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私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

セプテンバー5

2025-02-18 19:04:00 | 映画鑑賞

1972年9月5日のミュンヘン五輪テロ事件にアメリカABCテレビのスポーツ中継チームがどのように対峙したかが90分で描かれる。

夏の五輪がアメリカのビックスポーツ中継がない真夏に開催されるようになったオリンピック。昼夜逆転のオリンピックであってもアメリカは三大ネットワークと呼ばれるテレビ局それぞれが大規模なスタジオを構え、衛星中継枠を各局で分け合いながら放送しているようだ。事件の起きたイスラエル選手団の宿舎のすぐそばにスタジオを構えるABCも視聴率を確保すべく大所帯で中継に当たっているのが良くわかる。

銃声の音でいち早く異変に気付いた彼らは大きなカメラを移動させ生中継に備える。本国からの「報道局に任せろ」という指示を拒み、「現場から目の前で起こっている事を伝える」という彼らの瞬時の判断からも機動力のあるチームである事が伝わってくる。しかし平和の祭典である五輪最中に起きた襲撃事件故、全てが想定外と言ってもいい。犯人の呼び方から人の生命にかかわる瞬間をどのように扱うべきなのか。

生放送でパレスチナ武装組織をテロリストと呼べばそれは簡単に既成事実となってしまう。起きている事実を素早く伝えるのが報道の使命と言っても、観ている人々に起こっている事の全てを見せてしまう事がいいことなのかという逡巡。

生放送、生中継と言っても、スタジオの中では情報の裏どりと各映像の編集が同時並行で行われているのが良くわかる。一度流れてしまった映像、一度発した言葉は消す事は出来ない。スピード感のある映像からは、瞬時の判断と取捨選択の基準はなんなのか?という彼ら自問自答がグイグイ伝わってくる。

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当時、小学生だった私にとって、ミュンヘン五輪は記憶に残っている初めての夏のオリンピックだった。

幼かったので『男子バレーの金メダルとテロ事件』というキーワードを覚えているだけだったが、男子バレーの決勝戦を朝ごはんを食べながらラジオの生中継を聞いた事は今でも忘れない。日本ではそんな時代だったのに、あの当時からアメリカはあんなに大がかりなスタッフを現地に送り込んでいたのだ。