哲学は、philosophyの訳語であるが、
philosohyの直訳「知を愛すること」がわかりやすい。
落語に、良い例がある。
武士と百姓が出てくる。
武「拙者、忍耐の二文字を心得ておる。何事にも耐えられる」
百「おらも、にんたいの四文字を知ってるだ。がまんできる」
武「これは異な。忍耐の二文字であろう」
百「おらは、にんたいの四文字を知ってるだ。がまんできる」
百姓の言葉に怒った武士は、切り捨て御免をカマす。
百姓は、言行一致で哲学者っぽいが、
やはり滑稽であり
武士は、知を衒っているのみである。
士農工商の時代では、
武士にとっては体面を保つことこそ至上命題。
殺されると知っていて「よんもじ」に殉ずるのも
いかがなものかと思われるが…
哲学のうさん臭さ
社会制度の愚かさを炙り出し
笑いにより総てを浄化する、落語こそ畏るべし。
philosohyの直訳「知を愛すること」がわかりやすい。
落語に、良い例がある。
武士と百姓が出てくる。
武「拙者、忍耐の二文字を心得ておる。何事にも耐えられる」
百「おらも、にんたいの四文字を知ってるだ。がまんできる」
武「これは異な。忍耐の二文字であろう」
百「おらは、にんたいの四文字を知ってるだ。がまんできる」
百姓の言葉に怒った武士は、切り捨て御免をカマす。
百姓は、言行一致で哲学者っぽいが、
やはり滑稽であり
武士は、知を衒っているのみである。
士農工商の時代では、
武士にとっては体面を保つことこそ至上命題。
殺されると知っていて「よんもじ」に殉ずるのも
いかがなものかと思われるが…
哲学のうさん臭さ
社会制度の愚かさを炙り出し
笑いにより総てを浄化する、落語こそ畏るべし。
史上最強の哲学入門 (河出文庫) | |
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