わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

富山型デイサービス「このゆびとーまれ」訪問

2010-07-22 01:01:24 | 福祉・社会保障
 連日猛暑が続いています。
 7月21日、6月上旬に視察を申し込んでいた、NPO法人デイサービス「このゆびとーまれ」(富山市)を訪問してきました。

 「このゆびとーまれ」については、15年くらい前、現在県議の広岡立美さんが紹介されていたころから関心を持っていました。最近、介護事業者を訪問する中で高い評価受けているとのことで、視察を申し込みました。

 「このゆびとーまれ」は、必要な時に誰でも利用できる「民営デイハウス」として、平成5年にスタートしました。平成10年度には県独自の補助金が交付され、行政と連携した「富山型デイサービス」を全国に先駆けて実践してきました。
 子どもも、お年寄りも、障害者も、いろんな人がお互いに支え合いながら、地域の中で自分らしい暮らしを見つけられるように、小規模であたたかい、「ふつうの日常生活」を大切にしています。

 「富山型デイサービス」とは、介護保険制度と自立支援法の壁を取り払い、赤ちゃんからお年寄りまで、障害があってもなくても一緒にケアする活動方式と、行政の柔軟な補助金の出し方をさす大変画期的なものです。富山赤十字病院を退職した3人の看護師が介護保険制度のスタートする前に立ちあげられました。「ふつうの日常生活」を大切にする、住み慣れた「地域の暮らし」を大切にしたいという熱い思いで運営され、制度が後からついてきた、と語っていらっしゃいました。

 お昼過ぎに訪問すると、高齢者の方、障害のある方(子ども~大人)、幼児がそれぞれの場所で自然にくつろいでいらっしゃいました。テーブルに腰かけた初対面の私に親しげに話しかけて来る利用者さんもいました。認知症のある高齢者の方でも、小さいお子さんに対しては、「何かしたい」と能動的に行動されるということで、「子どもと一緒に笑ったり、怒ったり、歌ったりすることはどんなリハビリよりもよい」そうです。

 今では、デイサービス3か所、グループホーム1か所と事業が広がってきました。今後は、特別支援学校卒業生の共同生活の場をつくりたいとの思いがあるそうです。
 スタッフは51人(正規:31人、パート:20人)、有償ボランティア8人、特別支援学校卒業生5人、ボランティア40人(話し相手、花壇の手入れなど)

 石川県や金沢市でもこのような柔軟な運営ができないものかと思います。
 

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