「ゆるちょ・インサウスティ!」の「海の上の入道雲」

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わかったぞ!、「龍馬伝」の本質!

2010年01月27日 | ドラマについての小ネタ
まあ、このあたりになってくると、この脚本家の問題点みたいなもの、が見えてきましたね。

「リアル感ゼロ」:リアル感より女性視聴率をよくするために、「福山龍馬」がかっこよく、楽しめるような作りを重視している。「坂本龍馬」を描こうなんて気は、
最初から考えていないように見える。
「歴史感ゼロ」:現代的価値観からくるセリフや考え方で構成されていて、そもそも歴史を描く気がないように見える。
「説得力ゼロ」:「龍馬」がなぜ、あの時点で、「千葉さな」に勝てるのか、理解できない。「千葉さな」が、なぜあんなに急に「龍馬」を好きになるのか、理解できない。
「作り物感ハンパねぇ」:「決め台詞」ありきで、構成されているのが見え見え。さらに、そこへ持っていくまでのドラマもうまく描けていない。

今のところ、自分の中では、この作品に対する評価は、こんな感じです。まあ、いくら「女性大河」でも、まあ、あの4つの点のどれか2つくらいは、
クリアしてくれればなあ、と思いますが、なんかひどすぎる感じがします。特に今回ひどいなあ、と思ったのは、

「千葉さなの高速恋愛」(すぐに龍馬を好きになる千葉さな)

ですね。まあ、これは無理に一話で完結させようとして出た「女性大河」特有の症状かもしれませんが、要は筋立てが「へた!」、
という評価になります。ブログをいろいろ回ってみると、ほとんどこの点は違和感があることを指摘されていましたから、
筋立てとして「失敗した」と評価されるべきでしょうね。

そもそも、この脚本家は、決め台詞へ持ってくる筋立てが「へた」です。
というより、この決め台詞が、非常に現代的価値観のセリフで、「大河ドラマ」として見ていて、まったく共感ができない、というより、言ってしまえば、

単なる「女性釣りのための釣り針」
に過ぎません。

今回のクライマックスの「千葉さな」のセリフ、「なぜ、女性に生まれてしまったんだろう」にしても、女性なら誰でも経験したことのある想いだし、

「私は弱くない」も、現代女性を釣る釣り針に過ぎません。

そういう安易なカラクリが、だだわかりなので、思い切りしらけるんですよね。
そして、その釣り針を最初に設定してから、筋立てを逆に考えていくから、どうしても今回、「千葉さな」は、どうしても「龍馬」を好きになっていなければ、
ならなかったわけです。だから、ああいう「水戸黄門」の恋愛早指摘シーンになってしまったわけなんです。
それに「龍馬」はあのクライマックスで、「千葉さな」に勝つ設定ですから、勝たないと「私は弱くない」と千葉さなに言わせられないですからね。
それありきだから、「「龍馬」がなぜ勝つのかわからない」という指摘が出てしまうわけです。本来、こういう指摘がでないように、
「龍馬」がどんどん腕をあげるシーンの挿入などがあるはずですが、他にやることがいろいろあるので、犠牲になって、ああいう形になったと推測されます。

ん?、というより、確信犯的にやっているのか?、「天地人」の時と同じように。勝算をもって、わざとああいう形をとっていると考える方が正しいようですね。

ということは、説得力を持たせるシーンの挿入より、優先すべきは、「のり」とか「雰囲気」だと考えてるってことですね。説得力がなくても、
「のり」で、話を進める方が、女性や子供には、「受ける!」と踏んでいるってことですね。

ほー・・・、そういうことか、「へた」なわけでなく、確信犯的に女性や子供受けする内容を選んでいる、ということか!。

ということは、脚本家は、女性や子供相手だから、「細かいことなんて、いいんだよ!」と考えているということね。
むしろ、「雰囲気で行っちゃえば、いいんだよ!」っていう大河ドラマなわけね。

だいだい、わかってきました。そういう見方をすると、「リアル感ゼロ」なのも、「歴史感ゼロ」なのも、「説得力ゼロ」なのも、「作り話感ハンパねぇ」のも、
「細かいことは、いいんだよ!」なわけだから、「雰囲気で行っちゃえば、いいんだよ!」なわけだから、どうでもいいことなんですね(笑)。
むしろ、女性や子供相手なら、「リアル感いらない」し、「歴史感いらない」し、「説得力いらない」し、「作り話感なんて、どうせわからない」と考えている、ということですね。いやはや・・・。

要は、「雰囲気」に弱い女性や子供達を、「女たらし」が、「雰囲気」でもって、たらしこんでいる、という構図ですね(笑)。

だんだん、わかってきましたねえ。

この大河の本質が・・・。

この大河の本質は、「細かいことは、いいんだよ!」「雰囲気で行っちゃえばいいんだよ!」とすべてをノリだけで突っ走る合理性無視歴史無視説得力無視の
T「ノリ」だけ大河。それだけ、だったんです。

「雰囲気だけ」で、おもしろく感じさせているに過ぎないんですよ。

ひぇええええええええ。なんすか、それ・・・。

つまりこの大河は、「クライマックスに現代的価値観で作られた女性向けの「つり針セリフ」を用意した、「雰囲気」だけのノリ筋立てのドラマ」と言えます。

ま、今後、そういう見方で、見ていきましょう。それであっているのか、どうか、自ずとわかってきますからね。

来週から、「クライマックスのセリフ分析」が必要ですね。誰が、誰に向かってしゃべったか。誰アゲなのか、サゲなのか。
今回は、「私は、弱くない」がクライマックスでしょうね。これは、女性に共感を求め、さらに「千葉さな」アゲになっています。
ま、結局女性視聴者アゲですね。ま、ドラゴン通信で同じこと書いてるけどね。毎回女性視聴者アゲか、「龍馬」福山様アゲなんだろうな・・・。
ま、今後ドラマをみていく、ポイントをひとつ見つけましたね。よかった、よかった。

今後、自分は、この大河を「ノリだけでいいんだよ!大河」「細かいことは、いいんだよ!大河」「雰囲気で行っちゃえばいいんだよ!大河」などと、呼ぶことにします。

いやいや、「「雰囲気」だけ大河」ってのも、いいね(笑)。「雰囲気」だけに皆がやられてる大河だし、自分から見れば、「雰囲気」だけは大河風ってな感じだし、

ダブルミーニングとして、「「雰囲気」だけ大河」と、名づけます。あと、「女たらし大河」とも言いましょう。

まったく、なんてひどい「大河」だ・・・。

なんだか、「やっつけ仕事感」満載で、頭悪そうだね。そうか、みんな、「雰囲気」だけにやられていたのか・・・。

でもさ、女性視聴者達に「さな」の「高速恋愛」に違和感持たれてるんだから、結局、脚本家の見通しは「甘かった」。「失敗した」って、ことなんじゃね?。

いずれにしろ、「男性大河ファン」からすれば、「天敵」みたいな作品ですな・・・。






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2 コメント

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好意的なコメント、いつもありがとうございます!(笑)。 (ゆるちょ)
2010-01-29 06:26:42
きもの大好き殿、いつも好意的なコメントありがとうございます。正直、いつもうれしくなります(笑)。

>まさにその通り!
いやあ、そう言われると、素直にうれしいですね(笑)。

>女、子供向けの、視聴率重視のドラマです
ほんと、そうですよね。ひどすぎます。

>だから、主役がイケメン、美女なんです
ま、そこはしょうがないですよね。自分も美しいモノは好きですし。

>たとえば坂本竜馬が福山さんでなく武田鉄也だったら…
視聴率がウンと低いはずです
ははは。彼は「龍馬かぶれ」ですからね。ま、確かに視聴率は低いでしょうね。自分は喜んで見ますが(笑)。

>女性ファンのハートをわしづかみにしておかないと、制作費が出ないわけで…
そういう大人の事情はわかっているんですけど、あまりにね・・・。

>女性は本音としては、ストーリーなんてどうでもよくて、かっこいい人がかっこよく決めると、うるうる~ジーンとくるものなんです(笑)
まあ、それも一面の真理でしょうから、否定はしませんが・・・。ま、自分には、合わないな、と考えてるわけです(苦笑)。

>でも、ゆるちょさんの記事は本音で私は大好き
ありがとうございます。そう言って頂けると素直にうれしいですね(笑)。

>感心したり、うなったり、大笑いしたり
そうですかー。そう感じて頂けると、書いている方も、うれしくなりますよ(笑)。

>これからも良い記事を期待しています
はい、がんばります。楽しく、気持ちよく、いきたいと思います(笑)。


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よくぞ言ってくれました (きもの大好き)
2010-01-28 17:54:27
まさにその通り!
女、子供向けの、視聴率重視のドラマです
ず~~~と前から、大河ドラマはそうですよ(…だけにあらずですが)
だから、主役がイケメン、美女なんです
歴史を忠実に描くと、大半の視聴者である女性はソッポ向きますです(笑)たとえば坂本竜馬が福山さんでなく武田鉄也だったら…
視聴率がウンと低いはずです
局としてもスポンサーが無いにしろ、娯楽番組として、女性ファンのハートをわしづかみにしておかないと、制作費が出ないわけで…
女性は本音としては、ストーリーなんてどうでもよくて(一部の人は違うと思いますけど)かっこいい人がかっこよく決めると、うるうる~ジーンとくるものなんです(笑)
でも、ゆるちょさんの記事は本音で私は大好き
感心したり、うなったり、大笑いしたり
これからも良い記事を期待しています
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