私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

サウンド・オブ・フリーダム

2024-09-29 19:15:27 | 映画鑑賞

アメリカの国土安全保障省の捜査官ティムは、組織的に誘拐された少年少女の追跡捜査を担当していたが、アメリカ国内で出来る事は加害者を逮捕することだけだ。加害者を逮捕しても、組織は金になる誘拐を南米で行い、再び子ども達をアメリカに送り込むといういたちごっこが行われるのみ。自身の仕事の不毛さを感じ、ティムは実際に幼児誘拐行われているコロンビアに単身潜入することを選択。最終的には仕事を辞め、地元警察と手を組み、更には協力者と手を組み、誘拐された子ども達を助ける道を探そうとする。

子ども達を売買する事で想像も出来ないような大きな金額が動く。子ども達を精神的にも肉体的にも痛めつけられる事で、金金銭的に潤う者と自分の欲望を満たす者が何人もいるという現実。

本編終了後、実在の人物ティム・バラードを演じたジム・カヴィーゼルの映像が流れる。「ストーリーテラーこそ力を持つ」と、この映画では、そのストーリーテラーは売買された姉弟であると二人の置かれた境遇に触れ、映像を一時停止することが出来ない映画館でこそこの映画を観て欲しいと熱く語っている。

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映画は制作後、公開まで5年かかったとの事。

実話を基にした映画のチラシには『アメリカの公開時には賛否両論が巻き起こる中、異例のヒットを記録』と書かれ、映画の公式サイトで紹介されている海外レビューとして『文化論争プロパガンダとして片づけるに値しない作品。』『この映画を取り巻くすべての雑音をシャットアウトせよ。』『いずれの政治的立場にも利用されるべきではない重要なテーマに触れている。』という文章が掲載されている。

少し検索するとニューズウィーク日本版の『小児性愛者や人身売買業者が登場する『サウンド・オブ・フリーダム』は派手なQアノン映画か? まともな批評に値する作品ではない理由』というタイトルの記事がヒット。

ぴあ映画のサイトには『児童人身売買の惨状を描く衝撃作『サウンド・オブ・フリーダム』 監督が制作の裏側を赤裸々に語る』という記事、『『サウンド・オブ・フリーダム』──アメリカで深刻な社会問題となっている児童人身売買の実態』というタイトルの池上彰氏らしいニュートラルな記事が掲載されている。

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87席の劇場で見たのだが、ほぼ満席。