やわらかい螺旋

徒然なるままに

2017-12

2018-01-01 19:59:35 | 
2017年12月の読書メーター
読んだ本の数:74冊
読んだページ数:15546ページ
ナイス数:781ナイス

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■弥栄の烏 八咫烏シリーズ6
八咫烏側から見た「玉依姫」の物語。
動揺する若宮を奮い立たせるはずの雪哉にも悲劇が襲う。
あれは明留と思っていたけれど茂丸だったのか。
猿たちとの戦いにおいて、雪哉の強硬策は結果的には成功したけれども、そこに向かわせた心の中の黒い塊みたいなものを溶かしたのは姫宮の笑顔。
このままいけば八咫烏の世界は滅びる。
新しい命は今後の山内にとって「弥栄」への光となるだろうか。

読了日:12月31日 著者:阿部 智里
https://bookmeter.com/books/11978540

■世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え: 世界の第一人者100人が100の質問に答える
イギリスの小学生たちからの100の質問に、各分野の第一人者はどう答えたのか。
微妙に答えになってないものもありましたが
「Q:なぜ戦争が起きるの? A:戦争が起きるのは、みんながじゅうぶんに話しあわないからね(戦場記者-アレックス・クロフォード)」
「Q:オリンピックに出たいなら、なにをしなくちゃいけない? A:いっしょうけんめい練習すること(アスリート-ジェシカ・エニス)」
あたりは、回答者の経験が実感となって伝わります。
ジョークで答えた番外編が楽しかった。

読了日:12月31日 著者:
https://bookmeter.com/books/7517480

■コバルト文庫で辿る少女小説変遷史
常に少女たちの「居場所」となってきたコバルト文庫から紐解く少女小説史。
高校生の時に、ミステリしか読んでなかった私に氷室冴子を貸してくれる友達がいなかったら、少女小説と呼ばれる分野の本を一冊も読まなかったかもしれない。
それから新井素子を読むようになり「星へ行く船」シリーズのおかげで、こういうSFなら好きかも、と思うようになったのです。
少女小説っておとなになっても読めるけれど、中高生くらいで読んだほうがもっと価値がある。

読了日:12月30日 著者:嵯峨 景子
https://bookmeter.com/books/11235651

■TOKYO油田物語―天ぷら油まわりまわって世界を変える
廃食油の可能性の模索をし、環境と経営の両立を考える。
リサイクルした天ぷら油で自動車が走るなんてすごい。廃油を資源に出来るなら、東京は確かに油田だ。
盲腸の手術とか旅行会社に就職とかまで書かれると、ページを増やすためにやってるようにしか見えないので、
廃油の回収を含めた今後の展望など、事業展開に絞ったほうが良かったのでは。

読了日:12月30日 著者:染谷 ゆみ
https://bookmeter.com/books/295576

■まさか逆さま
回文だらけの連作ショート作品集。
投稿された回文をもとにフジモトマサルがイラストを描き、その回文とイラストをもとに中村航が文章を書く。
ほんとに「まさか逆さま」と思えるような手法なのですね。
なんとも言えずシュールな感じなのだけれど、たとえ世界の終わりが来ても、それははじまり。

読了日:12月29日 著者:中村航
https://bookmeter.com/books/11207513

■イタリアからの手紙 (新潮文庫)
図書館で借りてきた本は17刷改版、昭和47年の初版からこれだけ長い間ずっと読まれ続けているのはすごい。
アドリア海を挟んだ隣の国、クロアチアで、イストラ半島とかあのあたりの気軽な挨拶は「チャオćao」と言ったりしますが、
それはイタリアが隣りだからと思っていたけど、実はあそこはイタリアだったのですね。
ということはクロアチアで言うプーラがポーラ、小さな緑色のタイルで描いたフローラ夫人の故郷。
ローマ時代の遺跡が残るあの美しい場所にも戦争の影、なんとも心苦しい。

読了日:12月29日 著者:塩野 七生
https://bookmeter.com/books/562938

■歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる
5000年の時を料理で旅する、8時代40品の再現料理レシピエッセイ。
粘土板に楔文字で刻まれている紀元前1600年前の古代バビロニアのレシピなんてわくわくする。
さすがにエンマー小麦なんてどこででも気軽に買えるわけじゃないけれど、近年になって再び栽培されるようになったというから、
レシピの再現もかなり当時に近づけられてるんだろうなあ。

読了日:12月28日 著者:遠藤雅司
https://bookmeter.com/books/12168488

■おとな小学生 (一般書)
思い出の絵本20冊と子供時代のこと。
踏切の中に入って電車の写真を撮っていた男の子たちを、授業そっちのけで叱っていた先生の真剣さは、男の子たちにもきっと伝わっただろう。
子供時代の自分に「こどものわたしに戻りたいって思うこと、ある?」と聞かれたら
「大丈夫、ないよ。大きくなっていいんだよ」って言えるといいな。


読了日:12月28日 著者:益田ミリ
https://bookmeter.com/books/5853053

■メイン・クーン―猫クラブ (カラー・ガイド・ブック)
メイン・クーン飼育の基礎知識をまとめたハンドブック。
「遺伝子プールの内容が非常に豊富であれば、自然は気候風土などの条件に従って生存に最も適した動物を選び出し、地上に住まわせる傾向があります」
えっ、なにこの大袈裟な文章は、と表紙を見直してみたら、翻訳ものだったんですね。
猫の爪を除去する手術があるなんて、うまく言えないけどなんだかショック。
普通に「最後の手段として検討すべき事柄です」程度の、避妊手術とかと同列に捉えてるってことなのだろうか、うー。

読了日:12月28日 著者:マーク コールマン
https://bookmeter.com/books/51570

■きみの歌が聞きたい (角川文庫)
美和、絵梨、ミチルの3人が過ごしていた時間はまるで楽園みたいだ。
絵梨があんな形でいなくなって、ミチルと美和が楽園から追放されたアダムとイブみたいにふたり一緒にいなかったのは、
それぞれにまだ気がかりなこと、向き合う現実が他に存在していたから。
美和とミチルはもう二度と会わないような気がする。

読了日:12月27日 著者:野中 柊
https://bookmeter.com/books/570937

■超古代大陸文明の謎―アトランティス、ムー、レムリア、「幻の大陸」は実在したか (PHP文庫)
アトランティス、ムー、レムリア、名前は知ってたけれど、どこにあったとされていたとか場所までは知らなかったので面白く読めた。
これらの「幻の大陸」が全部、天変地異によって海に沈んだというのは出来すぎな気がする。
日本語とマオリ語が似ているっていうのは興味深い。

読了日:12月27日 著者:平川 陽一
https://bookmeter.com/books/360681

■寿司おたく、ジバラ街道をゆく
一介の寿司好きサラリーマンが身銭を切って歩いた、食べた、そして学んだこと。
回らないお寿司を食べるのは自腹が一番、それだけ真剣さが増すってものですよね。
だけど、寿司屋は女に冷たいことが多いので、食べるために真剣勝負を挑むのがもう面倒、それほど行きたいとは思えない場所になってます。
「すきやばし次郎」なんてよく予約とれたなあ。

読了日:12月26日 著者:宇佐美 伸
https://bookmeter.com/books/191780

■清水ヨウコの天然石ビーズで煌めくジュエルデザイン 石の魅力を生かす美の法則
どの石を使うのか、大きさはどのくらい、とかで、またずいぶん違う印象になったりするんだろうなあ。
2本の房からできてる「09:豊穣をデザイン・ヴェルジェネックレス」が面白い。
後ろのマンテルをはめた状態で身に着け、好みの高さで二本を交差させる。
はずすときはマンテルで。


読了日:12月26日 著者:清水ヨウコ
https://bookmeter.com/books/770348

■高円寺 東京新女子街
高円寺の魅力とは何なのか。世界でいちばん楽しい街のヒミツを探る。
高円寺って気楽な感じでお酒が飲める場所が多い、って印象です。
この本は2010年の出版なのだけれど、スタバがないのは相変わらずなのだろうか。
村上春樹「1Q84」の内容に言及しているところがあるのでネタバレ注意。

読了日:12月26日 著者:三浦展,SML
https://bookmeter.com/books/659355

■バルーン・タウンの殺人 (創元推理文庫)
人工子宮が普及している時代に敢えて出産を望む女性たちが暮らすバルーン・タウン。
そのバルーン・タウンに住む妊婦の暮林美央は大学の後輩の刑事・江田茉莉奈に協力し、次々に起きる事件に挑む。
妊婦の常識は世間の非常識、独身の茉莉奈には分からないことだらけであたふたしているのを尻目に、
美央の行動力には舌を巻く。
「亀腹同盟」はホームズのパロディか、なんて気軽に読んでいたのに、実はこれが氷山の一角だったらと思うとぞっとする。
捜査活動支援コンピュータシステムが「ドウエル教授」なんてナイスな名前。

読了日:12月25日 著者:松尾 由美
https://bookmeter.com/books/506953

■文庫 12月25日の怪物: 謎に満ちた「サンタクロース」の実像を追う (草思社文庫)
サンタのルーツを求めて、トルコ、イタリア、オランダ、アメリカ、フィンランド、オーストリア、日本、中国と旅する。
あらかじめ日本で相応の下調べをし、そのうえで旅をする順番を決めて出かけているはずなのに、
日本から持ってきた文献のコピーを旅先で見てから次に行く場所を決めてるような書き方には違和感。
(イタリアからオランダに行く理由として、聖ニコラウスの絵が残っていてそれを見れば何かわかるに違いない、というところとか)
サンタクロースの考察という点ではあまり納得いかないけれど、旅行記としては読める。

読了日:12月25日 著者:〓橋 大輔
https://bookmeter.com/books/11241325

■ツリーハウスで夢をみる
子供や孫のために、とツリーハウス制作の依頼をしても、出来上がってみれば大人と子供で取り合いになる、
っていうのが分かるなあ。
単純に建物としての魅力があるし、ロケーションそのものが素晴らしいんだもの。
いくら素敵でも家はちょっとねと尻込みするひとのためには、マットレスを置くスペースだけ、10メートルほどの木があればセットできる「樹上ベッド」があります。
でもこれ、マットレスを置きっぱなしにはできないよね、雨とかどうしてるんだ。

読了日:12月24日 著者:アラン ロラン,ギスラン アンドレ,ダニエル デュフール
https://bookmeter.com/books/3498

■今日からはじめる簡単すてきなマニキュアフラワーアクセサリー (ShoPro books)
マニキュアって使い切らないうちに飽きちゃって余ってしまうんだよな、だからこういうものに使えるならと図書館で借りた本。
マニキュアの色合いと、花びらの形を工夫すれば、ポップになったりシックになったり印象が変わりそう。


読了日:12月24日 著者:小島 育代
https://bookmeter.com/books/10548488

■だれも知らないサンタの秘密
サンタさんの驚くべきヒミツがぎっしり詰まった楽しい絵本。
長距離用の大型そりをひいてるトナカイと、特製暖房スーツを脱いだサンタさんがわりと衝撃的。
サンタさんがプレゼントをちゃんと配れるように、こびとたちがプレゼントをあらゆる種類の乗り物に積み込み各地で待機。
そりが空っぽになると次の配達分を渡しているそうなので、
良い子のみんなは楽しみに待っていましょう。

読了日:12月24日 著者:アラン スノウ
https://bookmeter.com/books/80095

■叫びと祈り (創元推理文庫)
出版社に勤務する斉木が異国で遭遇した数々の事件。
いくら斉木が語学に堪能でも、その土地に根付いた風習に詳しいわけではなく、
外国人としての目で眺めているから真相に迫れたりするのかもしれない。
桜は縁起がいい、というのがこの世界のルール。
牢獄の出口が見えているなら、あともう少し。

読了日:12月23日 著者:梓崎 優
https://bookmeter.com/books/7500142

■天気予報はこの日「ウソ」をつく (日経プレミアシリーズ)
日本の天気予報の裏側を、科学記者がやさしく解説。
2013年1月14日、成人式の日の関東地方は大雪で、横浜でも13㎝の積雪があり大変だったんですが、
このとき気象庁は「東京23区では積雪となる可能性は小さい」と予報。
ところが民間企業・ウェザーニューズ社は「東京23区で10㎝程度の積雪」と予報し的中させていた。
そのウェザーニューズ社の社長が気象の世界に足を踏み入れることになったきっかけの事故が痛ましい。
爆弾低気圧って本当に怖い。
読了日:12月23日 著者:安藤 淳
https://bookmeter.com/books/8218524

■○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)
孤島から二人が失踪、続いて起きた殺人事件。
沖がこのまま探偵役を引き受けると見せかけて実はらいちかな、って予想してたところまではあってた。
だけどアイスピック云々のところはズッコケそうに。
万人向けとは言い難く気軽にお勧めしにくいけれど、なんせメフィスト賞ですから。

読了日:12月22日 著者:早坂 吝
https://bookmeter.com/books/8216667

■愛し続けるのは無理である。 (講談社文庫)
最初からずっと脚本家だと思っていたので、10年以上もOLをやってたのはなんとなく意外。
だけど、社会経験がないと書けないこともあるだろうから、そういう意味では人間を見る目を養う時期だったのかなという気がしました。
4歳の時から大相撲ファンで追っかけをしてたなんて筋金入りだ。


読了日:12月22日 著者:内館 牧子
https://bookmeter.com/books/379644

■ドクター・デスの遺産
20万円で安楽死を請け負う「ドクター・デス」の捜査に当たる犬養隼人と高千穂明日香。
日本の警察と法律はドクター・デスの論理を許さない。
しかし父親でもあり刑事でもある犬養には沙耶香という娘がいて、娘の命が掛ったらどちらの立場を採りますか、と問いかけられる。
この問いかけは生きているもの全員への問いかけ。大事な人から死なせてくれと頼まれたらどうすればいいのだろう。
桐島班から借り出された葛城はNPO職員の格好をさせたら日本一。

読了日:12月21日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/11773774

■ああ、禁煙vs.喫煙 (講談社文庫)
身近に転がっている言いにくいこと、もやもやしてることにひとこと物申す。
私は吸いませんが、煙草を吸うひとの「煙草は嗜好品、個人の趣味に他人がとやかく言うな」の言い分はすごく良く分かる。
だからこそ言いたい。
その趣味に煙と言う形で嫌々付き合わされたくないのだと。
□□さんプロデュース!という表示を見るが、なぜ製造する・生産する、という意味のプロデュースと言う言葉を使うんだ、
アドヴァタイズのほうが適当ではないか、というのが目からうろこ。

読了日:12月21日 著者:姫野 カオルコ
https://bookmeter.com/books/6522109

■夜の床屋 (創元推理文庫)
大学生の佐倉が遭遇した不思議な事件。
「空飛ぶ絨毯」は何かのアンソロジーで既読。
タイトルの印象で、もっと牧歌的な日常の謎系なのかと思っていたら、最終的には思いもしない方向に転がった。
ミラージュの香りは床屋でかいだあの匂いだったのかどうか、とても気になります。

読了日:12月20日 著者:沢村 浩輔
https://bookmeter.com/books/8097457

■常用漢字の事件簿 (生活人新書)
「1970年代末以降に起こった漢字にまつわる怪事件、珍事件を検証し、2010年に施行される常用漢字の改定を含めた漢字の行方を考察する」
昔、帰宅した夫に「バラって漢字で書ける?」と聞く妻、というCMがあり、それはたわいない夫婦の会話として描写された。
しかし今は「薔薇」を書けるようになることは漢字検定の準一級や一級を取得する準備なのかもしれないし、へたすると給与に影響があるかもしれない。
パソコンの普及で読み書きの能力が低下していると言われているが、読み書きは経済的な価値と直結していいのだろうか。
読了日:12月20日 著者:円満字 二郎
https://bookmeter.com/books/591280

■猫は毒殺に関与しない: 猫探偵 正太郎の冒険 5 (光文社文庫)
短編3話収録。
「猫は毒殺に関与しない」
神楽坂から神奈川県に引っ越した桜川ひとみと正太郎。
推理じゃなく単純な気まぐれで命拾いしたことを本人は知る由もない。
「猫は三日ですべて忘れる」
女が結託するとこういうことがあるから。
「正太郎、恋をする」
ストーカーと脱走はなんとなく察しがついたんですが、正太郎が「とても綺麗な脚だった」と評価した彼女が、まさかのまさか。

読了日:12月19日 著者:柴田 よしき
https://bookmeter.com/books/11230755

■歴史に「もし」があったなら―スペイン無敵艦隊イングランド上陸からゴア米大統領の9・11まで
「ケンブリッジ大学の歴史学者を中心に、12人の英米の歴史家、伝記作家たちが16世紀から現代までの歴史のイフに挑んだのが本書である」
歴史のifはキリがない。でも考えずにはいられない重大事件が目白押し。
「フロリダのパンチカード式投票用紙の穴がちゃんとあいていたら」
環境問題にうるさいゴアが9.11のとき大統領だったら、たとえ軍事行動であろうとも環境基準を守れなんていかにも言いそうだ。
「日本軍が真珠湾を攻撃しなかったら」ここだけ史実をなぞっているように思える、とコメントがあるけれど、確かにそう見える。

読了日:12月19日 著者:
https://bookmeter.com/books/229043

■御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事の連作短編集。
事件解決の陰の功労者、小林警部補の推理が冴えている。
同僚の竹花いわく
「お留守居役もたいへんですねえ。江戸のお菓子を国元に送らなくてはならないし、お国元の名産品を江戸の役人にふるまわなくちゃならないし」
その名産品をほとんど食べてるのは、御子柴くんを「長野」と呼ぶ玉森だけどね;
長野と東京のお菓子があれこれ出てきますが、
小布施の松仙堂は純栗ペーストより純栗かの子を推します。

読了日:12月18日 著者:若竹 七海
https://bookmeter.com/books/8097864

■ああ正負の法則
人生は良いことばかりでもないし、悪いことばかりでもない。
良いことが続けば悪いことが起きて、悪いことが続けば良いことが起きる。
総ルビなので読みやすいのですが、ルビが必要な年齢層にはちょっとお勧めしにくい気もする。


読了日:12月18日 著者:美輪 明宏
https://bookmeter.com/books/482656

■いけるね!シカ肉 おいしいレシピ60
タイトルが目について図書館で借りた本。
牛とか豚とか鶏とか肉の種類はいろいろあるけれど、自分の選択肢にシカ肉は入ってなかった。
そもそもお店で見かけない。
獣害対策でシカ肉をもっと活用しよう、そのためには獣臭くないシカ肉にするための処理法を知っておくべき、というのはまさに現場の声。

読了日:12月17日 著者:松井 賢一
https://bookmeter.com/books/9740540

■頂上を目指さない 富士山さんぽ
岩だらけの道を登らずにあえて5合目以下の森を歩く。新しい富士山の歩き方入門ブック。
地元のガイドが案内する富士山さんぽ10コースを地図付きで収録。
富士山に行くのに頂上を目指さなくていい、富士山麓の街や、距離が短く平坦な道を歩くだなんて、
すごく贅沢だなあと思ってしまった。

読了日:12月17日 著者:鈴木 渉
https://bookmeter.com/books/8082761

■今日は''よろこばせ''弁当
嫌がらせの次はよろこばせ。
ミートボールとか、離婚して一緒に住んでないパパが好きだった味を子供たちが食べたがる、ってのは分かる気がするなあ。
お弁当にホームベーカリーのパン1斤まるまる、ってすごいインパクトなのに、付け合わせのサラダのためにマヨネーズもチューブ丸ごと、ってのが破壊力ある。


読了日:12月17日 著者:Kaori(ttkk)
https://bookmeter.com/books/10083417

■賛美せよ、と成功は言った (ノン・ノベル)
ロボット開発事業で名誉ある賞を受賞した湯村勝治の祝賀会に、碓氷優佳とともに出席した武田小春。
その祝賀会の最中、出席者の一人・神山裕樹がワインボトルで恩師の真鍋宏典を殴り殺してしまう。
こんなにも上昇志向の強いひとたちって、
自分の夢が必ず叶うとは限らない、なんてこれっぽっちも思わないってことなのだろうか。
高校卒業をきっかけに距離を置いていた小春は、優佳が例の彼を手に入れることになった「扉」の経緯を知らないんだっけ、
ああ恐ろしい。
読了日:12月16日 著者:石持浅海
https://bookmeter.com/books/12349053

■アップルの人 (新潮文庫)
雑誌「MACPOWER」の連載をまとめた「レンダリングタワー」の文庫改題版。
Apple社の製品と格闘したデジタル関係エッセイ49編。
MacのOSの開発コードネームがずっとネコ科の動物で、それじゃ「Mac OS X v10.5」は何になるんだ、やっぱ爬虫類だよな、
てのが結局どうなったのか気になって検索したらレオパード!
爬虫類ではなくて残念。
iTunesのサービスが始まった日のダウンロードベストテンの第三位になぜ「愛のメモリー」が入ったんだろう。謎だ。

読了日:12月16日 著者:宮沢 章夫
https://bookmeter.com/books/524408

■ドウエル教授の首
口の堅い助手を探していたケルン教授のもとで働くことになったローランは、首だけのドウエル教授を世話をする。
ドウエル教授は、ケルン教授とはある意味一蓮托生だと諦めてるところもあるのだけれど、
ローランはどうしてもケルン教授のやっていることを受け入れられず、自分自身のピンチも招く。
白馬の王子のごとく現れたドウエル教授の息子アルトゥールと、ローランには幸せになってほしい。
一番気になるのはブリケの今後。

読了日:12月15日 著者:アレクサンドル・ロマノヴィチ ベリャーエフ
https://bookmeter.com/books/7854772

■歩く旅の本 伊勢から熊野まで
世界遺産「熊野古道」を徒歩で巡った旅エッセイ。
通りすがりの地元のひとたちが、本当に歩くの、車に乗せていこうか?とか、話しかけてくれたりするのも「歩き」だからこそ。
歩いてみるからそういう人情が沁みて、いろんな奇跡に思えるようなことが起きたりするものなのですね。
そして歩いて旅するひとのために苦労して宿泊所を経営してるみなさんにも感謝を忘れず、また歩いていくのです。

読了日:12月15日 著者:福元ひろこ
https://bookmeter.com/books/6749223

■バイリンガルコミックス 忠臣蔵 The 47 Ronin (KODANSHA BILINGUAL COMICS)
イギリス人原作者による日英対訳まんがの忠臣蔵。
「I thank you for your kindness」と「Not at all」がどちらも同じ「かたじけない」なのは、文章だけを見れば違和感があるけれど、
どういう場面で使われているのかを見れば納得がいく。
切腹・斬首のまんが部分の表現がちょっとくどい。

読了日:12月14日 著者:アリス・フィッシュ
https://bookmeter.com/books/5417875

■この部屋で君と (新潮文庫nex)
8人の作家による「ひとつ屋根の下」アンソロジー。
朝井リョウ「それでは二人組を作ってください」途中までかなり鬼気迫るものを感じながら読んでいて、宮本くんが承知したのかどうかとても気になる。
越谷オサム「ジャンピングニー」間取り図の「助走には最適!」ってどういう意味かと思ったら。
坂木司「女子的生活」文庫本になったらまとめて読むっ。
似鳥鶏「十八階のよく飛ぶ神様」ひとは見かけによらぬもの、神様も見かけによらぬもの。

読了日:12月14日 著者:朝井 リョウ,越谷 オサム,吉川 トリコ,坂木 司,似鳥 鶏,徳永 圭,飛鳥井 千砂,三上 延
https://bookmeter.com/books/8220980

■イギリス ウフフの年金生活 (文春文庫)
在英20年、英国政府から年金をもらう著者の快適年金生活。
「消費を促さない社会は不景気になる。不景気になると仕事がなくなる。仕事がないと生きてゆけない」
まあそうなんだけど、それって「身につけるものは高くても品質のよいものを買うように心がけている」と矛盾してるような。
イギリスのEU脱退が決まりましたが、ポンドでもユーロでも円でもいいからたくさん年金が欲しい、EU脱退により経済が悪くなり年金が削られるのは困る、
って事案はどうなることか。

読了日:12月14日 著者:高尾 慶子
https://bookmeter.com/books/113465

■もう、だまされない! 近藤誠の「女性の医学」
「医者やクスリや誤った思い込みに惑わされずに、女性が元気に長生きするヒントを提唱する」
著者は乳がんの乳房温存療法を日本でやり始めたひとなのですね。
乳房を失う気持ちに配慮せず、患者を騙して手術しまくる医者ばかりだった、なんてのが恐ろしい。
今の日本で大人がかかる病気はほとんどが老化現象、
ちょっとした不調でも受診するのはいいカモにされやすい。

読了日:12月13日 著者:近藤 誠
https://bookmeter.com/books/9077291

■基礎から学べる たのしいデコアート (暮らし充実すてき術)
ワンポイントアレンジから本格デコレーションまで、デコアートのテクニックを丁寧に解説。
同じサイズとして販売されていても、ストーンにはわずかに個体差がある。
個体差があっても並べたときにまっすぐに見えるコツは、端ではなく中心を揃えて貼ること。

読了日:12月13日 著者:鈴木 真理子
https://bookmeter.com/books/9870043

■大阪弁ちゃらんぽらん (中公文庫)
大阪弁の魅力を通じて言葉の本質と文化の関わりを明かす。
日本で一番メジャーな方言ですが
「なンかッさらッけッかるねン=何をぬかしさらしけつかるねん=何をおっしゃっているのです」
ここまでくると通訳が必要なレベル。
解説の織田正吉いわく
「アチャコから谷崎までを包括する幅広い方言の相貌を縦横に語り尽すこのエッセイについて、ただ一つ不足を述べれば、
取りあげられた語彙がやや少な目ということであろう」
続編があればいいのに。
読了日:12月13日 著者:田辺 聖子
https://bookmeter.com/books/443471

■ミステリーズ!Vol.86 (ミステリーズ!)
米澤穂信「紐育チーズケーキの謎」目当てに購入。
マカロンの一件で知り合った古城さんに招かれ文化祭に出かけた小佐内さん(と小鳩くん)。
小佐内さんの最後のセリフのブラックさときたら。
榊林銘「たのしい学習麻雀」
頭をケガして麻雀のルールを忘れてしまった坂東は対局中に思い出せるのか。
ドラが微妙に違っているけど、ポイントはそこじゃない。
天龍とは違う意味で「そんなのありかよ」と言いたい。
小林泰三「ドロシイ殺し」最終回を読む羽目になりましたが、本になるころにはビル並みに忘れてると思うので問題なし。

読了日:12月12日 著者:米澤 穂信ほか
https://bookmeter.com/books/12449450

■死を笑う うさぎとまさると生と死と
結局、死生観てのは自分自身が納得できればそれでいいのかなと思う。
誰にでも自殺する権利はある、ってのは、今すぐにはyesもnoも言えそうにないなあ。
びっくりしたのは、中村うさぎが原因不明の病気で死にかけてしかも車椅子が云々言っていること。
そんな大変なときに連載を打ち切った週刊文春は、大変そうだから仕方ないですよお疲れさまでした、だったのか、
これを機にやめてもらおうという体のいい厄介払い、だったのか。

読了日:12月12日 著者:中村 うさぎ,佐藤 優
https://bookmeter.com/books/9261710

■死ぬまでに見たい!絶景の橋
うわあすごいな、これ実際に見たい、と思ったのが3つともイギリスでした。
船を通すためにアーチ部分が倒れるのにあわせて歩道面が浮き上がる「ゲーツヘッド・ミレニアム・ブリッジ」。
船を通すときには橋がダンゴ虫みたいに丸くなる「ローリング・ブリッジ」。
高低差が24mもあるふたつの運河を繋ぐ「ファルカーク・ホイール」。
水面より低い場所にあるオランダの「モーゼス・ブリッジ」って、雨が降ったりしても大丈夫なのかな。

読了日:12月11日 著者:
https://bookmeter.com/books/9760980

■くらべてわかるきのこ 原寸大 (くらべてわかる図鑑)
食用きのこ毒きのこを中心にきのこ約440種類の見分け方をくらべて紹介。
見分けることにこだわったきのこ観察初心者から中級者に向けた図鑑ということで、見分けるポイントを丁寧に解説していますが、
食べることを前提に、ってのは余程のことがない限りやりたくない。
昔は食べていたけれどやっぱり毒があるので危険、って分類が変更になったきのこもあるので、
素人がその辺のきのこをとって食べる、なんて迂闊なことはやらないほうがいいんだろうな。

読了日:12月11日 著者:大作 晃一
https://bookmeter.com/books/9793466

■百姓貴族(5) (ウィングス・コミックス・デラックス)
少しでも仕事を楽しもうと、ビートマスター設定になったり敵に囲まれる無能な隊だったり、てのがすごく笑ったw
近所の年寄りはフォースを使えるのを隠してるかもしれないから気を付けないといけませんよ。
害獣極悪度のトップに君臨するのがリスなのが意外だった。

読了日:12月11日 著者:荒川 弘
https://bookmeter.com/books/12344328

■上高地の切り裂きジャック (講談社ノベルス)
「上高地の切り裂きジャック」
犬坊里美はセトリス女子大を卒業して法律事務所に勤務。
蓮見刑事が御手洗から犯人と詰め方を聞いた、ってことは午前4時に電話したってことですね。
法医昆虫学者が日本の犯罪捜査に協力できる日がくるといいな。
「山手の幽霊」
まだ御手洗が馬車道にいた1990年、警部に昇格した戸部署の丹下が持ち込んできた事件。
根岸線の運転手、内海もこれで立ち直れますように。

読了日:12月10日 著者:島田 荘司
https://bookmeter.com/books/556680

■幸せな朝寝坊 (文春文庫)
「近ごろの無常」の改題文庫版。
岸本さんが30歳くらいのとき、まだアパートに住んでいて、契約更新にため息をつきつつ「このぶんではとても家なんて持てそうにないし」と思っていたころ。
狭い商店街でバスにぶつかる事故にあい、事故なんて厄年に限らず気を付けないといけませんが、なんともなくてご無事で何よりでした。


読了日:12月10日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/559744

■敏感すぎて生きづらい人の 明日からラクになれる本
そういうひとがいるんだね、なんて気楽に読み始めたものの、気付いたら当てはまることが多くて驚愕。
ひょっとしたらHSP気質なのかもしれない。
クヨクヨ思い悩んでも、自分を責めない。まずはここから。

読了日:12月09日 著者:長沼 睦雄
https://bookmeter.com/books/11915459

■着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS
国内外82の有名ブランドに、こころもからだも捧げたファッション・フリークたちの、すがすがしき片想いの記録。
このブランドが気になって買い始めたけれど、ショップ店員が自分の好みを把握してくれているから安心して通う、というパターンが結構ある。
自分が好きなもの(この場合は服)に囲まれてるひとって幸せそうな顔してるなあ。


読了日:12月09日 著者:都築響一
https://bookmeter.com/books/68434

■沖縄ルール
複雑かつ面白い沖縄&沖縄人を徹底解明。
泳げない人が多いのは知ってたけれど、自転車に乗れない人も多いってのは知らなかったなあ。
でも考えてみれば、外を歩いているのはほぼ観光客、近所でも自動車で移動が当たり前の沖縄で、わざわざ自転車なんか乗らないか。
「大人2人がゆったり三線を弾ける広さ!」といった広告が出ていたら、間違いなくお墓の広告。
一族みんなでお墓で宴会、ご先祖様も寂しくなくていいね。

読了日:12月09日 著者:都市生活プロジェクト[沖縄チーム]
https://bookmeter.com/books/159774

■なりたい (新潮文庫)
それぞれの切実な願いをめぐる5つの物語。
ひとに忘れられた道祖神が菓子職人になりまた子供と関わり合いを持ちたいと願う「人になりたい」と、
もう病も恐ろしくはないと言った「猫になりたい」の紅松屋に泣ける。
そして騒動に巻き込まれているうちに、若だんなは、自分自身が望んでいることについて考える。
これが将来的に、外伝に繋がる布石になる話なのだなと思うと、神様はありがたくて怖い存在なのだよね。


読了日:12月08日 著者:畠中 恵
https://bookmeter.com/books/12443261

■男尊女子
「気分は男女平等、しかし実際の行動はと見てみると男尊女子要素がそこここに……という私。それはどうしてなのだろうか?」
女性の中の男女差別意識をあぶり出す。
気が強い、という形容詞はほぼ女性にしか使われず、まるで強く自己主張するなと遠回しに批判しているかのようだ。
そしてそれを回避するかのような、可愛さを磨き「愛され」を目指す派の女性たちが、実はもっとも戦略的で攻撃的。
「男尊女卑も男尊女子も、どうもよくわからないんだけど?」とポカンとする女性ばかりの未来はいつ来るだろうか。

読了日:12月08日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/11812443

■その健康法では「早死に」する!
痩せてるひとほど病気をしやすくて短命、なのは実感しているので、若いころほど体重を重視しなくなりました。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジの研究チームが雑誌ネイチャーに発表した記事によると
「サーチュインが理由として起きたとされる結果は、実際は別の遺伝子的要因に由来することが分かった」
カロリー制限では絶対に寿命は延びない。

読了日:12月07日 著者:高須 克弥
https://bookmeter.com/books/5440550

■ジス・イズ・ケープケネディ
アメリカのこのへんですっていう簡易地図くらいはあればいいのにな。
ケープカナベラルが「ケープケネディ」と呼ばれたのは1963年から1973年のこと。
けれどケネディがしっくりくるのは宇宙センターがこの名を使い続けているからかもしれない。
あらゆるお店の入り口のドアに「ここは宇宙のとおり道」とメッセージが掲げられているこの街では、ロケットは身近で日常的。

読了日:12月07日 著者:ミロスラフ・サセック
https://bookmeter.com/books/320017

■ユニバーサルファッション宣言―若くて細いだけが、美しさではない
一人ひとりの肉体の美しさを見つめ、衣服による洋々な美のバリエーションを作り出すことが「ユニバーサルファッション」の使命である。
ユニバーサルを提唱しているわけではないユニクロが、ユニセックス・エイジレス・豊富なサイズなど、
ユニクロらしさを追求することでユニバーサルを体現している、というのは興味深い。
しわのある服が美しい、という逆転の発想をしたイッセイミヤケ「PLEATS PLEASE」は、
個性的なひとが着る服という印象だったのだけれど、ユニバーサルファッションの元祖なのですね。

読了日:12月07日 著者:ユニバーサルファッション協会,日本ユニバーサルファッション協会=
https://bookmeter.com/books/2270415

■灰色の女 (論創海外ミステリ)
黒岩涙香によって「幽霊塔」として翻案され、その後、江戸川乱歩がリライトした作品。
3作品を読み比べてみると、日本版は大冒険活劇の路線なのに原作はゴシックロマンスの雰囲気だとか、差が分かって面白い。
原作を読んでない乱歩が意外と原作に寄せてるというのも驚き。
テレンスにしても叔父のアモリー卿にしても、コンスエロの謎が分かったときはショックではあっただろうけれども、
その後の希望や喜びのほうが大きかっただろうなあ。

読了日:12月06日 著者:A.M. ウィリアムスン
https://bookmeter.com/books/109936

■フグと低気圧 (講談社文庫)
「小説現代」で連載されていたもの。
おとなたちの運動会、進行が悪くても、そういうグダグダ感こそが素人の味ってものです。
最近は運動会をプロデュースする会社もあるみたいですが、全員参加五十人リレーなんてきっとやらないだろうしね。
空港のチェックが低開発国ほど厳しい、ヨーロッパや北アメリカではチェックもしない、ってのは、9.11後の今はどうだろう。

読了日:12月06日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/548794

■知らないと怖い食物アレルギー―あなたにも潜むこの現代病から身を守る本 (KAWADE夢新書)
食物アレルギーは、いったいどうして起こるのか。もしも発症したら、どう対処・治療すればいいのか。
「アレルギー症状がひどい場合は、外用薬や内服薬を用いなければなりませんが、基本はあくまでも食事療法と環境整備です」
アレルゲンになりやすい食材ってたくさんあるなあ、わさびや胡椒、タイムなんていうハーブ類にまで及んでる。
アレルギーの薬の材料のせいでアレルギー症状が悪化する、なんて笑えない話もあるそうなので、
日頃から、症状が出たときなにを食べたのか、観察と注意を怠らないこと。

読了日:12月05日 著者:松延 正之
https://bookmeter.com/books/1853755

■カピバラに会いたい! カピバラ大好き2
カピバラってなぜか「カピバラさん」とさん付けで呼んでしまう。
のほほんとした顔つきとか、動物園の他の動物たちと仲良くしてるのを見ると和むなあ。
カピバラ好きの聖地、長崎バイオパークに行ってみたい。

読了日:12月05日 著者:渡辺 克仁
https://bookmeter.com/books/302911

■今日も嫌がらせ弁当
反抗期の娘に作るお弁当には愛情と意地が詰まってた。
高校に入学してから卒業するまでの3年間、よくぞ毎日これだけ作ったものです。
最後のお弁当は大迫力。
娘さんが自分で料理をする日がきたら、この手間暇、大変さがきっと身に染みると思うよ。

読了日:12月05日 著者:Kaori(ttkk)
https://bookmeter.com/books/9305931

■少年少女世界の名作〈48〉日本編 4 (昭和50年)
黒岩涙香「ゆうれい塔」目当てに図書館で借りた本。
江戸川乱歩リライト版と読み比べ。
場所はイギリスのままで登場人物が日本人、それにこの終わり方なら乱歩版のほうが好み。原作はどうなってるんだろうか。
そのほかの収録作品:小泉八雲「耳なし芳一・雪女」巌谷小波「こがね丸」
福沢諭吉(伝記)夏目漱石「坊ちゃん」。
明治の児童文学界に君臨し「文壇の少年屋」と呼ばれた巌谷小波を全然知らなかったので読めてよかった。
ひょっとしたら「坊ちゃん」をちゃんと読んだのは初めてかも。清の存在はありがたいね。

読了日:12月04日 著者:花村 えい子
https://bookmeter.com/books/963985

■とにかく散歩いたしましょう (文春文庫)
意外と感傷的なことを書いていたりするのに、さあここで悲しんだり泣いたりするところですよ、という押しの強さがない分、
あとからゆっくりじんわり、文章からたちのぼってくる感情にしみじみできるのです。
ハダカデバネズミを検索したのは言うまでもありません。

読了日:12月04日 著者:小川 洋子
https://bookmeter.com/books/9746162

■世界の終わり/始まり (現代歌人シリーズ14)
倉阪鬼一郎が短歌・俳句を詠むとは知らなかった。
「一生分の子供をさらってしまったひとさらい浜辺にひとり」
「なかったことにしてくれと言われてなかったことにしてあげる夏の光」
「後逸し転々とするボール追うライトの少年に少し幸あれ」
「哀歌をやめなさい世界にはもう鳥籠はないのだから鳥よ」
「世界と等価な鳥籠を探しつづけてやっと見つけたけれど鳥がいない」
「いつ見ても運転手しか乗っていなくて恐ろしくなる回送のバス」

読了日:12月03日 著者:倉阪 鬼一郎
https://bookmeter.com/books/11512058

■道のつづき
なんとなく高村光太郎の詩「道程」とか絢香×コブクロ「WINDING ROAD」とか、そのあたりを思い浮かべながら眺めていました。
お気に入りは北海道、一面の雪景色。
舗装された道路だけが道じゃない。
雪の上にてんてんと残された足跡がそれを雄弁に物語っている。

読了日:12月03日 著者:ベルンハルト M.シュミッド
https://bookmeter.com/books/418441

■東京ルール
東京にある「暗黙のルール」をマンガとともに紹介。
普段からそれが当たり前、と思っていたけれど、こうやって文章になってるのを読むと、ずいぶんシビアなんだな東京は。
いろんなところから多くの人間が集まってくるから、これくらいでないと混乱するのかもしれない。
電車の路線図や時刻表ははじめから覚えない、自分が良く利用する路線と乗り継ぎさえ覚えておけばいい、っていうのはそうだなあと思う。
少し古い本なので情報も古くて、紹介されてるパスネットは今は使われていません。

読了日:12月03日 著者:都会生活研究プロジェクト
https://bookmeter.com/books/58533

■幽霊塔
元々がイギリスの作品でそれを黒岩涙光が訳し、それをリライトしたのが江戸川乱歩。
巻頭の宮崎駿が若干ネタバレですがそれも気にならず、ジブリならどうするかなと想像が膨らんで却って楽しめました。
虎は出るわ首なし死体は出るわで見せ場が多く、こういうのがまさに冒険活劇って言うんだよね、って感じでした。
野末秋子の左手はそういうことだろうなとは察しがついたけれど、まさか顔までとは、徹底してる。
北川光雄が三浦栄子のことを「おちゃっぴい」と言ってるけど、もっと可愛い意味で使われる言葉だと思ってた。

読了日:12月02日 著者:江戸川 乱歩
https://bookmeter.com/books/9761961

■ミドリノオバサン
植物たちを世話する毎日、室内園芸エッセイ。
タイル張りの室内園芸場が苔むして、日陰にはドクダミを自生させて、蜘蛛の巣がかかり、蚊が飛び交い、トトロが出たり入ったり。
それが「こうありたい」室内園芸生活はかなりワイルド。
人間は支配できないけど植物は支配できる、てのは、かなりの実感を伴って書かれてるので迫力ある。
カイガラムシの退治とか手をかけてこまめに面倒を見られるのも、人間の面倒を一通り見たからだろうなあ。

読了日:12月02日 著者:伊藤 比呂美
https://bookmeter.com/books/393471

■ホッキョクグマ
表紙の小熊が可愛くて図書館で借りてきた本。
岩合さんってぜったい動物と喋れるよね。
ホッキョクグマが間近に来てて、カメラを構えながら「花畑の方へ」「花の密度が濃いところへ」と頼んでいたら、
ほんとにそっちに行ってごろんとひっくり返ったりするんだもん。

読了日:12月01日 著者:岩合 光昭
https://bookmeter.com/books/383755

■ジス・イズ・アイルランド
何冊か読んできて、ほかの「ジスイズ」は都市なのに、ここは国をまるごと紹介。
静かなみどりの国、アイルランドは、空が複雑な色で描かれている。
アイリッシュウィスキーで有名なこの国にはたくさんのパブもあるけど
「50万人のアイリッシュ人が、禁酒を意味するピンを身につけています。彼らは、パブでソフトドリンクしか飲みません」

読了日:12月01日 著者:ミロスラフ サセック
https://bookmeter.com/books/476761

■ラベンダー (カラー・ガイド・ブック―園芸クラブ)
ラベンダーの種類や栽培方法や利用方法を紹介する。
ラベンダーというと北海道、のイメージですが、最近は栽培するところが増えているそう。
けれど花の見た目優先の品種改良で香りが犠牲になることもあり、魅力が半減してしまっているのは残念。
アロマオイルの中でもラベンダーは安全性が高くて、ヤケドや虫刺されなんかには原液を一滴たらせばOKな感じなんですけれど、
妊婦さんは使わないほうがいいなど禁忌事項もあるので注意。

読了日:12月01日 著者:鷹谷 宏幸
https://bookmeter.com/books/2065011


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