やわらかい螺旋

徒然なるままに

2020-08

2020-09-01 07:20:04 | 
2020年8月の読書メーター
読んだ本の数:62冊
読んだページ数:14224ページ
ナイス数:695ナイス

https://bookmeter.com/users/89283/summary/monthly
■鉄道探偵団 まぼろしの踊り子号 (講談社ノベルス)
写真家が、いま急いで下りてきたばかりのホームへ、別の階段を使って一目散に駆け上がって行ったのはなぜか。
湘南ライナーに乗っているのに「これからトンネルだよ。踊り子号はトンネルが長いからいいね」と言った男の真意とは。
鉄道ファンが集う喫茶店「テツ」に持ち込まれる鉄道関係の謎。
乗りテツ・撮りテツあたりは分かるけれど、ラン鉄なんてひともいるんですね。
テツで出される列車に見立てたケーキが凝ってて美味しそうでした。

読了日:08月31日 著者:倉阪 鬼一郎
https://bookmeter.com/books/12260975

■バイオリニストは弾いてない
元N響の第一バイオリン、鶴我裕子さんの音楽エッセイ。
「定年になったら、もう自分を緊張から解放したい」ので、人前では弾いてない。
気軽に弾いてみて下さいよって言いたくもなるのが人情ですが、ずっと真剣勝負してきて気軽に弾けるわけないですよね。
音楽の世界には詳しくないのでおそらくその世界では有名な方々の人名が出てきてもピンとこないんですが、現場の空気がよく伝わってきました。
東京芸大時代の女子寮の思い出話(玉川小菊さんお電話です)などなど、楽しい話がたくさん読めて面白かったので、他の本も読んでみようかな。

読了日:08月31日 著者:鶴我 裕子
https://bookmeter.com/books/11219832

■夜明けに向かってコアダンプ ~SEの恥はかき捨て、僕の! 私の! 聞かせて珍プレー集~
SEやってると色んなことがありますよね、という、IT業界あるある体験談。
バックアップ用ディスクに1か月も書き込めない状態だったのを気が付かなかった、ってのがもう怖すぎる。
バックアップなしでプログラム開発だなんて、書き込めないあいだに壊れたりとか何もなくて本当に良かったですね。
職場恋愛のふたりが、開発環境のデータベースに二人だけの秘密のテーブルを作ってそこに書き込んで連絡を取り合っていたのが印象に残るエピソードでした。
いいなそういうスキルの無駄遣い。

読了日:08月30日 著者:きたみ りゅうじ
https://bookmeter.com/books/8007475

■筋肉の描き方 基本レッスン −構造と動きを学んで上達! (超描けるシリーズ)
人間の体を描くのが苦手なひとは筋肉を理解していないから。
男女の筋肉のバランスの違いを理解すると、男性は男性らしく、女性は女性らしく描けるようになる。
どこにどんな筋肉があって、どんな動作に関係があるのかが分かっていると、ポーズが嘘くさくならないと思う。


読了日:08月30日 著者:頼兼 和男
https://bookmeter.com/books/10691249

■宗旦狐: 茶湯にかかわる十二の短編 (光文社時代小説文庫)
裏千家の月刊茶道誌「淡交」に掲載された短編12作と、講談社から刊行された「利休七哲」に収録された「仲秋の月」を加えたもの。
茶道がテーマの短編なので派手な展開の物語はありませんが、人情味が感じられる作品が多かったと思います。
「御岳の茶碗」
荒屋に住む老婆の飼い猫の茶碗がまさかの珠光青磁。
落語に似た話があったなあ。
読了日:08月29日 著者:澤田 ふじ子
https://bookmeter.com/books/7446398

■日本インディーズ候補列伝(DVD付)
選挙マニア・大川総裁が追いかけたインディーズ候補25人を紹介する。
「総裁はいわゆる泡沫候補と区別して、敬意を込めて“インディーズ”と命名している」。
2007年の都知事選に出た黒川紀章は「都知事としての給与は無給(1円)」「公舎・公用車は使用しません」を公約に掲げていた。
東京は放っておいても一人勝ちなので「お金持ちの黒川氏には、今後、本当に困っている破産しそうな県とか市で出馬してほしいのだ」。
そういうところだと歓迎されるのかな。

読了日:08月29日 著者:大川 豊
https://bookmeter.com/books/62009

■さよなら僕らのスツールハウス
シェアハウス・スツールハウスの住人たちが過ごした青春の日々と謎。
スツールハウスの主と呼ばれた鶴屋素子が戻ってきたのが一番最後。
それが却って主って感じがする。
見取り図まで出てきた「シャワールームの亡霊」がまさかの「針と糸」のパターンでつい苦笑い。
これがまるっと鶴屋素子の作品なのかは分からないけれど、その後、紗雪のためにみんなで集まる機会はあったのだろうか。

読了日:08月28日 著者:岡崎 琢磨
https://bookmeter.com/books/12285870

■東海林さだおの味わい方
「東海林さだおさんの綴ってきた、食べ物についての言及・描写は、余人の及ばぬ域に達しています」
東海林さんのエッセイ集、既刊49冊から定義的なもの、コンパクトに描写してあるものを短めに抜き出して、50音順に並べてまとめた本。
「冷やし中華:冷やし中華はあまり上品に食べないほうがいい。少し乱暴に、下品にガツガツ食べたほうが、冷やし中華の食べ方として上品である」
そういうものかもしれないと思える説得力はどこからくるのか。
すごいなと思ったのは「川の水」同じ経験をしたことないのに川の水が贅沢に思えてきました。

読了日:08月28日 著者:東海林さだお
https://bookmeter.com/books/111018

■日蓮 (山岡荘八歴史文庫)
「われを日本一の智者になさしめたえ」
仏教に身を捧げた日蓮の半生。
殺生はならぬといいながら、絶えず武器をとって殺しあっている現世。
盗みはならぬと云いながら、牢をかまえ、捕吏をそなえ、おびただしい上納を空費して盗人の出現を待つ現世。
みだらな交じわりは楽しみのうちに数えられ、妄語、飲酒は地上を蔽っている。
どうしたら仏教はひとを救えるのか。
1260年8月27日の「松葉ヶ谷の法難」まで描かれ、これから先の苦難が予想される終わり方。

読了日:08月27日 著者:山岡 荘八
https://bookmeter.com/books/498596

■クルマの本箱
日本は世界でも有数の自動車産業国なのに、図書館にも書店にもクルマに関する本は少ない。
図書館に勤務した経験から「こんなクルマの本がある図書館が創りたかった」という思いを綴る。
絵本「ラストリゾート」は既読ですが、クルマって出てきてたっけ?
山口百恵の「真っ赤なポルシェ」は、私は914とか924を想像できるほどマニアじゃないので、当然、911だと思ってました。

読了日:08月27日 著者:内野 安彦
https://bookmeter.com/books/15389273

■蘇我の娘の古事記
蘇我入鹿は乙巳の変で暗殺された。
百済からの帰化人・船恵尺に救い出された赤子のコダマは、オオタカとヤマドリ兄弟の妹として育てられる。
「時は片時も止まっておらず、つねに生成と衰減を繰り返す。永遠のものはこの世には存在せず、あらゆるものはいつかは滅び、時の彼方に流れ去る。だからこそ、限りない哀惜が生まれるのだ」
恵尺が手掛けていた国史はコダマが引き継ぎ「ふることぶみ」として語られていく。

読了日:08月26日 著者:周防柳
https://bookmeter.com/books/11560860

■会社観光 (朝日文芸文庫)
会社をふらりと、町の名所旧跡のようなつもりで訪ねて、観光する。
巻末の対談相手の酒井順子が、怒られてしまうんじゃないかとドキドキしたと言ってますが、
三井物産は23階の役員フロアにエレベータであがったところで受付嬢が泉麻人と気がついて応接室を見学させてもらったり、
丸の内のオフィス街の屋台で「アリババ弁当」を買って皇居前広場で食べたりとかしてるので、意外とゆるい。
大丈夫じゃなかったのは一番最初の三菱銀行本店、受付をスルーしたことで警備員に止められる。
そりゃ銀行だもの、警備員が止めなかったら却って心配。
読了日:08月26日 著者:泉 麻人
https://bookmeter.com/books/7803

■「お菓子の型」がいらない57のお菓子レシピ―うちにあるものを型にして、すぐ作れる! (AC mook―おいしい・かんたんお利口レシピシリーズ)
厚紙+アルミホイルでセルクルを作ったり、オーブンの天板に生地を流して焼いたり、型がなくても家にあるものでどうにかなりますよ、というレシピ。
クッキングシートで作った6㎝×6㎝×3.5㎝の箱を利用するキャロットケーキは、個別で焼けるのがいいな。
他のケーキでも応用できそう。

読了日:08月25日 著者:
https://bookmeter.com/books/1313326

■はじめましての郷土玩具
五穀豊穣、病気平癒、立身出世、子授け・安産。
風土に合わせた形や素材で作られ、さまざまな祈りが捧げられてきた郷土玩具、そしてそれにちなんだお菓子。
最近ではアマビエを模した商品が特に違和感なく受け入れられているけれど、それは昔から身近に郷土玩具があったからだと思うのは穿ち過ぎだろうか。
作り手が居なくなって廃絶になったものもあり、技術を受け継いでいくというのは本当に大変なのだなあ。

読了日:08月25日 著者:甲斐みのり
https://bookmeter.com/books/9430544

■繭の夏
「ゆきちゃんはじさつしたんじゃない。まおうのばつでしんだんだ」
祥子と敬太郎のいとこ・咲江が住んでいた部屋の押し入れで見つけた人形と、その内側に隠されていた紙切れ。
スリーピングマーダーに挑む姉弟が行き着いた真相は。
名前の取り換えを提案したのは咲江本人、けれどそれを利用した殺人は正当化できない。
「あなたたちの優しさは優しさじゃない。ただの同情なのよ。憐れみなのよ」
咲江は毎日少しずつ殺されていたのかもしれない。

読了日:08月24日 著者:佐々木 俊介
https://bookmeter.com/books/78749

■まあまあの日々 (角川文庫)
群さんの「まあまあ」の基準は今の時代から見たら「それ有り得ない」になるんだろうなあ。
加齢から来る失敗談は、自分もそのうち通る道だと思いながら読めますが、愚痴や文句が多いので、疲れているときにはちょっとつらい。
義父から食生活に口出しされて「上から目線で腹が立つ」という女性になんだか笑ってしまった。
上から目線の定義とは。
読了日:08月24日 著者:群 ようこ
https://bookmeter.com/books/13136473

■日本なんでもランキング図鑑 (ランキング図鑑シリーズ 1)
日本についての様々な事柄をランキングにして写真やイラスト、図などでビジュアルにわかりやすく解説。
日本の人口密度は全国平均で340人/㎢。1位の東京は6218人、最下位の北海道は68人。
最大の国宝は東大寺大仏殿(金堂)、最小は漢委奴国王の金印。
製造品出荷額ランキング(2016年)トップ3は、愛知県・神奈川県・静岡県。
愛知と静岡は納得なんだけど、神奈川は京浜工業地帯の一角とは言え、なんとなく意外な感じ。

読了日:08月23日 著者:
https://bookmeter.com/books/13511221

■世界なんでもランキング図鑑 (ランキング図鑑シリーズ 2)
世界の気候、建造物、企業、農業などのランキングを、見開き1ページで紹介。
人口密度の高い国のトップ3(モナコ・19449人/㎢、シンガポール・8055人/㎢、バーレーン・2032人/㎢)
モナコの人口密度はだいたい東京の3倍くらいか。
日本すごいなと思ったのが遊園地の入場者数ランキング(2017年)。
トップ5のうち4つがディズニー関連。
(1位・オーランド、2位・アナハイム、3位・東京ディズニーランド、5位・東京ディズニーシー)
4位はUSJ、日本のテーマパークが3つも入ってる。
読了日:08月23日 著者:
https://bookmeter.com/books/13511222

■逢魔が刻 腕貫探偵リブート
収録された4作品のうち、腕貫さんが登場するのは最後の「ユリエの本格ミステリ講座」のみ。
「マインド・ファック・キラー」に至っては月夜見ひろゑの名前が出てくるだけ、シリーズ作品という印象が薄い。
「ユリエのお見合い顛末記」
偽装結婚ならぬ偽装見合いに引っ張り出されてきたユリエと国井さん。
みんなで楽しく食事するのが正しい終わり方。
「逢魔が刻」
返り討ちにされなかったら「兄の無念に相応しい復讐のあり方」は成功したのだろうか。

読了日:08月22日 著者:西澤 保彦
https://bookmeter.com/books/14870883

■「カッ」ときた怒りが「スッ」と消える8つのコツ
「怒るのは仕方ないとしても、怒りにとらわれないで生きることはできないか、怒りを別の表現に移し替えられないか─これが本書のテーマです」
怒りを感じないことが大切なのじゃなくて、頭にくる人、腹が立つ出来事をいつまでも考えず、早く忘れて気持ちを切り替える。
怒らないことで、得になることがたくさんある。
でも、怒りを我慢していると、いつか大爆発を起こすこともあるので、ノートに書きだしたり、楽しいことで気分転換するなどして、怒りの感情が残らないようにしておく。

読了日:08月22日 著者:植西 聰
https://bookmeter.com/books/9504187

■名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる (ハルキ文庫)
学食できしめんを食べていた龍に声をかけてきたのは、Webマガジン「DAGANE!」の平野里央。
里央が担当する「名古屋めし再発見」のモデルをしてくれと勧誘された龍は、取材先で数々の謎に遭遇する。
龍は自分を含めた人間の心の揺れに敏感、気が付くことが多かったからこそ編集部で厄介者扱いされてる里央の心配も出来たんだと思う。
叔父さんのうなぎの件と公園で差し出されたおにぎりの話は色々と考えさせられた。
龍は休学したら、自分自身を見つめる時間をどう過ごすかな。

読了日:08月21日 著者:太田忠司
https://bookmeter.com/books/13521208

■能登の鳶くるりくるり
図書館で借りてきたのですが検索で出てこなかったので自分で登録しました。
どうしてフォントをゴシック体にしたんだろう、なんだか違和感。
「チョコレート食べたことない少年は老いてしまって今食べている」
「空を行く鳶にも雲にも声かける逝く日はどれだけ後にくるかと」
「良し悪しは云われないほうがいいんだ心はなかなか伝わらない」

読了日:08月21日 著者:岡 一輻
https://bookmeter.com/books/16492770

■架空OL日記 1 (小学館文庫)
装幀これじゃないなと思ったらカバーが二重になってました。
バカリズムがOLになりすまして書いたブログを文庫化したもの。
これ、知らなかったら騙されると思う。
OLの日常あるあるをどうしてこうもリアルに書けるのか。
小峰さんが、ハロゲンヒーター購入・部長のコンタクトと男前度を上げるたびに、呼び名がバージョンアップしていくのが面白過ぎる。
今年の夏は小峰summer。
読了日:08月20日 著者:バカリズム
https://bookmeter.com/books/6636610

■架空OL日記 2 (小学館文庫)
バカリズムがOLになりすまして書いたブログを文庫化したもの第二弾。
ブログの更新が頻繁じゃなくなってきて、きっちりとこれが最後って感じじゃないまま更新が止まってるのがリアルだなあ。
ジムにハマって腹筋ばっきばき、マキちゃんは当然のようにアスリートメニュー。
大会ってなんの大会だ、すごく気になる。
ドラマ化してたのを後から知ってHuluで最初の1話だけ見ました。小峰様がやっぱり男前だった。

読了日:08月20日 著者:バカリズム
https://bookmeter.com/books/6634307

■純喫茶の空間 こだわりのインテリアたち
ずっとここに居てもいいんですよ、と言われているような居心地の良さ。
34の純喫茶のインテリアをオールカラーで見られるので雰囲気が良く分かる。
こういう昔ながらの純喫茶の魅力に若いひとたちが気が付いて流行しているそうなのですが、流行とは関係なく、落ち着いてくつろげるので好きなのです。
行ったことがあるのは向島の「カド」天井の薔薇の絵って店主が描いたんですか、器用だなあ。

読了日:08月19日 著者:難波 里奈
https://bookmeter.com/books/13327559

■テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)
最終巻。
あちこちに人脈を持つ鉄蔵のおかげでスポンサーが見つかり、ルシウスを探すため、さつきはバイアエの発掘調査に向かう。
鉄蔵が現代に残っているし、この調子ならば、温泉街は悪党どもから守られるだろうな。
シャンプーハットにラムネ瓶、遺跡からこんなものが出てきたらオーパーツすぎるけれど、意味が分かるのは日本人だけだな。
アントニウス・ピウスが新皇帝の座に就き、ルシウスとさつきの子供が生まれ、新しい時代がやってきた。
ハドリアヌスの遺言だ。
ルシウス、このままローマの民を癒し続けよ。
読了日:08月19日 著者:ヤマザキマリ
https://bookmeter.com/books/6522921

■町田忍の手描き看板百景
書き手の個性や地域性などが詰まった手書き看板のコレクション。
そうそう、こういう看板あったよね、と懐かしくなりました。
昔はわりと尋ね人のビラが電柱に貼られていたりしたけれど、最近はペット探しが多い印象。
そういえば、実家の近所の商店街の看板とかバス停のそばにあった周辺地図は手書きだったような気がする。

読了日:08月18日 著者:
https://bookmeter.com/books/14020210

■テルマエ・ロマエV (ビームコミックス)
鯛を買ってきて「今日は祝いの日だ」なんて、さつきの祖父・鉄蔵の察しの良さがもう。
そしてただならぬ大物感を醸し出してるのは気のせいだろうか。
古い温泉施設を取り潰し巨大温泉リゾートにしようと企む悪党に攫われたさつきを、チャリオット(二頭立て観光馬車)で奪還したルシウス。
さつきに愛していると告げた途端にローマに帰されてしまい、残されたさつきとはどうなるのか、6巻に続く。

読了日:08月18日 著者:ヤマザキマリ
https://bookmeter.com/books/5290524

■世界の橋の秘密ヒストリア
2000年前につくられた水道橋から、最新の斜張橋まで、60超の美しい橋を紹介。
動植物相の保護のための円形のラグナ・ガルソン橋、夕焼けを重視した淡江大橋など、環境や景観に配慮した橋は今や当たり前。
インド・シェナブ橋はテロリストの潜在的なターゲットになる危険があり、17本ある橋脚のうちひとつが破壊されても崩落が起きないような設計。
世界でもここにしかない双子の斜張橋、櫃石島橋・岩黒島橋は、
二つの橋がペアになっていること、これまでにない深さのあるトラス構造のダブルデッキ形式であることがユニークな特徴。

読了日:08月17日 著者:ジュディス・デュプレ
https://bookmeter.com/books/15386783

■テルマエ・ロマエ IV (ビームコミックス)
次の皇帝になるはずだったアエリウスが亡くなった。
傷心のハドリアヌスからバイアエにある保養所の大改装の依頼を受けたルシウス。
その直後にまたもや平たい顔族の温泉街に飛ばされ、ローマおたくの大天才・さつきと出会う。
ローマに戻れないと焦るルシウスは、帰れるまで働いてみてはどうかと勧められる。
全能の神ユピテルもまさかテレビの仕組みを説明するために使われるとは思ってもいなかっただろうな。
観光牧場から逃げ出してきた馬のハナコが宴会に乱入、5巻に続く。

読了日:08月17日 著者:ヤマザキ マリ
https://bookmeter.com/books/4023885

■築地魚河岸ブルース (写真集)
築地のひとたちのポートレートのような写真集。
ターレー自転車オートバイ、若い人よりおじさまたち(そして自転車の白髪のマダムふたりとかも)のほうが乗りこなしてる感があってサマになってる。かっこいい。
おまわりさんは巡回中かな、お疲れ様です。

読了日:08月16日 著者:沼田 学
https://bookmeter.com/books/12222333

■テルマエ・ロマエ III (ビームコミックス)
表紙のシャンプーハットはラオコーン。蛇に絡まれるよりずっと良いと思ってるに違いない。
元老院の企みで山賊の出る荒れ地に送り込まれたルシウス。
けれど平たい顔族の温泉街に触発され、山賊たちを巻き込んで見事に生まれ変わらせた。
鰯の頭も信心からって言うし、射的のぬいぐるみもそのうち本当に神になるかもね。
ルシウスのHEIHEIHOUのせいで与作が頭の中でぐるぐると無限ループ、4巻に続く。

読了日:08月16日 著者:ヤマザキマリ
https://bookmeter.com/books/2876258

■世界護美箱事情―街の黒子たち
「元日航スチュワーデスが撮り続けた、世界の街のゴミ箱たち」
9.11のあと街角からゴミ箱が撤去されたりしていますが、1989年の本なので、それより前に各国で撮影したもの。
当時は香港がまだ返還前で「黄色いボックスの側面に、カンガルーの袋のように灰皿がついているブリキ製のゴミ箱を歩道で見かけました」
こういう本はカラー写真にしたほうがいいと思うんだけれど。

読了日:08月15日 著者:中村 哲子
https://bookmeter.com/books/3287364

■テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
風呂作りに情熱を傾け過ぎてるルシウスを見ていると、ミロのヴィーナスがタオルとドライヤーを持ってもいいじゃんと思う。
平たい顔族のお祭りで自信を取り戻したのに、実家に戻った妻はすでに再婚。
落ち込む間もなく働き者ルシウスは風呂作りに邁進する。
子供を押しのけウォータースライダーで大喜びしているローマ人の大人たち。
飽きるまで待てばいいと言うマルクス・ウェルスはさすが未来の皇帝、子供ながら出来たお方。
ラムネ瓶を再現しようとするルシウスを狙う人影が、3巻に続く。

読了日:08月15日 著者:ヤマザキマリ
https://bookmeter.com/books/628507

■世界の美しい蛾
「本書では計16の科に分類された蛾を紹介する」
蛾と蝶はチョウ目という同じ仲間に分類され、明確な区別点はほぼないのだそうです。
ウラニアツバメガがその辺を飛んでたら(生息地が南米なのでその辺にはいないけれど)きっと、アゲハか何かかな、って思うに違いない。
ヤママユ科・フウサンは、繭から釣り糸のテグスが取れることからテグスサンという異名で呼ばれることもある。
テグスってナイロン製のやつだけだと思ってた。

読了日:08月14日 著者:岸田 泰則
https://bookmeter.com/books/14366656

■テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
ハドリアヌス帝時代の浴場設計技師ルシウスが、ひょんなことから現代日本と行き来して「平たい顔族」の風呂文化にカルチャーショックを受けるコメディ。
ウォシュレットのトイレへ「何をするかッ無礼者ッ‼」と怒鳴るところについ笑ってしまいますが、よくよく考えれば、これが普通の日本人ってすごいな。
ハドリアヌス帝に気に入られ3年もローマを離れていたルシウスは妻から三下り半を叩きつけられた。
過酷な運命と風呂に翻弄されるルシウス頑張れ。2巻に続く。

読了日:08月14日 著者:ヤマザキマリ
https://bookmeter.com/books/280339

■異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)
実家のご近所さんからの頂き本。
正面入り口が何故か異世界に繋がっている居酒屋のぶ。
タイショーとシノブ、そして客たちの物語。
裏口から行ける日本で材料を仕入れられるので、古都アイテーリアには無い「レーシュ」などに驚く客たちの反応が新鮮。
バッケスホーフ騒動で「のぶ」を助けたゲーアノートには晩酌用ベーコンでおいしいナポリタンを作ってあげて下さい。
今夜もみんなで「トリアエズナマ」を注文して乾杯しましょう。

読了日:08月13日 著者:蝉川 夏哉
https://bookmeter.com/books/11096111

■左利きあるある 右利きないない
8月13日は左利きの日。
左利きのひとたちが、そうだよねあるある、と頷きそうな本。
小学校入学のタイミングで、右利きに矯正されそうになる。
過去に右利きに矯正されたことがあるが、失敗した。
昔よりは左利きのひとを見かける気がしますが、やっぱり矯正されたりするんだなあ。
「ジミ・ヘンドリックス:左手で握手してくれ。こっちの方がハートに近いから」

読了日:08月13日 著者:左 来人
https://bookmeter.com/books/11500820

■白雪姫 (角川文庫)
神津恭介の短編集は女の事件簿、って印象が強い。
「女の手」と「白雪姫」は多分既読。
「嘘つき娘」昔の作品なので、意味がイマイチ分からなかったり、今はあんまり聞かないような言葉遣いがいくつかありました。
たとえば
「なるほどちぎる秋なすび・・・いや、この女というのは、オールパンらしいからさ」
「真鍋先生、さびしらの巻きね」
読了日:08月12日 著者:高木 彬光
https://bookmeter.com/books/43722

■ゼロからわかるケルト神話とアーサー王伝説
ケルト神話にしてもアーサー王伝説にしてもなんとなくしか知らなかったので、初心者向けな感じで良かったです。
クー・フーリンは詩人に逆らえずに殺され、ミレー族の詩人はダーナ神族の魔法の霧を晴らして上陸し島を支配した。
言霊を知る日本人としては、ケルト神話の詩人が強い力を持ってるというのはつい納得してしまう。
「トリスタンとイゾルデ」ってワーグナーの楽劇しか思い浮かばなかったので、トリスタンが円卓の騎士っていうのが意外でした。

読了日:08月12日 著者:かみゆ歴史編集部
https://bookmeter.com/books/13286187

■大接近! 工場見学 (3) ガンプラの工場〈プラモデル〉
バンダイのホビーセンターに潜入、写真で工場見学。
作業服が地球連邦軍の制服みたいだし、生成機の色合いがホワイトベースにザクにシャア専用機。
遊び心があって実際に工場見学するのも楽しいだろうな。
生成機は最高4色・4素材までを、同時に違う色・素材のプラスチックとして生成できる。
これは世界で唯一の技術。

読了日:08月11日 著者:高山 リョウ
https://bookmeter.com/books/11486657

■ピーナッツバターの本: いろんな食べ方大発見! 毎日を笑顔にするとっておきレシピ
ピーナッツバターを利用した色んなレシピ。
海外ドラマでピーナッツバターとジャムのサンドイッチを見かけることがありますが、苺のほかにあんずとかブルーベリーとかマーマレードでもいけるんですね、なんだか意外。
手作りピーナッツバターは、ピーナッツ100gの皮をむいてフライパンで煎り、甜菜糖13g・塩ひとつまみと一緒にミキサーで撹拌。
出来上がったピーナッツバターを取り出したあとのミキサーに牛乳を入れて作るピーナッツバターミルクもおいしそう。

読了日:08月11日 著者:HAPPY NUTS DAY
https://bookmeter.com/books/11030932

■黙示録殺人事件 (新潮文庫)
家族を連れて銀座の歩行者天国に来ていた亀井刑事はモンシロチョウの大群が飛んでいることに気付く。
不審に思い調べると路地で若い男が死んでいた。
次々と自殺する若者たちの背後に見える宗教団体、そして日宝コンツェルンとの関係。
十津川警部は事件は解決したと確信しているけれど、小林は神の王国を手に入れたんだと思う。
それほどたくさん読んでませんが、あっさり終わる十津川モノ、という印象が覆りました。ラストシーンの余韻に浸る。

読了日:08月10日 著者:西村 京太郎
https://bookmeter.com/books/412153

■江戸の人になってみる
「絵本江戸風俗往来」を片手に行事などを追体験しつつ江戸の暮らしに思いを馳せる。
寺子屋は男子と女子が別の部屋に分けられた。
机は綺麗に並べずに向きがばらばら。ひとりずつ習う科目もばらばら。
識字率が高いからこそ貸本屋も繁盛したし、言葉遊びのダジャレ(地口画)も楽しめたんだと思う。
後半の、もしも江戸の長屋でひとり暮らししたらどんな一日になったのかを感じられる「お江戸の一日」が面白かったです。

読了日:08月10日 著者:岸本 葉子
https://bookmeter.com/books/8183843

■神様のパラドックス
量子コンピュータを売るために神様を作る。
バイトでイコライザーになった直美は自分らしさとは何かと悩み、
AIのフライデイは「困ったときの神頼み」をしてしまうほど解析世界にも自分自身にも違和感を覚える。
占いのためにこんな大掛かりな装置を使って採算ベースに乗せるにはどれだけ占えばいいのかと心配ですが、新規事業として引き継いだ樋川の健闘を祈る。

読了日:08月09日 著者:機本 伸司
https://bookmeter.com/books/575978

■世界から消えゆく場所 万里の長城からグレート・バリア・リーフまで
ウズベキスタン・アラル海は人間の活動の結果として消滅。
このようにすでに消えてしまった場所や消えかけている場所、半ば忘れ去られた時代に地図から消された後、再び姿を現した古代の場所や空間を取り上げる。
万里の長城は農地開発のためブルドーザーで壁が破壊され、ドナウ川は沿岸の改良工事で元の流域は2割ほどしか残っていない。
日本でも、北海道・猿払村の沖合500mのところにあったエサンベ鼻北小島が消えてしまった。

読了日:08月09日 著者:トラビス・エルボラフ
https://bookmeter.com/books/15265782

■ときめくきのこ図鑑 (Book for Discovery)
きのこの基礎知識をはじめ、アートや雑貨など、きのこに関するあれこれを紹介する。
絵本に出てくるような赤い傘に白い水玉模様のきのこはベニテングダケがモデル。
ドイツなどでは幸福のシンボルとされていたり、バイキングは士気を高めるために(神経毒が恐怖心を取り除くと言われていたから)食べていたそう。
透かし模様が綺麗なシロホウライタケは、なんだかクラゲみたい。

読了日:08月08日 著者:堀 博美
https://bookmeter.com/books/5363667

■どんなに体が硬くても背中でギュッと握手できるようになる肩甲骨ストレッチ
本のタイトルを見たときに、別に体は硬くないし背中で握手できるぞ思いながらやってみたら、全然できなくなっていて驚愕。
思わず買ってしまいました。
クロール&背泳ぎするみたいに腕をぐるぐると50セット回すのが意外と大変。慣れるまで頑張ろう。
背中で握手できるようになったひとたちの体験談が励みになります。
読了日:08月08日 著者:
https://bookmeter.com/books/11721180

■千年ジュリエット (角川文庫)
ハルタとチカが通う清水南高校の文化祭を舞台にした連作短編集。
「エデンの谷」
草壁先生の恩師の孫娘、スナフキンが「信二郎」と呼び捨てにするたびに胸を痛めるハルタの女難はいつまで続くのか。
でも実力があるひとに吹奏楽部のコーチになってもらえて良かった。
「千年ジュリエット」
黒色秘書じゃなくて虹色秘書。
送り出されてきたこの世界にようこそ。
読了日:08月07日 著者:初野 晴
https://bookmeter.com/books/7715168

■カラー版 - 東京いい道、しぶい道 (中公新書ラクレ)
東京を5つのエリアに分けて、旧道や路地、素朴な街歩き。
元々は川だったところがわりとあって、なんとなく江戸の名残りを感じました。
渋江商店街の先にある平和橋自動車教習所の
「クレーン車が指定された領域に荷物を着地させる、なんとなくUFOキャッチャーっぽい教習をやっていた」
写真がなくても光景が思い浮かぶ。

読了日:08月07日 著者:泉 麻人
https://bookmeter.com/books/11650885

■原爆 広島を復興させた人びと
原爆投下により廃墟になった広島を新しく蘇らせようと尽力したひとたち。
復興都市計画に自ら志願して参加したのは若き丹下健三。
平和記念公園や資料館がきっかけになり、のちに「建築界の天皇」と呼ばれるようになる。
最初は慰霊碑はイサム・ノグチに依頼するはずだったのだが、アメリカ国籍が問題になり断念、丹下が手掛けることになった。
そういうのを気にするのが多分、政治的に正しいのだろうけれど、ノグチのデザインを見たかった。

読了日:08月06日 著者:石井 光太
https://bookmeter.com/books/12904419

■感謝離 ずっと一緒に
実家のご近所さんから頂いた本。
結婚してから62年間、ずっと一緒に生きてきた妻の遺品を、断捨離ならぬ「感謝離」として手放すまでの人生を振り返る。
終の棲家となるはずだった鎌倉のホームが老朽化で取り壊しになったそうで、移転先の府中でもどうぞお元気にお過ごしください。

読了日:08月06日 著者:河崎 啓一
https://bookmeter.com/books/15293928

■騒がしい楽園
世田谷の閑静な住宅地にある若葉幼稚園へと転任した神尾舞子。
園児の殺害は動物虐待事件がエスカレートした結果なのだろうか。
騒音問題、待機児童、親同士の確執など、どこの幼稚園でも抱えていそうな案件ばかりで、現場の大変さが目に浮かびます。
犯人と動機については、だいぶ遠大な話でも「得をするのは誰か」を捜査するのが必要なんだろうなと思った。
それにしても大人びていてしっかりしている園児たちだった。

読了日:08月05日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/14978829

■人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり (集英社文庫)
「サンデー毎日」2010年1月~11月掲載分。
モノカキより写真家志望だった椎名さんが
「そういうコトをしぶとく続けていると、いつしか写真家のような仕事依頼が増えてきていまはぼくの仕事の三分の一ぐらいが写真関係である」
なんて書いてると、継続は力なり、なのだなあと説得力がある。
紙の本と電子書籍を比較して、どちらが勝つかと考えるのはナンセンスのように思う、というのは同意。

読了日:08月05日 著者:椎名 誠
https://bookmeter.com/books/7943206

■トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)
オペラ「トスカ」上演中、小道具のナイフが本物にすり替えられていた。
それに気が付かず、トスカは演出に忠実にスカルピアの首筋を刺した。
捜査する海埜警部補たちをあざ笑うがごとく起きた第二の殺人事件。
芸術に造詣が深い神泉寺瞬一郎のおかげで、オペラってこういう世界なのかと思いながら読めました。
演出家の郷田の言葉
「人間性を喪失させられている人々すべてが、勝利の雄叫びを挙げるようでなければならない!」
犯人はどう思うのか。
読了日:08月04日 著者:深水 黎一郎
https://bookmeter.com/books/538775

■10日暮らし、特濃シンガポール
旅というより暮らすように滞在したシンガポールの10日間。
年末年始でも意外とお店が開いてるものなんだなあ。
ストリートビューなんかで散歩している気分になれても、食べたり飲んだり買い物したり、そういう体験的な楽しさは現地に行かないと味わえない。
シンガポールの最初と最後に食べるカヤトーストがおいしそうだった。たくさんのバターで食べてみたい。

読了日:08月04日 著者:森井 ユカ
https://bookmeter.com/books/12388863

■アムステルダム国立美術館 (スカラ みすず美術館シリーズ)
1885年に現在の場所で開館したアムステルダム国立美術館。
展示室を絶えず近代化し続け、美術作品の鑑賞の邪魔になるような過剰な装飾を取り払ってきたので、その内部には創建当時の装飾は何も残っていない。
開館後も増え続ける収蔵品のため繰り返し増築をしてきた。
レンブラントにフェルメール、17世紀を代表するオランダの画家の作品があるのはさすが。
そして鎖国していた当時の日本と繋がりがあったので、長崎の出島の模型や屏風、茶碗などもある。

読了日:08月03日 著者:エミール メイエル
https://bookmeter.com/books/666064

■隣りの (MARBLE COMICS)
短編詰め合わせ。
コンビニ店長の話が良かった。
上から人間が落ちてきたら、自分だったら腰を抜かしてそれどころじゃないかも。
それ以外で印象に残ってるのは、お金がない主任に「かもじゃないすよ流されんな」って釘を刺してる「よく考えよう」かな。
「隣りの」の課長、鬼畜っぷりが。
読了日:08月03日 著者:腰乃
https://bookmeter.com/books/569188

■腕利き泥棒のためのアムステルダム・ガイド (講談社文庫)
裏稼業で泥棒をやっているイギリス人の作家チャーリーは、滞在先のオランダで新作に取り組んでいた。
メールで接触してきたアメリカ人からの三猿人形を盗んでくれという依頼を遂行した矢先、アメリカ人は拷問され殺された。
容疑者になったチャーリーが真相を追う。
弁護士ラザフォードが最後まで手を貸してくれて良かった。
リーマー警部はバーグレーブを部下としてどう評価していたんだろう。

読了日:08月02日 著者:クリス・イーワン
https://bookmeter.com/books/54579

■おそれずにたちむかえ―テースト・オブ・苦虫〈5〉
「ヨミウリウィークリー」2004年4月~2005年3月掲載分。
超がつくほど真面目に書かれた佐世保の小学六年生の殺害事件からフィクションの在り方を問う「ちょっと思ったこと」は、この文字数で良くまとめたなあ。
後世に残る金言・箴言にはならないけど好きだったのは
「好きなことを商売にするのは嵐の中で店屋物を食べるようなものだ」
(自分が本当に好きなことを仕事にしてしまったらその分、入れ込むから過労気味になるよ)
読了日:08月02日 著者:町田 康
https://bookmeter.com/books/516742

■ニッポン樫鳥の謎 (創元推理文庫 104-14)
日本びいきの小説家カーレン・リース女史の遺体が密室で発見された。
リースの婚約者、マクルア博士の娘エヴァが犯人でないのなら誰が彼女を殺したのか。
窮地に陥ってるエヴァをめぐり、まるで男たちが縄張り争いをしてるみたいだ。
エヴァが部屋を出てテリーが追いかけキヌメが鍵をかける。
クイーン警視がカンカンに怒ってるというのに、連係プレイが見事すぎてつい笑ってしまった。
それにしても裏表紙の内容紹介がネタバレしすぎでひどすぎる。
読了日:08月01日 著者:エラリー・クイーン
https://bookmeter.com/books/485533

■大人のための恐竜教室
日本人に恐竜好きが多いのは、やっぱりゴジラの国に生まれ育っているからってこともあるのかな。
海外では恐竜展を開催するのは博物館の仕事。
ところが日本はデパートの展覧会などで見る機会も多いし、商業的に大規模な恐竜展を開催するのも日本独自の現象なのだそう。
恐竜は竜盤類と鳥盤類に分けられるが、鳥に進化したのは竜盤類。鳥盤類は鳥に似た骨盤をしているのに鳥に進化しなかった。
人間にもデンタルバッテリーがあればラクなのに。
読了日:08月01日 著者:真鍋 真,山田五郎
https://bookmeter.com/books/13011034


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