小島秀夫と三島由紀夫、
両者は才能あふれる自意識過多の物語作家である。
三島の「天人五衰」は、「豊穣の海」4部作の完結編だが、
壮大な輪廻転生の物語は裏切られ、偽物=ファントムが登場する。
作品に満ち満ちているのは
「失ったものに対する痛み」ファントムペインである。
一方、小島秀夫のメタルギア・シリーズは、小島によれば
「本作(メタルギアソリッド4ガンズ・オブ・ザ・パトリオット)で、
メタルギアシリーズ本編の謎はすべて解決し、
ソリッド・スネークの物語は完結する」
ファントムペインは、ゲーム嫌いのコナミ社長がいよいよ
ゲームを切り捨てようとする中で制作されたのだろう、
主人公は失った左手のファントムペインを患う、
ビッグボスの影武者=ファントム
作品自体も、壮大なミッションはなく細切れだ。
海上のベースを発展させるのが、
まぁミッションみたいなものだが
防疫のために仲間を殺し、イーライには逃げられる。
本物のビッグボスは別天地へ向かったことになっているのは、
小島とコナミの関係も反映している気がする。
ファントムペインは、天人五衰と同様、
駄作であることを運命づけられているからこそ、
失われた物語へのレクイエムとしては、完璧なものだろう。
両者は才能あふれる自意識過多の物語作家である。
三島の「天人五衰」は、「豊穣の海」4部作の完結編だが、
壮大な輪廻転生の物語は裏切られ、偽物=ファントムが登場する。
作品に満ち満ちているのは
「失ったものに対する痛み」ファントムペインである。
一方、小島秀夫のメタルギア・シリーズは、小島によれば
「本作(メタルギアソリッド4ガンズ・オブ・ザ・パトリオット)で、
メタルギアシリーズ本編の謎はすべて解決し、
ソリッド・スネークの物語は完結する」
ファントムペインは、ゲーム嫌いのコナミ社長がいよいよ
ゲームを切り捨てようとする中で制作されたのだろう、
主人公は失った左手のファントムペインを患う、
ビッグボスの影武者=ファントム
作品自体も、壮大なミッションはなく細切れだ。
海上のベースを発展させるのが、
まぁミッションみたいなものだが
防疫のために仲間を殺し、イーライには逃げられる。
本物のビッグボスは別天地へ向かったことになっているのは、
小島とコナミの関係も反映している気がする。
ファントムペインは、天人五衰と同様、
駄作であることを運命づけられているからこそ、
失われた物語へのレクイエムとしては、完璧なものだろう。
天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫) | |
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