「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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いい歌はやっぱり恋の経験豊富なナイスガイの歌?(古今和歌集まとめ編(1))

2014年08月08日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「歌入門編」・・・お願いします。ええと、歌入門編の日は、割りと楽しくやっていこうということでしたよね?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「そうそう。日本においては「歌の前の平等」という事が言われているから、まずは入門して、あれこれ語りながら、理解を深める感じかな」

と、タケルは話します。

「ということなら、私も楽しく参加させて頂きますわ。じゃあ、ミルクティーなど飲みながら、のんびり始めていきましょう」

と、レイカはミルクティーを用意しています。

「ま、金曜日だし、のんびり行きたいね」

と、タケルは笑顔になりながら、言葉にするのでした。


今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「とりあえず、前回で、古今和歌集の歌を見終わったわけだが・・・今まで取り上げてきた中でも、僕らが秀句だと思うものを再度とりあげて」

「「我々にとっていい歌とは何か?」という事について考えてみたいんだ・・・古今和歌集と言う「知恵」をベースにしてね・・・」

と、タケルは言葉にする。

「なるほど・・・古今和歌集的に、よかった歌を集めてみて・・・その共通点は何なのかを考える・・・と言うことですね?タケルさん!」

と、レイカ。

「そういうこと・・・懐かしい歌も出てくるだろうね」

と、タケル。

「ちょっと楽しみですね・・・」

と、レイカは言葉にした。


詞書「やよひのつごもりの日、雨の降りけるに、藤の花を折りて人につかはしける」


「濡れつつぞ しひて折りつる 年の内に 春はいくかも あらじと思へば」

(袖が濡れながらも、あえて折ったのだ、もう今年の内に春は何日もないだろうと思ったので)


「これは古今和歌集のスーパースター在原業平さんの歌だ・・・この人の歌は、ほんと女性の事がよくわかっている、女性にモテる男性の歌だなあと共感出来る所がいいね」

と、タケル。

「自ら藤の華を折って、女性に贈る・・・女性は花束に弱いですからね。しかも、贈ってくれたのがプレイボーイで名高き在原業平さんとなれば・・・」

「女性は嬉しくて思わず、ニッコリしてしまうでしょうね・・・ほんと、素敵な男性です」

と、レイカ。


詞書「右近のむまばのひをりの日、むかひにたてたりける車のしたすだれより女の顔のほのかに見えければ、よんでつかはしける」


「見ずもあらず 見もせぬ人の 恋しくは あやなく今日や ながめくらさむ」

(見たとも言えず、見ないとも言えない人が恋しくて、今日はただ、訳もわからないまま物思いをして過ごそうかと思います)


「これ、やっぱり、在原業平と言う名が有名な事も手伝って・・・女性に歌を贈るからこそ、女性は気持ちよくなってしまうという、そういう構造があると思いますね」

と、レイカ。

「なるほど・・・だから、見ず知らずの女性にも堂々と歌を贈れるわけか・・・さすばスーパースターは、やり手だね・・・」

「恋しくて・・・と言うだけで、相手をボーっとさせちゃうんだから、すごいよねー」

と、タケル。


「人知れぬ 我がかよひぢの 関守は よひよひごとに うちも寝ななむ」

(秘密の通い路にいる関守は毎晩ごとにうたた寝でもして欲しい)


「このあたりは、経験から出てくる言葉だけあって・・・その気持ちがよくわかるから、面白いね・・・」

と、タケル。

「在原業平さんは、それこそ、いろいろな女の家に通ったでしょうから・・・だから、毎晩と言う言葉が出るんですね。そうか、毎晩のように女性の元へ通っていたんだ」

「在原業平さんは・・・」

と、レイカ。

「それも面白いね・・・つい、言葉が出ちゃう感じだし・・・」

と、タケル。


詞書「人にあひてあしたによみてつかはしける」


「寝ぬる夜の 夢をはかなみ まどろめば いやはかなにも なりまさるかな」

( 一緒に寝た昨日の夜の夢をはかなく思って、まどろむと、ますますはかない気持ちが増してしまった)


「これは女性と寝た次の日にわたした歌と言うことになるね・・・まあ、男性は女性と寝た時の風情を次の日あたり、思い出すもんさ・・・女性の裸とか痴態みたいなものを」

と、タケル。

「女性だって、そうですよ・・・素敵な時を過ごした男性の風情・・・思い出しますもの・・・」

と、レイカ。

「だからこそ、ますます、はかない気持ちになるんだよな・・・男性として、よーくわかる歌だよ」

と、タケル。

「世紀を越えて、在原業平さんの気持ちとつながった感じですね。タケルさん・・・」

と、レイカ。


「かきくらす 心の闇に 惑ひにき 夢うつつとは 世人さだめよ」

(昨夜のことは、真っ暗な心の闇に惑ったばかりで確かなことは言えません、夢だったのか現実だったのかそれは世の人に決めさせましょう)


「これはある女性から贈られた歌に対する返歌なんだね。「あなたと寝たのは夢だったのかもしれない・・・ま、世の人に決めさせよーぜ」みたいな歌だけど」

「要はその女性と在原業平さんの関係が世の人に知られようと・・・誇りに思うだけで恥ずかしいことは一つもないと言う在原業平さんの自信」

「を表現しているってことだよね・・・ま、それだけ遊び人をやっていると、腹くくっているって事だろうね・・・」

と、タケル。

「それくらいは自分のあり方に自信があるからこそ、世の女性にモテた・・・そういうことでもあるんでしょうね・・・」

と、レイカ。

「自分に自信の無い男性の多い現代に蘇って欲しいくらいの男性です。まったく・・・」

と、レイカはため息をついた。


詞書「二条のきさきの春宮の御息所と申しける時に、御屏風に竜田川にもみぢ流れたるかたをかけりけるを題にてよめる」


「ちはやぶる 神世もきかず 竜田川 唐紅に 水くくるとは」

(神世の話にも聞いたことがない、竜田川がこのように濃く鮮やかな紅色に水を括り染めにするとは)


「在原業平と言えばこの歌・・・と言うくらい人口に膾炙した歌だねー。でも、映像が目に見えるようで、非常に写実的な歌になっているね・・・」

と、タケル。

「ええ。わたしも大好きな歌で・・・唐紅って表現がまた美しい・・・美しいモノが好きな在原業平さんだったんでしょうね・・・」

と、レイカ。


詞書「やまひして弱くなりにける時よめる」


「つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを」

(最後には皆行く道と聞いてはいたが、昨日今日にも行くかとは思わなかった)


「この歌も有名な歌だね・・・誰でも、この歌を覚えていて・・・そして、「そうか。今日が俺の最後の日か・・・在原業平さんの気持ちがよくわかる」」

「・・・と思いながら、たくさんの日本人が死んでいったんだろうね。僕も多分、そういう日が来たら、この歌を思い出すだろうね、きっと」

と、タケル。

「多分、わたしもそうでしょうね・・・」

と、レイカ。


「さて・・・今日は在原業平さん祭りになっちゃったけど・・・この歌達からわかることは、恋愛を上手く出来る人間こそ、その経験が豊富で、豊富だからこそ」

「共感出来る恋の歌を歌える・・・という非常にわかりやすい・・・極めて当然な現実を確認した感じだね・・・そういう恋の歌こそ、最もいい歌だもの・・・」

と、タケル。

「男性の歌がともすると、「上手くいかない恋」の歌の方が多いのに対して、在原業平さんは、共感出来るポジティブな恋の歌を歌ってくれる」

「だから、素敵な男性って、希少価値が高いんですよ。だから、そういう男性はモテる・・・恋の経験が多いから、当然歌も上手くなる・・・当然多くの女性に恋される」

「恋の上達スパイラルに入っちゃっているのが、在原業平さんですね・・・」

と、レイカ。

「だから、やっぱりいい歌の定義は、恋の経験の多い作者が自分の思いに素直に詠んだ恋の歌・・・そういう歌こそ、恋を楽しんだ人間の共感を得られるからこそ」

「いい歌と言えるんだね・・・」

と、タケル。

「私からすると女性が喜ぶ恋の歌にこそ、価値があると・・・わたしは女性として素直にそう思います」

と、レイカ。

「ま、日本人のしあわせのカタチこそ、「玉藻成す」なんだから・・・日本人はすべからく、恋を上手くなりたいものだねー」

と、タケル。

「ええ・・・そういう男性に素敵なアプローチをされたいです」

と、レイカ。

「え?レイカちゃんは自分から行く方でしょ?恋のアプローチだって」

と、タケル。

「へへ、バレました?」

と、レイカ。

「だって、僕に最初に声かけてきたの、レイカちゃんの方だったじゃん・・・」

と、タケル。

「そっか・・・ふふふ・・・」

と、レイカは目の笑ういい笑顔で微笑むのでした。



「ま、勉強は始まったばかり・・・焦らずのんびり、言葉にしていこう」

と、タケルは言うと、

「さ、レイカちゃん、飲みに行こうか」

と、タケルは机の上を片付け始める。

「はい。お伴します」

と、レイカはメガネを取り、髪を解いた。


(おしまい)


金曜日の夜・・・まあ、こういう日は楽しく飲むに限りますね。

焼き肉なんかやりながら、ビール。

ま、レイカちゃんと楽しく飲んじゃお!ってなところで、

週末に繰り込んでいく感じですかねー。


ではでは。

8月8日 しあわせになれる男とそうでない男を分けるモノ!(はかなく、脆いモノ!)

2014年08月08日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

さてさて、「昨日の体脂肪燃焼!」のコーナーですが、

やっぱり、昨日は400キロカロリーしか、燃焼出来ませんでした。

まあ、仕事もあったし、超朝で、調子悪くて、それくらいに留まりましたね。


まあ、これが普通だと思うんですよ。いい時はあまり続かない・・・。


にしても、平均800キロカロリーを目指してやっていこうかなって感じですね。

現実を見つめて、やるべき事をやる・・・これが重要ですからね。

まあ、これは競争ではないんで・・・自分との戦いですからね。

そして、戦いは全勝で勝つ・・・そうでなきゃ!


さ、月曜日の記録測定日を楽しみにしながら、それでも、毎日、がんばっていきましょう!


やるっすよ!この夏は!


さて、その時、僕はユウコママの店に顔を出して、珍しくミントジュレップなど、飲んでいました。

「いやあ、ご無沙汰しちゃってねー。夏になると、やっぱ、忙しいんだよねー、どうしても・・・」

と、僕は頭を掻きながら、言葉にしています。

「ジュンコママの店には先に顔を出す事が出来ても?」

と、ユウコママは少し、すね気味・・・。

「え?バレてた?」

と、僕。

「ジュンコママは、ママが銀座デビューした時の店の絶対的エース」

「だから、ママのあこがれの女性にして、今は大の親友・・・ですもんね、ママ」

と、ナミちゃん(22)が助け舟・・・なのか?(笑)。

「昨日も電話があって・・・ゆるちょくんの事いろいろ自慢されちゃったし・・・」

と、ママ。

「いやあ、どっちの店も同じ頻度で通うようには、しているんだけどね。ま、ジュンコママの方がユウコママより先輩だしさ・・・」

「一応、顔を出す順番的には、ジュンコママの方を先にしておく方が筋かなって考えて、ね」

と、僕。

「まあ、それはわかるけどね・・・ゆるちょくんは、義理人情に厚い人だから・・・」

と、ママ。

「ジュンコママは銀座の山本陽子と言われ・・・ユウコママは、銀座の由美かおるって言われてたんでしょ・・・ま、どっちもタイプの違う美人だけど」

「・・・いずれにしても、美人好きの僕には堪えられないお二人ですよ・・・」

と、僕。

「まーた、ゆるちょくんは、いつもその話を出してくれて・・・わたしを嬉しがらせてくれるんだから・・・」

と、ユウコママは目の笑ういい笑顔。

「まあ、いいわ・・・それでもジュンコママの店に顔を出してから、時間を開けずに来てくれたから」

「・・・今日は目一杯サービスさせてもらうわ。だって、わたしの大好きな夏真っ盛りですもの」

と、ママは結構、ご機嫌さん。


「でも、ゆるちょくん、確実に痩せたわね・・・顔のカタチが変わってるもの・・・体脂肪燃焼、今年は本気みたいね・・・」

と、ママ。

「ママ、毎朝、毎夜・・・一日二回、ゆるちょさんのブログをチェックしているんですよ・・・」

と、ナミちゃんが笑顔で言う。

「だって、ゆるちょくんの一日がそれでわかるもの・・・考えている事や、ゆるちょくんの今・・・」

「でも、リアルライフで関わっている人の為に、ゆるちょくんはブログを書いているんでしょう?」

と、ママ。

「ま、そういうことさ・・・ママのところみたいに毎日顔を出したいけど出せない知り合いに、せめて、自分の今を知っておいて貰いたいからね」

「その意味で、朝の記事は書いている感じかな。夜の記事は、完全に自分の勉強の為だけど、ね・・・」

と、僕。

「ゆるちょさんの「夜の日本学」。わたし、大ファンです。だって、視点が新鮮だし、女性に対する見方も暖かいし」

「なにより、わたし、歌の世界に目覚めさせてもらったし・・・歌ってあんなに面白いものだったんですね」

と、ナミちゃん。

「ああ、「金曜日の歌入門編」ね・・・僕もあれは毎回勉強だから・・・でも、随分と詳しくなったよ・・・やっぱり、千本ノックはシビアに効くね」

「実際にたくさんの歌に触れてきたから、自分なりの鑑賞眼は、少しずつ、ついてきているし・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんが、今日アップしてくれた「日野富子」の話も新鮮だったわ・・・日野富子って、そういう人だったのね」

「・・・なんか私は単なる守銭奴的なイメージしかなかったから、ゆるちょくんに教えられて、新鮮な驚きがあったわ・・・」

と、ママ。

「ああ、今日の「夜の日本学」ね・・・あの記事はほんと書いている途中にいろいろな気付きがあるから・・・ほんと面白いし、自分自身ためになっているんだ」

と、僕。

「まあ、何でも勉強ね・・・人間は一生勉強だものね・・・」

と、ママ。

「うん、その通りだよ・・・そうやって勉強している限り、脳みそは衰えないさ・・・ドンドン賢くなるもの・・・」

と、僕。

「ゆるちょくんは、それでいいけど・・・世の中の男性達は、最近ダメね・・・」

と、ママ。

「どうしたの?愚痴なんて、ママにしては珍しいんじゃない?」

と、僕はママに言葉にしている。

「ゆるちょくんは、体脂肪率3%目指して毎日体脂肪を燃やすトレーニングをしているんでしょう?だから、結果が伴って顔のカタチすら、変わってきている」

「努力が結果に現れているわ。それって素敵な事だけど・・・そういう男性って、この店に来るオトコ達の間では皆無だわ・・・」

と、ママ。

「・・・ナミちゃん、どういうこと?」

と、僕。

「最近の男性って・・・まあ、この店のお客さんは、圧倒的にサラリーマンの男性が多いんですけど、毎日に流されている男性ばかりなんですよ・・・」

と、ナミちゃん。

「ゆるちょくんみたいに、主体的に人生を作りに行っている男性が皆無なの。毎日の仕事に流され、結果的にデップリ体脂肪を身体に溜め込んで」

「お腹がこんなに膨れた・・・美意識のかけらもない男性ばかり・・・人生に美意識を持って、自身で美しさを追求している、ゆるちょくんとは」

「雲泥の差だわ・・・」

と、ママ。

「今日、ゆるちょくんの・・・その努力の結果を直接この目で見たら・・・改めてそう感じちゃったの・・・」

と、ママ。

「ゆるちょさんは、主体的に自分作りをしているんですよね?毎日毎時間」

と、ナミちゃん。

「そういうことになるね・・・だって、人生って、自分でしか作り出せないからね。待ってるだけの大人になるつもりは、10代の頃から、一切無かったからね」

「もっともそれは10代の頃に聞いたいろいろな楽曲に教わったんだけどね・・・」

と、僕。

「それでも・・・そういう気付きは誰にでも大切だわ。例え最初は誰かの受け売りに過ぎなくても・・・結局、人生とは結果がすべてじゃない?」

「今日という結果、自分自身の外見と言う結果、内面という結果が・・・」

と、ママ。

「それはそうですね。だから、今日という日をしあわせに生きる為に僕は毎日トレーニングに励んでいると・・・そういうわけです」

と、僕。

「ゆるちょさんは、考え方がシンプルです。だから、いいっていうか・・・」

「細身だし、なにより、笑顔がキュートだし、その笑顔が多くの女性のハートを鷲掴みにしているんでしょう?」

と、ナミちゃん。

「いやあ、そう言われると素直に嬉しいよ・・・ナミちゃんみたいな美人な女性に」

と、僕。

「ゆるちょくんはただでさえ、その「光るの君の目」が女性を本能から笑顔にすると言うのに・・・それで今度は体脂肪率を3%までするって」

「ゆるちょくん、女性人気大爆発しちゃうんじゃない?細身のそれこそ、イケメンになっちゃって・・・」

と、ママ。

「ま、僕もとりあえず、体脂肪率3%になった自分を見てみたいので・・・ある種の怖いもの見たさですよ」

と、僕。

「でも、いいじゃないですか・・・ゆるちょさんがさらにイケメンになってくれるのなら・・・ママだって、わたしだって、こんなに嬉しいことはないんだし」

と、ナミちゃん。

「そうね。ゆるちょくんの回りにいる女性は皆喜ぶカタチになるから・・・わたし達は素直に待っていればいいのね・・・そのトレーニングが完成する10月を」

と、ママ。

「ま、期待しないで、待っていてよ・・・ママやナミちゃんは待って入ればいいだけだから・・・」

と、僕は笑う。


「でも、ゆるちょくんは、常に夢を持っていて、それを当然の如く実現する方法論を考えて、いつも実現していく感じがするわ・・・」

「それに比べて、世のオトコ共は・・・」

と、ママ。

「そもそも夢がないですよね・・・サラリーマンの男性達って」

と、ナミちゃん。

「ナミちゃん、夢の無い男性にだけは絶対についていっちゃダメよ・・・」

と、ママ。

「ええ。わたし、ゆるちょさんのように、その業界で世界一になる事を日々目指しているような男性しか、見えていませんから、大丈夫です」

と、ナミちゃん。

「結局、サラリーマンの男性って、話が面白くないのよね・・・話するのは、子供の話と自分の奥さんの話くらい・・・そんな話、ただの親バカな自慢話か」

「外見がダメになった空気の読めないおばさんの話に過ぎないし・・・そもそもその男性に魅力が無いから・・・女性は寄ってこないから」

「うちみたいな店に来て、女性に相手してもらうくらいが関の山の男性達だから・・・」

と、ママ。

「そういう意味では、女性にモテない、サラリーマン男性ホイホイ・・・なのかな、この店は?」

と、僕。

「ふふ。面白いわね、その表現。でも、それでもって・・・お金を稼いでるってところが大だもの・・・」

「たまーに、何もかも嫌になる事があるわ・・・銀座にいた頃は自分に自信があって、女性にモテる、普段から羽振りのいい男性に囲まれたモノだったけど」

「・・・それはもう昔の話・・・今はゆるちょくんみたいな、夢のある、やさしい男性にたまに相手してもらうくらいが関の山になっちゃって・・・」

と、ママ。

「ママ・・・今日はやけに愚痴っぽいな・・・普段のママらしくない・・・」

と、僕。

「ママが割りと気に入っていたサラリーマンの男性が・・・自殺したんです・・・その話を先週くらいに聞いて・・・ママ、ちょっと落ち込んでいるんです」

と、ナミちゃん。

「え?そうなの?ママ・・・」

と、僕。

「そ。結局、サラリーマンなんて、トカゲの尻尾切りな場所なのよね・・・上司の大失敗の責任を押し付けられて・・・結果、責任を感じて、自殺・・・」

「自信にあふれてて、素敵な男性だったのに・・・東大出の男性だったけど・・・」

と、ママ。

「ふーん・・・そんな事があったんだ・・・」

と、僕。

「結局、ゆるちょくんみたいに、自分の才能に気がついて脱サラ出来る人間なんて、ほんの一部なのよ・・・皆、夢を持っても、その前に家庭があるし」

「脱サラを不安がる奥さんがいるし・・・日々の子供の食費だって、馬鹿にならないわ・・・そういう現実の前に、皆、脱サラをあきらめて」

「サラリーマンのまんま、一生を過ごそうと決意し、夢を失って・・・きつい仕事に流されて、ドンドン太って、外見が羞悪になっていくの・・・」

と、ママ。

「気がついた時には、夢の無い単なるデブなおっさんになってる・・・女性は相手にしてくれないから、こういう店に来て」

「女性に話しかけられるのを待つしかない・・・もちろん、奥さんとはとっくにセックスレスだし、家庭に居場所もない」

「・・・だからこそ、うちの店に来てくれて・・・商売が成り立つんだけどね・・・」

と、ママ。

「でもさ、ママの店には、銀座時代にママを贔屓にしてくれた一部上場企業のお偉いさんとかもよく来るんでしょ?」

と、僕。

「そうね。そういう男性達は、サラリーマンと言っても、全然違うわね。お金も持っているし、常にアイデアに溢れているし、なにより家庭に恵まれているわ」

「そういうところの奥さんは基本、しつけの行き届いた名家のお嬢様であることが多いし、子供達もやさしくて勉強の出来るいい子達だから・・・」

と、ママ。

「そういう男性が来ると店がパーッと明るくなりますよ。ゆるちょさんが今来てくれてる、こういう時間と同じように・・・」

と、笑顔のナミちゃん。

「その男性達を分けるモノって何なんだろう?だって同じサラリーマンなんでしょ?その2つのタイプの男性達・・・」

と、僕。

「わたしが思うのは・・・やっぱり、自分に自信があるって事じゃないかしら・・・シンプルだけど」

と、ママ。

「自分の仕事ぶりに自信があるから、他人も説得出来て、ドンドン出世していける」

「・・・そういう自分であれば、自分から女性を口説けるし素敵な大人の女性を口説き落とすことが出来る」

「・・・つまり、女性に自信を持って、自分からしゃべりかけられるかどうかが、その二つのタイプのサラリーマンを分けるのよ」

と、ママ。

「ゆるちょさんもそのタイプじゃありませんか?自分に自信のある男性と言う意味では?」

と、ナミちゃん。

「うん。そうだね・・・僕も今の仕事に絶対の自信があるからな・・・それはそうだと思うよ・・・ナミちゃんの言う通り」

と、僕。

「結局、男性の価値を見極めるのも、女性・・・強く生きていけるのも女性・・・男性は、はかなく、脆いわ・・・」

と、ママが言った。


店は静かな時間が過ぎていきました。


(おしまい)


さてさて、今日は金曜日。明日は週末ですね。

仕事も盛り上げていきましょう。

ま、明日からお休みですからね。


来週はお盆でもあって・・・一番暑い時ですね。

夏、8月・・・思い出の一杯出来そうな季節です。


楽しんでいきましょう!


ではでは。