですからね」

と、ユミちゃん。

「ユミちゃんは仕事の出来る女性だから、僕を説得する材料は山ほど提示してくれるねー」

「ま、確かに片手落ちはいけないか・・・」

と、僕。

「やったー・・・ま、時期的には来週の平日ってカタチになりますか?ゆるちょさん」

「一応、来週なら、わたし平日、全然オッケーですから」

と、ユミちゃん。

「なるほど・・・この話にもってくるのは、すでに予定済みだったってわけか・・・さすがに「段取り力」半端ないユミちゃんだけあるね・・・」

と、僕。

「いいじゃないですか・・・最後の夏の思い出を作りに行きましょう。夏の浜辺に・・・」

と、ユミちゃん。

「あれ・・・そのセリフ、4年前もそんな風にして、ユミちゃんが僕を説得したんじゃなかったっけ?」

と、僕。

「そうでしたね。あれも、確か夏の終り・・・二人で何度目かにやった仕事が終わった打ち上げの夜に・・・わたしがゆるちょさんを説得したんだった」

と、ユミちゃん。

「いつも二人で行くバーで・・・あの時、ユミちゃんの目は妖しく光ってたよ、完全に・・・」

と、僕。

「だって、わたし、完全にその気でしたもん・・・あの頃は、ゆるちょさんもフリーだったし、もちろん、わたしもフリーだったから」

と、ユミちゃん。

「今とは状況が違ったからね・・・そうか、あの熱海サンビーチから、4年も経つんだな・・・時の流れは速いよ」

と、僕は言葉にした。


「ゆるちょさん、連日の体脂肪燃焼のおかげで顔のカタチも変わってきましたね。頬が若干こけてきて・・・イケメン顔まで、もう少しって感じかしら」

と、ユミちゃんが言葉にしてくれる。

「それを言うなら、ユミちゃんの方がコケ方は大きいんじゃない・・・イケ女系のスポーツウーマンな感じだね」

と、僕。

「やっぱり、女性で体脂肪率6%って言ったら・・・かなりきちゃいますからね、身体的に・・・」

「でも、わたし、谷亮子さんが7%にしていたのなら、負けるわけには行きませんから・・・ビジュアル的に」

と、ユミちゃん。

「わかった、わかった・・・ユミちゃんは、そういうところのこだわりが強いからなー」

と、僕。

「美学ですよ、人生に対する・・・わたしにも、ゆるちょさんにも、それはありますよね?」

と、ユミちゃん。

「わたし、サラリーマンを見ていて「やだな」って思うのは・・・人生に美学が無いから、なんです」

「・・・なんだか皆、汚い身体してるじゃないですか?サラリーマンの男性って・・・なんか、小汚く太ったり、変に痩せたりしていて」

「・・・それでへーきな顔して、喫煙所でタバコを吸ってたりする・・・それがわたし的には許せないですね」

と、ユミちゃん。

「ユミちゃんは、スポーツウーマンらしく、タバコを蛇蝎の如く嫌っているもんね・・・」

と、僕。

「だって、タバコに害があるのは、それこそ、とっくの昔からわかっていた事だし、それを習慣化するなんて、わたしには考えられないですよ」

「毎日、死ぬためにタバコ吸っているようなもんでしょ?健康に対する概念が甘すぎますよ・・・」

と、ユミちゃん。

「その点、ゆるちょさんの美学は揺るがないですもん・・・タバコは吸わないし、体脂肪率3%だって、自分の身体を美しくしたいって素直な願望がある」

「ライフアーティストですよ、ゆるちょさんは」

と、ユミちゃん。

「わたしスポーツマンやスポーツウーマンの身体にあこがれるんです・・・やっぱり、それは超一流の芸術品ですもの」

「脂肪の一切無い・・・きれいな身体を目指したい・・・それって人間に許された唯一の贅沢のように感じてるんです、わたし・・・」

と、ユミちゃん。

「それを望んで、毎日必死になってトレーニングしている自分とゆるちょさんは・・・やっぱり、ライフアーティストだって、わたしは思いますもの・・・」

と、ユミちゃん。

「人間って美しい身体にあこがれないのかなあってわたし普通に思うんです。だから、わたしはそれを目指して、ぜひ自分の身体で実現したい」

「でも、巷を見回して見ると・・・そういう男性や女性はやっぱり少数派なんですよ・・・でも、わたし、そういう身体をしているからこそ」

「人生に素敵な物語が生まれると思うんです。好きな男性に肌を許す時・・・やっぱり、美しい女性の身体でありたいから・・・」

と、ユミちゃん。

「そういう男性と女性でいられるからこそ、いつまでも恋が出来たり、男性で言えば恋されたり・・・そういう世界が広がるんだと思います」

と、ユミちゃん。

「でも、実際は・・・ただのおっさんやオバサンになる男性と女性ばかり・・・わたし、そんな自分でありたくない・・・だから、毎日、がんばっているんです」

と、ユミちゃん。

「だから、わたしは、決してオバサンにならない・・・オバサンって、心からなるものですからね・・・だから、体脂肪率6%は絶対に守る・・・ずっと維持していくんです」

「だらしなく太って・・・「30歳を過ぎたら、体脂肪は燃えなくなるものなの、特に女性は」なんて言い訳に逃げ込む」

「こころも身体も醜いだけのオバサンには、わたしはなりたくないんです・・・」

と、ユミちゃん。

「だから、がんばっている、わたしにご褒美だと思って・・・海に連れて行ってください・・・ゆるちょさん」

と、ユミちゃんは目の笑う、いい笑顔で僕に言った。

「そこまで言われちゃあね・・・ま、最後の夏の思い出を作りに海に行こう・・・」

「ま、ユミちゃんのビキニ姿を堪能するのも、悪くないしね・・・」

と、僕。

「すいませんね、いつもプールにスポーツ用水着で来ちゃって」

と、ユミちゃん。

「この水着を着ないと、どうも気が乗らなくて」

と、ユミちゃん。

「いや、そのスポーツ用水着も逆に全体が覆われている分、胸の大きさが強調されて・・・それはそれでいいんだけどね」

と、僕。

「ゆるちょさんは、わかりやすい、おっぱい星人ですものね」

と、笑っているユミちゃん。

「ま、オトコという生き物は、皆、そうだから」

と、僕。

「海には、セクシービキニ、着て行きますから、楽しみにしていてください・・・おっぱい星人のゆるちょさん」

と、ユミちゃんは言うと、目の笑ういい表情でキャラメルフラペチーノを飲み干した。


(おしまい)


さ、明日から週末、どんなことして遊びましょうか。

そのためにも、今日は仕事のラストスパート。

気合入れて、仕事充実化させましょう!


夜は飲みだな!


ではでは。

日本には決して触れてはいけないタブーがある!(それは人をふしあわせにする!)

2014年08月21日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「戦国武将考察編」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・今日も前回の続きと行こう・・・「羽柴秀吉さん」を続けて見ていこうよ」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「秀吉さんの問題点は・・・まあ、これは秀吉さんが結果的に織田家の天下・・・まあ、秀吉さんはそれは信長個人の天下であり、その天下を持てる有資格者は」

「唯一「絶対の知恵者」であること・・・と言うことを理解していたから、決して織田家の天下を簒奪したわけじゃない・・・こう考えていたんだな」

と、タケルは言葉にする。

「秀吉が口で柴田勝家に負けるわけがない・・・と「軍師官兵衛」でも語られていましたが・・・結局、「知恵者」とは口で負けないオトコ・・・と言うことになるんですね」

と、レイカ。

「「知恵者」は常に思考している・・・しかし、「知識者」は自分の持っている知識・・・と言ったってせいぜい数百キロバイトのテキスト情報程度」

「・・・そこから、目の前にある現象を理解しようとするから、自然、見たものに対してただ言葉にする程度しか出来ない・・・」

と、タケル。

「しかし、「知恵者」は思考の度に独自な知恵を創りだしてくるから・・・現象の裏側にある原因を見抜くことが出来る・・・でしたね、タケルさん」

と、レイカ。

「そういうことだ・・・それに羽柴秀吉さんは、山崎の戦いを経験している。戦の勝ち方を肌で知っていた・・・これはデカイよ。それこそ映像情報や」

「戦場の勘のようなモノまで合わせれば、優に1テラバイトクラスの情報を握っていた事になるだろう。実際、賤ヶ岳の戦いでは、わざと隙を見せた羽柴秀吉の作戦に」

「乗せられ、軍勢を繰り出し戦っていた所で、電撃作戦的に帰陣し、その勢いで持って柴田勝家側を破り・・・その状況を見た前田利家らの裏切りも手伝って」

「柴田勝家側は総崩れになっている・・・全身知恵の塊のような羽柴秀吉さんにすれば、「権六もさすがによくがんばったな」と上から目線で言ってもおかしくない状況だよ」

と、タケル。

「その秀吉さんは・・・先日の「軍師官兵衛」でも触れられていましたが権威の担保先として公家のシステムを乗っ取る事を画策していました」

「前関白の近衛前久の猶子となり、近衛家の一員として、関白となったのです」

と、レイカ。

「この時、秀吉は近衛前久と「自分が関白をやった後に関白の地位を近衛前久の子、近衛信輔に譲ること」と言う約束を交わしたのですが」

「この約束は秀吉によって守られることはありませんでした。秀吉はその後、天皇から「豊臣」の新たな姓を下賜され、太政大臣に就任しています」

「これは藤原氏が藤原良房以来700年にわたって続けてきた藤原氏の摂政関白が停止させられると言う、異常事態でした」

と、レイカ。

「秀吉はさらに「関白はこの秀吉の跡継ぎが代々世襲していく」ということまで主張していましたから・・・武家関白制と言いますけど」

「関白を武家の棟梁と位置づけ、公家及び全国の武士を一元的に統率する、秀吉の策でした」

と、レイカ。


「日本ではやってはいけないタブーがいくつかある。もちろん、天皇制に手を触れてはいけないと言うのが日本最大のタブーだけれど」

「日本人にはそれぞれ生きる世界と言うものが付きものだ・・・この時、秀吉がやった事は公家の世界に武家であるにもかかわらず入り込み」

「公家が大切にしてきた先例主義を破壊すると言う暴挙・・・これをしてしまった事が公家達の静かな怒りを買い・・・豊臣家が短期的に滅亡する遠因となっているんだね」

と、タケル。

「それって・・・今調べていて気づいたんですけど、秀吉って当初平家を名乗っていたんですよね・・・つまり、秀吉は信長から平清盛の存在を教えられており」

「その知識が・・・武家であるにも関わらず、武家として太政大臣になる・・・と言った日本のタブーを犯すきっかけになったと考えられるんです」

と、レイカ。

「ほう。確かに武家で太政大臣になった例は・・・平清盛と豊臣秀吉以外に無いか・・・これは面白い共通点だな」

「そうか。秀吉は信長に平清盛の偉大さを教えられていたんだ・・・ま、熱狂的な平清盛フリークの信長の事だ・・・お気に入りの家臣、秀吉にも」

「そのすごさを話していたんだろう・・・その知識を利用し、秀吉は太政大臣になったのか・・・ま、公家にすりゃ、悪しき先例はあったわけだ・・・」

と、タケル。

「悪しき先例?」

と、レイカ。

「だって、そうだろう?平清盛は武家であるにもかかわらず、公家の場である朝廷に乗り込み、太政大臣になった末・・・自身こそ、畳の上で死ねたモノの」

「その生前の行いがすべての日本人にとっての「負のエネルギー」と化し・・・それが壮大に平家に戻ってきて、平家は西海の藻屑となって消えた・・・」

と、タケル。

「レイカちゃん・・・平家と悪しき先例を同じにした豊臣家はどうなった?」

と、タケルはしたり顔でレイカに問う。

「秀吉こそ、畳の上で死ねたモノの・・・その生前の行いが「負のエネルギー」と化し・・・それが壮大に豊臣家に戻ってきて、豊臣家は、大阪の地に」

「それこそ、燃えくずとなって消えた・・・同じじゃないですか!」

と、レイカ。

「豊臣家の場合は、秀吉が、生前「ハッピーエナジー」を与えて慈しみ育てた、豊臣恩顧の武将の存在があった・・・だが彼らは関ヶ原の戦いで、同士討ちを演じ」

「その漁夫の利を得た徳川家康に秀吉が作った豊臣家の権力が継承されたと見るべきだろうね・・・」

と、タケル。

「それがあったとしても・・・結局、豊臣家の将来は、秀吉が平清盛の悪しき先例にならった事が・・・豊臣家の滅亡の遠因になった・・・」

「秀吉のやった事こそが・・・悪しき先例のモノマネであり、豊臣家の将来も決めてしまった・・・そうなるんですね?」

と、レイカ。

「そ。僕は平清盛の先例に習った秀吉が自ら豊臣家の滅亡する将来を作った・・・なんて主張を今まで聞いたことがないから」

「このあたり、面白い指摘になったと思うね・・・」

と、タケル。

「つまり、この日本においては、いちゃいけない世界に入っていってはいけないタブーがあると言うことさ」

「公家には公家の住む世界が必要だし、武家には武家の住む世界があると言うことだ・・・その垣根を超えたら暴挙・・・日本のタブーとして、やっちゃいけないことなんだ」

と、タケル。

「その結果が、平清盛の平家だし、豊臣秀吉の豊臣家の最後に現れているんですね・・・」

と、レイカ。

「もちろん、それが悪しきタブーだと知っていた徳川家康は、武家として征夷大将軍になり、幕府を開き、豊臣家が滅んだ、元和元年(1615年)禁中並公家諸法度を作り」

「公家官位と武家官位の完全分離を実施している・・・ま、それが正しい日本でのあり方と言ったところだろうね」

と、タケル。

「秀吉は日本人としてやっちゃいけないことをしたから・・・豊臣家は後年滅んだんですね・・・何事にも理由ってあるものなんですね・・・」

と、レイカ。

「ま、それが今回の結論だろうね」

と、タケル。


「タケルさん、今日のお話も面白かったです・・・豊臣家と平家・・・同じだったんですね」

と、レイカ。

「ま、結論も出たようだし、お酒、行こうか、レイカちゃん」

と、タケル。

「はい。今日は、たくさん飲みましょう!」

と、レイカは目の笑ういい笑顔で、赤縁のメガネを外し、髪を解いた。


(おしまい)


しかし、平家と豊臣家が同じだったとは・・・面白い結論になりましたね。

というか、日本人はタブーにだけは触れちゃいけません。

やっちゃいけないことってあるんですねー。どこの世界にも・・・。


ま、そんな事忘れて、今日は、楽しく飲みましょう!


ではでは。

8月21日 夏の終わりの海水浴!(冷たい生ビールが美味しい!)

2014年08月21日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

昨日はびっくりしましたねー。

広島での地すべり・・・たくさんの方が亡くなって、本当にびっくりしました。

いやあ、天災は本当に怖いですねー。

自然のチカラと言うのは、本当に侮ってはいけませんねー。

今月もあと一週間とちょっと・・・夏休みも、もう終わりですねー。


さて、「昨日の体脂肪燃焼」ですが、普通に1000キロカロリー消費しましたねー。

まあ、体脂肪率的には、12.8%近辺と言うことで、このあたりを彷徨っているわけですが、

ま、8月中は準備の準備段階と言うことで、それほど熱くならず、粛々と進めていく感じですかね。


本番は、なにしろ、9月です!はい。


にしても、昨日は海水浴と言うこともあって、少し早めに起きて、体脂肪燃焼しちゃいました。いやあ、真面目だなあー(笑)。


さて、その時、僕はイケメン貴島くん(29)と辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、若い池澤くん(24)と、熱海サンビーチにいました。

「いやあ、暑いっすねー。でも、ビールが美味しいや・・・しかし、ミユウさんもユキさんも、胸のカタチが綺麗なんですね。ビキニだと一層引き立つ感じだなあ」

と、ビールを飲んで気分がハイになっている池澤くんは、そんな事を言っています。

「確かに、二人とも胸のカタチが綺麗だね・・・美的センスのある身体・・・と言う表現がぴったりかな?」

と、普段はそんな事を決して言わない貴島くんですら、この感じです。

「それにしても、新幹線に乗って海に来るなんて、思ってもいませんでしたよ・・・ゆるちょさん」

と、池澤くんです。

「ん?まあ、湘南は混み過ぎだし、熱海サンビーチは、以前にも来ていて、割りといいって知ってたからね・・・」

と、僕。

「それに無料の更衣室や無料のロッカーもあって・・・結構サービスいいですよね、ここ・・・」

と、ユキちゃん。

「それにしても・・・善は急げとは言いますけど・・・まさか、平日の今日、海に来るとは思っていませんでしたよー」

と、ミユウちゃんが言葉にしている。

「だって、今週末も来週末も海は絶対混むしさ・・・ミユウちゃんと池澤くんに聞いたら、今なら仕事にも余裕があるし、有給休暇を取るチャンスだって言うから・・・」

と、僕。

「そうですね・・・僕と多岐川とゆるちょさんは、御島社長にオーケー貰えれば問題なしですからね・・・」

と、貴島くん。

「それにしても、御島さん・・・相当来たかったみたいですよね・・・ま、社長として抜けられない仕事があるんじゃ、仕方なかったですけど・・・」

と、ユキちゃん。

「ま、御島さんとは、今シーズン、葉山に海水浴に行ってるから、まあ、ちゃらだろう。ま、この埋め合わせは必ずしておくけどね・・・」

と、僕。

「そのあたり、ゆるちょさんは、抜け目ない感じがしますね・・・」

と、ミユウちゃん。

「うん。人生はどこまでも運用だし、「情けは人の為ならず」って言うからね・・・寂しい思いをさせたら、その埋め合わせは、必ずしておかないとね・・・」

「特に女性相手なら、なおさら、ね・・・」

と、僕。

「そこがゆるちょさんが女性に愛される理由・・・ですよね?ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「さあ・・・それはどうかな?ま、僕の周りは魅惑的な大人の女性が多いってことだね・・・」

と、僕は言いながら、冷たい生ビールをぐびりと飲む。

「いやあ、しかし、最高だなあ・・・夏、熱海の海で、ビキニの美女2人とビールを飲みながら、海の風景を楽しめる・・・もう、そんな夏は絶対来ないと思っていたから」

と、池澤くんがはしゃいでいる。

「わたしとミユウは今シーズン、二度目よねー。以前、葉山にゆるちょさんと行ったから・・・」

と、ユキちゃん。

「そうですね・・・あの時も楽しかった・・・」

と、ミユウちゃん。

「そっか・・・結局、女性が誰と海に行きたいか・・・そういう海に一緒に行きたい男性にならなきゃいけないってことですね・・・ゆるちょさん」

と、池澤くんが僕に聞いている。

「ま、そういうことだね・・・結局、恋は常に女性発信・・・自分に自信のある女性が恋をしてくるからね」

「その恋は結局、「おはようございます、ゆるちょさん」と言う言葉と共に始まる・・・「光るの姫の目」を持った美しい大人の女性達の笑顔から始まるんだ」

「もちろん、そういう女性達の目は笑っている・・・そこが重要なポイントになる」

と、僕。

「そうか・・・俺、女性に笑った目で見つめられた事なんて、一度もないや・・・」

「ゆるちょさんは、今、そういう状況にあるから、こうやって、ビキニ美女と海に来れる人生を送っているんですね?」

と、池澤くん。

「確かに、池澤は、まだ、「光るの君の目」を持ててないようだからな・・・それだと女性を恋には落とせないだろ?」

と、貴島くん。

「ええ・・・ぶっちゃけ、女性を恋に落とすには、どうしたらいいのか、さっぱりわからないんですよね・・・」

と、池澤くん。

「女性を恋に落とすには、まず、ゆるちょさんの持っているようなキラキラお目目の「光るの君の目」が重要よ」

「・・・これこそ、女性を恋に落とす為の恋のマジックアイテムそのものだもの・・・」

と、ユキちゃん。

「それにゆるちょさんの引き締まった身体はどう?体脂肪だって、今、ゆるちょさん、12%台でしたっけ?」

「脂肪の無いスッキリとした身体に加えて、胸やお腹の筋肉の浮き出し具合は最高じゃない?・・・タプタプの池澤くんのお腹とは大違いじゃない」

と、ミユウちゃん。

「そうなんだよな・・・海水浴に来るってことは、身体も女性にプレゼンしなきゃいけないって事に・・・全然気づいていなかった・・・」

と、池澤くん。

「いつの間にかサラリーマンと言う言い訳をして仕事の忙しさに紛れて、自分を美しくすることなんて忘れていたからな・・・このタプタプのお腹が恨めしい・・・」

と、池澤くん。

「貴島さんは体脂肪率7%にしているって言うし・・・やっぱ、日頃から、自分の美を追求出来ていないとダメなんだな・・・いざと言う時・・・」

と、池澤くん。

「でも、ゆるちょさんは、来月中か、さ来月の頭には、体脂肪率3%を達成する予定なんですよね?」

と、ユキちゃん。

「うん。予定ではね・・・ま、途中の仕事の入り具合で、スケジュールは若干、伸びたりもするだろうけど・・・とりあえず、イケメン体脂肪率である7%なら」

「9月の15日頃には、なんとかなるかなって感じだね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんって、今でも愛らしいのに、さらにすっきりとしたら・・・わかりやすいイケメンになるでしょうね」

と、ミユウちゃん。

「そしたら・・・もちろん、デートしてくれますよね、二人きりで・・・ねえ、ゆるちょさん」

と、ユキちゃん。

「これまでも、サシ飲みは散々やってきたじゃん・・・まあ、デートも全然オーケーだけど」

と、僕。

「わたしも!ユキさんと同じようにサシ飲みしてください・・・まだ、わたし、ゆるちょさんにサシ飲みしてもらったこと一度もないんです」

と、ミユウちゃん。

「そうだっけ?まあ、サシ飲みでもなんでも・・・ミユウちゃんなら、オッケーでしょう」

と、僕。

「そっか・・・確かに女性が恋の決定権を持っているんだな・・・その為に貴島さんは体脂肪率7%にしているし、ゆるちょさんは3%を目指してる・・・」

「ただでさえ、女性に人気の二人がこんだけ努力してるって事は・・・人気の無い僕は絶対何か始めなきゃ駄目じゃん・・・」

と、池澤くん。

「いいところに気づいたわね・・・でも、考え方が違うわ・・・ゆるちょさんも貴島さんも、女性を本能的に笑顔にする・・・をモットーに生きているのよ」

「ちゃんと具体的な目標があるからこそ、それが達成出来るおかげで・・・ミユウもわたしもゆるちょさんと一緒にいると本能から笑顔になれるから」

「「ゆるちょさんと一緒に居たい」って素直に思えるのよ・・・」

と、ユキちゃん。

「こう言ってはなんだけど・・・わたしは池澤くんと二人きりになりたいと思ったことはないわ・・・でも、ゆるちょさんとなら、二人きりになりたいって思ってる」

「その違いが・・・池澤くんとゆるちょさんとの差なんじゃないかしら・・・」

と、ミユウちゃん。

「は、はい・・・なんだか、決定的な差のような気もするんですが・・・お二人共正直に言ってもらって・・・勉強になります、正直・・・」

と、池澤くん。

「ま、がんばれ、池澤・・・誰だって若い頃は女性にフラれるものさ・・・でも、そのうち、恋には理由があるって気づく」

「その理由を気づけるようになるまで、傷つきながら、大人になっていけ・・・本当の大人の男性になれれば・・・女性に恋されるようになるさ・・・池澤」

「お前は傷ついてもへこたれない・・・そこにこそ、おまえの価値があるし、おまえの見込みはそこにこそ、あるんだから」

と、貴島くんが言葉にした。

「はい・・・とりあえず、今日帰ったら、エアロバイクに乗ります・・・今の俺に出来ることは、それくらいっすから・・・」

と、池澤くんは言葉にした。


「いやあ、しかし、夏っすねー。お二人の胸元が眩しい・・・ユキさんはBカップ、ミユウさんはCカップって感じすかね?間違ってます、それ?」

と、池澤くん。

「ううん、当たってる」「わたしも」

と、ユキちゃんとミユウちゃんが言葉にする。

「僕、思うんすけど、BカップにはBカップの美しさがあるし、CカップにはCカップの美しさがあると思っているんです」

「俺大学時代、美術部にいたんで、裸婦クロッキーは散々勉強して、いろいろな裸婦の方の裸の胸を描いてきたんですけど・・・Bカップの美しさって」

「また、Cカップの胸の美しさとは違うモノなんですよね・・・独特の美しさがあるし・・・それに気づけるのは、目のある男性かなって思っているんですよね」

と、池澤くんが言葉にする。

「ゆるちょさん、池澤くん、大学時代、美術部だったんですって」

と、ユキちゃん。

「池澤、お前、大学どこを出たんだ?」

と、貴島くん。

「え?立教大学っす」

と、池澤くん。

「私大の美術部だと、裸婦クロッキーの機会は結構多かったんじゃない?僕らは国公立大学の美術部だったから、年に1回くらいしか機会なかったけどね・・・」

と、僕。

「そうですね・・・ま、大学から助成金みたいなモノも出てたし、年に5,6回は裸婦クロッキーの時間が作れた感じっすかね・・・」

と、池澤くん。

「だから、池澤くん、女性の胸の美に詳しいのね・・・」

と、ユキちゃん。

「うーん、わたしには、単なる、女性の胸好きな、おっぱい星人にしか見えませんけどね・・・」

と、ミユウちゃんが苦笑しながら、言葉にする。


「ゆるちょさん・・・せっかく海に来たんだから、海の中ではしゃいで遊びません?」

と、ユキちゃん。

「あ、それ、大賛成!!!」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょさん、貴島さん行ってください。俺、ここで荷物の見張り番してますから・・・俺、KYじゃないんで・・・そういうところ、大丈夫っすから」

と、池澤くん。

「ふふ、池澤くん、そういうところは、大人ね・・・ゆるちょさん、行きましょう!」

と、ユキちゃん。

「行きましょ、行きましょ!」

と、ミユウちゃんもはしゃぐ。

「じゃ、池澤、あとを頼むぞ・・・オトコってのは、時に砂を噛む悔しさを経験することも大事だぞ。そのつらさをバネにして成長するんだ。な、池澤」

と、貴島くんは言葉にして、池澤くんの肩に手を置いて言葉にした。

「ええ・・・俺、この光景忘れないっすから・・・絶対にモテるオトコになってやりますから・・・」

と、池澤くんは、言葉にした。


「・・・いいなあ・・・楽しそうだな、先輩達・・・でも、いいんだ・・・この経験こそが、俺を磨く磨き砂になるんだから」

と、池澤くんは言葉にしていた。


「池澤・・・あいつ出来るオトコになりますね・・・ゆるちょさん」

と、貴島くんが言葉にする。

「ああ・・・僕も20代の頃はああ言う役回りだったからな・・・ま、いろいろな経験が僕を大きくしてくれた・・・すべてがネガティブな経験だったけれどね」

と、僕。

「そのネガティブをすべてポジティブにしてきた経験があるからこそ、今、女性を本能から笑顔に出来るゆるちょさんがいる・・・そういうことですね」

と、貴島くんが言葉にした。

「まあね、長かったよ」

と、僕。

「ゆるちょさん、ほら、水かけちゃお」

と、ユキちゃん。

「いえーい、いえーい」

と、ミユウちゃん。


皆のはしゃぐ声と笑顔が熱海サンビーチではじけていた。


(おしまい)


さて、木曜日、仕事仕事の一日になりそうですね。

仕事を充実させて、美味しい夕方からの飲みにしましょう。

楽しい笑顔がはじけて・・・目の笑う笑顔を女性に貰える事がしあわせのカタチになりますからね。


さ、楽しんでいきましょう!


ではでは。

卑弥呼さんは、日本のしあわせな時代の象徴だった!(女性の時代!)

2014年08月20日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「先人考察(女性編)」・・・お願いします。今日は誰について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・女性政治家として大事な人を忘れていた・・・やはり「卑弥呼」さんは一度考察しておかないと日本人として、片手落ちになるよね」

と、タケルは話し始めます・・・。


さて、今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「この人の肉声は残っていないんだけど・・・まあ、いくつか確認出来るエピから、この人について考察してみよう・・・レイカちゃん、ざっと卑弥呼さんについて」

「説明してくれる?」

と、タケルは言葉にする。

「はい。邪馬台国の卑弥呼は・・・まず、邪馬台国の場所が謎ですが・・・タケルさんは、どこ説を採用しますか?」

と、レイカ。

「まあ、僕的には神武東征のエピもあることだから・・・邪馬台国はやはり九州にあったと考えるのが妥当だと思うけどね・・・」

と、タケル。

「神武東征エピがなんらかの過去のイベントを表現したモノだったとしたら・・・と言うより、当時、文化は、やはり大陸から入ってきたのだから」

「大陸に近い場所が最も文化が進むと考えるのが妥当なところだと思う・・・だから、最初に九州に国が栄えたと考えるのが穏当じゃないかな」

と、タケル。

「わたしもその説に賛成です。最初は大陸は、軍事的に戦える相手ではなかったから・・・九州に素直に国が出来た・・・それは文化を欲した為」

「「しあわせになる為の知恵」を欲した好奇心旺盛な日本人がその頃からいたから・・・だと思っています」

と、レイカ。

「うん。僕もそう思っている・・・しかし、日本が文化的に高い国になれば、当然安全保障と言うことも考えなければならない・・・」

「直接文化の高い国と向き合っていては安全保障上問題がある・・・と気づいた「知恵者」が国の玄関として太宰府を作り、本国は内陸の畿内に設ければ」

「軍事的リスクも下げる事が出来る・・・それに気づいた「知恵者」が本国を畿内に移した・・・それが神武東征エピの正体だと僕は思っている」

と、タケル。

「わかりやすいですわ、タケルさん・・・確かに最初は九州に国を作って、大陸と積極的に情報をやり合いをしていただろうし、人の行き来もあった」

「・・・が、そのうち大国同士が戦争すると言う情報すら入ってきた・・・当然国を司る人間からすれば不安になりますものね・・・」

と、レイカ。

「レイカちゃん、その時代、半島と中国の関係はどうなってた?」

と、タケル。

「えーと、卑弥呼さんが女王として即位したのが178年から184年ころと言われていますから・・・その前後での半島の動きは・・・」

「この時代って、まさに三国志の時代なんですね。・・・半島に大きな動きと言えば、魏が238年半島の一部、帯方郡を支配しています・・・」

と、レイカ。

「それと・・・特筆すべき動きとしては、240年から247年頃、卑弥呼は死に、その養女の女性、壱与が即位しています」

「その壱与が266年に中国に遣使してから以後、147年間、国交が断絶しているんです・・・」

と、レイカ。

「ほう・・・それは興味深いね・・・つまり、中国はその間に外征出来る余裕が出来たと言うことになる・・・壱与が266年に遣使した時、中国の担当者から」

「きなくさい脅され方をした・・・そう見るのが妥当だね・・・だから、国交を断絶し、本気で安全保障上の問題・・・中国が日本に外征してきたら」

「どうするかを考えた・・・それが神武東征エピにつながった・・・そう見ることが出来るんじゃないかな?」

と、タケル。

「実際の天皇の記録が始まるのは、4世紀、応神天皇の頃なんですが、日本はこの頃、367年に百済から使者が来たのを皮切りに369年に倭軍の朝鮮半島への出兵があり」

「百済と通商し、朝鮮半島南部を経営し、任那日本府を朝鮮半島南部に置いています」

と、レイカ。

「なるほど・・・3世紀中頃までは、女性をリーダーとする女性リーダー型政治形態だったのが、ほんの100年で、男性リーダー型政治形態に変わってしまったのか」

「・・・これは日本文化的に何が原因になるんだろ?」

と、タケル。

「どう見ます?タケルさん・・・」

と、レイカ。

「これは政治環境が激変したと考えるべきだね。例えば、卑弥呼さんは九州人と考えると」

「・・・九州の女性は活発で元気がよく気が強くて細かい事にこだわらない女性が多いから」

「卑弥呼さんもそういうオトコマエな女王タイプの女性だったんだろうね・・・まず、相当な美人だったと思うよ・・・それでいて頭も良くてオトコマエな性格」

「・・・「好奇心旺盛」「チャレンジングスピリッツ旺盛」「サービス精神旺盛」なら、男たちもそういう女性を愛するし、立てるよね・・・」

と、タケル。

「要は男性達の空気の読める賢い洞察力の高い女性だったんだよ・・・卑弥呼さんの正体は・・・」

と、タケル。、

「確かに、そういう女性なら、男性も立てるでしょうね・・・」

と、レイカ。

「だが、こういう女性がリーダーとしてやっていくには条件がある・・・つまりは女性が最も嫌う「他国との対立が無いこと」・・・だ」

「壱与は中国との対立を嫌って、その後、遣使を辞めたと考えた方がいいだろう・・・つまり、これが女性がリーダーとしてやっていける条件を日本が失った」

「直接の原因だったんだ・・・」

と、タケル。

「中国との直接対立の懸念が出来た瞬間・・・女性リーダー型政治形態が崩壊し、男性リーダー型政治形態が出現した、と言うことですか?」

と、レイカ。

「そ。有り触れた表現だけど、卑弥呼を天照大御神と比定してしまえば・・・僕は日本の神話が「天孫降臨」と言う事実を語っているところに興味があったんだ」

「「なぜ、天子が降臨したのでは無く、天孫なのか?」・・・この疑問を考えた時、僕は「そこに事実が語られているから」と見ているんだ」

「・・・となると、卑弥呼を天照大御神と比定してしまえば、その幼女が壱与だから・・・」

「その壱与の養子の男子が神武天皇だったとすれば、上手く「天孫降臨」の話と合致する」

と、タケル。

「その場合、まさに「天孫」ですからね。卑弥呼から見た神武天皇は・・・」

と、レイカ。

「ああ、そういうことになるんだ・・・」

と、タケル。

「壱与は13歳で即位したと言いますから・・・それが247年頃だとすると、壱与は234年生まれだから、266年の中国への遣使の時は、32歳・・・」

「その壱与が死んだ後、養子が迎えられたとすれば・・・そこで神武東征のエピが実際に行われれば」

「・・・応神天皇の369年の倭軍の半島出兵には、十分間に合いますね?タケルさん」

と、レイカ。

「そ。つまり、日本は知恵を蓄える時期までは、九州でのんびりと女性リーダーの国でいられたんだよ。実際、卑弥呼の最後は日本国内の他国と軍事的に衝突を起こして」

「それが元で死んだようなものだろう・・・その後壱与が即位してがんばってみたものの・・・今度は当時の中国が戦争を匂わしてきて」

「戦争を極度に嫌う女性の特性として、中国との国交を断絶するも・・・そこで日本の女王型政治は終焉を迎えたんだ」

と、タケル。

「で、その養子として即位させた・・・男子を中心とした、日本の対外戦争用政治形態に切り替えて・・・神武東征が始まり、畿内に根拠地を作り、369年には」

「半島への出兵さえ成功させた・・・そういうつながりになるんですね・・・」

と、レイカ。

「だから、天孫降臨神話なんだよ、日本の神話は、ね・・・」

と、タケルは言葉にした。

「・・・とすると、卑弥呼さんは、日本の平和のシンボルだった・・・そう考えられますね」

と、レイカ。

「ああ・・・しあわせな時代の女王様だったんだよ・・・それもすべて戦争によって、奪われてしまったけどね」

と、タケル。

「日本だけなら、「和を以て貴しとなす」が最高正義の国だから、すべて上手く行くんだ・・・そういうコミュニティは女性を中心に動く方が諸事都合がいい」

と、タケル。

「でも、戦わなければいけない場合は・・・男子を中心に政治が進むんですね?」

と、レイカ。

「ま、だから、人生で戦っている連中の家族は強いお父さんが存在するだろ?人生に流されている弱い男性は家族がお母さん中心になってるはずだ・・・」

と、タケル。

「人生を作れるお父さんのいる家族はお父さん中心でこれはしあわせになれる」

「しかし、、流されてばかりの弱いお父さんは、お母さん中心の家族になって・・・その家族はふしあわせスパイラルって・・・そういうことですね?」

と、レイカ。

「そういう事。男は強くあらねば、ね・・・」

と、タケルは「光るの君の目」で「サル山のボス力」をマックスにしながら、レイカに言った。

「やっぱり、タケルさんのそのキラキラお目目は・・・素敵です」

と、レイカは言葉にした。


「さ、仕事はこれくらいにして、飲み行こうか、「知恵者」のレイカちゃん」

と、笑顔で立ち上がるタケルでした。

「はい。もちろん、お供しますわ」

とレイカは立ち上がり、赤縁のメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


卑弥呼さんは、日本のしあわせな時代の象徴だったんですね。

そんな日本にも対外戦争の影が・・・。

それが女性中心政治から男性中心の政治に変えた・・・。

いやあ、勉強になりました・・・。


さ、飲みに行こう!


ではでは。