大河ドラマ「軍師官兵衛」感想 燃えよ戦国!軍配通信
「「男性大河ファン」の直感的で素直な感想」
●「跳ねっ返り」だなんて、あなた、わたしの若いころと糸さんは、そっくり同じ事を言ってますわよ!ほう、そうかそうか・・・じゃあ、糸さんはうちの長政の妻決定だな!はい、あなた!的な暗黙の了解があったんでしょうね!しかし、あっさりとした柴田勝家さん退場でした。速かったー。話の進みが!
大河ドラマ「軍師官兵衛」レビュー、第二十九回軍配通信「天下人への道」となります。どうぞ、よろしくお願い致します。
しかし、前回、「え?何故ここに「ごちそうさん」の希子ちゃんが?」と愕然としたのですが、今回見てみると、黒田長政も蜂須賀小六の娘、糸さんも、
朝ドラ出身・・・松坂桃李くんは「梅ちゃん先生」出身だし、高畑充希ちゃんはもちろん「ごちそうさん」出身・・・さすがNHKって感じで面白いですよね。
というか、前回、強烈な印象を黒田長政に与えたか・・・と思ったら、当の黒田長政は、糸さんの事をすっかり忘れていて、
・・・それでショックな糸さんだったりするわけですが、そこは光(てる)さんの上手いお導きがあって・・・うまーく蜂須賀小六さんと黒田官兵衛と縁づくわけですねー。
なるほど、こうやって縁と言うのは、結ばれていくんですねー。
要はお互いがお互いを尊敬している仕事仲間・・・だからこそ、その子息や娘の縁談が出来上がる・・・これが日本の文化と言うことになりますねー。
ま、僕は親の力など微塵も期待していないので独自に縁を作っていこうと思いますが、要は、女性の方が恋を決めるのだから、
女性が恋する男性になればいいんです。
というか、女性が尊敬する男性になれればいい。
つまり、外見も仕事もその業界で一位になれるくらい、素晴らしいモノであれば・・・女性は恋に落ちてくる。
・・・しかも、自分の美しさを知っている、仕事の出来る、自分に自信のある女性が、ね・・・。
ま、そのあたり、僕は30歳で「光るの君の目」を確保し、「八百比丘尼化」して以来・・・仕事のめっちゃ出来る、多くの既婚の女性に恋されてきましたが、
ま、そのあたり、もう、ベテランの風格さえある・・・と、勝手に自分で思っているわけですけどねー。
で、そういう女性は仕事場の皆が大好きな、「職場のマドンナ」だったりするわけです。
つまり、男性に愛され、女性にも尊敬され、愛されている・・・そういう美しい女性だからこそ、自分に自信を持って恋をしてくるんですね・・・。
ま、今は既婚の女性だけでなく、未婚の女性にも恋されるようになったので、めでたしめでたしな感じですけどね。
お、話がとっ散らかったな・・・要は自分の仕事や外見に自信のある男性は、自分の仕事や外見に自信のある美しい女性に恋される、
・・・要するに、恋はバランス・・・そういう話ですね。
ま、僕も体脂肪率3%が整備出来れば、自然、そういう流れになるでしょうね。
日本人は外見もその人の仕事のうち・・・そう考えますからね。
だからこそ、仕事の出来る人間は尊敬され・・・愛されるんです、この日本においては・・・。
だから、外見のださい、おっさんやオバサンになってしまったら、「なんだ、仕事の出来ない平凡な男女じゃん」・・・という評価になって、
結局、男性も女性もその視界に一切いれない・・・その言葉も一切聞かない・・・そういう状況になるんですね・・・。
なにしろ、平凡な男女は平凡な経験しかしていないから、言うことも、平凡そのもの・・・さらに言えば、そういう男女の環境は、
平凡そのものだから、頭の中に浮かぶ言葉はほんの一行程度の思考。
だから、深く思考する癖が育たないんですね。
官兵衛を見てください・・・官兵衛は常に思考する環境にあった。
信長横死と言う絶対的窮地・・・信長横死の報が先に毛利に伝わっていれば、それこそ、毛利に騙し討ちにあっていてもおかしくない、言わば死地にも近い状況にありながら、
その絶対のネガティブから、官兵衛は、起死回生の策を思いつき・・・「秀吉様を天下人に押し上げる」という究極の目標をあの時点で作り得たからこそ、
結果的に毛利家の唯一の智将・小早川隆景を味方に就けることが出来、毛利を味方に出来た。
そして、秀吉を天下人にする為には、誰よりも早く信長の仇、明智光秀を討ち、織田家における発言権を最大のモノとし、「知の王国」である「織田家」、
・・・これを「羽柴家」として、ブラッシュアップする必要があった・・・だから、清須会議でも、実質的に判断能力の無い、単なるシンボルに過ぎない、
「三法師様」を織田家の跡継ぎとし、織田家の骨抜きと秀吉の実質的権力の確立を先に実施することが出来た。
さらに、その秀吉の実質的権力を傍から見れば・・・秀吉こそ、織田家の「天下布武」事業の後継者だと誰でもわかる。
まあ、この物語では、柴田勝家がお市様との結婚を三七信孝に申し出ていましたけど、
実際は、羽柴秀吉がその仲介をしているわけで・・・秀吉からすれば、主筋の奥さんを勝家に斡旋することによって、
高齢の柴田勝家に毎夜のプレッシャーを与えると言う、甘い罠戦略ですからね、これ・・・。
それこそ、ハニートラップそのものですよ・・・。
ま、でも、勝家にすれば、身の誉れでもあったでしょうし、お市の方を毎晩抱けた事は一生のうちでも冥加な時間だったでしょうからね。
しかし、この「軍師官兵衛」は官兵衛の話でないところは、さらっと流しますねー・・・清須会議のあの流し具合・・・ほんとさらっと触れるだけだったもんな・・・。
さらに「賤ヶ岳の合戦」に至っては・・・ほんとさらっとやって、もう、北ノ庄城炎上・・・お市の方を刺して殺し、その後勝家は自害・・・まで行っちゃったからね。
まあ、お市の方様が「サルはずる賢い」と言っていましたけど、単に彼は「絶対の知恵者」なんです、可愛げのある・・・。
その「絶対の知恵者」に、これまた「絶対の因果関係」の使える「絶対の知恵者」黒田官兵衛が策を授けているんだから、勝家ごときが絶対に勝てる訳ないんです。
「秀吉様が柴田勝家殿に口で負けるはずがないでしょう」
という黒田官兵衛のセリフがありましたが、これって生きていく上でとっても大事な見方だと思いますね。
普段、自分の周囲を見た時に、
「こいつには、口では勝てないな・・・」
と思う人物がいないようにしておかなければならない・・・そういう事なんですよ。
簡単にいえば、人間とは、官兵衛のように、どれだけ多くのネガティブを経験して、そのネガティブをどれだけポジティブにすることが出来たか?
そして、その行為を通じて、たくさんの知恵を実際に作り、その知恵が自分を押し上げてくれる・・・その結果、デカイ人間性が出来上がる・・・。
それが正しい人生の歩み方になるんです。これ以外に正しい人生なんて、あり得ない。
つまりは、官兵衛のように、「秀吉様を天下人に押し上げる・・・自分の知恵によって」・・・という巨大な目標をまず立てるから、
多くのネガティブを経験出来・・・そのネガティブをポジティブに変える経験が出来るからこそ、知恵を作る機会に恵まれ、そのたくさんの知恵が、
自分をその目標に押し上げていってくれる・・・そういうモノなんです。
だから、目標も無く・・・ただ日々に流されるだけの人々は、成長することもなく・・・いや、むしろ、毎秒劣化し、「リアルライフ」は地獄化し、
ただテレビを見て、毎日、たった一行の感想を漏らす程度の・・・中身の無い・・・誰もしゃべり相手として見てくれない、ダメーな人物になってしまうんです。
もちろん、こういう男女は、外見も劣化している、ただのださいおっさんやオバサン化しています。
結局、人生って外見に出ちゃうんですよね。だから、平凡なおっさん、おばさんは、決してしあわせになれないんです。
だって、この日本において、しあわせになれる人間の条件はただひとつ・・・仕事がその業界で一番になれる程出来ること、ですからね。
サラリーマンには、無理なことなんですよね。
だって、サラリーマンって、周囲と五十歩百歩程じゃないですか?その能力なんて・・・。
だって、サラリーマンの価値なんて、三菱電機なら、三菱電機の鈴木さんや、佐藤さんや、田中さんだから・・・価値が作れるんでしょう?
なぜなら、日本人の価値の大部分が、人脈にあるから。
人生において、どういう人間に「こいつは仕事が出来る!」と評価されたのか?
それがわかるのが人脈そのものでしょう?
だから、サラリーマンは、退職した瞬間、その価値を無くすんです。
だって、もう、その人脈を使いこなすことは出来ないから・・・。
よく退職した男性サラリーマンのおっさんが、「元株式会社XX 常務取締役」なんて肩書をつけた名刺を使っているのを見たりしますが、
そういうおっさんは、もう、その人脈を使えないから・・・その肩書に意味はないんです。
そのおっさんは、もはや、単なるおっさんに過ぎず、一切価値はないんです。
だからこそ、脱サラして、個人の価値を高めておくことが重要になるんです。
ま、これでも「ゆるちょさん」と言えば、ある程度の人脈は作れていますから、その人脈は今後発展するだけです。
だいたい物書きに定年は無いし、一匹狼で業界で生きているから・・・その仕事ぶりを見ていてくれる人は見ていてくれますからね。
そして、「よし、こいつに賭けてみるか?」と誰かに思わせる事が出来れば、その人間の新しい成功物語は始まっていく・・・人脈は無限に広がっていくわけです。
結局、そういう環境が無いと・・・思考する機会もなければ、ネガティブに陥ることもないから、成長は一切ない。
官兵衛のように、自分の知恵を鍛える環境に無いから、ただ同性同士で、時間を過ごす、女子会や、同僚と上司の愚痴を言い合って、男性同士たむろする、
そういうローポテンシャル・コミュニティを作るだけの人間になってしまうんですね・・・。
だから、人生の目標をそもそも高く置くことってとーっても大事になるんですねー。
自分を中心としたハイポテンシャル・コミュニティを作りたいなら、当然の事になるんです。
官兵衛はそれが出来たから、ドンドン高みを目指せたって事になるんですねー。
さて、今回、千宗易と元荒木村重こと道糞が出てきましたが・・・彼らの登場は、天下を取り、変わっていく秀吉の批判勢力として、登場してきていますねー。
今回、道糞に言わせていましたね。
「天下を取って信長は変わってしまった・・・それだけ天下には、特別な誘惑があると言うことだ。気をつけろ。秀吉も変わるぞ」
みたいな事を提示してましたけど・・・要は官兵衛が本気で秀吉に天下を取らせたのはいいけれど・・・本当にそれでよかったのか?
という辺りの官兵衛の葛藤を描くつもりなんですね。
要は唐入り・・・今回も秀吉さんは、
「信長さんの夢を継承する」
みたいな事を言っていましたから・・・それこそ、
「今後は、世界だ。まず、唐入りだ」
的なセリフにつなげるつもりなんでしょうね。
まあ、僕的な考察では、秀吉は、当時フィリピンに進出していた「太陽の沈まない国」スペインの絶対王「フェリペ二世」を強く意識していた書簡が残っていますから、
彼はそれに対抗する意識で、・・・と言いつつ、その意識は、その傘下の大名達に、
「うん。君たち・・・中国切り取り次第を許可する。いいよん、新しい領地を取りに行きなよ。それ許す」
ってな意識だったと思いますね。
信長が秀吉に「播磨切り取り次第」を命じた意識と何ら変わるところはない・・・そんな程度だったと思いますね。
だから、別に秀吉が侵略者になったとか、そういう意識は無いはずなんですよ。
ただ、彼は徳川家康のように、中国の古い帝王学の書、あの北条政子もその書に学んだと言う「貞観政要」に学ぶという事を知らなかった・・・。
ま、でも、経験は経験として、失敗に終わった「慶長の役、文禄の役」も、日本人にはその後のいい薬になったんじゃないでしょうか。
さて・・・話がドンドン飛んじゃうんですけど、要は官兵衛的な生き方こそ、業界一になれる生き方だ・・・世界一にもなれる生き方だと思いますね。
知恵を作る機会がドンドン増えていくわけですからね・・・。
目標が大きければ大きい程、その知恵を作るのべ回数は増えていくんだから・・・シビアにその回数を増やせば、ドンドン「知恵者」として、
その人間性がデカくなるわけですからね。
結局、日本人は、その人間性をどれだけデカくするか・・・それがしあわせになる直接のパスポートになりますからね。
逆に嫌われるのが、ケツの穴の小さい男性・・・ま、ケツの穴の小さい「知識者」の「俺偉い病」の男性は、蛇蝎のごとく女子に嫌われますからね。
ま、三七信孝さんなんて、まさにそのいい例として表現されていましたねー。つーか、信雄に至っては単なる愚人ですからね・・・。
さて、話を物語に戻しましょう。
清須会議の結果、秀吉の本国は姫路になり・・・おね様も姫路に来て、光(てる)さんとも仲良しに・・・。
で、三七信孝と柴田勝家側は、三法師の後見人に三七信孝が就任したのをいいコトにその三法師を手放さない・・・結果、信長の葬儀は喪主が信長の子にして、
秀吉の養子になっていた信勝が担当し、京にて大葬儀を実施・・・公家達もたくさん出席して、秀吉の力の誇示に成功するんですね。
その頃、柴田勝家は北陸でお市としっぽりやりながら、懇ろな仲に・・・と、そのお市!
・・・どっかで見たと思ったら、元フジテレビアナウンサーの内田恭子さんじゃないですか・・・。
最近は女優業まで、やっていらしたんですねー。
すっかり、
「あれ、この女性どっかで見たことあるけど・・・お市って程、美人じゃないけど・・・」
などと、不謹慎にも思ってしまいました。すいません、内田恭子さんファンの方々・・・。
でも、まあ、ほんとに数シーンで終わってしまいましたねー。内田お市・・・もう少し見たかったような気もしましたけどね。
で、今後の秀吉の批判者、千宗易と道糞が出てきて・・・官兵衛の新たな葛藤が始まり、黒田長政と糸の祝言が決まり、
それこそ、あっと言う間に賤ヶ岳の合戦が終り、お市の死と柴田勝家の自刃・・・んで、戦国大河ドラマのいつものパターン、このタイミングでの茶々登場!
まあ、今回は秀吉の死を狙っていましたが・・・ま、日本の物語はすべて「雨降って地固まる」物語なので・・・茶々がどういう風に軟化していくかが見ものですね。
まあ、実際、茶々って美人だったんでしょうね。
つーか、あの3姉妹が揃った瞬間・・・悪寒が・・・あの大っ嫌いな大河ドラマ「江」を思い出してしまいました。大半見ていませんからねー、僕は。
というわけで、前半のクライマックスは終わったかなーって感じですね。
一応、丹羽長秀さんも、
「羽柴殿・・・」
などと言っていましたからね・・・。
で、今日から新章開始・・・な風になるような気がしますね。
「上様は変わられた・・・」
的なセリフもあったようだし・・・。
ま、そういう意味では、今日も楽しみですねー。
今週の喜び
・・・というわけで、次回は父との別れ・・・いやあ、ここまでお父さんの職隆さんはいい味出してましたからねー。
なんか、使い勝手がいいんですよね、職隆さんは。
光(てる)さんと官兵衛の間に入らせたり、んで、光さんの言いたい事を代わりに言ってあげたりして、物語を先に進める役目を果たしていた・・・。
まあ、どんな感じで描かれるのか・・・ここで黒田長政さんとの確執なんかも絡めると面白くなったりするわけですよ。
黒田長政さんと言えば・・・そういえば、今回、大河のお約束をやっていましたねー。
蜂須賀小六さんが、糸さんを紹介するときに、
「跳ねっ返りで・・・」
と、その昔、光さんが自己紹介するときに使ったセリフを言わせていましたけど・・・子は親に似る・・・特に女性の好みは・・・と言うことを端的に表現したんですね。
ま、母親みたいなタイプを自然と男子は追っている・・・そういう表現でもあるわけです。
で、自分の時と同じだと気づいた父親、母親は、その娘をぜひ自分の息子の嫁に・・・となるわけなんですね。
そうやって、DNAの方向性は強化されていく・・・そういう話なんですねー。
跳ねっ返りの女性と言うのは、ある意味、自己が確立されていて、自分の意思が明確で、だからこそ、周囲にただただ合わせるのなんて嫌!
・・・という跳ねっ返りになるんですね。
つまり、女性って、そういう要素が無いと、光さんのような将来オトコマエな人間性のデカイ女性になれない・・・そういう話でもあるんですねー。
ま、そういう女性は尊敬出来る男性でないと恋に落ちませんから・・・尊敬される要素のある男性にならないと落とせない・・・そういう話になるんですねー。
ま、黒田長政さんは、今回のエピでもわかるように・・・糸さんを覚えていませんでしたからねー・・・ちょっと注意力散漫なところがあるのかもしれませんね。
キレのいい黒田官兵衛さんから見ると危うい要素が散見される・・・まあ、まだ、若いし、経験もそれほど積んでいないでしょうから、
それは仕方ないんでしょうけどね。
親から見ると子ってのは、かわいいもんなんでしょうけど、いつまでも危うい存在でもあるんでしょうね。
ま、バリバリ時代の最先端を走っている黒田官兵衛にすれば・・・長政なんて、まだまだまだまだまだ・・・も、いいところでしょうね。
黒田官兵衛からすれば、徳川家康もまた、同僚みたいなモノで、そういう目で見れる人物だったりするわけですよ。戦う相手として異存なし的な、ね・・・。
でも、黒田長政からすれば・・・尊敬の対象になっちゃったりして、
「内府殿がこの右手を押し抱いてくれたのです!」
的な物言いになっちゃうんでしょうね。
「だからー、その時、お前の左手には、相手を殺(や)る為の刀は握られてなかったのか!って言うの!」
的な押し問答になっちゃう・・・のかな?将来。
ま、そのあたりも楽しみにしながら、今晩を楽しみましょう。
いやあ、戦国大河はこれだから、楽しいんだよねー。
ではでは。
今週のあれ、どうなん?
なんか、糸さんの真意がイマイチわかりませんでしたが・・・なんか勢いで結婚が決まっちゃったようで・・・ああいう夫婦は得てして後でもめるんだけどねー(苦笑)。