葛飾で殺された女性が滋賀県在住だったことから、彼女がなぜ東京にやって来たのかを調査する警察。
捜査していくうちに、女優出身の演出家との関係が明らかになっていく。
更に最初の事件と類似性が見つかった焼死体の身元を探っていくうちに、二つの事件はなぜか日本橋署に勤務する刑事の加賀に繋がっていくのだ。
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東野圭吾の原作は未読だが、テレビドラマを楽しんでいた者としては、ドラマとは違うやや重苦しい感じも、映画らしいと感じることが出来る内容だった。
刑事の加賀が長い間こだわり続けた事が現在の事件をきっかけに明らかになる展開は、ちょっと強引な偶然も感じさせるが、それは推理物の範疇か・・・
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殺人事件の裏にある、「誰かを守るための仕方のない選択」に東野圭吾らしさがにじむ。
この彼の特徴は、色々意見のある所だと思う。
加賀恭一郎側から見たら、一人の刑事が新しい道を進む物語だが、ある親子の物語としてみると、「誰かを守るための選択はあれしかなかったのか・・・・」と思い、平成の砂の器を感じさせる親子の歩みに、やや寂しい気持ちが残る・・・
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テレビドラマファンに向けてと思われるエンディングは、ちょっとサービスが過ぎたかもしれない。
捜査していくうちに、女優出身の演出家との関係が明らかになっていく。
更に最初の事件と類似性が見つかった焼死体の身元を探っていくうちに、二つの事件はなぜか日本橋署に勤務する刑事の加賀に繋がっていくのだ。
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東野圭吾の原作は未読だが、テレビドラマを楽しんでいた者としては、ドラマとは違うやや重苦しい感じも、映画らしいと感じることが出来る内容だった。
刑事の加賀が長い間こだわり続けた事が現在の事件をきっかけに明らかになる展開は、ちょっと強引な偶然も感じさせるが、それは推理物の範疇か・・・
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殺人事件の裏にある、「誰かを守るための仕方のない選択」に東野圭吾らしさがにじむ。
この彼の特徴は、色々意見のある所だと思う。
加賀恭一郎側から見たら、一人の刑事が新しい道を進む物語だが、ある親子の物語としてみると、「誰かを守るための選択はあれしかなかったのか・・・・」と思い、平成の砂の器を感じさせる親子の歩みに、やや寂しい気持ちが残る・・・
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テレビドラマファンに向けてと思われるエンディングは、ちょっとサービスが過ぎたかもしれない。
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