「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

楽しいおしゃべりと、真実の追求をテーマに、楽しく歩いていきます。

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日本人は「分相応」で「仲間の為にカネを出す、金離れの良いオトコ」になって行け!

2014年08月12日 | 夜の日本学


一人の髪の毛の長い、背の高い細身の女性が机に座り、ノートパソコンを叩いています。

彼女の名はレイカ(31)・・・とある雑誌の取材記者です。

「えー、それでは、タケルさん、夜の日本学「対決、山本七平編」・・・お願いします。今日はどんな内容について語ってくれるんですか?」

と、レイカはノートパソコンを叩きながら、赤縁のメガネを手で直し、こちらを見つめます。

「うん。そうだな・・・」

と、タケルはテキストとしている「谷沢永一著 山本七平の知恵」という本をパラパラとめくります。

この本自体は、1996年12月に出版されています。

ただし、正しい「知恵」は時代を越えると僕は考えているので、その時代性の評価も一緒に話していくことになりそうです。

「んじゃ、この内容について話すか・・・「「倹約こそ第一」と言う消費倫理を確立した日本社会」だそうだ。ま、相変わらず笑かしてくれそうだ」

と、タケルは笑顔になりながら、話し始めます。


今日の「夜の日本学」はじまり、はじまりー・・・・。


「まずは、山本七平氏の主張するところを抜書きしてみようか。それが無いとちょっと説明が出来ないからね」

と、タケルは笑うと彼の用意した紙の資料をレイカに渡す。

「えーと、これね。僕が相当意訳してるけど・・・」

と、タケルが説明すると、レイカはタケルの資料をゆっくり読み始める。


「甚だ興味深い事に、日本人は「倹約こそ第一」という消費倫理を確立させた民族であった。それは単なる個人倫理ではなく、社会倫理にまで発展している」

「少なくとも戦前までは「盗んだんでも拾ったモノでも無い。オレが稼いだカネだ、俺がどう使おうと俺の勝手じゃねえか」と言えば、それは「車夫馬丁の言葉」」

「とされた。財の獲得に法的倫理的規制があることは誰でも知っている。それを知っていても消費の倫理を知らない者は信頼に値しない・・・と日本人は思っている」

「と言うことである。その消費の倫理こそ、「倹約こそ第一」という倫理であり、日本人はあまねくこの消費倫理を知っており、実践している・・・そういう民族なのである」

「だから、その消費倫理は、社会倫理にまで発展していると書いたのだ。つまり、それは日本社会の社会的秩序でもあるのだ」

「そういう倫理観の中で、「成金の豪遊」は軽蔑され侮蔑された・・・結局、それが日本民族の価値観なのである」



「まったくこの山本七平という人物はいらない文章が多すぎると言うか、「知識者」の「俺偉い病」に過ぎないから本質に絞った論点の提示が出来なくて」

「だらだらだらだら、いらない事ばかり書いて「ほら、俺ってこんな事も知ってるんだぜ、すげえだろ」的に自分だけが偉いと思っているから」

「ほんと、アホくさい・・・要はこの文章の論点はただひとつ・・・「倹約こそ第一」という社会的価値観・倫理観を日本人は確立させ」

「「成金の豪遊」は軽蔑され、侮蔑された・・・このあたりも実は僕が意訳・・・というか文章を挿入してわかりやすくしているんだけど」

「とにかく、この山本七平って、頭悪いねー」

と、タケル。

「タケルさんに書きなおして貰った、上の文章はわかりやすいですよ・・・でも、「倹約こそ第一」なんですかね?ちょっとそのあたり、ふわっとした感じがします」

と、レイカ。

「いや、一応、この文章は山本七平の言いたい事を書いたまでで・・・実際の日本社会は、と言うと、「倹約こそ第一」が「ピン」じゃないんだ」

「もちろん「キリ」は「成金の豪遊」でいいんだけどね」

と、タケル。

「池波正太郎大先生の「仕掛人・藤枝梅安」シリーズがあるけど、その登場人物のひとり、梅安の片腕、彦二郎は仕掛けの相手の素性を探る時」

「その相手が賭場に出入りしているとわかれば・・・その賭場に行って、酒樽の一個や二個を必ず「皆さんでおやりになってください。これは少し勝たせて貰ったお礼です」」

「と、金離れのいいところを見せる・・・それを二度、三度、繰り返せば・・・すぐに仲間が出来て「兄い、兄い」と賭場仲間が必ず慕ってくると言う風景が語られる」

と、タケル。

「あるいは、芸人仲間の暗黙の了解では売れている芸人が後輩芸人の食費から旅行費用まで、なにからなにまでも払うしきたりがある・・・」

「つまり、日本人のピンの風景は「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」・・・これが日本人のピンの風景なんだ」

と、タケル。

「なるほど・・・日本人のピンの風景は、「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」で、キリの風景が「成金の豪遊」ですか」

「確かに「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」は確かに、皆に尊敬されるし、「成金の豪遊」は馬鹿にされますね・・・」

と、レイカ。

「だから、「倹約こそ第一」の価値観は、その中間・・・つまり、山本七平は中途半端なところしか見てないのよ・・・ちゃんと物事を見たら」

「そのピンとキリをしっかりとつかまなくちゃ・・・発想が中途半端で終わっちゃうから、つまらないし、しっかりとした知恵に昇華出来ないんだよ、山本七平は・・・」

と、タケル。

「まあ、いい・・・で、何故、そういう消費倫理がこの日本において確立したのか・・・その原因を追求してこそ、この文章に意味があるのに」

「それすら山本七平は全くやっていない・・・アホちゃうか、こいつ・・・」

と、タケル。

「ま、山本七平なんて、所詮、その程度のオトコなんですよ。そんなアホ相手にしないで、タケルさんとわたしとで、追求してみましょうよ」

と、レイカ。

「そうだな・・・結局、それはこの日本社会が農民主体のムラ社会である・・・という本質が未だに変わっていないというキーが重要になるね」

「・・・だから、「和を以て貴しとなす」こそが、この日本の最高正義である・・・という事実に関わりがあると考えていいと思うね・・・」

と、タケル。

「結局、個人ではなく、皆でしあわせになっていきましょう・・・それが日本社会のお約束ですからね・・・だから、自分勝手な人間は否定される」

「結局、それは「俺偉い病」だから・・・「成金の豪遊」こそ、「俺偉い病」そのものですもんね・・・だから、馬鹿にされるんですね?」

と、レイカ。

「その通り・・・結局、いつの時代も「俺偉い病」は周囲から関係性を切るのがベターと評価されて・・・侮蔑され馬鹿にされ、あげくの果てに関係性を切られちゃうから」

「人生ふしあわせスパイラル一直線になるんだ」

と、タケル。

「「成金の豪遊」って・・・ある意味、イメージとして「平家」のイメージとダブリますね」

と、レイカ。

「そういうことだ・・・究極の自分勝手をしているから、結局、「負のエネルギー」を周囲にバラマキ・・・周囲は怒り狂い・・・平家は西海に没しただろ?」

「「成金の豪遊」はそれなんだよ・・・本質として」

と、タケル。

「それに、日本人の本質は「農民主体のムラ社会」・・・だから、天変地異の多いこの日本では、農民はいつ作物が大打撃を受けるか、知れたものじゃなかった・・・」

「だから、自然「倹約こそ第一」の意識が農民の倫理感となり、出来るだけ、そういう天変地異に備え、蓄えを残そうとしていた」

「・・・つまり、蓄えを残す農民は尊ばれる価値観が広まった・・・それが「倹約こそ第一」という農民の・・・日本人の消費における倫理観につながっていったんだね」

と、タケル。

「でも、経済の原則から言えば、タンス預金が増えるよし、日本人に出来るだけ消費してもらった方が経済は好転します」

と、レイカ。

「そ。だから、「倹約こそ第一」の上の価値観・倫理観として、芸人のように、儲かっている先輩が貧乏な後輩に奢る・・・というシステムが出来上がった」

「それが結局、新たな消費の倫理観として「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」こそピンになった背景・・・そういうことさ」

と、タケル。

「確か「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」というのは、江戸っ子の幾多ある定義の中のひとつにあったはずだよ」

と、タケルは言葉にする。

「なるほど、だとすれば、江戸時代から続く価値観・・・日本人の消費の倫理観のピン・・・ということになるんですね」

と、レイカ。

「「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」の消費倫理が日本人のピンで、「成金の豪遊」がキリの消費倫理・・・なるほど、それが結論ですね・・・」

と、レイカ。

「ま、そういうことになるかな」

と、タケルは笑顔で言う。


「で・・・最強の評論家は何と書いています?これについて」

と、レイカはしれっとタケルに聞いている。

「ま、こんな感じ」

と、タケルは紙の資料をレイカに渡している。


「本当に己の甲斐性で、誰にも迷惑をかけずに稼いだカネを、その使うことにおいて、周囲に気兼ねしなければならない社会が出来たのである」

「こういう社会が出来た根本は日本人の嫉妬心であろう。日本の比較的カネを持っていない連中は、天地神明に向かって恥じない方法で稼いだカネを」

「天地神明に誓って恥じない方法で使った人間に対してけしからんと思い始めたのである。個人の能力を完全にそれぞれの個人と切り離して」

「あるものを成し得た人はあることをしても構わない、という自らと他を完全に区別する社会であれば、豪遊も出来た」

「ところがこの日本には、それを許さないと言う雰囲気が出来た。いずれにしろ、日本人は嫉妬心が強すぎる」

「だから、日本の殿様は、百姓に嫉妬されるから、江戸期を通じて、ドンドン質素になっていくのである」


「うーん、相変わらず見たものを言葉にしただけだから・・・原理原則が全然言葉になっていませんね・・・確かにその通りだけど」

「その原理・原則を知りたいのに!って感じですね」

と、レイカ。

「日本の殿様が質素になっていったのは、藩の人口が増えるのに対して、農作物の増産が進まず、藩の借金がかさみ、結果として、質素倹約をする必要が生じたから」

「質素になっていっただけで、別に農民の嫉妬心が怖くて、殿様が質素倹約をしてたわけじゃない・・・ちょっと考えればわかることなのに」

「こういうアホな事を書いちゃうのが、「知識者」の「俺偉い病」の特徴なんだよね・・・ま、わっかりやすい嘘つきさ」

と、タケル。

「さらに言えば、日本には「分相応」という言葉がある・・・例えば現代で言うなら、サラリーマンだったら、毎日飲み屋で飲んでも「分相応」だろう」

「でも、これが毎晩キャバクラで50人のキャバ嬢相手に遊んでいたら「豪遊」と言われるだろう。要は「分不相応」と言う評価になると言うことだね」

「結局、「小原庄助さんになるな」が日本の合言葉なんだよ。「朝寝、朝酒、朝湯が大好きで、そーれで身上つーぶした」って歌」

「子供の頃から、教わるじゃない・・・「「分不相応」は身上をつぶすから、絶対に辞めなさい」・・・そういう有り難い教えさ・・・」

と、タケル。

「だから、嫉妬心じゃないんだ・・・それは言わば「判断力」の問題だよ・・・「判断力」が適切なら「分相応」で生きていける」

「しかし、「判断力」に問題があると小原庄助さん並に「分不相応」をやっちゃうから、身上をつぶす・・・それだけの話さ」

と、タケル。

「なるほど・・・谷沢永一氏の解説は全くかすりもしていないどころか、ただの嘘レベル・・・と言うことですね」

と、レイカ。

「ま、「知識者」の「俺偉い病」風情のクズ脳のオトコだもん・・・泥棒の始まり程度の脳しか持っていないのさ」

と、タケルは涼やかな表情で言葉にした。

「「「分不相応」は身上をつぶすから、絶対に辞めなさい」・・・それこそが、日本の尊い教えなんですね・・・」

「そして、「仲間の分もカネを出す、金離れのいい男性」になって行け・・・タケルさんの結論、いたく納得しました」

と、レイカは涼やかな笑顔になった。



「しかし、まあ・・・どうして「知識者」って、こんなにアホなんだろうねー。軽く言い負かせちゃうじゃーん。っていうか、何もわかっていないよ、こいつら」

と、タケルは言う。

「ま、こんな感じで、今後もやっていこう。言ったろ、全勝で勝つって」

と、タケルは笑う。

「まあ、とにかく、頭の悪い、ださいオヤジは見たものの事しかしゃべれないけど、「知恵者」は現象の元になった「原因」をしっかりと説明出来るのさ」

と、タケルは笑った。

「さ、飲みにでも行こうや、レイカちゃん」

と、机の上を片付けだすタケルでした。


(おしまい)


という感じになりました。

山本七平氏も谷沢永一氏も、何もわかっていませんね。

これが日本学の祖?最強の評論家?

笑っちゃいますねー。


やはり、「知識者」は頭が悪くて、だっさいよねー。


それが結論です。


ではでは。

8月12日 人生、対処療法じゃ、何も変わらない!抜本的改革が必要!(逃げたら終り!)

2014年08月12日 | 毎日のしあわせの為の知恵


おはようございます。

まあ、お盆と言うことで・・・。

昼間から、NHKでは高校野球がやっていて、夏の日差しが強烈で、キンキンに冷やしたスイカが美味しい。

・・・そんな風景を見ていると、「正しい夏の風景だなあ」なんて思いますね。


さて、「昨日の体脂肪燃焼!」のコーナーですが、

昨日はきちんと1000キロカロリーほど、体脂肪燃焼しましたー。


で、昨日、張り切って、体脂肪率を測定したんですが、なんと、13,5%!!


「先週より増えてるじゃん!」

ということで・・・タニタの体重計って、これがあるんですよね。

たまーに、あれな数字が出る・・・なので、今後は毎日、夕方、一日のトレーニング終りの同じ時間に体脂肪率を計測して、

実際に近いらしい数値を推測し、追っていく運用に変えます・・・まあ、でも、実際、今はそういう数値はあまり気になりませんね。

それより、お腹の脂肪の具合とか、背中の脂肪の具合とか・・・顔の形が変わっていってる感じを見ながら、

「ここは、このラインが出ると、いい感じになるな・・・」

などと見ている方が、楽しいですからね・・・。


ま、8月9月は社会再デビューの準備期間と位置づけ、のーんびり、体脂肪燃焼トレーニングを続けていきましょう!


ってな感じですかね。トレーニングは裏切らない・・・それは確かですから!


さて、その時、僕は、イケメン貴島くん(29)、辛辣姫ユキちゃん(28)、若いミユウちゃん(25)、若い池澤くん(24)とお酒を飲んでいました。

「ゆるちょさん、お久しぶりでっす。その節はお仕事助かりましたー」

と、若い池澤くんが言葉にしている。

「あの仕事って昨年の秋くらいだっけ・・・なんだか、忙しかったのを覚えているなー」

と、僕。

「いやあ、でも、あのシリーズなかなか好評だったので、今年も秋口くらいに同じシリーズをご依頼しようかと虎視眈々と狙っていたんですけど・・・」

と、池澤くん。

「ま、仕事なら、基本、受けるから、大丈夫・・・にしても、珍しいじゃん、このメンバーの中で飲むのは・・・」

と、僕。

「いやあ、いつもゆるちょさんが、貴島さんのグループで飲んでるのは、知ってましたから・・・今日は貴島さんに頼んで連れてきて貰ったんです」

と、池澤くん。

「いやあ、池澤は彼らの世代には珍しく、生きるのに積極的なオトコなんで、面白いかなと思って連れてきたんです」

と、貴島くん。

「いやあ、僕はゆるちょさんと話しているのが何より楽しいですからね・・・ま、それにゆるちょさんの周りには常に美人な女性もいることだし・・・」

「それは飲んでて楽しいのかな、と・・・」

と、池澤くん。

「ちょっと匂いがゆるちょさんライクなところがあるでしょ?池澤って」

と、貴島くん。

「確かに・・・なんかまだ若い頃のゆるちょさんって、イメージがあるかも」

と、ミユウちゃん。

「ま、調子に乗りすぎないでね・・・わたし達はゆるちょさんが目当てで来ているんであって」

「池澤くん目当てじゃあ、ないからね・・・」

と、辛辣姫。

「いやあ、ユキさんは相変わらず辛口で・・・そのユキさんに怒られたいオトコって、僕らの部に結構いたりするんですよー」

と、池澤くん。

「そういうマゾなオトコがいるんだ・・・物好きだねー」

と、僕。

「なんでしょう。怖いもの見たさっていうか・・・」

と、池澤くん。

「あのさ、池澤くん・・・それってちょっと女性に言うには、失礼すぎじゃなあい?」

と、ユキちゃん。

「あ、すいません・・・ちょっと調子に乗りすぎました、ごめんなさい、ユキさん・・・」

と、笑顔でペコリと謝る池澤くん。

「ま、わかればいいんだけどね・・・」

と、ユキちゃんは先制パンチをすでに炸裂させたようです。

「そう言えば、ゆるちょさん知ってます?俺の同期の水本・・・今月15日付けで退社ですって・・・あいつ次の宛あるのかなー」

と、池澤くん。

「え?水本くんって、あの水本くん?体調崩して長く休んでるって貴島くんに聞いてたけど・・・」

と、僕。

「どうもそれが・・・僕も今日になって知った所で・・・あいつ、裏で、密かにいろいろ手続きを済ませてたみたいで・・・」

「すいません・・・あいつ、一度もゆるちょさんに挨拶にも現れずにフェイドアウトするつもりらしくて・・・」

と、貴島くん。

「職場にも挨拶なしなの?ね、ミユウちゃん・・・」

と、僕。

「ええ・・・何の挨拶も無くフェイドアウトです。義理人情のかけらもない・・・ああいうオトコはダメですね、はっきり言って・・・」

と、ミユウちゃん。

「ゆるちょさんが三菱電機を辞めた時・・・最後に職場へ挨拶しに行きました?」

と、ユキちゃん。

「当たり前だよ・・・僕は皆に支えてもらっていたから・・・それこそ、たくさんの人にお礼言って・・・退社したんだ・・・」

「長年過ごした職場だもん・・・そりゃあ、離れがたかったし・・・今でも、その時の光景がよみがえるよ・・・」

と、僕。

「その時に・・・ゆるちょさんの事を慕ってた女性から、四つ葉のクローバーをたくさん貼ったお別れシートをお守りに貰ったんですよね?」

と、ミユウちゃん。

「そうだね・・・懐かしいな・・・その女性が自ら、ひとつひとつ一生懸命四つ葉のクローバーを探してくれたかと思うと、涙が出たね」

「・・・今も当時も変わらないけど、僕はそういう人のやさしさに触れると涙腺ゆるくてね・・・そのお守りを見て当時、よく泣いてたな・・・」

と、僕。

「やっぱり、そういうところがゆるちょさんですよね・・・ゆるちょさんを慕う女性は、どこにでもいたんですね・・・」

と、ユキちゃん。

「それに引き換え・・・水本の奴は・・・」

と、貴島くん。期待をかけてただけに落胆の色が激しい。

「そういう・・・人の気持ちを冷却するような・・・義理人情に欠ける男性はどこで仕事をしても大成しないと思いますけどね、わたし」

と、ミユウちゃん。

「だって、貴島さんなんて、一から仕事を仕込んでくれた大恩人ですよ・・・そこに一言も無く会社を退職するなんて、ちょっと許せない所あるな、わたし」

と、ミユウちゃん。

「会社をお休みしてたのは・・・事実なの?実際」

と、僕。

「ええ・・・体調不良でって、何度も連絡があった・・・んですよね?貴島さん」

と、ミユウちゃん。

「ああ・・・俺から上司に報告してた・・・まあ、あいつも悩んでいるようではあったけど、まさか、退職しちゃうとはね・・・」

と、貴島くん。

「あいつ・・・期待をかけられるのが、なんだか怖いとか、言ってましたよ・・・最後に一緒に飲んだ時・・・」

と、池澤くん。

「って、それはいつ頃の話?」

と、僕。

「っつっても、昨年の冬頃の話ですけど・・・だいぶ昔です・・・」

と、池澤くん。

「あいつ、一度悩み出すと帰ってこれなくなるような雰囲気あったからな・・・」

と、貴島くん。

「何に悩んでいたのかな・・・水本くん・・・」

と、僕。

「彼、うまく成長できていなかったんですよ・・・仕事の面で・・・貴島さんの期待を裏切る結果ばかり残して・・・」

「それで自分に自信無くしちゃったんじゃないですか?」

と、ミユウちゃん。女性陣は水本くんに冷たいようだ。

「そうだったの?貴島くん」

と、僕。

「いやあ、僕はゆるさんが普段言っているように、「一度目のミスはたくさんしろ。そして、そのミスの原因を探って、二度目三度目のミスの頻度を下げるようにしろ」」

「と、水本には言ってきたつもりだったんですけどね・・・」

と、貴島くん。

「うん。貴島くんの指導には何ら問題はない・・・なのに、水本くんは責任を感じたか・・・それとも仕事の選択そのものが間違っていると感じたか」

「・・・そのどちらかかな・・・」

と、僕。

「いずれにしても、水本は自分で結論を勝手に出して会社を辞めちまった・・・それだけの事ですよ・・・」

と、池澤くん。

「あのさ・・・池澤くんに聞くけど、水本くんって、同期の男性達の評判はどうなの?」

と、僕。

「水本すか・・・うーん、気の弱い、怖がりかなあ・・・口ではいいこと言うけど・・・それは口だけ的な現実的生活能力に劣るような奴ですかね・・・」

と、池澤くん。

「え?水本くんって、そんなだった?ね、貴島くん」

と、僕。

「ま、僕もかわいい後輩ですから、かばっていた部分は多いと思うんですけど、確かに池澤の言うような面も多々ありましたね」

「ただ、若い内はそれでもいいと思っていたんですけどね。男性としてちゃんと成長すれば、いいわけだし・・・」

と、貴島くん。

「あいつ・・・多分、期待に答えようとはしていたんでしょうけど、現実的な能力でついていけないって事がわかったんじゃないんですかね?」

と、池澤くん。

「今のままじゃあ、水本くんは、僕や貴島くんの期待に答えられないと?そう水本くんが感じたってこと?」

と、僕。

「ええ・・・あいつ、ゆるちょさんや貴島さんを高く評価していた一方で、女性に嫌われている自分も意識してた・・・というか、そういう自分が嫌だったみたいですよ」

と、池澤くん。

「そんな事で会社辞めたの?そんなんじゃ、どこへ行ったって、モノになるわけないじゃない・・・女性は水本くんの女性蔑視主義をすぐに見抜くわ」

「それくらい女性の男性を見抜く目は厳しいの・・・それはどこへ行ったって、同じだわ・・・」

と、ミユウちゃん。

「水本くんにもう逃げ場はない・・・そういうことらしいわね・・・ね、ミユウ」

と、ユキちゃん。

「ええ・・・わたしもそう思います、ユキさん」

と、ミユウちゃん。

「あいつ結局、甘ちゃんなんですよ。自分に自信が無いし、女性に嫌われているからって、会社辞めたって根本的解決になっていないし・・・単なる対処療法じゃないすか」

と、池澤くん。

「そうね・・・どこへ行ったって、彼は女性に嫌われ・・・その職場を辞めざるを得なくなる・・・その繰り返しになるだけだわ・・・」

と、ユキちゃん。

「それが結論なら・・・僕らがこうして話し合う意味はないじゃないすか・・・もう、辞めましょう、この話・・・俺、そんな話したくて、今日来たわけじゃないすから」

と、池澤くん。

「どんな話がしたくて、今日は来たんだ?池澤」

と、貴島くん。

「いやあ、ゆるちょさんに、女性を虜にする会話法を聞きたくて・・・女性に愛されるそのしゃべりの秘訣はズバリ何なんです?」

と、池澤くん。

「え?うーん、女性を怖がらないことなんじゃない?んで、自分なりに、面白いなーって思ったことをガンガン女性にプレゼンする」

「・・・もちろん、女性を楽しませないといけないよ・・・自ら女性の気持ちになって・・・「ああ、この話だったら、女性は喜んでくれるよな」って思える話を」

「してるだけ・・・女性の好きそうなスィーツの話やら、かっこいいオトコの要素って何かとか・・・男性にモテる女性の要素って何かとか」

「・・・要は女性が聞きたがる内容の話をしてるだけ・・・なんじゃない?」

と、僕。

「というか、僕自身、女性化が激しくて、女性の好きそうなモノも同時に好きと言う厄介な性格なんだよね、いつの間にか・・・だから、女性の好きな女性向け雑貨屋とか」

「行くと、僕自身わくわくしちゃうし・・・キラキラアクセサリーを見ているとそれだけで楽しいし、パンプスとか見てるのも楽しいし」

「それこそ、この夏のワンピはこれかな・・・的に見ちゃったりするし・・・その瞬間、僕の心は乙女・・・って、僕は全くオネエじゃないけどね」

と、僕。

「なるほど・・・女性になったつもりで、思考してみるって事が大事なんですね・・・」

「それで女性の好きな話題を女性と気軽にしゃべる感覚で、話題として出してみるってことですかねー、それって」

と、池澤くん。

「うん、まあ、そんなあたりだとは、思うけどね・・・それにさ、池澤くん、このグループで、ミユウちゃんや辛辣姫を本気で楽しませることが出来るようになったら」

「多分、たいていの女性を楽しませることが出来るようになっていると思うよ・・・それは一番厳しい場で一番厳しい女性を楽しませられれば・・・」

「辛辣姫とミユウちゃんを楽しませるのは、若いオトコの子にとっては、並大抵じゃないからね・・・鍛えられるよ・・・そのしゃべり」

と、僕。

「っていうことは・・・僕が水本の代わりにこの場でしゃべっていれば・・・いずれ、女性も笑顔に出来るッツーことすか?それ」

と、池澤くん。

「ま、そういうことだな・・・よし、池澤、お前目ぇかけてやるから、出来るだけこの場に出席しろ」

と、貴島くんがゴーを出した。

「はい、貴島さん、俺、やるっす・・・」

と、池澤くんは笑顔で言った。

「ま、お手並み拝見ね」

と、ミユウちゃん。

「そういうこと。でも、わたしたち、見た目程、甘くないからね」

と、ユキちゃんも言った。

「ま、最初は誰でも失敗するもんすよね?ね、ゆるちょさん」

と、池澤くん。

「そういうこと・・・ま、楽しくやっていこうや」

と、僕は笑顔で言葉にした。


(おしまい)


さて、今日は火曜日。と言いつつお盆ですが、僕的にはいつもと変わらずお仕事お仕事です。

そして、トレーニング・・・ま、せこせこ、いつも通りやっていきますか。

人生楽しまなくっちゃ!


充実した仕事で、楽しい一日を過ごしていきましょう。


ではでは。