夫であるジェヒョンの心が自分から離れていると知りながらも、彼が自分を捨ててジスの元に行くのは許せないジェヒョンの妻。
「私は教養なんてないから。あなたがそんな風に夫から離れないなら、私も私の方法でやって見せる」と、彼女がピアノ教室を開き息子と一緒に住もうと引っ越した家の家主となり、その物件を撤去することで彼女を困らせようとする。(さらには自分が出国中に物件を撤去させようとするのだ。)
「これが私のやり方」と不法行為だろうがそんな事はお構いなしだ。
更には立ち退き前に引っ越し代と補償金を差し出す彼女に、ジスが「退去前に補償金はもらえない」と断ると、「夫と別れないなら、次の転居先にも同じようにするから・・・」と全く諦める様子はない。
しかし、そんな中でも、ジェヒョンは離婚訴訟中だからと妻が止めるのも聞かずに家を出て、ジスを諦めようとはしない。
(彼が決してジスを諦めないのは、繰り返し語られる大学生時代の思い出の中にその答えがある。あの時代に彼女を守れなかった事が今の彼の原動力になっているのだ。)
しかし、妻の嫌がらせは留まることがない。ジスの友人は解雇され、更にはジスとジェヒョンの話題がネットニュースの記事になる。更には、出回った動画がジスの息子が目にしてしまうのだ・・・母親からジェヒョンとの初恋の話を聞かされていたとはいえ、母が具合が悪い時には父親ではなく頼る先はジェヒョンとはいえ、中学生の息子のとってはあの映像を見させられることは辛いものだ・・・
方法を選ばないジェヒョンの妻に自分なりの方法があるというジスは、ジェヒョンの滞在するホテルに行くも、彼の部屋へ行くことはしない。その姿をジェヒョンの妻が見て嫉妬することを分かっていながら、ただロビーに静かに座るジス。どっちがいいという話ではない。どちらも自分の方法でしか戦えないということで、ジェヒョンはジスを選んだということだけだ・・・・ジスを尾行し、更には盗聴までするジェヒョンの妻だが、自分にはないジスと夫の若い時代の思い出を知れば知るほど悲しみは募る。盗聴すればするほど自分にはない学生時代の楽しい思い出に嫉妬するだけだ。。。
もうやめようと決心する彼女の前に現れたのはジスの元夫。今更出来ることはないというジェヒョンの妻に「息子の養育権もいらない。僕が望むのはただあの二人が不幸になることだけだ・・・」という彼は、裁判に負けいまだにジェヒョンの会社の前に立ち続ける息子を亡くした父親を利用することを思いつくのだ。もちろん弁護士らしい、狡猾な方法で・・・・
ジスから友人を助けたいと頼まれても、会社の経営権を手に入れたいジェヒョンは躊躇する。そんなジェヒョンに失望したとはっきり告げるジスの言葉に自分がしたいことはなんだったのかを改めて確認するジェヒョン。喧嘩はしたくないと、もう離れたくないとジスのそばにいる気持ちに変わりがないジェヒョンの前に、息子を亡くした悲しみから立ち直れないあの父親がナイフを手に現れるのだ・・・・