わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

ハシズム(橋下 徹)現象への危機感を

2012-04-09 02:27:18 | その他
 大阪・橋下市長の思想検閲アンケートなどの不当労働行為、内心の自由を踏みにじる暴挙は許しがたいものです。
 次の総選挙では、橋下新党が既成政党全体に対する不満の受け皿となって、一気に躍進しそうな気配です。

 4月8日付の中日新聞では、ハシズム現象に対する批判の主張がありました。

★湯浅 誠さん(内閣府参与で2年 貧困対策に従事)
「民が主」自覚と責任を 「霞が関」文化の違い痛感

 ・・・今、議会制民主主義は崩壊の危機にあると感じます。世論が、大阪市長の橋下徹さんにン誰を打ってンびいていく状況です。彼は政治への不満やあきらめを持つ人の「ぶっ壊してくれ」という思いをてこに存在感を高めている。でも空想的に強いリーダーを求めても、そのその下で切り捨てられていくのは、私たちなんです。
 「民が主」というのは、一人ひとりの民が主としての権限と責任を負っているということです。それをどれだけ自覚し、社会の構成員としての責任を引き受けていけるのかは、結局、民主主義の問題です。・・・

★浜 矩子さん(同志社大学教授)「偽英雄は無用」
・・・ところが、「閉塞感」という言葉がやたらとはやる昨今、ちまたにはどうも英雄待望論が漂い始めている観がある。今、必要なのは、リーダーシップだ。・・・
 こうした社会のムードに機敏に反応して、似非ヒーローたちが頭角を現す傾向もみられる。彼らは、わかりやすさと単純さを武器に、閉そく感に打ちひしがれる人々のハートをつかむ。ことさらに敵をつくり、声高に彼らを罵倒することによって、安っぽい爽快感を打ち出そうとする。・・・
 閉塞感を打破してくれるのは、偽英雄にあらず。良心ある地球市民たちの行動だ。

大飯原発再稼働に向けての新安全基準に抗議する

2012-04-09 01:47:14 | 環境・エネルギー
 3月7日、サタディ社民党の声で香林坊アトリオ前で盛本県議、森一敏市議とともに街頭宣伝を行いました。雪もちらつく寒い朝でしたが、幸い、街宣中は陽射しもあり、ほっとしました。

 原発再稼働をめぐる状況が切迫してきました。現在54基の原発のうち稼働しているのは北海道電力泊原発のみ。「原発ゼロ」を避けたいとの思いから、野田政権は関西電力大飯原発3,4号機の再稼働に向けて非常に前のめりです。6日に決定した「新安全基準」は2,3日で作成したものであり、拙速との感を否めません。

 原子力安全委員長ですら一次評価だけでは不十分と言っているのに、4閣僚による政治判断で地元が同意すればよしという。その「地元」についても、政府はおおい町と福井県に限定しハードルを低くしたい。しかし、滋賀県、京都府は30キロ圏内にかかり、大阪市は関西電力の筆頭株主であることから「地元」に加えるべきだと主張しています。当然だと思います。また、政府は、「理解」は求めるが、「同意」は不要とし、再稼働にやみくもです。

 この新基準は「原子力ムラ」の中核だった経産省原子力安全・保安院がまとめた内容に基づくもので、政府がすでに指示した緊急安全対策や、保安院が3月にまとめた30項目のに用を整理したものにすぎません。ただし、30項目のうち、中長期的な対策は、すぐに実施しなくても電力会社が工程表を作成すればよしとするものです。つまり、津波から原発を守る防潮堤、作業員を被爆から守る免震施設、格納容器のベント(排気)をしても周辺住民を放射性物質から守るフィルター等、年単位の時間のかかる部分は予定の報告のみでよいというものです。

 国会の事故調査委員会による福島原発事故の検証が出て、独立の規制機関である原子力規制庁が動き出すまでは、再稼働の政治協議を凍結し、夏の節電対策を考えるべきです。

 今まで原発政策に投じてきた莫大な予算を、省エネや再生可能エネルギーへ振り向ける政治判断が今こそ必要です。そして、政治家に判断を迫るには、なんといっても「民意」が必要です。市民が声を上げるべきです。ドイツ、イタリア、スイスなどの脱原発の動きには粘り強い市民の運動がその原動力です。