YUKI

言語、言語で表現できることすべて

桜井章一『勝負の格言』

2008-07-25 21:06:26 | Weblog
久しぶりに書店に立ち寄ってみた。
気前のよい書店で『チャンピオンRED』『ウルトラジャンプ』も
封印とじされていないから、立ち読みできるのである。
しかし、まともに読めたのは『銃夢』だけかなぁ…
もはやコマ割やストーリーさえ存在せず、
ただ理想化された女の子の裸が乱舞しているだけにしか見えないんだ。

まぁ、それはそれとして…他に2冊立ち読みしますた。
『映画秘宝』
もちろん、しょこたん目当て。
雑誌で見ると、しょこたんのグラビアが、結構、きてますね。
表紙を飾ってる女の子に人気投票1位を奪われるかも?
と心配している向きもありますが、
わたくし的には、しょこたんの方がエロイと思いますなぁ♪

もう1冊は『勝負の格言』という文庫。

雀鬼・桜井章一が書いてます。
一番印象深いのは、のっけから桜井節が爆発して
「99%の人が自滅してしまう」「負けるための努力をしている」
と言い切るところ。

桜井氏の著書は、
仏教でいうところの「無分別知」を語っているように思えてなりません。
この『勝負の格言』も、そう。

無常に変化するということが、変わらないことなので
相手も自分も変わるのだから練習通りやっても勝てない。
対戦相手のことは知らなくてもよい。
見ざる言わざる聞かざるは、勝負に臨む姿…

一見して奇をてらうかのようなアフォリズムですが
仏教の真実と不思議なほどに合致します。
ついには、原始仏教において「悟り」を開いた人が身につけるという
神通力まで出てきます。
桜井章一は、無分別知により古武術の達人のような体さばきを
会得しているのですよ。

「悟り」で思い出すのは、俳句の正岡子規。彼は仏教徒。
脊椎カリエスの激痛の中で、彼は「悟り」を得ようとします。
「いつでもにっこりと死ねるのが悟りだと思っていたが、
 どんな状況にあっても平気で生きていけるのが悟りなんだ。」

正岡子規が言う、どんな状況でも平気で生きていける、というのは
まさに平常心であり、「自滅しない心」だと思うのです。
そして、桜井章一の言ってることと響きあうものではなかろうか?

調子がよいときではなく、悪いときを「常」の自分と思うべし
と、桜井氏が言うのもそうですねぇ♪
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