食いしん坊夫婦の日記

日々楽しかった事や美味しかったものなどを紹介していく日記です!
簡単な家庭料理もやってます☆

ナマステを無事に見送って来ました

2011年08月15日 | 日記
8月15日(月)


8月14日から2日間にかけて行われた初盆行事も無事に終えることが出来ました


家族や親戚が集まり 私も久しぶりに台所に立ちましたが 料理のほうの紹介は後日に
今日はナマステの事を報告しておこうと思います


あの世の釜のフタが開き 死者達がそれぞれの家へ帰って行くと言うお盆の行事です

ナマステも初めて帰宅出来る事を喜んだ事でしょう
記事の随所でチラホラと聞いてもらいましたが 必死に私に分かるようにアピールしてくれたと思われる不思議な事がありました

きっと身近に居たのだと信じています


14日はお昼からお坊さんに来てもらい初盆のお勤めをして頂きました

親戚も数人お参りしてくださったので 一緒に簡単なオードブルなどをつまみ
それが終わると 今度はお位牌と写真 提灯を持って会場へ行きます

ナマステの魂は戒名と家紋入りの提灯に宿っているので 家に居るときは玄関先に吊り下げ
移動するときは提灯を必ず持って行事に参加します

ナマステの実家の近くの海沿いの地区で精霊流しに参加した家族は今年は12軒でした


写真や位牌を飾る場所もクジ引きなのですよ・・

ナマステはクジを引いたら10番でした


この写真ではナマステは右から10番目ですよ



こうしてずらっと並んだ祭壇の前でお参りに来られた方達が一人一人にお水とお線香をあげて手を合わせてくださいます

一旦 お寺に上がり ○○会と言う地元の青年グループの念仏太鼓を聞きます

一軒づつ 同じリズムで太鼓を叩いてくださるのです


それが終わって 寺を下りて会場へ戻ると 薄暗くなり盆踊りの支度も始まっていました
  
 

最初に新霊供養踊りと言う ちょっと暗いしんみりとした歌に乗って数名の有志が踊ります

歌のほうは やぐらの左側に写っている年配の男性が歌われるのですが さすがに上手で腹わたにまで響くようにしんみりとしました



新霊供養の歌を30分くらい繰り返し聞いた後は いよいよ 賑やかな盆踊りの始まりです

やっぱいいですね~ 久しぶりに見た盆踊りの雰囲気



大きな声じゃ言えませんが この太鼓を叩いてらっしゃる兄ちゃん

あまりにもイケメンで 超格好良かったので三女と終始 騒いで見とれていました アホ親子です  

二女もイケメンだというのは認めてるようだけれど 「そうでもな~わ~」 とテンションはそこまで上がるでもなく・・・


いやぁ~ しかし 誰かに似てると思ったら 羞恥心の 上地君ですわ

浴衣も超似合っていて 太鼓を叩く笑顔が最高で 動きもサマになってて こんな田舎町にこんな素敵な子が居たのが不思議 

しかも後で分かったことだけど この兄ちゃんって 長女の同級生の弟さんでした

あ~ あたしもこんな格好良い息子も欲しかったな~


この爽やかな青年の事は 軽く流す程度にするつもりでしたが
つい力が入って長く打ってしまったじゃん 

この青年が20分くらい太鼓を叩いた後は 今度は違う青年と交代

次の子     普通・・・      トキメキなし・・・・ 


盆踊りも終盤に差し掛かった頃 提灯を家族の元に返してくれたので
写真と位牌も持って帰りました



帰り道の 夜の海



ナマステの育った海です

この日は少し離れた所で花火大会も行われていたらしく 打ち上げ花火も良く見えました

同じ日 宮島の水中花火大会も開催されたようです


ナマステのアピールだと勝手に思い込みたいだけかもしれないけれど
3日前に突然 庭の薔薇の花が咲きました

生前 ナマステが作ったウッドデッキ そして 狭いけれど家庭菜園で少しの野菜を育てている時に
ナマステがいつも楽しそうに水やりをしていた姿の残像が今も残る場所にある薔薇の木です



きっと これも家族への 「ワシはここに居るから分かってくれ!!」 作戦だわね



そして今日 15日は いよいよ精霊流しの当日です


夕方  「父さん そろそろ帰りますか?」 と声をかけて 提灯を持って娘達と会場へ行きました

主催されている青年会の方に( あのイケメンの兄ちゃんが受け取ってくれた )提灯をお願いすると

あらかじめ手作りで準備されていた 大きな藁の船に乗せてくれました



ここでも大勢の方がお参りしてくださり お坊さんのお経を聞いた後に
いよいよ藁の船が青年達に担がれて 漁師船に乗せられて沖へ出ます

藁で作った船を乗せた漁師船には それぞれの家族の中で代表して2人が乗れます

二女と私が 一緒にナマステに付き添って乗りました


12名の方があの世へ帰って行かれるので 2槽の船が出港しましたよ


乗船して沖へ出るところです 

この提灯がナマステです



藁で作ってある船である事が 分かりますか?


沖へ出る間に 線香の束に火がつけられて 藁船の4か所にある竹筒に差し込まれます



船を燃やす地点に来ると 別の船が横づけされて そこを足場にして 青年会の方達が
2槽の藁船を順番に そっと海の上に置くのです

この行事の世話をされる方々の連携プレーは手際良くさすがで終始感心して見ていました

海の男達 鍛え方も違い 頼もしいです


お坊さんの読経の流れる中 船に火が付けられ燃えてゆきます

「道に迷うことなく 皆で気をつけて帰ってね」

船が燃える間 静かに御詠歌が流されています



手を合わせて拝みながら 他の家族の方々と 燃えてこの世を後にする魂をいつまでも見送りました

二女はずっと涙を流していました

本当に何とも言えない 切なくもの悲しい光景なので 泣くなと言うほうが無理です


私も何度も涙がこみ上げてきたけれど グッと飲み込んでカメラのシャッターを押しました

ナマステと一緒に始めたブログだもの・・・

「皆にワシの事を報告しておいてくれの~」って きっとそう思っているはずだから

いつまでも 2槽の藁船は燃え続けて海に沈むことはありません


船の船頭さんの 「帰るよ~」と言う 優しい声かけで船はまた岸へと戻っていきました

名残おしかった・・・



ちなみに 乗れなかった家族は別の船で沖まで出て 精霊流しの様子を一緒に見守ります
勇壮な光景です


長女はさすがに 今日産気づいてもおかしくないくらいのドン腹だったので 船には乗れる状態ではなく
三女と一緒に岸で待っていましたよ


こうして初盆の行事も終了し、娘達もそれぞれの生活に戻って行き また私一人です

でも早速明日から仕事だし週末まで頑張らなくては・・・


ナマステの闘病中からずっと応援して下さっていた皆さん

今は家族と別の世界で別の暮らしをしているけれど このお盆に家族の元へ帰って来て
好きな物を食べて 家族の横で楽しく話を聞いていたと思います


そして 今日 また向こうへ帰って行きました

きっと今頃は無事に着いて寛いでいることでしょう   ナマステに代わって報告させていただきました


いつもお付き合い下さいましてお礼を申し上げます 

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