やわらかい螺旋

徒然なるままに

2021-10

2021-11-01 07:21:11 | 
2021年10月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:11824ページ
ナイス数:531ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■おいしく世界史
ヨーロッパの食をめぐる歴史と文化。
やっぱりヨーロッパだと食事もキリスト教関連の色合いが濃くなりますね。
「さくらんぼが赤くなるとアスパラガスの季節は終わり」
古代ローマでは紀元前のころから栽培が行われていたアスパラガスは、ヨーロッパでは春の到来を告げる野菜。
フキノトウとかそんな感じなのでしょうか。
日本のハロウィンは仮装した大人が大騒ぎ、の印象が強くて、元々の意味なんかちっとも伝わりませんが、アメリカナイズのハロウィンにヨーロッパも戸惑っていることに親近感がわきます。

読了日:10月31日 著者:庭乃 桃
https://bookmeter.com/books/12273838

■日本語のへそ (青春新書インテリジェンス)
著者は「金田一」の三代目。
効率を無視する。能率を無視する。暇と退屈を味わう。楽しむ。
「むだに見える言葉にほど、人間らしい面白みが埋まっているのだ」
ありがとう、ごめんなさいを言えるのは良いことだと思ってましたが、感謝と謝罪の言葉は「補償の挨拶」損得のバランスをとる言葉、というのにハッとしました。

読了日:10月31日 著者:金田一 秀穂
https://bookmeter.com/books/12468135

■美術館って、おもしろい! : 展覧会のつくりかた、働く人たち、美術館の歴史、裏も表もすべてわかる本
チェコ・モラヴィア美術館のスタッフが中心になって2016年に出版された本を翻訳したもの。
美術館という場所について分かりやすく説明する。
「身のまわりの物事に関心がある人、美しいものを求めている人、ふだんとは違う角度から世界を見ようとする人は、みんな、美術館の鑑賞者です」
流行を知りたくて、雨やどりで、カフェへ、こういう人も美術館を利用しているんだなあ。
モナ・リザは最初から有名な絵だと思っていたけれど、盗難事件があったから知られるようになったっていうのが意外でした。


読了日:10月30日 著者:
https://bookmeter.com/books/15744383

■きょうの料理 わたしのいつものごはん (生活実用シリーズ)
栗原はるみさんがNHK『きょうの料理』で紹介し、大好評だったレシピ100点を収載。
家族のために、とかこれだけしつこく言われるとゲンナリしちゃうけど、派手な料理じゃない堅実さは「いつも」をおいしくしてくれるのだろうな。
そういえば、チョコブラウニーは某男子ごはんで心平さんが作ってたような気がする。
ごま味とねぎ味の2種類あるれんこん餅がおいしそう。
れんこんと白玉粉がそれぞれ100g、同量だから覚えやすい。

読了日:10月30日 著者:栗原 はるみ
https://bookmeter.com/books/12195914

■怪盗インビジブル
学校で紛失騒ぎが続くのは、北中七不思議のひとつ、怪盗インビジブルの仕業なのか。
品物がなくなることで、大事なのはその品物じゃないというのが分かるし、自分自身がどうしたいのかが見えてくる。
絵がへたくそな校長先生と学校主事の小林さんのコンビが好き。

読了日:10月29日 著者:行成 薫
https://bookmeter.com/books/13287438

■海に沿うて歩く
離島や半島、海辺の土地の声を聞く。
長野県の白馬とか海のないところにも出かけているので必ずしも「海に沿うて」はいないけれど、かんじきで雪を踏みしめて歩いているので水の気配はあります。
台風銀座、高知県の室戸・吉良川町の石垣は実用的で落ち着く佇まい。

読了日:10月29日 著者:森 まゆみ
https://bookmeter.com/books/396502

■日本縦断 空の旅
北海道から沖縄まで、空撮やハイアングルで撮影された日本の風景。
伊勢神宮の、双子のように旧宮と新宮が並ぶ姿は20年に一度しか見られない。
大阪・百舌鳥古墳群みたいに形が特徴的なものは上から見たほうが分かりやすくていいですね。
閉園してしまった東京・としまえんは、夏になるとニュースでプールの映像が流れたりしていましたが、ウォータースライダーがぐるぐるすごい。

読了日:10月28日 著者:
https://bookmeter.com/books/7954499

■いちばんちいさなフェルトの花アクセサリー
天然素材のウール100%のフェルト「ピュアウール100」で作る草花のアクセサリー。
フェルトもニュアンスのある色がこれだけあれば、手作りアクセサリーを身に着けてもわざとらしくなくていいかもしれない。
イヤーカフって自分にはあまり馴染みがなくて、こんなふうに耳に引っ掛けるだけで落ちないのかとドキドキしますが、大きいし華やかだしキレイ。

読了日:10月28日 著者:PieniSieni
https://bookmeter.com/books/15916276

■みがわり
実家のご近所さんから頂いた本。
新人賞を受賞したものの行き詰っている鈴木嘉子こと園州律は、ファンを名乗って近づいてきた九鬼梗子から、亡くなった姉の自伝を書いてくれと頼まれた。
律に瓜二つだという姉の百合の周辺取材により九鬼家の秘密に触れることになる。
読み終わった後、ああそれでノーサンガー・アビーなのかと腑に落ちた。
無限に増殖する文字を詰め込んだ封筒は姉妹の対話。

読了日:10月27日 著者:青山 七恵
https://bookmeter.com/books/16749941

■医者が教える非まじめ老後のすすめ
歳を取ったらまじめをやめたほうがいい。
老後を非まじめに生きるコツ。
名前に見覚えがあると思ったら、阿川弘之氏が入院した病院の先生だ。
老人はドタキャンOK、財産を使い切るのが子供のため。
言われてみればそうかもと納得。
風呂に入って死ぬ人はいても、風呂に入らなくて死んだ人はいない。
3日に1度かそのくらいで良いと思っていれば世話するほうもされるほうも気がラクになるのでは。

読了日:10月27日 著者:大塚 宣夫
https://bookmeter.com/books/13343387

■世界のかわいい本の街
「世界の小さくてかわいい41の本の街を一堂に集めた世界初のビジュアルガイドブックです」
別に可愛いとは思わなかったけれど、このデジタル時代にわざわざ本の街をプロジェクトとして立ち上げるだなんて酔狂にもほどがある(褒めてます)。
国や地域(EUとか)が助成金を出すのは、そうしないと本屋が残らないからなのかな。
そういうことなら、世界最大規模の書店街だと紹介されている日本の神保町はすごい。
1913年の大火、1923年の関東大震災、第二次世界大戦の空襲、全部乗り越えてきた。

読了日:10月26日 著者:アレックス・ジョンソン
https://bookmeter.com/books/13141198

■リアルな見た目や感触が楽しい 泡立てて作るスイーツ石けん
手に優しいMPソープ(ホワイト・クリア)で作るスイーツを模した石けん。
ちょっと見ただけでは石けんと分からないものもあるので、プレゼント用にするときには「石けんです」とひとこと必要。
防腐剤が入っていないので、ゼリー状の石けんは1週間以内、その他のスイーツ石けんは1か月以内を目安に使い切ること。
タオルや泡立てネットがなくても十分に泡立つというので使いやすそう。
使用するときにはその都度使いやすい大きさにちぎる。

読了日:10月26日 著者:木下 和美
https://bookmeter.com/books/14045733

■ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係
福家さん死神さんも登場するシリーズ第6弾。
行方不明になった田丸弘子の自宅を捜索して「2016・5.27」と手書きの日付が書かれた井の頭自然文化園のチケットを見つけた須藤。
どうやら弘子は、動物園で知り合った加賀谷みさ子と間違われて拉致されたらしい。
弘子を追ってラオスに向かった須藤と薄を待ち受けるものとは。
そこら辺のゲリラより恐ろしい薄さんがラオスに残っても何も心配いらないはずだと思ったら、こういう結末だったんですね。
欲張り過ぎはダメ。
読了日:10月25日 著者:大倉 崇裕
https://bookmeter.com/books/18175445

■銀色に海の膨らむ―木村早苗歌集 (炸叢書)
書を嗜み難病の夫の世話をする。情景の浮かびやすい歌でした。
「アップダウン岬めぐれば開けゆき房総の海しろがねに光る」
「上空に雲ひとつなく日に灼かれ日本列島魚のごと反る」
「墨を磨り筆すすむれば次ぎつぎに歌の生まれくる不思議さにをり」
「つきあひの薄き義妹に頭下げドナーを頼む夫に従ふ」
「死ぬものか死ぬものか夫の黒髪は抗癌剤に抜けず伸びをり」
「夫の胸にオゾンホールのあるべしと昨夜投げたる言葉はなれず」
「予定より二時間遅く雨の降り葉桜ゆらす音のはじまる」

読了日:10月25日 著者:木村 早苗
https://bookmeter.com/books/2445175

■日本の最も美しい赤レンガの名建築
「本書は震災や戦災を免れ、今も威厳に満ちたたたずまいを誇るレンガ建築物(構造物)を厳選して紹介しています」
見た目が東京駅みたいな岩手銀行赤レンガ館は東北地方に残る辰野金吾が手掛けた唯一の建築。
その辰野が藩校時代の同級生で唐津銀行初代頭取・大島小太郎から唐津銀行本店の新築移転のために設計を依頼されたが、東京駅の設計に携わっていたため愛弟子の田中実に委ねた。
自分でやりたかっただろうな、唐津は故郷だし。
大阪・旧天王貯水池の入り口が凱旋門みたいなデザインで重厚感がある。

読了日:10月24日 著者:歴史的建物研究会
https://bookmeter.com/books/13174624

■ケーク・サレの本 (マイライフシリーズ 743 特集版)
ケーク・サレ専門店「カフェ・ド・ヴェルサイユ」が紹介する51種のレシピ。
皮が要らない分、パイやキッシュよりも手軽に思える。
基本の生地は薄力粉100g・ベーキングパウダー3g・ガーリックパウダー少々・塩少々・卵2個・牛乳100ml・好みのチーズのすりおろし40g・マヨネーズ25g。
これは、8㎝×18㎝×6㎝のパウンドケーキ型なら1個分、7㎝×14㎝×4.5㎝のパウンドケーキ型なら2個分、直径6.5㎝のマフィン型なら6個分。

読了日:10月24日 著者:カフェ・ド・ヴェルサイユ
https://bookmeter.com/books/347186

■憧憬の先にあるもの (メディアワークス文庫)
大災害で荒廃し魔獣が闊歩する世界。
百星衆と呼ばれる異能力者の集団のひとり・獅堂宗は、留学生として新東都の学校に通いつつ、配属された調査二課で業務に就く。
神聖真理の会の天導主が悲願を叶えるべく確実に作戦を成功させるためには、プランBがあって然るべきなのに、その気配がないのが解せない。
どうしてこのみを誘拐するのか、生かすのか殺すのか、本当にそれが必要だという説得力を感じられなかった。

読了日:10月23日 著者:水鏡 希人
https://bookmeter.com/books/606997

■地域ごはん日記
「くいしん坊コミュニティデザイナー山崎亮が、日本各地から世界まで、地元の特産や地域密着グルメをいただきながら考えた、まちのこと、ごはんのこと」
愛媛・宇和島「男鮨」のネタにかける情熱がすごい。
魚は釣られると全身に血が回り生臭くなるのであえて養殖、丁寧に神経を抜いて数日寝かせてからネタにする。
ご友人の高橋正実さんがデザインしたスガキヤの先割れスプーンがMoMAに収蔵されているそうで、収蔵しようと決めたひとたちの目の付け所がすごい。

読了日:10月23日 著者:山崎 亮
https://bookmeter.com/books/11463197

■図書館のための簡単な本の修理
学校図書館や公立図書館などで貸し出される児童書は1冊でも多く子供たちが手に取れる状態にしておくのが必要。
「数年もてばよい」「読めるための最低限の修理」について、簡単・手軽にできることを目的として紹介する。
セロテープ、ガムテープは日がたつと劣化するし、ステープラーを使うと錆びてしまう。
修理したつもりが却って本を傷めることがあるので注意。

読了日:10月22日 著者:
https://bookmeter.com/books/13894812

■世界のねこみち
「ネコノミクスの牽引者で、いま最も人気のある動物写真家・岩合さんの「週刊朝日」での好評猫連載を書籍化」
猫ってどこにいても何をやってても目に留まってしまう吸引力があるような気がするのです。
野良猫たちが可愛がられているようなところなら良い土地なんだろうな、と思ってしまう。
岩合さんが猫に好かれ過ぎて羨ましい。いいなあ。

読了日:10月22日 著者:岩合光昭
https://bookmeter.com/books/11749061

■鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む
鉄道紀行界の巨星、内田百閒と宮脇俊三の軌跡をたどる。
「鉄道は、ただ移動するために乗るものではない。景色を見て、様々な音を聞き、煤煙の匂いを嗅ぎ……という、それは五感の全てを刺激される乗り物。
二人の鉄道紀行を読んでいると、読者の五感もまた刺激され、身体で記憶している列車のリズムが蘇ってくるようなのだった」
乗り鉄の酒井さんらしい文章。

読了日:10月21日 著者:酒井 順子
https://bookmeter.com/books/17852772

■ききりんご紀行 (集英社文庫)
りんごを食べながら、栽培方法や品種など、りんごのことを知っていく。
そうそう、りんごの蜜って別に甘いわけじゃないんですよね、王林みたいに蜜がなくても甘い品種もある。
行き場を失ったソルビトールが蜜。
色んな種類のりんごを食べると味の違いも分かりやすいのだろうな、楽しみながらりんごを食べられそうだ。

読了日:10月21日 著者:谷村 志穂
https://bookmeter.com/books/14353393

■ボタン
穂村弘さんの本で紹介されていて気になったので図書館で借りた本。
ある男のコートから転がり落ちた赤いボタンの冒険。
ボタンがくるくる、文章もくるくる。
最後は最初に戻っておしまい。
コラージュが洒落てて良かったです。

読了日:10月20日 著者:サラ ファネリ
https://bookmeter.com/books/591390

■#モデルがこっそり作っている魔法の楽やせレンチンスープ
切って混ぜてチンするだけ、3ステップの簡単スープレシピ。
火が通りやすい材料ばかりなので(特にカップスープは)ちゃんと煮えているかどうかそれほど心配はいらないかも。
レンジごとにクセはあるだろうから、そのへんは配慮しつつ作るとよさそう。
「うま味を引き出すために厳選された調味料を使用」厳選しても15種類も必要なのは多い気がする。

読了日:10月20日 著者:Atsushi
https://bookmeter.com/books/15227946

■世界で造る日本の庭園
「2005年以降に海外で行った、海外の日本庭園の調査、設計、施工管理、維持管理、修復、復元、日本庭園文化紹介講座、作庭ワークショップについて、いくつかの事例を写真を交えて紹介し、そのノウハウを解説する」
日本にある日本庭園ならば、維持管理もマメに出来るのだろうけれど、海外だとなかなかそうはいかない。
石材に愛着を感じていないことが多く扱いがぞんざいになりがちなので、運搬には特に注意するようにとお願いするそう。
日本だとコケが生えてる石なんてすごく大事にされそうだけど、やっぱり感覚が違うものです。

読了日:10月19日 著者:福原成雄
https://bookmeter.com/books/15834253

■アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[ヨーロッパ編]
ヨーロッパのアートにまつわるエッセイ。
キリスト教関連の絵画の歴史が下敷きにあるから、アートに対して身構えることなく接しているような気がします。
そういえば、ビートルズやデヴィッド・ボウイはアメリカ発じゃないんですよね。

読了日:10月19日 著者:河内タカ
https://bookmeter.com/books/11179932

■描画にみる統合失調症のこころ—アートとエビデンス
「草むらに落とした500円玉を探している自分を描いてください」
統合失調症の患者の心の様相を知るための描画法による心理検査。
症例検討では2人の患者の経過がモデルとして登場していますが、症例Bの女性患者は入院時34歳、退院時57歳。かなりの長期間の入院で家族も大変だったろうな。
退院する頃の絵は、描かれている人間の性別が女性と分かる。

読了日:10月18日 著者:横田正夫
https://bookmeter.com/books/13089577

■アートの入り口 [アメリカ編]
アメリカのアートにまつわるエッセイ。
ニューヨークに住んでいた当時の思い出話なんかも織り交ぜているので気楽な感じで読めました。
絵画にしても写真にしても、何が転機になって売れるのかは分からないものだなあ。
建物に何の思い入れもなく撮りためた写真を使って「本」を作りたかっただけ、自費出版で1000部だけ作られたエド・ルシェ「サンセット大通りのすべての建物」(1966)はグーグルマップ的なカメラの使い方。
稀覯本で気楽に見られないのが残念。
ヨーロッパ編に続く。
読了日:10月18日 著者:河内タカ
https://bookmeter.com/books/10384965

■夢魔の牢獄
1988年10月。友人の結婚披露宴が行われたこの日に、恩師の義理の息子が殺された。
田附悠成は夢の中で、過去へ遡り、当時の関係者に憑依して、その人物の視点で追体験しながら、徐々に事件の真相を知っていく。
夢の中とは言え、何十年もずっと事件に関わり、自分も年を取って周りも年を取って、色々と状況が変わってくる。
友人たちの隠された一面を覗き見することになった悠成の能力は、最後の一行がすべて。
誰に憑依するかを選べないことは「不自由」ではなく「恐怖」なのだ。

読了日:10月17日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/16248607

■ぼくの宝物絵本 (河出文庫)
穂村さんが宝物のように思っている絵本たち。
刊行年代が古い武井武雄の本をネットで探したり、オークションに入札したり、そうやって手元に来た本はすごく大事にされそう。
カラー図版なので、谷川俊太郎「まるのおうさま」のサイケな感じや、レンスキー「ちいさいひこうき」の色数問題など、見て確かめられるのが良かったです。
穂村さんの「ボタン」読んでみたい。

読了日:10月17日 著者:穂村 弘
https://bookmeter.com/books/11910545

■世界の美しい色の祭り
ビジュアルが印象的な世界のお祭り。
表紙はフィリピン・マスカラフェスティバル。
マスクが本当にド派手で見ていて飽きません。マスク、重くないのかな。
日本からは祇園祭やなまはげなど、9件が掲載。
カラフルなものが多い中、宮古島・パーントゥの白黒で異形な感じは逆に目立つ。

読了日:10月16日 著者:渡部 隆宏
https://bookmeter.com/books/13024858

■私の血はインクでできているのよ (ワイドKC Kiss)
「おえかき少女が漫画家になるまでのアレコレを、血中インク濃度高めに描いたエッセイコミック」
蓋をしていた黒歴史が甦ってしまいました。ああ恐ろしい。けれど多分、みんなが通る道だと思いたい。
自分で自分のマンガのファンクラブを作っていたってすごいな。
クラス中に配ったミルキーくらぶの会員証をまだ持ってるひとが名乗り出たらと思うと、自分のことじゃないとは言え頭を抱えて叫びたくなりそう。うわあ。勘弁して。

読了日:10月16日 著者:久世 番子
https://bookmeter.com/books/568624

■新版 縄文美術館
650余点の写真でたどる広大な縄文文化の世界。
新潟県姫川河口域のヒスイは、縄文時代の中頃から、北海道から九州にまで運ばれて、ペンダントなどに加工された。
とても硬くて加工が大変なのに
「ヒスイを加工し宝石としたのは、世界の石器時代人のなかでも縄文人が最初です」縄文人すげぇ。
どんぐりなんかを管理栽培していたことは他の本で読んで知っていましたが、漆まで栽培していたんですね。

読了日:10月15日 著者:小川 忠博
https://bookmeter.com/books/12839039

■公式ガイド&レシピ きのう何食べた? ~シロさんの簡単レシピ2~
「本書には、2020年に放送された正月スペシャルドラマや、2021年11月公開の劇場版などで、シロさんとケンジを笑顔にした料理のレシピを収録」
対談での撮影裏話が良かったです。
京都旅行のときの「曽根崎心中」がドンピシャすぎて、ああ分かる。
ローストビーフと肉団子は、よしなが先生のお母さまの味だったんですね。
映画が楽しみ。多分、私も挙動不審になりそうな気がする。
シロさんがシロさんだし、ケンジもケンジすぎて、なんか照れちゃうんですよ。

読了日:10月15日 著者:
https://bookmeter.com/books/18721659

■最高の建築写真の撮り方・仕上げ方 (エクスナレッジムック)
建物を上手に取るために、デジカメのこと、写真撮影のコツ、Photoshopによるレタッチのやり方。
白飛びや黒つぶれを避けるために、曇るのを待ったり輝度差の少ない構図を探したり、場合によってはお天気が良すぎないほうがいいのも。
レタッチのいじりすぎ問題を無事に回避できる自信がない。

読了日:10月14日 著者:細矢 仁
https://bookmeter.com/books/1298274

■チャノユ!―お茶のお稽古、始めました。
茶道のお稽古体験ルポ。
茶道を含めた日本の伝統的なあれこれ(華道・武芸・歌舞伎などなど)は、まず型の習得を目指すことから始めるのが共通点だなあと思いながら読みました。
礼儀作法なんかが堅苦しいのはもう仕方ないのだけれど、体験してみないと師匠との相性は分からないし、そうかといって気軽に変えるなっていうのは苦痛だし、うーむ。

読了日:10月14日 著者:冬川 智子
https://bookmeter.com/books/2992201

■美森まんじゃしろのサオリさん (光文社文庫)
岩室猛志と貫行詐織の探偵ユニット「竿竹室士」に舞い込んでくる不思議な事件。
限界集落・美森町で何かが起きると、祀られている守り神・美森さまのお使いの仕業にしたほうが何かと都合が良かったんだろうな、深く追及されずに済むし。
美森さまは仲裁の神様。
古いものと新しいものの縁を取り持つ。
新しく始めたお祭りは、地元民の詐織たちと、新参者の猛志たちの境界線を取り払った。これから色々うまくいくといいな。

読了日:10月13日 著者:小川 一水
https://bookmeter.com/books/12451787

■中国共産党 暗黒の百年史
陰謀と粛清と殺し合い。
2021年に結党百周年を迎えた中国共産党の真実の歴史。
習近平のせいで文化大革命の時代に逆戻り中ですが
「世界の癌であるこの党の政権を地獄へと葬り去る歴史の時が、近づいている」
早くそうなるといいですが、世界中にいる大勢の工作員の暗躍で延命することがあったらと思うと恐ろしい。
農村地帯で大飢饉起こり、数千万人が餓死した「大躍進政策」がどういうことなのか、どこかで読めるかな、探してみよう。

読了日:10月13日 著者:石平
https://bookmeter.com/books/17965487

■奇跡の食品 (ハルキ文庫)
図書館のリサイクル本棚から貰ってきた本。
治癒効果の高いハーブ、ビタミン、サプリメントを紹介。
だいぶ前の本なので、オメガ3とかピクノジェノールなどなど、わりと聞いたことがあるものが多かった。
しょうがが吐き気や乗り物酔いに効くとは知らなかった。
妊婦さんの悪阻にカプセル入り粉末しょうがを処方されることもあるそうで、食品そのものだから飲んでも安心。
乗り物酔いしやすいので試してみようかな。

読了日:10月12日 著者:ジーン カーパー
https://bookmeter.com/books/2143591

■新ゼロからスタート英文法
実際に使う英語を厳選、DL音声には例文と解説のポイントを収録。
名詞を後ろで修飾するときに使われる「関係詞」が本当に苦手。
「これが私の家族が以前住んでいた都市です。」
This is the city (in which) my family used to live.
カッコの中身がin whichって出てこない;

読了日:10月12日 著者:安河内 哲也
https://bookmeter.com/books/17739685

■世界の国鳥 (nomado books)
日本はキジ、アメリカはハクトウワシなど、世界36ヶ国の国鳥を紹介する。
国鳥はその国の文化などに関わりが深い。
インドのインドクジャク、ニュージーランドのキーウイなんかは、その国を代表すると言われれば素直に納得できる。
トリニダード・トバゴのショウジョウトキの赤い色合いは派手でかっこいい。

読了日:10月11日 著者:水野 久美
https://bookmeter.com/books/12301394

■衛宮さんちの今日のごはん (7) (角川コミックス・エース)
Webでも読んでいますが、やっぱり本が良いです。
7巻の表紙はすごく青い柳洞寺チーム。そして口絵は更に青い。
小次郎はカセットコンロを持っていても麗しいなあ。
かぼちゃ尽くしのハロウィンは女子ばかりで楽しそう。
そういえば凛は、アーチャーが料理教室でかぼちゃプリンを作っていた現場を見ていないんだっけ。
今年はこのレシピでパイを焼いてみようかな。

読了日:10月11日 著者:TAa
https://bookmeter.com/books/18533861

■心に残る名作コピー
「本書では、コピーライター全盛期と言われた80年代頃から現在に至るまで、その時代を象徴する名作キャッチコピーをグラフィックとともに時代別に紹介します」
日清食品の原始人の「hungry?」とかCMも懐かしい。
「でっかいどお。北海道」「日本を休もう」「触ってごらん、ウールだよ。」なんてキャッチコピーだったことを忘れるくらい言葉として馴染んでる。
豊島園の広告は毎回楽しみでした。

読了日:10月10日 著者:
https://bookmeter.com/books/5100341

■簡単レシピつき写真エッセイ集 となりの猫の晩ごはん (文春文庫PLUS)
猫のご飯を手作り。ついでに人間のご飯にも転用。
一番簡単なのは、カリカリと缶詰をそれぞれ数種類用意してバイキング形式にするやつ。
タマネギがいけないとか色々あるので、なにが駄目なのかを先に知っておかないといけませんね。
熱くもなくて冷たくもない、温度も大事。

読了日:10月10日 著者:荒川 千尋
https://bookmeter.com/books/22726

■赤の女王の名の下に THANATOS (講談社ノベルス)
美樹の誘拐事件でのあれこれの責任を問われ閑職に追いやられた湊(参事官もとい管理官もとい警視正)は、真樹に連れられて、立花家の遠縁の婿選びパーティに参加する。
そのお相手の令嬢が塩素ガスで中毒死した。
身長186cmの高槻が斧(私物)で扉を破る姿はホラーより怖そう。
教養で女を口説く湊は「背景の諸君、私の全力疾走について来い」だし、貞子な巫女戦士・竹内紀子が妊娠を画策してもいいような気がしてきた。
孤島での前科があるからあれはやっぱり美樹かもしれない。

読了日:10月09日 著者:汀 こるもの
https://bookmeter.com/books/578328

■病を超えて―いのちの対話
がんを生きる。ひとりを生きる。スピリチュアルを生きる。
岸本さんが3つのテーマで12人と語った対談集。
印象に残ってるのは、脳梗塞による失語症、心不全、結腸の腫瘍と、立て続けに病魔に襲われた元NHKアナウンサー山川静雄さん。
「お話を伺っていると、失われたものを元通りに戻すのが回復とか再生ではないのだなと感じます」
「それは無理。病気したんだから。失われたものは捨てて、新しいものを芽生えさせる方向へ考えを向けるのが効率的だと思います」

読了日:10月09日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/114453

■もっと知りたい鳥獣戯画 (アート・ビギナーズ・コレクション)
国宝「鳥獣戯画」の成り立ちや、後世の日本美術に与えた影響など。
鳥獣戯画は全部で4巻。
兎と蛙の相撲など知名度の高い甲巻。
合計16種類もの動物が図鑑のように描かれる乙巻。
前半が人物戯画、後半が動物戯画からなる丙巻。
人物主体の丁巻。
平安時代から鎌倉時代にかけて段階的に描かれたっていうのを知らなかった。

読了日:10月08日 著者:土屋貴裕,三戸信惠,板倉聖哲
https://bookmeter.com/books/16028512

■藤森照信 現代住宅探訪記
「藤森先生が訪ね歩いたいくつもの住宅建築。そのなかから新旧織り交ぜ、15件を選びました」
たくさんのガラスブロックが使われているクリスタル・ブリック(山下保博)は、ネットに夜に撮った写真があって、キレイはキレイだったけれど、在宅かどうか外から分かるのがちょっと怖いかなあ。
北軽井沢・法政大学村の中にある谷川俊太郎の家の屋根と土間がすごい。

読了日:10月08日 著者:藤森 照信
https://bookmeter.com/books/14882864

■新装版 46番目の密室 (講談社文庫)
クリスマスに、日本のディクスン・カーと称される推理作家・真壁の別荘に集まった客たちが遭遇した悪戯騒ぎと二つの殺人事件。
客として来ていた火村とアリスが事件を探る。
捜査に来た鵜飼が「いくら推理作家の家で推理作家が集まっていたからって言って、そんなおかしなことはないでしょう」って言いたくなる気持ちは分かる。非現実的すぎるもの。
火村の「未来の妻の名にかけて」のセリフとか、アリスとのやり取りが楽しめた。
それにしても犯行動機にびっくり。

読了日:10月07日 著者:有栖川 有栖
https://bookmeter.com/books/562660

■人生なんてくそくらえ
自分自身で人生を切り開けと活を入れる人生論。
叱咤激励しているとは分かるんですが、いかんせん、自分のことを棚に上げすぎ。
達成感が味わえて生涯にわたり打ち込める仕事をするには自営業をめざすしかない。
ということは、この本の出版に関わった自営業じゃないひとたちにもそれを教えたかったのですね。
出版社の手を借りて達成感を味わっているんですかというツッコミ待ちなのかな、ううむ。

読了日:10月07日 著者:丸山健二
https://bookmeter.com/books/4649935

■デューラー (はじめてであう絵画の本)
「偉大な芸術は、長いあいだの、苦労と努力の結晶なんだ」
偉大な画家であり、偉大な作家であり、偉大な先生だったアルブレヒト・デューラー。
ファーバーカステルの水彩色鉛筆にアルブレヒト・デューラーと名付けられた商品があるので、個人的にはそっちのほうが思い浮かぶ。
デューラーの作品で知っているのは29歳のときの自画像と「伝道者の手(祈る手)」かな。
いくつか顔が隠されている「アルコの風景」は、2番の顔は分かったけど、あとは気が付かなかった。

読了日:10月06日 著者:アーネスト・ラボフ
https://bookmeter.com/books/1768896

■秘密の型なしパイ
卵なし・バターなし生地、グルテンフリー生地、 練り込みパイ生地の3つの生地で作る、型を使わないパイ、ガレット。
ガレットってそば粉を使うイメージが強くて、普通に小麦粉でもいいのかへぇ~な感じです。
小さく成型するハンドパイが食べやすそう。


読了日:10月06日 著者:河井 美歩
https://bookmeter.com/books/12470458

■九月の雨 (トラブルバスター)
制作総務の花田から呼び出しを受けた宇賀神は、チャリティー番組で放送された臓器移植のドキュメントでヤラセがあり、それを中央テレビがスッパ抜こうとしていると聞かされた。
臓器売買に関係していたらしい嶋田杜男は肝臓がんですでに他界。
息子の無実を証明したい嶋田の母・孝子は、宇賀神と行動を共にする。
結婚した巌谷をからかいながら中央テレビの動向に探りを入れたり、成田署の戸田を頼ってみたり、今までの人脈をフル活用。
シリーズで一番、美しい終わり方だった。
「さようなら、楽しかったわ」

読了日:10月05日 著者:景山 民夫
https://bookmeter.com/books/245142

■三谷幸喜のありふれた生活〈5〉有頂天時代
「朝日新聞」2005年4月~2006年4月までを掲載。
年末年始に作品が集中して(12人の優しい日本人、THE有頂天ホテル、古畑任三郎の三夜連続スペシャル、新選組!の続編)古畑と新選組!のオンエアが同じ日の同じ時間帯になるというハプニング。
自分の作品同士で視聴率を取り合うなんて珍しいことあるんだなあ。
12人の優しい日本人での、江口洋介の浴衣エピソードが面白かった。
タイミングがずれて逆バージョンになってしまった温水洋一、呆然とするしかないですよね、ふふふ。

読了日:10月05日 著者:三谷 幸喜
https://bookmeter.com/books/558409

■写真で見る 100年前の日本〈1〉暮らし (100年前シリーズ)
「本書は、当時、フランス、ドイツ、イギリスなど諸外国で出版された書籍に掲載された写真と、明治時代の日本の雑誌に掲載された写真を編集したものである」
少女が子守りをしていたり、めんこで遊ぶ子供たちがいたり、100年くらい前はこういうのが普通だったんだなあ。
部屋の中で入浴してたり眠っている枕元に屏風があったりするのは
「外国人が日本人の生活を演出して撮影したものが多いため現実感に乏しいかもしれないが、食事や入浴をとっても現在とは違った様式だったことがわかる」。


読了日:10月04日 著者:
https://bookmeter.com/books/334319

■もっと! 女ひとりで海外団体ツアーに参加してます Inヨーロッパ
続編があると気が付いて図書館で借りてきた本。
今回は、ドイツ・スイス・フランスのヨーロッパ周遊ツアー。
他にもひとりでの参加者がいて、ほどほどの距離感って大事だなと思った。
お土産は添乗員さんにオススメを聞いてみるのは納得。
それにしても、ユングフラウヨッホの雪原にいた全裸のイケメン3人組は何かの罰ゲームとかだったのかな。

読了日:10月04日 著者:たかさきももこ
https://bookmeter.com/books/6392525

■マカロニグラタン殺人事件―ピカソ君の探偵ノート〈2〉 (獏の図書館)
同じクラスの野原小麦は超有名な子役アイドルタレント。
その小麦から、お父さんが殺されたから来て欲しいと電話がかかってきた。
そして野原家にはアオイバラという署名入りの脅迫状が届き、事件の真相を追いかける。
小麦の「ふつうの小学生にもどりたい」はピカソ君こそが言いたいセリフだろうな。

読了日:10月03日 著者:舟崎 克彦
https://bookmeter.com/books/348462

■クレジットとキャッシュレス社会 (1979年) (入門新書―時事問題解説〈no.185〉)
椎名誠が一冊目に書いた本。一冊目のテーマがコレっていうのが意外なようなそうでもないような。
他の本で、デビュー作は自分でも持っていないと書いていたような気がします。ありがとう図書館。
出版が1979年、使われているデータも古いのですが、コロナ渦でキャッシュレスに弾みがついたかもしれませんね。
「総括的に消費者信用を規制している法律はまだできていない」は今はどうなんだろう。

読了日:10月03日 著者:
https://bookmeter.com/books/953740

■行きと帰り
ミニチュア模型みたいな写真を撮る本城直季と、谷郁雄の詩とのコラボレーション。
この風景はどこ、っていうのが分からないので余計に作り物っぽく見えるのかもしれない。
「幸せ行き」のバスの詩のあとにバスストップがある道路の風景。色々と想像する。

読了日:10月02日 著者:谷 郁雄
https://bookmeter.com/books/6520217

■どんな国?どんな味?世界のお菓子〈5〉ヨーロッパのお菓子2
5巻では、日本でも馴染みのあるヨーロッパの伝統的なお菓子を紹介。
オーストリアのザッハトルテ、フランスのマドレーヌ、イタリアのティラミス、スペインのチュロス。
確かに、日本で良く知られているお菓子が多い。
ポルトガルのパスティス・デ・ナタは香港やマカオでも名物料理、日本ではエッグタルトと呼ばれ流行した。

読了日:10月02日 著者:服部 幸応,服部 津貴子
https://bookmeter.com/books/263604

■オチケン! (ミステリーYA!)
大学の入学式が終わり、学生証を拾ってくれた岸に声をかけられた越智は、そのまま部活棟に連れていかれ、落語研究会に入部させられてしまった。
廃部寸前のオチケンは部室を死守できるのか。
岸と中村、ふたりの先輩に振り回されて、学校内の謎に首を突っ込まざるを得なくなった越智は、レポートはもちろん授業もロクに出席できなくて、大丈夫なのか心配になる。
折り紙の会・岩下知美のラスボス感がちょっと好き。

読了日:10月01日 著者:大倉 崇裕
https://bookmeter.com/books/566508

■休みの日には、コーヒーを淹れよう。
3人の著者によるコーヒーとの付き合い方。
10月1日はコーヒーの日。
自分で焙煎に挑戦したり、アレンジしてコーヒーゼリーにしてみたり、コーヒーにあう音楽や映画を選んでみたりと、意識的にやってみるのも楽しいかもしれません。

読了日:10月01日 著者:狩野 知代,藤原 ゆきえ,柚木 恵
https://bookmeter.com/books/263109


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