行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

ふたたび北海道庁のスト

2008年01月31日 | ニュース記事
ここ2,3日、このブログ内検索で「北海道庁」「ストライキ」の検索が多いので不思議に思ってたのですが、また道職員の給与カットのニュースが出てたんですね。

2年前の「北海道庁のスト」でも書いたのですが、結局2年間の給与カットをやっても財政が好転する見込みはなく、まだまだ先が見えない状況は変わってません。

そういった中での給与カットは、経営側にしても組合にしても、暗澹たる気持ちでしょう。

昨年の暮れ若手の職員と飲んだ席で、若い職員が「将来途中退職しても生活できるように、何か資格を取りたいと思う」といっていたのを思い出しました。

「夕張市の話を聞いて、自分は非常に危機感を持っている」といっており、あまり考えてないような若手でも、色々思うところはあるんだなと驚いた記憶があります。

そういえば最近、役所を辞めてロースクールに行く職員もいたっけ。

住民に奉仕する、地域貢献に燃える自治体職員でなければならないのはそうなんですが、やはり「先が見える」中でないと、我慢して頑張ろうという気持ちにはならないもの。

歳出カットをしないと倒産するということなんでしょうが、カットし続けても状況が変わらなかったのが今回の給与カット話のように思えます。

ニュースを読んだ中では、カットでしのぎつつ、次にどう展開していくのかよくわかりません。

景気回復を待ち続けるだけでは、4年後も同じでは。

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道職員給与:7.5%削減で妥結 4年間9%から圧縮

 職員の給料を08年度から4年間9%削減するとした、道の行財政改革の見直し案をめぐる道と職員組合(全道庁労連、北教組)の最終交渉は30日朝、道が一般職の削減率を7・5%に圧縮するなどと譲歩し妥結した。ストライキは回避されたものの、4年間で約16億円の財源不足が予想されるため、08年度予算編成への影響は避けられない状況だ。

 修正案は▽給料の削減率を主幹(課長補佐)級以上の管理職は9%、主査(係長)級以下の一般職は7・5%とする▽期末・勤勉手当(ボーナス)の役職加算額を3分の1減額する。道は4年間の給料削減で約360億円の歳出削減を見込んでいたが、削減率の圧縮で約314億円にとどまる。このため、役職加算の見直しで約30億円を確保し、残る約16億円は予算を精査し捻出(ねんしゅつ)するという。

 最終交渉は午前7時44分から始まった。嵐田昇副知事は「結果として(給料削減は)2年間との約束を守れなかった」と陳謝。全道庁の出村良平委員長は「忸怩(じくじ)たる思いだが、厳しい財政状況を考えると受け入れざるを得ない」と述べた。

 高橋はるみ知事は「絶対に赤字再建団体に陥らないための措置として理解いただきたい。合意を踏まえ、さらなる財政健全化に向け、それ(人件費)以外の分野での調整をしっかりやっていきたい」と語った。

 道は06、07年度に限る給料の10%削減を実施していたが、歳入見込みが狂ったため07年11月、給料カットを4年間継続する見直し案を提示。組合側は「約束違反だ」として役職に応じた削減率の見直しなどを求め、全道庁と北教組はそれぞれ、この日の始業開始直後と終業前にストを設定していた。【大谷津統一】

毎日新聞 2008年1月30日 北海道夕刊

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