
イタリアへ旅立つ前にアンドレアの書いたラブレターを見つけ動揺するウナに対し「もう過去の事」と淡々と話すアンドレア。更に「もうこのことは二人だけの問題じゃない。ウジンの気持ちもある」といい、愛していたのは昔のことと、ウナが口には出せなかった気持ちを淡々と説明口調で説明するアンドレアにウナが反対を唱えるのは当然だ。
そして何故アンドレア ウジンを許すのか?ウジンの気持ちって・・・手紙を隠されたウナの気持ちや、闇に葬り去られた自分の気持ちはいいのか。動揺するウナを気遣うより、ウジンを気遣うのか?
これも皆ウナを愛すればこそなのだろうが、(そうだろうと思う・・・多分)ウナにしてみれば、神父になるというアンドレアの気持ちを優先することが一番の愛情の証と思って、断腸の思いでアンドレアを黙って見送ったこと、その後ウジンと過ごした時間の事を考えれば、あの時この手紙を読んでいればと口にせずにはいられないのは当然だ。
ウジンも逆切れのように、自分からウナを捨ててやるなどと言っているが、そんな事を出来ないのは自分自身が一番よく分かっているはず。
この三人は一体如何すれば皆が幸せになれるのか?やっぱりウジンが身を引くべきか?いや身を引いたとしても、ウナの病気は難病なのだ。ウジンが身を引くだけでは幸せは訪れず・・・・
そんな時ウナと同じ心臓病の手術に立ち会うことになるアンドレアとウジン。
自分も手術の立会いを望み、アンドレアにどんなに非難されようとアンドレアと同行するウナ。
この辺りがウナの強いところだ。どんなにアンドレアに卑下されようとも、涙を堪えて言い返し、手術に立ち会おうとするのだ。さすが大学時代にアンドレア以外の友人を受け入れず「氷姫」と揶揄されていただけのことはある。
身近な友人がこんなに強い女性だったら、ちょっと怖いと思ってしまいそうだし、ドラマでも上手く描かないと可愛げのない女性に思える役柄かもしれないが、このドラマの上手いところは、この辺りのウナの気持ちを上手く表現しているところだと思う。
アンドレアの神父姿だけでなく、天涯孤独の強い女性ウナ、二人のウジンにしか心を開こうとしないウナの寂しさや心の弱さを上手に描いているから、毎回毎回泣かせる台詞が満載でも、そんな偶然あるわけないと思いつつも、ついつい見入ってしまうのだ。
恐らくはまってみている人は、かなりな確率でウナに感情移入してドラマを楽しんでいると思う。
私はどうだろう?私の場合はウナというより、やっぱり神父姿のアンドレアだろうか?