私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

天堂口

2007-09-05 22:33:04 | 香港(香港映画&中華明星)
ダニエル・ウー主演の天堂口は、ノワールなのにさらさら流れ、重さはないが、プロデュースしているジョン・ウーの香りはたっぷりな映画だった。

上海での成功を夢見て田舎からやってくる三人の若者。
(ダニエル・ウー、リュウ・イエ、トニー・ヤン)
キャバレー(天堂 パラダイスの意らしい)で仕事を始める三人。しかし夢をつかむために上海にやって来たはずなのに、次第に都会の闇の中で生活するようになる三人。
悪の道で頭角を現すリュウ・イエ、付いていけずに酒びたりになる弟のトニー・ヤン。
そして犯した殺人を足がかりにボスに一目置かれるようになるダニエル・ウー。

この三人に絡んでくるヒットマンにチャン・チェン。そして男達から愛を受け、ハリウッドを夢見る歌手がスー・チー。

悪の道に際限なく染まっていくリュウ・イエに立ち向かう男二人。
ダニエル・ウーとチャン・チェン。

血は流れるのに、その血は跡形もなくさらさらと流れる感じ。
男たちの挽歌シリーズで感じられた汗の匂い、粘りつくような湿気はひとつも感じられず。しかしダニエル・ウーとチャン・チェンのイケメン二人には、血は流れてもお洒落な感じがあっているのかも知れない。
イケメン二人の二丁拳銃、ダニエル・ウーの決め台詞等等。
クライマックスのキャバレーのシーンは、ノワール好きにはなんとも面白い場面だった。

***
鳩が飛んだら最高だったのだが、雪景色の上海ゆえ、鳩は飛ばなかった。それがちょっと残念。