わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

介護保険制度学習会

2009-06-22 01:09:23 | 福祉・社会保障
 6月13日、県教育会館で社民党県連女性局主催の「介護保険制度学習会」を開催しました。約50人の参加者で会場はいっぱいになりました。講師の先生から、介護保険制度の現状と問題点について、具体例も交えながら、問題点と改革の方向を明確に提案していただけました。

★基調講演「介護保険制度の現状と問題点」 
横山 壽一さん(金沢大学地域創造学類教授・金沢市介護保険運営協議会副会長)

 介護保険制度がスタートして10年。介護の社会化、介護負担の軽減、生活の質、介護職員の働きがいはどうだろうか?社会保障の「ほころび」、機能強化の必要性は経団連も政府も指摘する実態。

<制度の具体的問題点と改革の方向>
①要介護認定
 自治体の責任で訪問調査による判断と判定、コンピュータ判定は廃止。
②制度の利用
 年齢制限の廃止、特定疾病による制限撤廃、上限撤廃、利用料撤廃か応能負担化
③保険料・利用料と費用負担
 国庫負担の引き上げ(5割)、案文方式の廃止、税制転用方式(保育料方式)、減免制度の拡充、年金天引きの廃止、利用料の廃止
④サービス提供基盤
 バランスのとれた施設と在宅の整備、参酌標準の撤廃、計画に見合った補助制度の整備、療養型廃止の凍結、届け出の徹底と自治体によるチェック、小規模多機能など地域密着型サービスの国を挙げての計画的整備
⑤事業者の指定
 事前チェック(審査の厳格化)、行政監査の強化、第三者評価の義務化、将来的には非営利原則
⑥人員基準と人員確保
 実質3:1を確保する基準へ、常勤換算方式の廃止、常勤職員の配置水準の引き上げ、専門職化と処遇改善、人件費補助の制度化
⑦介護報酬
 基本報酬の引き上げ、小手先の捜査は廃止して透明性・公平性を

おわりにー改革の実現と財源
ドイツ・イギリス並みに社会支出の対GDP比を引き揚げるだけで、社会保障関係費の規模は5割増に。企業負担、所得税の累進性、歳出の見直し。

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