ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

親密すぎる打ち明け話(Confidences trop intimes)

2005年01月09日 | 映画
仏原題「Confidences trop intimes」独タイトル「Intime fremde」邦題「親密すぎる打ち明け話」
フランス 2003年 監督 Patrice Leconte 
アンナ:Sandrine Bonnaire ウイリアム:Fabrice Luchini
アンナは結婚生活に問題を抱えていて精神分析医のところを訪ねた積りが、同じ階の違う扉を開けて税理士ウイリアムのオフィスに行ってしまう。税理士を訪ねるクライアントもしばしば家庭のゴタゴタを抱えているため、アンナの打ち明ける話を聞いていてもそれが間違って自分のところにやってきたとはわからない。しかし最後にどうもおかしい、訪ねる相手を間違っていると気づいても、それをアンナにはっきり言うチャンスを逃してしまうところから2人の奇妙な関係が発展していく。アンナの打ち明け話を聞きながら、ウイリアムは自分自身を分析し出し、というか自分がアンナによって癒されて変わっていくことを発見していく。そしてアンナもウイリアムの話を聞いてもらうことによって癒され変わっていき、彼に感謝しながら新しい人生を踏み出す決意をする。ウイリアムを演じたFabrice Luchiniが抜群によかった。冴えない小心な税理士のおどおどした目つき、アンナを知ってうきうきして踊りだすところ、ひとりで寂しく夕食を取るところ、昔の奔放な女に翻弄されているけど何も言えないところ、自分を捨てて他の男とつきあっているその元カノが訪ねてくるとなると、いそいそとうれしそうに料理を作ったりするところなど・・。
これはお勧めです。大人のメルヒェン映画です。いつものパトリス・ルコント映画ですが。

2005年も1週間経過

2005年01月09日 | 日記
朝から一日中どんよりとした曇り空で2時頃セシルの家にフランス語のレッスンに出かけようとしたら雨が降り始めたが終って出てきたらもう止んでいた。バレエもまだ始まらないし、運動不足だな・・。体重は?十キロの大台を出たり入ったり。これでもちょっと前に比べたら数キロ減ったんだけど。要するに夜あまり食べなければ痩せるとみた。当然だけど。目標は今年の末までにあとマイナス5キロ・・・無理だよね・・。本日は早めに夕食を済ませて7時半からの映画を見にアルトシュタット(Old Town,旧市街、Vieille Ville)に行く。本日見た映画は パトリス・ルコントの新作で「Confidences trop intimes」邦題は多分「親密すぎる打ち明け話」。久しぶりに見たパトリス・ルコントの映画だったけど、よかった。最後ちょっと泣けた。この監督の映画を見たのはこれで、5本目。「仕立て屋の恋」1989年、「髪結いの亭主」1990年、「タンゴ」1992年、「イヴォンヌの香り」1994年。いつも出てくる男がおかしくて、悲しくてかわゆい。今回も税理士役の Fabrice Luchiniがなかなかよかった。前回見た「イヴォンヌの香り」は駄作だったけど、今回は合格。それにしても、彼の映画では常に運命の女に出会った男が変わっていくのを描いているのだけど、ま、それは私の大好きなDavid Cronenberg監督でもそうだけど、クローネンベルグと違うのは大人のメルヒェンみたいで、冴えない男が女を女神のように慕い・・悲劇も喜劇のようで・・。今回はめでたし、めでたしでした。うーん、何でこんな小学生の感想文みたいになってしまうんでしょ。情けない。帰宅してイタリアはシシリー島の養命酒Avernaを飲みながら書いてます。