私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

猿の惑星/キングダム

2024-05-25 21:05:53 | 映画鑑賞

有名なラストシーンの1968年版を子どもの頃にテレビの洋画劇場で観ただけだったので、『猿の惑星シリーズ』の第10作目で、リブートシリーズの第4作というこの作品を非常に新鮮な気持ちで鑑賞。

宣伝文句に使われていた「完全新作」という言葉も、この歴史があってこその言葉だと思うのだが、私のような、いわゆる猿の惑星初心者にもこの映画は非常に優しかった。

300年前のシーザーの葬儀から始まる事で時代の立ち位置も分かり、村の行事の為にチンパンジーのノアが鳥の卵を手に入れる様子を描く事でエイプ達の世界の事と言葉を失った人間の関係性がすっきり分かるようになっている。そこに居ないシーザーの姿が見え隠れする続編と思われるストーリーなのに、それを敢えて「完全新作」と謳う逆説的なアプローチ。でもそれが新しい猿の惑星への挑戦でもあるんだろう。

エイプ達はそれぞれ集団を作り自分たちの生活を守るものの、権力を手にしたい者はそのバランスを崩して自分たちの地位を高めようとするのだ。何度も繰り返されたであろうその権力争いと他者との共生の難しさが、驚く程リアルな動きを見せる、ゴリラ、チンパンジー、オラウータンの個性的なエイプ面々の姿で描かれるのだ。

私の猿の惑星のイメージは、1968年版の顔だけ猿であとは人間と同じというものだったのでそのリアルな動きと彼らが動き回る森の中の様子に驚きしかなかった。次に続く物語の序章にしては、ややゆっくりなストーリー展開だったが、VFXの素晴らしさとエイプ達のキャラクターの描き分けにとにかく感服する。

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20世紀フォックスが20世紀スタジオになった事を改めて実感。

 

 



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