美談とは…はなちゃんのみそ汁

はなちゃんのみそ汁
とは、乳がんで亡くなった女性がつづった
子育て記である。

死期を悟った母が娘に味噌汁つくりを伝授する…
といえば、凄まじい物語なんだが。

残念ながら、そうではない。

いわゆる西洋医学で完治可能と思われた
乳がんを、医者の忠告を無視して民間療法に頼り
その過程で知った食事療法を
娘に押し付けた…というのが真相に近いようだ。

一方、はなちゃんは、ぐれもせず
家事をせっせとやっているわけで。

ど～なんですかね？

もはや、ガンはありふれた病気で
二人に一人が患者になります。
冷静に最善の治療を選択すれば、何とかなるのにねぇ。

ガンは体を蝕むと同時に心も冒すともいわれる。
この本の筆者は、
そうなってしまった可能性が否定できない…

	はなちゃんのみそ汁
	クリエーター情報なし
	文藝春秋