
プロダクションのエースであり自身も後継者の自負があったはずのマ・テオなのに、一つのボタンの掛け違いからあっという間に全てが裏目に出てしまう。
ジェインが連れてきてしまった同級生は「芸能プロダクションと言ってもビジネスの本質は一緒」と、業界の特性は無視。それに対して強く出る元気もマ・テオにはないのだ。
確かに年齢的にもジェイン達世代が実際の稼ぎ頭になるのが適正なビジネススタイルで、マ・テオはプレイングマネージャーから引退する時期だったのに、ジェインの同級生の出現ですっかりマ・テオのソフトな現場リタイア計画、と代表就任計画が狂ってしまったのだ。
プロダクションとして稼ぎ頭はやっぱりジェインとジュンドン。
ジェインが連れてきてしまった同級生も結局のところイカゲーム繋がりだが、ジュンドンが親身になって世話をするのもイカゲームに出演してからの人気に喜びと共にやや戸惑いをも見せる女優のキム・ジュリョン。そしてその旬の彼女にバラエティに出演するように誘うのはイ・ソジンと一緒にバラエティを作るナPDだ。(人気者をバラエティに呼びたいのはどこの国も一緒のようだ・・・)ジェインのガツガツしたマネージャーぶりとは違って、ジュンドンが見せる寄り添い型のマネージャースタイルはどこまでも優しいもの。
この二人を見ていると、マネージャーといっても色々なスタイルがある事が良くわかる。
おそらくマ・テオも彼らの年齢位の時は二人のようなスタイルを使い分けてバリバリやっていた物と推測されるが、今はヒョンジュとの関係が妻と息子にばれてしまったことで一気に危機一髪だ。。。マネージメントする俳優の危機管理が一番の仕事だったはずなのに、結局自分の危機管理が出来ず、更には、ハリウッドスターとしてプロダクションと提携契約しているダニエル・ヘニーの韓国映画への出演も、過去の自分の判断のせいでリカバリー不能に・・・
なんとか好感度をあげようと笑顔を見せても、えくぼのせいで余計嘘っぽい雰囲気が漂うのはなんとも寂しい。。。
しかし、マネージャーとは、右にも左にもいい顔をし、嘘と本当のギリギリの所で何とか折り合いをつけ、なんとも人間臭く、何ともグレーな職業だ。