わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

ー介護現場のいまーシンポジウム

2009-06-22 00:29:38 | 福祉・社会保障
 6月20日、京都の龍谷大学で、龍谷大学アフラシア(アジア・アフリカ)平和開発研究センター・朝日新聞社主催で「誰が私たちの面倒を見るの?-介護現場のいまー」と題するシンポジウムが開催され、参加してきました。会場は、約660人の聴衆で満席で、関心の高さがうかがえました。詳細は28日付朝日新聞に掲載予定です。

★基調講演 上野 千鶴子さん(東京大学大学院教授)
「介護労働者は本当に足りないのか?-グローバリゼーションとケア」

 EPA(経済連携協定)によるインドネシア人看護師・介護福祉士第1期候補者が現場での就労をスタートさせた。今回の外国人労働者受け入れの目的はあくまで経済協定。にもかかわらずこの制度がケア業界の「人材不足を解消」するかのようにうたわれるのはなぜか。

 上野さんはこれを「つくられた人材不足」と説明する。
「国内に人材不足はない。責任と負担が重いうえに低賃金で、離職率が高く、国内の有資格者の活性化率は6割程度にとどまっている。現状の低い労働条件で働く人が海外にいたということにすぎない」

 実際の現場では、第1期候補生はみな資格・経験・能力が高く受け入れ施設も総じて良質という感想を持ったという。

 候補者の滞在期間は介護福祉士の場合、上限4年と決められている。この間に国家試験に合格すれば滞在を延長でき、不合格の場合は帰国となる。国家試験で壁となるのは日本語だ。

★第1部 インドネシア人介護福祉士候補者による体験談
★第2部 外国人介護労働者の現状と課題
★第3部 パネルディスカッション

 介護現場におけるさまざまな現状と課題の一端を知ることができました。
「介護者がハッピーでなければ、ハッピーな介護は受けられない」との上野さんの発言に同感しました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。